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「決定版!ワンピース映画ランキング」アニメコラム

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みなさん、暑い夏はいかがお過ごしでしたでしょうか。
今年の夏はコロナ渦ではありましたが、
色々な規制が緩和され旅行に出かける人も多かったのではないでしょうか。
どうも、笠希々です。

ワンピース映画特集

さて、そんな夏にワンピース映画の最新作である
「ONEPIECE FILMRED」が公開され、興行収入が
150億円突破するという異例の事態となっております。

ワンピース映画は現在まで15作品公開されており、
コラムとして特集を組むには切りのいい数字であり
20年以上続くワンピース映画の全15作品を見た私が、
個人的な観念の元、ランキング形式でご紹介するのが
本コラムとなっております。

いつものレビューでも言えることですが、
あくまでも私の主観ですので賛否両論あると思いますが、
最後までお付き合いいただければと思います。

そもそもワンピースって?

20年以上の歴史のあるワンピース、もはや、
ドラえもんやクレヨンしんちゃん、
名探偵コナンにつづく国民的なアニメになりつつあります。
ただ、それでも、名前は知っていてもどんな話か知らない人も居ます。

そこで基本に帰り、簡単にワンピースがどんな話なのか?
というのをざっくりと説明すると、
かつて「ロジャー」という大海賊がおり、
そんなロジャーが残した「ワンピース」という謎のお宝を求める
海賊が大発生している時代のお話です。

これだけ聞くと、楽しそう!と感じる人も多いかもしれませんが、
この世界はかなり「差別」と「弱肉強食」があり、
天竜人という権力者の貴族たちは下民を支配し、
そんな支配されている中でも海賊による略奪も起こっている厳しい時代です。

そんな時代の中で「ルフィ」という主人公は子供の頃に、
「シャンクス」という海賊と出会います。
彼が持ち帰った悪魔の実を食べてしまった結果、ルフィは
体が「ゴム」になる体質になってしまった代償として泳げなくなり、
とある事件でルフィを助けるためにシャンクスは片腕を失います。

シャンクスから預けられた帽子を返すため、海賊王になるために、
ルフィは旅立ち、その中で多くの仲間を得ながら、
ワンピースを目指す。というようなお話です。

基本的にはコミカルなキャラクターが多いものの、
そんな日常のコミカルさとはうって変わって、
この時代、この世界だからこそのシリアスな話も多く、
友情、努力、勝利を繰り返しながらルフィたちは成長していく物語でもあります。

さて、この記事を見てる9割の人がどうでもいいと思う
基本情報はここまでにして、
ここからはランキング形式でワンピース映画をご紹介いたします。

15位:ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち

ワンピースは映画及びTVSPでいわゆる「総集編」として
エピソードシリーズというものを手掛けています。
仲間たちが仲間になる過程や過去を島やエピソードごとに
まとめたものにはなるのですが、
このエピソードシリーズは基本的にハズレのことが多いのが現状です。

原因としてはワンピースは基本的に1エピソードが長い事が多く、
2時間そこらでは話をまとめることが難しく、
ワンピース以外のTVアニメも総集編を映画でやることもありますが、
全12話~13話のTVアニメと30話や40話もあるエピソードを
まとめるのには雲泥の差があります。

本作品はその欠点が顕著にでている作品であり、
この作品を見ても「アラバスタ編」というワンピースの中でも
1位、2位を争うような人気エピソードの魅力を感じることはできません。
冒頭の段階でビビが仲間になっており、
この作品をワンピースのワの字も知らない人が見ても理解はできないでしょう。

逆にワンピースを知っている人、読み込んでいる人が見ても
「90分」という尺ではカットされまくりなシーンの数々に
逆にいらっとくるレベルの総集編になってしまっており、
その割にはこのシーンは居るのか?と疑問に感じるシーンもあります。

唯一の利点は全編、新規映像で制作し直しているため
戦闘シーンに関しての迫力はTVアニメよりも上がっているものの、
ファンも、新規層も、誰もかれも楽しみづらい作品になってしまっています。

14位:ONE PIECE 呪われた聖剣

ワンピースという作品はファンタジーな作品ではあるものの、
「魔法」などが存在する世界ではなく、
どちらかといえばドラゴンボールやそういう世界観の作品です。

そんな中でこの作品はワンピースという作品のファンタジー感とは
また違うファンタジー感に溢れる作品となっており、
一言で言えば「ワンピース」という作品らしくない作品になっています。

