評価 ★★★☆☆(41点) 全95分
https://www.youtube.com/watch?v=lcQ95DtT9ak
あらすじ 麦わらの一味は、難破した海賊船から宝箱を手に入れた。早速中を見てみると、そこには老婆が入っていた。老婆は自分の島の財宝伝説を話し、一行はその「メカ島」へ向かう。
引用- Wikipedia
ぶるんぶるん!
本作品はワンピースの劇場オリジナル作品。
監督はデッドエンドの冒険の監督と同じ宇田鋼之介、
脚本家はオマツリ男爵と同じ伊藤正宏。制作は東映。
なお、本作品ではチョッパー役の声優である「大谷育江」さんが
体調不良で別の方になっている
コメディ
前作は細田守監督節全開になったせいもあって、
全体的にドロドロと重く暗いワンピースの映画になっていた。
脚本家さんは前作と同じ方ではあるものの、
前作は脚本家が想定していない演出や終盤の展開になっており、
本作はある意味で本当に脚本家さんが描きたかったワンピースといってもいい。
嵐の中で出会った難破した海賊船で「宝箱」を見つけるところから物語が始まる。
冒頭からギャグ満載だ、ルフィらしいめちゃくちゃな行動に
振り回される仲間たちだったり、
期待した宝箱の中からは「おばあさん」が出てきたりとコメディタッチな展開が多く、
くすくすと笑えてしまう。
彼らのリアクションも激しく、前作のシリアスな雰囲気とは一変して
「コメディ」なワンピース映画に仕上がってると言ってもいい。
胸揺れ
ただ、この作品で1番気になるところは「ナミ」の胸揺れだ。
ナミというキャラクターはセクシーかつダイナマイトボディで
大きな胸が特徴のキャラクターではあるが、
今作は異様なまでに揺れる(苦笑)
公開された2007年当時は深夜アニメのセクシー表現も
まだ規制が薄く活発な時期であり、いわゆる紳士アニメが
多かった時期ではあるものの、
ワンピースはあくまで「子供向け」のアニメとして放送されている。
そんなワンピースという作品なのに異様なまでにナミの胸が揺れる。
例えばナミが敵を誘惑するような、
なにかしらセクシーな要素が必要なシーンなら分かるが、
特にそういうシーンではない日常のシーンの中でも
「ぶるんぶるん!」と揺れまくっている。
コレが揺れるだけならまだしも、効果音までついている。
ぶるんぶるんという効果音つきで揺れまくるナミの胸に
変に目を奪われてしまうような描写は謎でしかなく、
同じくらいの胸の大きさのロビンは効果音こそついていないものの、
谷間の強調感が凄まじく、ワンピースなのに深夜アニメをみているような
そんな感覚になってしまう作品だ。
芸能人声優
今作のワンピース映画も芸能人声優が多めだ。
稲垣吾郎、加藤浩次、 山本圭壱の極楽とんぼの2人と、
今作に出てくる映画オリジナルキャラの殆どが芸能人声優が演じられている。
ただ、演技面に関してはそこまで問題はない。
プロの声優と比べるとやや浮いている部分はあり、違和感はあるものの、
あきらかな棒演技でもないのは救いだ。
そんな芸能人声優が演ずるキャラもコミカルだ。
極楽とんぼの2人が演ずる配下の2人は基本的には「バカ」であり、
島にあるはずのお宝を信じず、
一方で稲垣吾郎演ずる彼らのボスである「ドクター・ラチェット」は
マザコンであり、宝の存在を信じている。
島にお宝は本当にあるのか?歌に隠された秘密とは?と
シンプルではあるもののギャグ満載で描かれるストーリーと、
コミカルにルフィ達が今作の敵とともに、敵も味方も関係なくう、
お宝探しをする姿はワクワクと子供心を刺激してくれる。
お宝
今作のお宝はワンピース映画史上、もっとも巨大といえる。
お金に変えることはできない、だが、島の住人にとって
もっとも重要なものを今作の敵を求めている。
そんなお宝を使って敵は「世界征服」を企んでいる(笑)
このコメディタッチな作品にふさわしい、ルフィたちも思わず
笑ってしまうほどの目的だ。
今作の敵に「悪魔の実」の能力者は居ない。
その分、タイトル通り「からくり」でルフィたちを襲ってくる。
まるで遊園地のように様々な仕掛けが施された城内を攻略し、
あげくのはてには「巨大ロボット」まで出てくる展開は
やや、やりすぎな感じはあるものの、子供向けと考えれば悪くない。
まるで遊園地のようなからくり城をめぐりながら、
ルフィ達、それぞれに活躍どころがあり、
ルフィ達が求めていた「金の冠」もオチに繋がり、
きれいに伏線を回収する展開になっている作品だった。
総評:エンタメに割り切った結果
全体的にみてシンプルに面白いワンピース映画になっている作品だ。
敵の目的は世界征服、ルフィたちはお宝を探している。
このシンプルな構図で、やや子供向けなキャラ設定とストーリーには
なっているものの、子供向けに割り切り、コメディタッチで
ギャグ多めなエンタメ性に溢れたワンピース映画だ。
気になるところといえば、ナミの胸揺れくらいだろう(笑)
ある意味でそれもエンタメのうちの1つと考えれば納得できなくはないのだが、
大人が見るとどうも変な意味ではなく、ナミの胸に視線を奪われてしまうほどの
胸揺れ描写の強さは謎でしかない。
そういった気になる部分はあり、名作とはいい難いものの、
シンプルにエンタメに割り切った子供向けのワンピースとして
無難に出来上がっている作品だった。
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