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地雷ハンター THE MOVIE「モンスターハンター レジェンド・オブ・ザ・ギルド」レビュー

1.0
モンスターハンター レジェンド・オブ・ザ・ギルド 映画
画像引用元:(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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評価 ★☆☆☆☆(13点) 全61分

「モンスターハンター: レジェンド・オブ・ザ・ギルド』日本語吹替版予告編 – Netflix

あらすじ 人間と危険なモンスターが、自然の調和の中で共存する壮大な世界。若きハンターのエイデンは、故郷の村に迫り来る強大な古龍を食い止めるべく戦う道を選ぶ。引用- Wikipedia

地雷ハンター THE MOVIE

本作品はモンスターハンターのアニメ化作品。
フルCG作品としてNetflixにて配信された。
監督はスティーブン・F・ヤマモト

ゲーム感

冒頭から「ゲーム感」が凄まじい。
本作品はフルCGで制作されているが、そのCGのクォリティがあまり高くなく、
独特の「カク」っとした感じやキャラクターデザインも含めて、
アニメというよりはPS4のゲーム内の映像シーンを見ているような感じだ。

主人公のキャラデザも、はっきりいえば主人公っぽさが一切ない(苦笑)
モンスターハンターもプレイヤーは自らのキャラを好きなように
デザインできるが、そんなプレイヤーが適当に作ったような
キャラデザ感がある。別作品ならすぐに死ぬモブレベルのデザインだ。

そんな主人公は軽口を叩きながら「自称ハンター」として戦っている。
ろくな装備もなく、モンスター相手にやっとだ。
ドスランポスにさえ苦戦する始末、
そんな自称でしか無いハンターが本物のハンターと出逢うところから
物語が始まる。

古龍

主人公はプロハンターには依頼しないような小さな依頼をこなし、
村の人々の役に立っている。
そんな村の雰囲気は素晴らしく、モンスタハンターをやったことがある人ならば
この空気感の再現は素晴らしい。

しかし、そんな主人公にとって大切な村が
「古龍」の渡りの通り道になってしまっている。
10年に1度ともいわれる古龍渡り、
通り道の村の被害は甚大だ。

そんな古龍に挑むためにも主人公はプロハンターについていく。
双剣を使うプロハンターはキャラクリエイトをしっかりしたのか
主人公のようなモブデザインではない。
なぜ、主人公がこんな適当なデザインなのか本当に謎だ。

3日すれば古龍であるナナ・テスカトリが村に訪れる。
避難も間に合わない、ギルドの増援も望めない。
唯一のプロハンターにも止められるものではない。
だが、そんなプロの助言を主人公は一切聞かず、
自分とプロハンターに戦わせようとする。あまりにも無鉄砲だ(苦笑)

プロハンター

とんでもないご都合主義で近場に何人かのプロハンターがいることが
発覚する、雑に色々なモンスターとともにプロハンターが
でてくるものの、あっさり倒されるモンスターには歯ごたえがない。
尺的に1時間ほどしか無いから仕方ないものの、
いろいろな部分があっさりしてご都合主義で進んでしまう。

そんな戦闘シーン自体はそれなりに迫力がある描写になっているが、
演出の弱さが際立っており、妙に暗いシーンも多い。
無駄なスロー演出などセンスを感じない演出の数々は
シンプルに盛り上がらない。

主人公にシンプルにいらだつ。
無鉄砲につっこみ、師匠の言うことを聞かず、
仲間には無理な頼み事をし、結果的に仲間をピンチにする。
新人だから、プロですら無いハンターだから
仕方ないといえば仕方ないのだが、仮にも主人公なのに本当に苛立つ主人公だ。

「君は村を守るためと言いながら、認められて褒められたいだけだ」

師匠の言葉がご尤もだ。
そこから成長し変化するなら問題ない、しかし、成長がない。
そんな成長しないハンターとプロハンターに4人で
古流に挑むことになる。

いわゆる地雷入りパーティーだ。
モンハン経験者ならゾッとすることだろう。

ナナ・テスカトリ戦

演出が悪く妙に暗い状況の中でナナ・テスカトリ戦は描かれる。
設置した罠を使いながら、撃龍槍まで使用しようとするものの、
主人公が一手おくれたせいで使えない(苦笑)
そんな中であっさりと大剣キャラが死ぬ。

ぽっと出の思い入れ0のキャラのため生きて洋画
死んでようがどうでもいいのだが、
干渉に浸るまもなく操虫棍のキャラも死ぬ。
村人にも被害が出る中でナナ・テスカトリを倒すための作戦を主人公が思いつく。
地雷ハンターである主人公ことエイデンがどんな作戦を思いついたのか。

村ごとナナ・テスカトリを水没させる作戦である(笑)
村を守るために戦っていたはずなのに、
主人公は一切の躊躇もなく、村をしずめるという選択肢を取る。
とんでもない主人公だ。

師匠であるプロハンターは当初、古龍と戦わずに
古龍の通り道にある主人公の村の住民を避難させようとしていた。
だが時間があまりなく、避難が間に合わない可能性があったうえに
ナナ・テスカトリが他の村に被害を及ぼす可能性もある。

主人公が古龍を倒すと意気込んだ結果、
村は大量の水に襲われており崩壊状態で村人にも被害が出ている。
ほぼ結果が変わらないどころかプロハンターが2名も死亡している。
とんでもない地雷ハンターだ。それなのに彼は笑顔で村を旅立つ。

「大きな世界を見たいんだ!」
と主人公は言うものの、自分がしでかしたことが一切わかっていない。
自分が地雷であることを自覚してないハンターの
強さを噛み締められる作品だった。

総評:主人公のせいで被害がやべぇ…

全体的に見て何がしたいのかよくわからない作品だ。
モンスターハンターのアニメとしては
色々なモンスターが出る面白さやおなじみの武器による
戦闘シーンなど魅力があるポイントがないとは言わないものの、
CGの質の悪さや演出の悪さも相まって戦闘シーンの見応えもない。

素人ハンターがプロハンターになるまでのストーリーとしても、
主人公があまりにも地雷過ぎてやばい。
物語の中盤で素人だからこそ無鉄砲にミスを犯す展開は
納得できなくもないが、終盤でも彼のせいでプロハンターが
2名死亡し、村も崩壊し、村人にも被害が出ている。

それなのに笑顔で旅立つ主人公には納得できず、
ストーリーの突っ込みどころがあまりにも多すぎる。
制作の発表自体は2018年頃にあったようで、
そこから3年間、何をしていたんだろうと思うほど
チープな作品だった。

個人的な感想:地雷

60分という微妙な尺も気になるが、
モンスターハンターのファンならある程度、
色々なモンスターと武器がでるため楽しめる部分はあるが、
モンスターハンター経験者だと主人公の地雷っぷりが
より際立ってしまう。

今からワイルズをプレイする方も多いと思うが、
この作品をみて彼のような地雷プレイヤーにはならないようにと
心がけることができる作品かもしれない(笑)

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