評価 ★★☆☆☆(27点)
あらすじ かつて朝廷に仕え、天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は信じていた朝廷からの裏切りにあい、非業の死を遂げた引用- Wikipedia
いつものやつpart2
原作は小説家になろうで連載中のライトノベル作品。
監督は長山延好、制作はスタジオブラン
和風
この作品の原作は「小説家になろう」の小説だ。
なろうといえば異世界ファンタジーが基本であり、
現代の中高生やら中年やらが異世界に転移、転生するという作品が多い。
しかし、この作品は導入部分はアニメではやや珍しさがある。
主人呼応はタイトルの通り「陰陽師」であり、
裏切られて死んでしまい転生の術を使った結果、
「異世界」に転生するというところから物語が始まる。
特別ではなかった主人公は異世界で特別になるのではなく、
特別だった主人公がルールや文化の違う異世界で
もともと持っている特別な能力を駆使するというものだ。
結局同じ
その導入自体は新鮮味があるものの、結果的にあまり変わりはない。
魔法の使えない主人公は魔法絶対主義な異世界において異端であり、
「無能」と言われている。
だが、そんな無能と呼ばれる主人公では前世では最強の陰陽誌といわれており、
この世界でも同じような力を使える。
前世の記憶、知識そのままであるがゆえに子供の身でありながら
大人びており、「表情の変化」というものがほとんどない。
転生のきっかけ、転生したあとの世界での日常が1話では描かれるものの、
本来は盛り上がるはずの導入部分がこの主人公のクールさも相まって
かなり淡々としている。
展開自体もベタだ。「陰陽」という要素の個性はあるものの、
前世ではその力故に裏切られたと感じている主人公は
今生では普通に生きようとしている。
だが、それでも舐められたり、ピンチなときには本来の力を見せる。
彼の事を舐め腐っている兄弟に対し、
彼は魔法ではなく「陰陽」の力を見せ、周囲が「なんだあれ!?」と驚く。
陰陽という要素こそあれど、もういつもの展開だ。
すごい魔力を持っている、他の人には仕えない魔法や技術がある、
「陰陽」という言葉でそれを置き換えているだけで、いつものやつとの変化がない。
式神など陰陽師っぽい要素もあるが、
結局はほかのなろうでありがちな「使い魔」要素でしか無い。
この手の作品としてはお約束の「奴隷」なヒロインもおり、
テンプレート的な要素を言葉を変えて散りばめられている作品だ。
総評:言葉を変えただけでは…
全体的にみて、ファンタジーな異世界で陰陽師という要素自体は
面白そうなのだが、それ以外の要素はいつものなろうテンプレートであり、
結局は魔法を呪力という言葉に変えたりしているだけで、
「陰陽師」要素が作品の面白さになっているわけでもなく、
淡々と言葉を変えたいつものなろうを見せられる感じだ。
主人公が大人から子供に転生したせいもあるのかもしれないが、
表情がカチコチに固まってしまっているせいもあり、
どこか「スカした」印象を受け、あまり主人公の魅力も感じず、
1話の時点ではヒロインと呼べるのも一人しかおらず、
彼女の魅力もあまり感じない。
作画のクォリティ自体はそれなりではあるものの、
特筆すべきなにかがるわけでもなく、
1話の時点ではかなり「地味」な作品だ。
2話以降でチート感をより感じられたり、ヒロインが増えることで
この作品の面白さも出てくるかもしれないが、1話の時点では
「いつものやつ」という印象以上でも以下でもない作品だった
個人的な感想:17作品
2023年冬アニメはなんと「なろう」原作のアニメが17作品もある(苦笑)
なろうブームもここまでくると流石に見飽きてる視聴者も多いと思うが、
その中でどう差別化し、どう見せるのかというのが重要ではあるものの、
この作品はそんな大量のなろう作品の中でも地味だ。
陰陽師という要素自体は「お!」となる感じではあるものの、
1話ではそれを活かせている感じもなく、
2話以降でこのあたりがどう活かされるかに期待したいところだ。
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陰陽師を扱ってるということで多少興味を持ってなんとなく見てますが、
4話での2人目のヒロインの攻略(?)の中で、主人公の1人目のヒロインへの扱いがひどいと感じました。
一応フォローされて、あっさり関係修復というチョロいんぶりを発揮してましたが(笑)
私があのヒロインの立場だったら、主人公の本心に気づいて、これまでの恋愛感情なんて吹っ飛んでしまうんじゃないかなぁと。
主人公がこのヒロインに〇されて、前世と同じ過ちを繰り返してしまったというENDだったら、ちょっとは面白くなるかも?