評価 ★★★☆☆(41点) 全8話
あらすじ 温泉旅行に来ていた礼司・奏夫妻は、ともに旅をしていた親友夫妻の幸祐・明日歌に夫婦交換に巻き込まれる引用- Wikipedia
倫理観は都会に置いてきた
原作は漫画な本作品。
スクリーモの「MENSスクリーモ」の作品として配信されている。
監督は則座誠、制作はstudio HōKIBOSHI
1話5分ほどの作品であり、いわゆる僧侶枠作品。
ダブルデート
1話冒頭から桃色な雰囲気が漂っている(笑)
二組の夫婦がダブルデートがてらに温泉旅行に来ており、
主人公夫婦が仲がいいのだが、友人夫婦の旦那は浮気してたりもする。
そんな浮気した旦那のことを許せない友人夫婦の妻は
「そんな夫でよければかなでちゃんにあげるわよ!」
といきなり言い出し、主人公にくっついてくる。
この時点で色々と意味不明だ(笑)
主人公と友人の妻は幼馴染で長い付き合いらしく、
主人公のことを「先輩」と甘い声で
ささやき豊満なボディをおしつけてくる。
そんな状況で互いの夫婦の妻を「交換」し
別々の部屋で寝ようとしたやさき、
友人が主人公の妻に手を出しているところから物語が始まる。
ちょっと意味不明でかなり強引な展開だ。
しかし、僧侶枠だからこそ、この強引さが許される。
主人公の妻の強烈な押しの弱さもだが、
主人公も主人公で妻を寝取られて股間が元気になっており、
友人の妻に手を出す始末だ(笑)
モラルも倫理観もない、性欲のみに従う僧侶枠らしい
キャラクターたちの行動にニヤニヤしてしまう。
スワッピング
この作品はいわゆるスワッピングものだ。
二組の夫婦が互いのパートナーを交換し、まぐわう。
そんな趣味を持つ人達も現実に存在する。
互いのパートナーを交換し、互いの思いを確かめるような行為だ。
一夜限りの過ちではなく、二日目もパートナーを交換している。
自分には見せない表情、自分には見せない態度で、
互いに嫉妬心を高めつつ、それが夜の盛り上がりにもつながる(笑)
異常ともいえるシチュエーションの中で、
主人公の妻は押されるままに押したおされ、
主人公も主人公で後輩に誘惑され流される。
4人が4人共「欲望」に忠実だ。
互いのいたしてる声が壁越しに聞こえても関係ない、
むしろ「興奮材料」にしてこの状況を楽しんでいる。
作画
かつての僧侶枠といえば作画の悪さも特徴ではあったが、
最近の僧侶枠は無駄に作画が良い。
この作品も男性キャラクターはともかく、
女性キャラクターはかなり艶めかしく描かれている。
しかも、今作は規制がかなりゆるい。
僧侶枠は「AnimeFesta」というサイトでも配信されており、
有料の会員になると規制されてないシーンや、
地上波ではカットされてるシーンを拝むことができる。
しかし、今作はその規制がかなりゆるく、
決定的なシーンこそカットしているものの、
際どい肌色満載なシーンが多く、
うまく「温泉」という状況で湯けむりで隠している。
自然な規制と自然なカットで有料版を見ないと
シーンが繋がらないということがない。
不満
主人公の妻と主人公は肉体の相性が悪い。
主人公の経験不足もそうなのだが、
主人公よりも主人公の友人との行為のほうが相性は良い。
それもあって流されに流されてしまう(笑)
アドバイスと称してウブな主人公の妻にせまり、
そんな迫られた妻は流されに流される。
主人公も主人公で友人の妻との相性はいいらしく、
友人の妻は大満足だ。
欲望に忠実なメインキャラクターたちは非常にわかりやすく、
この夫婦交換の結末は一体どうなってしまうのだろうか?と
悔しいかな気になってしまう。
「このままではいけない」と主人公は思っている。
この関係性を終わらせなければいけない、このままではいけない。
そう思いつつも、目の前の後輩の豊満なボディに流される。
後輩は主人公に甘い言葉をささやく
「ねぇ、先輩、この旅行が終わっても私達、時々あわない?」
不倫のお誘いである(笑)
元通り
終盤は関係性が元に戻る、流される妻の姿をみて、
一瞬、主人公の気持ちは揺らいだものの、
本当に愛しているのは妻だ。それを改めて二人の夫婦は自覚する。
1度別の味を味わったからこそ、いつもの味に安心感を覚える。
旅行先の温泉旅館は快適で素晴らしいものの、
家に帰ってみるとやっぱり自宅が1番と感じるように、
元鞘に戻っていく。
旅行から戻り、相思相愛のいつも通りの生活に戻っている。
あの旅行のことは話題にせず、あんなことは忘れようとしている。
過ちがあったからこそ、元の生活の大切さを噛み締めながら、
2人の幸せそうな姿で物語の幕は閉じる。
総評:倫理観は都会に置いてきた
全体的に見て僧侶枠らしい清々しい作品だ。
問題を抱えている友人夫婦と、体の相性が悪い主人公夫婦、
そんな二組の夫婦が旅行先で互いのパートナーを交換し、
情欲に溺れながらも、自らの本当の愛を改めて自覚し、
元の鞘に戻っていく。
1クールできれいに起承転結のあるストーリーになっており、
逆にこれだけキレイに終わってしまうと、
あんなに性欲に忠実だった4人はなんだったんだ?と思うほど
綺麗すぎるくらいにキレイに終わっている。
それこそ、主人公が後輩の不倫の誘いを結局断れなかったような
展開があったり、友人のことを忘れられない妻の姿はそこにはない。
そのあたりの「物足りなさ」は強く残ってしまう。
倫理観もモラルもなく、情欲に溺れる男女の物語があったのに最後は純愛だ。
僧侶枠にしてはきれいなラストはやや違和感を覚えてしまったものの、
1クールでスッキリとまとまっている作品だった。
個人的な感想:キッザニア
僧侶枠といえば多種多様な職業の男性が出てくるが、
この作品はそういった要素はない。
そこは男性向けだからこそ仕方ない部分でも有るのだが、
やや物足りなさを感じてしまった。
しかし、次回作は大いに期待できる。
次回作は「しーくれっとみっしょん~潜入捜査官は絶対に負けない!~」だ。
タイトルからも分かる通り「スパイ」ものだ。
僧侶枠版スパイファリーとしてどんな内容になるのか、
今から放送が待ち遠しい作品だ(笑)
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