アニメコラム

【萌え絵問題】萌え絵は子供に悪影響?それはただのエゴでは?

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管理人の笠希々です。
昨今ツイッター界隈では「萌え絵」に関する話題がつきません。
ラノベのややセクシーな表紙だったり、街中にある萌えイラストだったり、
それが社会的に「ふさわしくない」という考えの人が多いようです。

私もツイッター上で色々とつぶやいていたのですが、
ここでちょっと自分の意見や思考をまとめるついでに、
今回のコラムを書いてみることになりました。

いつもながらの駄文、及び長文ではありますが
お時間のあるときにでも読んでいただければと思います。

そもそも萌え絵って?

萌え絵ってなんでしょうか?そもそも萌えとは?
便利なことにwikipediaに「萌え絵」の項目がありました。
そこに記述されている定義によれば

・萌え絵の対象となるのは、おおよそ10代の少女である
・萌え絵(もええ)とは、日本の漫画やアニメ、
 ゲームなどに特有の絵のことである
・特徴としては、顔の大きさに対して目が大きいこと、
口が小さいことが挙げられる

というような定義があるようです。
この最初の項目である「10代の少女」が描かれることが多いことから、
昨今、非常に声の大きいフェミニストの方々にとっては
それだけで嫌悪、批判に対象になるのでしょう。

西洋美術には同じように10代の少女を描いたものもあるのですが、
それはそれこれはこれと片付けられてしまうので割愛します(笑)

どれが萌え絵で、どれがそうじゃないのか

個人的に最近1番感じたのは萌え絵を批判する方にとって、
それが萌え絵かどうかはどうでもいいのではないかということです。

最近批判されていたのは萌え絵な絵本です。
地上波のTV番組である「スッキリ」でも萌え絵として紹介されました。

シンデレラ (せかいめいさくアニメえほん)

この絵本を描かれたのは「上北ふたご」先生です。
プリキュアシリーズの漫画なども手がけている方であり、
どちらかといえば「女の子向け」のイラストを手がけています。

しかし、このイラストは「萌え絵」なのでしょうか?
私のような年間100本以上はアニメを見ているオタクからすれば、
これは萌えではなく、どちらかといえば少女漫画orアニメテイストな
絵柄であり、批判されるような「萌え絵」のテイストとは
違うように感じます。

今の時代の女の子に「受ける」絵柄であることは間違いありませんが、
これを萌え絵といってしまうのはオタクとしては違和感しかありません。

ですが、萌え絵を批判する人にとってはこれも萌え絵に
見えてしまっているようで「子供に見せたくない」という
意見すらもあるようです。
正直、過剰な反応としか思えません。

萌え絵は悪影響なのか?

百歩譲って先程の絵本が萌え絵としましょう。
ですが、それの何が駄目で、どうして子供に見せたくないのでしょうか?

1番の理由としては
「こういう絵を見せるとオタクになりそう」という意見でした。
つまりはイメージだけのオタク嫌悪です。
自分の娘が将来オタクになり、はては犯罪者になるかもしれない。
オタク=犯罪者というイメージが萌え絵に結びついているのでしょう。

最近では「オタク」というものが認められてきました。
10年や20年前に比べて「オタク」そのものが増えました。
プリキュアなどを子供の頃から見ていて
今でも好きな女性が大勢いると思います。

そんな人たちの一体、何人が犯罪者になってるんでしょうか?
また、犯罪を犯していたとして「萌え絵」を見たからなのでしょうか?
オタクは悪いものというイメージだけで否定し、
そこから萌えイラスト否定につながっている現状は、
ただの「認識不足」でしか無いように思えます。

他の理由としては感受性が養われなくなりそうという意味不明な意見や、
絵本を読む年齢の子供にあえて見せなくても良いという頓珍漢な意見や
子供の好みが偏りそうなどという、かえって偏ってるだろという意見など、
なんのデータも確証もない「何となくそう思う」的な意見でしかありません。

萌え絵が子供にとって悪影響である。
そんなデータはどこにあるんでしょうか?

自分が嫌いなものは子供にとっても嫌いなもの

萌え絵を批判されている方が萌え絵を嫌いなのはわかります。
萌え絵に慣れ親しんでるオタクだってキャラデザが気に入らないだったり、
媚びてる、顎が気になる、目が大きすぎるなど人によって好みがあります。
しかし、だからといって「子供に悪影響だ」とは言いません。

自分が嫌いなものは子供にとっても嫌いであってほしい。
そんな身勝手な欲望を子供に押し付けてるだけではないのでしょうか?
親が嫌いなものが子供も嫌いとは限りません。

そもそも、親が萌え絵と思うものを子供は萌え絵とは認識していません。
可愛い絵の本というだけの事です。
それを親が勝手に悪影響な萌え絵と決めつけてしまっては、
子供が楽しむ権利を奪ってるだけではないでしょうか。

時代とともに変化してきた萌え

そもそも「萌え」自体も80年代から今に至るまで変化し続けています。
80年代、90年台、00年代、10年代と
約10年ごとのアニメや漫画を見るだけでもずいぶんとテイストが違います。

その時代ごとの「萌え」があり「可愛さ」がある。
女の子を表現するために様々な絵柄で時代ごとの可愛らしさを描き、
時代ごとの萌えを感じるイラストがある。

たったそれだけの話しでしかなく「萌え絵だから」と
否定するのはかなり大雑把なくくりで否定しているに過ぎません。
自分が子供の頃に見た絵のテイストと今の子供向けの絵のテイストが
違うだけなんです。