タイトル通りの呪いの聖剣というものが存在し、
その呪いの聖剣を封印するための宝玉や、
呪いの聖剣を弱めるための結界がでてきたりと、
およそワンピースとは思えないような世界観になってしまっています。

キャラクターのセリフや行動にもかなり違和感が生まれており、
ゾロがコックであるサンジの腕を傷つけたり、
「ルフィVSゾロ」というキャッチコピーのはずなのに、
「ルフィVSゾロ」は描かれないというモヤモヤが募る作品です。

初期のワンピース映画は作画があまり良くない作品もありましたが、
この作品の作画もあまり良くはなく、
ワンピース映画特有の「芸能人声優」の演技も邪魔をし、
映画としての完成度が低い作品です。

13位:ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

この作品はサマーウォーズ、竜とそばかすの姫などでお馴染みの
「細田守」監督が手掛けている作品という特色があります。
むしろそれが全てといっても過言ではない作品かもしれません。

他の14作品と比べても、陰鬱とした細田守監督らしい空気感が流れており、
そのせいでルフィたちが常に「ギスギス」してしまっています。
その中でおおよそ、そのキャラクターが言わないであろうセリフや、
行動が非常に多く、ワンピースの映画としてみると違和感しかありません。

映像や演出面でのクォリティはかなり高く、
細田守節全開ではあるものの、ワンピース映画という
原作があり、ファンの多い作品でやることではないことが多く、
そもそっも「ワンピース」という作品におけるルフィという主人公を
履き違えて捉えている感じのある作品です。

本来はもっと明るい作品になる予定が脚本家が描いた脚本とは
終盤はほぼ違う展開になっているようで、
脚本家がブログでぼやくほどの作品になっており、
ワンピースのテーマ性を否定したような作品は
かなり好みを選ぶ作品に仕上がっています。

12位:ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国

この作品はワンピース映画としては3作品目の作品であり、
1作目、2作目からの「パターン化」が現れている作品です。
映画オリジナルキャラがあらわれて1度は負けるもののリベンジマッチで勝つ、
そんな中で子供のキャラの活躍と変化を描きつつ…と、
いつものワンピース映画という感じな作品です。

敵も敵で悪魔の実の能力者ですらなく、
今作初登場の「チョッパー」の魅力を感じる部分はあるものの、
全体的にかなり薄味な作品に仕上がっており、
極端に悪い部分はないものの、印象が薄い作品に仕上がっています。

11位:ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵

本作品は13位に選出したオマツリ男爵と同じ脚本家が手掛けており、
コメディ色全開に描かれるワンピース映画として
子供向けの側面は強いものの、さっくりと楽しめる作品に仕上がっています。

ただ同時に、妙に「ナミ」の胸揺れが強調しているのが
気になる作品でもあります(笑)
ぶるんぶるん!と揺れまくるナミの胸は必見ではあるものの、
そういう部分を含めて「エンタメ」に割り切ったワンピース映画として
シンプルな面白さのある作品と言えます。

決して名作とはいえないものの、及第点なワンピース映画といえるかもしれません。

10位:ONE PIECE ねじまき島の冒険

本作品はワンピース映画としては2作品目の作品であり、
いい意味での初期のノリが残りつつ、
50分という短い尺の中でテンポよく物語が進む作品です。

映画だからこその特別な衣装に身を包むという
ワンピース映画のお約束になっている要素の始まりでもあり、
いつもの衣装を盗まれたルフィたちが
結婚式できるような服に着替える姿はファンサービスにもなっており、
映画だからこその特別感も生まれています。

映画オリジナルキャラを演ずる声優さんたちも豪華であり、
この時代、初期のワンピース映画の良さを感じる作品です。

9位:ONE PIECE FILM GOLD

本作品はFILMシリーズの1つであり、
このFILMシリーズはワンピースの視聴者層の拡大に伴う
それまでのワンピース映画とは違い「大人向け」のテイストに
仕上がっているのが特徴でもあります。

ただ、この作品は登場人物のの多さ、
やりたいことの数々で作品全体が掘り下げ不足、
大味になっている部分が多く、見た目のきらびやかさという
映像的な華やかさでゴリ押ししている部分が強い作品です。

特典のコミックを見れば敵キャラの過去などもしっかりと
わかるようにはなっているのですが、上映当時ならともかく、
今はそのコミックを手に入れるのも一苦労であり、
そういった意味でも残念な作品ではあります。

