評価 ★★★☆☆(43点) 全12話
あらすじ お菓子メーカーに入社した、経理部に勤める生真面目アラサー男子・立石真直と企画部で働く勝気な同期女子・三ツ谷結衣。周囲からは「犬猿の仲」だと認識されている性格が正反対の2人だが、実はお互い惹かれていて……?!引用- Wikipedia
会社ごとリア充大爆発
原作はモーニングで連載中の漫画作品。
監督は武市直子、制作はBLADE
社内恋愛
この作品のテーマは社内恋愛だ。
会社の中で働く者同士が付き合う、
付き合ったり別れたりがあるせいで社内恋愛を禁止している
会社も一部にはまだ存在する。
この作品の会社も別に禁止なわけではないようだが、
主人公とヒロインは「こっそり」と付き合っている。
会社の中では厳しい態度を取ってツンツンしているヒロインだが、
いざ家に帰って二人きりの空間になれば甘々だ。
付き合いたての二人のイチャイチャっぷりは凄まじく、
同期で犬猿の仲と会社では言われている二人ではあるものの、
実はいろいろな意味で相性が良く、
恋愛関係になり付き合うようになっている。
1話の冒頭から付き合っている状態で始まるラブコメであり、
ヒロインのほうが主人公にベタ惚れであり、
その態度を会社で出さないようにツンツンしている。
ツンデレ的なヒロインの描写は素直に可愛らしい。
社内だけでなく外デートも会社の誰かに会うかもしれないだけに
素顔でデートをすることを禁止しており、
かなり厳しい条件で付き合っている、
芸能人同士の恋愛を見ているかのようだ。
主人公とヒロインは同じ会社で働いているものの
部署が違い、ヒロインは理由をつけて主人公の部署に
顔を出そうとしたり、エレベーターの中で
こっそり手を繋いだりと微笑ましいカップルだ。
社内恋愛という要素が大人同士の恋愛描写を
まるで学生恋愛のように仕上げている部分もある一方で
「朝チュン」など大人だからこそのシーンも有る。
大きなトラブルなどはなく、
あくまで普通の会社の日常が描かれるのだが、
2話であっさり同僚の一人に二人の関係性がばれるものの、
特に大きな問題にならない。
非常に明るく前向きなイチャイチャラブコメだ。
4話
そんなイチャラブがずーっと続き、それ自体は別に悪くはないのだが、
3話を超えたあたりでややマンネリを感じ始める。
ラブコメとしては付き合った段階である程度区切りがついており、
社内恋愛で隠れて付き合ってるというだけのシチュエーションで
なにか進展や恋のライバルが現れるわけでもない。
しかし4話で爆発する。合体である。
社内での互いの評判を知り、恋人同士だからこそ
奪われたくはないと襲いかかる(笑)
やたらアップなシーンばかりではあるものの、
かなり大胆な描写になっている。
ここまで堂々とした「合体」シーンは僧侶枠以来であり、
かなりピンク色なムードと声と描写になっている。
イチャイチャラブコメかと思ったら僧侶枠が始まり、
色々と衝撃的な作品だ。
この4話を境目に二人は色々と抑えられなくなる、
一緒にお風呂に入ったり、旅行にいってイチャイチャしたり、
記念日デートをするものの、結果的に合体して終わり、
裸のシーンもやけに多い(笑)
仕事でトラブルがあり、悩みが生まれると
恋人同士で合体しスッキリして悩みが解決したりと、
4話を境にヒロインも主人公も服を着てないシーンが増えまくる。
ただ中盤を越えてくるとややマンネリが生まれてくる。
セクシーシーンは増えるものの、イチャイチャしてることは
1話から変わらない
サブキャラ
そんなメインキャラよりもサブキャラの恋愛事情が気になってくる。
主人公の女性上司とヒロインの後輩がちょっとしたきっかけで
仲が良くなり、徐々に互いが気になってくる。
立場がある上司だからこそ彼女は色々と周囲に気を使っており、
その中で徐々に若い男性社員に惹かれていく自分を否定しつつも
恋心を止められない様子は主人公とヒロインの恋愛模様よりも
よっぽど気になってしまい、中盤はもはやそっちがメインだ。
あえていつも朝会う場所だったカフェに行かなくなったり、
あえて避けようとしたり、恋愛というものから逃げようとしている。
だが、そんな女性上司とは裏腹に後輩はマイペースだ。
そんなマイペースぶりに彼女は惹かれてしまう。
彼女はかつて「社内恋愛」をしていた経験がある。
だが、うまくいかなかった。そんな過去があるからこそ
再び社内恋愛をすることができない、だが、
そんな壁を後輩がマイペースにぶち壊す。
終盤
一方で主人公とヒロインも社内恋愛だからこその
難しさに直面したりするものの、
序盤から中盤までず大きな問題や大きな変化はない。
しかし、終盤は違う。
1年付き合ったからこそ、周囲へ付き合っていることを明かそうとする。
会社の中の恋愛模様、変化は薄い部分があるが、
出世や部署異動など少しずつ変化が生まれている。
あえて最終話に付き合うまでに至るエピソードを描く
ストーリー構成も1クールの締めとしてすっきりとしており、
1本の作品として満足感のある作品だった。
総評:会社ごと爆発しろ
全体的に見ていわゆる日常ラブコメであり、
大きなストーリー展開や恋のライバルが現れたりするわけでもない、
喧嘩らしい喧嘩もほとんどなく、
いわゆるシリアスなシーンがほとんどない作品だ。
1話の時点で主人公とヒロインは付き合っており、
社内恋愛というシチュエーションだからこその難しさや、
こっそりと二人の空間を楽しむイチャイチャなど、
1話から安定した面白さを描いている。
ただ4話からは急にセクシー要素が顔を出し始め、
やたらセクシーだ(笑)
4話からの中盤はやけにそういうシーンが集中しており、
逆に終盤にはそういうシーンは減る。
マンネリを回避するためのセクシーシーンだったのかもしれないが
かなり唐突で驚いてしまう感じだ。
主人公とヒロインのイチャラブに関しては
その中盤をすぎると一気にマンネリになるものの、
そこでサブキャラの恋愛事情にフォーカスを移し、ラストまで描いている。
名作!というほどの作品ではないものの、
ほどよい面白さがあり、肩の力を抜いて気楽に楽しめる作品だった。
個人的な感想:ほどよい
あまり期待せずに見始めた作品だったが、
1クール、なんやかんやで楽しめた作品だった。
日常ラブコメとしてほどよい展開と、ほどよいセクシー要素、
そして綺麗に1クールまとまるストーリー構成の妙もあり、
スッキリと楽しめる作品だ。
1話を見てみてなんか面白そうと思えば最期まで楽しめる、
逆に1話を見て面白くないとおもえば2話以降も
それはあまり変わらない感じだ。
おそらく2期の可能性は低いかもしれないが、
いつか実写ドラマとかになる可能性はあるかもしれない。
そのときに比較してみてみたいと思える作品だった。