それを受け入れられずに「嫌悪」し「否定」してるだけではないでしょうか?
ただの変化についていけない頭の硬くなってしまった大人という
だけではないしょうか。

自分が気に食わないから規制したい人たち

特定の表現が駄目だ、間違ってる、規制すべきだという意見の多くは
ただの「エゴイズム」でしかありません。
感情や個人的な体験からだけではなく、
きちんとしたデータやエビデンスがあって初めて規制すべきでしょう。

しかし、規制したい人にデータやエビデンスを求めても
何の反応も返ってきません。ただの「感情論」を声高らかに叫び、
子供をだしにして自分のエゴを押し通そうとしてる。
私にはそうとしか感じません。

私が1番悲しかったこと。

最近の萌え絵問題で悲しかったのが、
この1件が上北ふたご先生にまで届いてしまったことです。
以下は御本人のツイートです。

子供が楽しめるように描いたものを見せたくないと言われた
先生の気持ちは計り知れません。

個人の好みのはずなのに主語が大きい

特定の絵や表現が気に食わない、好みではない、嫌い、気持ち悪いと
感じるのは構いません。
しかし、それをtwitterなどで叫ぶ際になぜか
主語が大きくなる方があまりにも多い。

「私はこの萌絵が嫌いだ。なんか気持ち悪い」
これだけならば叩かれることはないでしょう。

しかし、話題になるツイートは「女性」という言葉を使ったり、
「子供」をだしにしたり、「海外」を持ち出したりと、
個人の問題を自分の子供や同性、海外の問題にまで広げて
ツイートしています。

自分の嫌悪感を肯定してほしいがために、
自分の嫌悪感が世間的に当たり前のものとしたいがために、
主語が大きくなる方々は本当に滑稽です。

だから多くの人が思わず否定したくなってしまい炎上してしまうんです。
萌え絵を嫌悪するのは構いません、自由です。
しかし、それはただの「エゴイズム」でしかありません。

最後に。

おそらく今後も萌え絵批判はあるでしょう。
この2~3ヶ月の間だけでも月1ペースで何かしらあったくらいです。
話題になったツイートに賛同して頓珍漢なことを言ってる人も増えました。

私も気になるツイートや話題があれば反応したりしたのですが、
流石にもううんざりしています。

例えば「女の子が算数が苦手なのが普通という認識はアニメの影響」と
ツイートされている方がいました。
私はシンプルに「具体的にどの作品ですか?」とお聞きし、
他の人も具体的な作品名を上げてくれとリプを送っていたりしたのですが、
影響を受けた作品は絶対に言いたくないと頑なでした。

正直、バカバカしさすら感じてしまいました。
こういうツイートに反論や意見しても、
結局は感情論や思い込みを否定することは難しいため、
こちらが意見を述べても秒でブロックされることも多いです(笑)

ですので、私はこの記事を機会にこういう話題に反応するのをやめます。
多くのRTやいいね!がつくのも調子付せてしまってる部分もあるのでしょう。
批判や否定が増えれば増えるほど意固地になり、
余計にひねくれたツイートをしてる方も居ます。

そのひねくれたツイートに更に反論し…と悪循環です。
こういったツイートがきっかけに
国や県による規制に関する議論が行われたりしない限り、
ほうっておくのが1番ではないかと思った次第です(苦笑)

長い文章、最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

「」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください

  1. 夜夢 より:

     たまたま、こちらの記事を見付けたことで、少し思う所があったのでコメントをさせて下さい。

     この手の話題は何時の時代でも起こっている気がしています。
     小説家の二葉亭四迷のペンネームの逸話が残っていますが、大正時代の頃(?)には、小説を読むことや小説家になることは低俗なことと忌み嫌われていた部分があった様です。
     同様に戦後暫くして悪書追放運動として漫画を子供に読ませてはいけないと言う運動が盛り上がっていたらしいですね。

     少し前ならゲーム脳とかと言う話題もありましたし……

     しかし、現在では小説を読むことを趣味としていると言うのは、どちらかと言えば高尚な趣味と言う印象になっている様ですし……
     漫画も大人向けの作品も数多く出ていて、悪書と一括りに言い捨てる人も少なくなっていることでしょう。

     こう言うのって、その時代以前には無くて、新しく流行り出した物に対する拒否反応の一種でしかないのではないかと思えます。ただそれを、「今までには無かった」と言う点を「世に悪影響を与える」と言う文言にすり替えて叫んでいるんじゃないかと思ってたりします。
     こう言う歴史の繰り返しに自覚の無い人は、大上段に叫んで正義感ぶりたいんだろうなぁ……とも思っています。

  2. おっさんだけどリラックマは好き より:

    失礼ながら全部読まずに書き込みます。
    萌え絵が嫌いな男性です。
    萌え絵のアニメとかは評判が良ければときどき見るのですが、
    萌え絵が公に自己主張しているのが大嫌いです。
    Twitterのアニメアイコンだったり、
    Youtubeでは音楽動画なのにサムネイルがそれだったり、
    痛車だったり、萌え絵で性的表現をしていたり
    萌え絵・アニメに狂信的な連中が大嫌いなのでしょうね。
    生活のシーンでアニメのセリフを吐かれたり、
    アニメキャラに~さんの敬称をつけたりされるともうダメです。
    ただですね、萌え・アニメを好む官僚や中堅社員なんかもも台頭してきて
    公共のポスターで油ぎった萌え萌えちゃんがトレードマークになったり、
    子供の名前にも明らかにアニメが影響をあたえているのも散見されますね
    嫌おなしに世間が変わって来ていて本音を話しても理解されなくなってきつつあります。
    毎日、目にするたび嫌だなー、とおもいながら時代に乗り遅れるのもダメだしな、
    と葛藤しています。

  3. ごま より:

    概ね同意見の者です。
    嫌いな大人にとって見たくないという気持ちはわかりますが、かと言って彼らの好みを作品が好きな人間に押し付けないで欲しい。価値基準が違う。