評価 ★★★☆☆(50点) 全12話
あらすじ 下駄箱の前で、濡れたタイツのレンにユアが話しかける。憂鬱そうに振り向くレンに、そこにいっそうびしょ濡れのホミが引用- Wikipedia
たかがタイツ、されどタイツ
本作品はWebアニメオリジナル作品。
もともとは「よむ」氏がタイツをテーマにしたイラスト同人誌、
『よむタイツ』を発行し、それが話題になりアニメ化につながっている。
監督は小川優樹、制作は横浜アニメーションラボ
1話5分ほどの短編アニメ
イッツ・ア・マニアックワールド
引用元:©よむ/TRUSS
この作品はタイトルから想像できる通り「タイツ」をテーマにした作品だ。
その時点で相当にマニアックであることは間違いないのだが、
1話早々に、想像以上のマニアックさに笑ってしまう。
なにせ「雨に濡れたタイツ」だ(笑)
多くの人が想像するタイツをテーマにした作品の内容の
更に上を行くようなマニアックなシチュエーションは思わず笑ってしまう。
雨の日に登校する女子校生が下駄箱の前で雨で濡れたタイツを絞ったり、
「長靴」を脱ぐ姿をローアングルで映し、濡れたタイツの「足跡」を描く。
雨で濡れたタイツが気持ち悪いからこその脚の指の動きや
足裏の描写はタイツ好きな同士にし変わらないような描写の数々だ。
ディティール
引用元:©よむ/TRUSS
メインキャラクターたちはそれぞれ微妙に違うタイツを履いている。
色や厚みの絶妙な違いが足の透け具合やの違いも生んでおり、
それぞれのキャラクターの性格が履いてるタイツにも反映されてるような
こだわりっぷりだ。
しかも、タイツの描写がものすごく生々しい。
「タイツ」の質感は、特にこだわりを感じる描写であり、
特に「タイツ越しの下着」の描写は素直にエロい(笑)
話によっては破けたタイツや、伝線したタイツなど
紳士諸君ならばたまらない描写の数々だろう。
1枚1枚のタイツ、1シーンごとのタイツの描写に
気合を入れて本気で描いている。
アニメでありながらまるで美麗なイラスト集でも見ているような感覚だ。
タイツを履いた脚、足、太もも、つま先、お尻、足裏にいたるまで
細かく描かれたタイツ脚の数々は素晴らしいディティールだ。
日常
引用元:©よむ/TRUSS
しかしながら内容自体はあまりたいしたことがない。
あくまでも女子高生3人の日常であり、その日常の中での
「タイツ」に着目しているだけの作品だ。
友達の一人がタイツが伝染していることに気づき、最後には
ふざけあって互いのタイツをひっかき合う。そんな感じの内容だ。
そんな日常の中で1話1話違ったタイツの描写がある。
雨に濡れたタイツ、自撮りしてる少女のタイツ、伝染したタイツ、
バイト姿のタイツ、水着姿のタイツ、畳の上でのタイツetc…
様々なシチュエーションでの「タイツ」をこだわりぬいた描写と
アングルで描いており、同じパターンが1つもない(笑)
1話5分全12話ではあるものの、12話かぶることなく
12通りのタイツを見せてくれる作品だ。
日常の中での女子のタイツに「萌える」人だけに送られた
マニアックなアニメ作品と言えるだろう。
総評:これが日本だ
引用元:©よむ/TRUSS
全体的に見てタイツという要素だけで
ここまで色々な描写ができるのかと驚かされる作品だ(笑)
タイツフェチやタイツマニアでない人からすれば思い浮かばないような
マニアックなシチュエーションの数々と、制作側がマニアだからこそ
こだわりのあるタイツの描写の数々は感嘆するしかない。
しかし、マニアックすぎる(笑)
内容自体は日常ものであり、そこに強い面白さがあるわけではない。
キャラクター自体もやや癖のあるキャラデザであり、
可愛いという感じのキャラデザではない。
しかし「タイツ」が映えるキャラクターデザインだ。
あくまでも「タイツ」をより良く見せるためのシチュエーションのための
内容と、キャラクターデザインだ。
シチュエーション自体も話が進めば進むほどマニアックな領域になり、
序盤の「雨に濡れたタイツ」や「コスプレのタイツ」はまだ理解できるが、
流石にこたつの中のタイツや、畳の上でのタイツはよくわからない領域だ。
Webアニメであるため規制のたぐいは一切なく、
「下着」の描写もきっちりとある。
そういった意味でもあくまで「タイツフェチ」による「タイツフェチ」のための
「タイツフェチ」アニメだ。
1話を見てびびっときたら、最終話までタイツを味わい尽くせる。
これぞジャパニメーションだ(笑)
個人的な感想:私は…
引用元:©よむ/TRUSS
この作品を見てわかったが私はあまりタイツフェチではないようだ(笑)
太ももや足裏の描写はくるものがあったものの、
タイツ自体の描写は後半に行くに連れてついていけなくなってしまった。
特に9話のこたつ回。
こたつの中のタイツをひたすら猫目線で映しながら
女子高生が会話をしてるだけだ。
「こたつの中のタイツ」というマニアックすぎるアングルは
マニアック過ぎて笑いにはなってるがフェチズムとしては理解の範疇を超えた
ただ規制が一切ないアニメは見ていてスッキリとした面白さがある。
特に「8話」の足つぼ回、戸松遥さん演じるJKと日笠陽子さん演じるJKの
「声の演技」は地上波では下手したら規制されるだろう。
もはやベテランの領域になりつつあるお二方だからこその
セクシーな声の演技はさすがとしか言いようがない。
1つだけ気になるのは配信サイトで軒並み配信終了してるところだ。
BD発売にあわせての配信終了かも知れないが、
2019年8月10日現在はニコニコ動画の一挙配信の
タイムシフトぐらいでしか見れない。
そこだけがやや残念なところではあるものの、
われこそは「タイツフェチ」という方には見ていただきたい作品だ
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