「月曜日のたわわ２」レビュー

評価 ★★☆☆☆(23点) 全12話

デカけりゃ良いってもんでもない「月曜日のたわわ２」アニメレビュー

あらすじたわわな美少女たちにドキマギさせられる爽やか日常ラブコメディ。引用- Wikipedia

おっぱいの領域に至ってない
総評：デカけりゃいいってもんでもない
1. 個人的な感想：オッパイエモート

おっぱいの領域に至ってない

本作品は月曜日のたわわの２期。
１期から約６年の時を経て２期が制作された。
それもあり、監督と制作会社は
監督は小川優樹、制作会社は横浜アニメーションラボに変更された。

違和感

１期を６年前に見たということもあり、２期の１話では
ややうろ覚えだったものの、それでも１話の段階で違和感を感じる。
制作会社が変更になったことが如実に感じられるキャラクターデザインの違いは
１期を見ていた人にとってはかなり違和感を感じやすい部分だ。

好みの問題もあるかもしれないが、あくまで私個人の主観でいえば
１期の方のキャラクターデザインのほうがキャラクターの可愛らしさを
ストレートに感じられる。
２期はどこか「カエル顔」っぽいキャラデザになってしまっている。

１期の段階では原作はイラストでしかなかったが、
2020年からは原作は「漫画」になっている。
そのせいもあるのかもしれないが、１期にあったアニメオリジナル要素である
サラリーマンの「おにいさん」のナレーションがなくなってしまっている。

だらーっとした会話劇はどこか締まりがなくなってしまい、
１期は感じなかった間延び感、テンポの悪さが生まれてしまっている。

胸

１期から「おっぱい」の描写には気合が入っていたが、
そこにどこか「文学的ニュアンス」を感じ、
いやらしさが若干ではあるが濁されていた。
しかし、２期はダイレクトに「胸」である。

感覚でしかないが、１期は「おっぱい」だったが、２期は胸だ。
伝わりにくいかもしれないが、おっぱいはまだ許されるが、
胸はストレート過ぎるがゆえに嫌悪感を感じかねない。

１期ならばアップになったであろう、主観で描いていただろうと感じるシーンが
逆に遠いアングルからのシーンになっていたりすることが多く、
特にセクシーではないのに着衣の胸のアップだけを映すシーンがやたら多い。

１期よりも露骨な描写も多く、
オッパイ同士で会話してるバカバカしさなどもあるものの、
制作会社と監督が違うだけでここまで変わるのかと
見れば見るほど感じてしまう。
１期からそこまで内容のある作品ではなかったが、
２期はより薄味というより大味になっている。

目は意地でも描かない

１期でもそうだったが、２期でも
男性キャラクターの「目」は基本的に描かれない、
いわゆるエロゲ主人公顔だ。

１期ではそもそも顔や目を映さないようなアングルになっているため
男性キャラの顔や目がはっきりと描かれないことへの違和感は少なかったが、
２期ではそういったカメラアングルに対する工夫がなく、
目だけがない顔が画面いっぱいに映されてしまうため
かなりの違和感が生まれてしまっている

２期からキャラクターが増えたせいもあってか、
１話５分ほどなのに場面転換もやたら多く、
キャラ描写の分散ととおもにおもしろさも分散してしまってるような印象だった。

総評：デカけりゃいいってもんでもない

全体的に見て作画のクォリティ、キャラクターデザイン、
カメラアングルや演出など１期に比べるとパワーダウンしてしまっており、
そのせいで男性キャラの目が描かれない違和感が強まっていたり、
１期では感じた胸に対する「フェチズム」が感じられなかったり、
キャラが増えたせいもあり場面転換の多さもかなり気になる。

２期からの新キャラである「前髪ちゃん」は可愛いのだが、
彼女関連のエピソードが妙に多く、
そのせいで１期からのキャラの影はやや薄くなっており、
１期の面白さを２期ではあまり感じられなかったのが残念なところだ。

監督、制作会社が変更した影響が作品全体の雰囲気、クォリティ、
根幹たるフェチズムの描写にまでも影響していることを
見て感じてしまう作品だった。

個人的な感想：オッパイエモート

個人的には１話の段階では違和感が強く、２話でおっぱいで会話するシーンで笑ってしまい
「あ、２期も楽しめるかな？」と一瞬感じたのだが、
それ以降はどうにも１期のようなおもしろさや魅力を感じられない
作品になってしまった。

余談だが、前作と同様に２期もWebアニメとして一応制作されており、
前作はYouTubeでは１話だけ（公開後YouTubeの規約で削除）公開され、
その後はニコニコ動画で放送されていた。
しかし２期では「Abema」限定だ。同時期にやっていた同期ちゃんと同様に、
そもそも「あ、２期やってたの…?」という人も多いのではないだろうか。

最近は配信サイトによる独占配信も非常に多く、
独占配信によって客の奪い合いをしているような状況だが、
さすがに「Abema限定配信」は需要があまりにもないようだ。
半年か１年くらいすればDアニメなどのサイトでも配信されると思うが、
独占配信の弊害を強く感じてしまう作品でもあった。