8位:ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜

本作品は15位にも選出したエピソードシリーズの1つであり、
チョッパーと出会い、仲間になるエピソードを2時間ほどで
まとめた総集編映画になります。

ただ、総集編映画ではあるものの、原作やTVアニメとは
少し時系列などを改変させている部分があり、
逆にワンピースを知ってる人が見ると違和感を感じる部分がありますが、
エピソードの長さと2時間という尺のおかげで、
チョッパーにまつわるエピソードが2時間でうまくまとまっています。

ヒトヒトの実を食べたトナカイがどうして医者になり、
どうして海賊に憧れたのか。
「ドラム島編」のエピソードの完成度高さを
改めて感じる1作となっています。

7位:ONE PIECE 3D 麦わらチェイス

本作品はワンピースとしては30分の短編映画となっており、
さっくりと楽しめる作品となっています。
しかも、全編フルCGで描かれている一作となり、
15作品の中でも見た目的にはかなりの異色作です。

CGということで嫌悪感を感じる人も少なくないでしょうが、
この作品はCGという利点を生かしたシーン構成が多く、
CGだからこそのカメラワークやキャラクターの動かし方を
まんべんなく感じることができ、まるでUSJのアトラクションのような
映像は見ていてシンプルに楽しいものになっています。

30分でありながらストーリーもしっかりとしており、
ゲスト声優の山口智充さんも言われなければ気づかない上に
一人二役をこなしているのは必見です。

6位:ONE PIECE

本作品はワンピースとしては初の映画作品となり、
サブタイトルのようなものもついておらず、
なんとも検索泣かせの作品です(笑)

一作目ということもあり、非常に懐かしいワンピースのノリがあり、
ルフィがわざわざゴム人間であることを説明するかのようなシーンや、
2000年公開だからこそ「セル画」で描かれている味のある作画、
映画オリジナルキャラである「トビオ」の成長の物語も描かれており、
古き良きワンピースの面白さを感じることができる作品です。

今見るとややふるさを感じる部分はありますが、
他の14作品にはない「味」のある作品であり、
60分という尺でシンプルにまとめ上げた1作となっています。

5位:ONE PIECE STAMPEDE

ワンピース20周年作品として作られた本作品、
登場するキャラクターは「200人」以上という
ワンピースのキャラクターで満員電車になっているような作品です(笑)

そんな満員電車状態は同時に「オマツリ」になっており、
多種多様なワンピースのキャラクターたちが、
出番が少ない、もしくはちら見せ程度のキャラはいるものの、
夏の盆踊りに集う町の人々如く、踊り、戦いまくっている姿が
20周年作品にふさわしい「ファンサービス」になっている作品です。

映画だからこその大集結、映画だからこそのシーン、
制作側の「これが見たかったんやろ?」とでもいいたげな
ファンサービスでお腹がいっぱいになるものの、
敵キャラの巨大化というFILMGOLDからの悪しき風潮が
やや足を引っ張っている部分はあります。

序盤をすぎればほとんど戦闘シーンで構築された
割り切ったファン向けの映画として、満足感を得られる作品です。

4位:ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険

本作からそれまで60分だったワンピース映画が90分尺になっており、
そのおかげでもあり、しっかりとしたワンピース映画として制作された本作品は
起承転結スッキリした物語が綴られている一作と言えるでしょう。

デッドエンドという海賊たちのレースが巻きおこり、
中盤からは海賊でありながら海賊を嫌い、海賊をバカにし、
海を嫌っている敵にルフィが真正面から挑む様、
それぞれがそれぞれの「信念」を持ち、貫き通したものが勝利し、
生き続ける物語を90分で味わえる一作となってます。

1つ1つの戦闘シーンもしっかりと描かれており、
「アメ」の体を持つ敵にルフィがどう勝つのか?という期待感、
そんな勝負に「サンジ」がちょっとした手助けをする展開も素晴らしく、
満足感のあるワンピース映画となっており、
初期のワンピース映画の中での名作といえば本作品と言えるかもしれません。

3位:ONE PIECE FILM RED

2022年最新作のワンピース映画であり、Adoさんが歌唱役として起用された本作品。
興行収入は2022年9月段階で150億円を突破しており、
ワンピース映画最大のヒット作となっています。

この作品、良くも悪くもAdoさんとAdoさんが歌っている
「ウタ」というキャラクターをどう思うのかが重要になっています。
彼女はその能力が故に、過去ゆえに、世界の歌姫が故に、
「新時代」を作ろうとしているものの、
精神的な弱さと、やばいキノコを接種しているがゆえに、
「メンヘラ感」が強いキャラクターです。

そんな彼女の幼なじみであるルフィ。
彼は世界を巻き込んだ大騒動を起こす彼女を1度も殴りません。
そんな幼なじみであり、シャンクスの娘でもある彼女を、
ルフィやシャンクスが止めるために奮闘します。

ストーリー的にもいわゆる「セカイ系」のストーリーが綴られており、
魔法少女まどかマギカ的な演出や、マクロスシリーズを彷彿とさせる描写は
「映像」的にも映画として飲みごたえが素晴らしく、
本作品だからこその夢の共闘などのファンサービスにあふれる一作です。

映像的にも音楽的にもスクリーンで味わってほしい1作であり、
本作が150億という興行収入を叩き出したのも納得できるものに
なっています。

2位:ONE PIECE FILM Z

本作品は一言で言えば「漢」の物語と言えるでしょう。
海軍に所属し、正義を貫こうとした漢、
そんな漢は多くの犠牲を果てに自らの正義を貫こうとする。

彼は海賊でも、悪魔の実の能力者でもない。
己の体と海楼石の武器だけで戦う姿はまさに「漢」であり、
そんな漢に対し、ルフィもまた拳のみで戦う終盤の戦闘シーンは
震えるほどの名シーンが生まれており、
1度味ならず2度も敗北し3度めのリベンジマッチに挑み、
強敵が友になる展開は「ジャンプ」的な王道を感じさせてくれます。

Zのラストの姿と演出はセンスの極みに至っており、
「モドモドの実」により若くなったキャラの可愛らしさや、
ストレートなストーリーが響く作品と言えるでしょう。
ワンピースとしてではなく、一本の映画を見終わった余韻が強くなる
1作であり、1位の作品と甲乙つけがたい魅力のある一作です。

1位:ONE PIECE FILM STRONG WORLD

FILMシリーズの始まり、そして私の中で「頂点」といえる作品。
本作から原作者である尾田先生が監修しており、
監修したからこそワンピース本来の魅力が出ていると言ってもいいかもしれません。

この作品は和のテイスト、いや、どこかヤクザや任侠映画的な
ニュアンスが色濃く出ており、黒い衣装に身をまとう
麦わらの一見の姿のかっこよさもさることながら、
まるで「討ち入り」のような終盤のシーンは震えるほどのかっこよさがあります。

序盤はコミカルにワンピースらしいギャグを見せつつ、
中盤からは一気にシリアスになり、
終盤は任侠映画のごとく討ち入りをする。

「フワフワの実」という一見弱そうな悪魔の実の能力者である
「シキ」の強さと、そんなシキの勧善懲悪な作品での敵としての魅力もあり、
ナミの自己犠牲とウソップのセリフや、ルフィの行動が
しびれるかっこよさとワンピースのキャラクターの魅力を感じさせ、
ラストのギア3の「技」による結末はすっきりとした面白さを
感じさせてくれる一作となっております。

これがワンピース映画だ!

ここまでのランキングいかがでしたでしょうか?
初期のワンピース映画は当たり外れも多い印象でしたが、
ここ数年のFILMシリーズは完成度の高い作品も多く、
FILMREDで今までの興行収入の3倍近くまで一気に跳ね上がるほど
ワンピース映画、ワンピースの人気がより高まっていることを感じます。

ワンピース映画はテンプレとなっているストーリー展開や、
お約束的要素があり、そこが「マンネリ」になっている作品もあれば
王道になっている作品もあり、その違いを見ているうちに感じ、
最終的には「ワンピース」って面白いなとひしひしと思わせるのが
ワンピース映画の良さの1つかもしれません。

FILMREDで爆発的に興行収入が上がったのは、
鬼滅の刃のバグったような興行収入がきっかけになり、
呪術廻戦がそのあと追い、その2作品よりもずっと前から
連載しているワンピースが「ジャンプ映画」というものを
盤石なのに仕上げた印象です。

ワンピースも20年の月日を経て、ようやく最終章に突入したようで、
あと何作、ワンピース映画が作られるのかはわかりませんが、
20作あたりでラストのワンピース映画が公開されれば
切りが良いかもしれませんね(笑)

よかったら

この記事作成時点でワンピース映画はREDを除く全作品が
Amazonプライム、Netflixなどで
見放題で配信しております。
これを機に良かったら、この記事を見ているあなたもワンピース映画を
見て、ワンピースの面白さを再認識できる機会になれば幸いです。

「」は面白い?つまらない?

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