評価 ★★☆☆☆(29点) 全12話
あらすじ引用- Wikipedia
ニッチすぎるケモショタBLアニメ
原作は中国で連載中の漫画作品。
監督は菅野千愛、制作はmonofilmo。
いわゆる中国アニメだ。1話5分ほどの短編アニメ。
ついにケモナーショタ
引用元:ほら、耳がみえてるよ!4話より
© 特雷西胡/「ほら耳」製作委員会
中国アニメは基本的にオリジナル性はない。日本の作品の何らかの作品のパクリか、
中国の文化を反映したファンタジーだったりする。
この作品の場合はそういった中国アニメの中では異質で
いわゆる「日常アニメ」だ。
売れない漫画家が「猫耳」をはやしてる少年と一緒に生活するという
日常アニメであり、ケモナーかつショタという日本でもかなり
マニアックな要素を含めている作品だ。
ただキャラデザがかなりのっぺりしてるせいか、
いまいちショタっぽさは薄く、耳が生えているというケモナー要素はあるものの、
ケモショタというニッチな層に対してこのキャラデザで
どれくらい受けるのか?というのはかなり謎だ。
マンネリ
引用元:ほら、耳がみえてるよ!5話より
© 特雷西胡/「ほら耳」製作委員会
ほぼパターンは決まっている。同棲している猫耳少年との暮らしの中で、
猫っぽさのある彼の可愛さや表情に漫画家が「かわいい!」と萌える。
ちなみに漫画家は男性なため、この作品はBL要素も内包している。
ショタ、ケモナー、BLとターゲットが女性向けであることは分かるが、
その中でもかなりニッチな層だろう。
ワンパターンな展開は1話5分なのに先が読めてしまう。
1話を見ればこの作品の要素とやりたいことが見えるため、
1話を見ればこの作品を好きになれるかどうかが分かる。
のっぺりしたキャラデザの猫耳少年を主人公の売れない漫画家と同じように
「かわいい」と思えるかどうかですべてが決まる。
耳族
引用元:ほら、耳がみえてるよ!9話より
© 特雷西胡/「ほら耳」製作委員会
猫耳少年の秘密は意外とあっさり分かる。
彼らは「耳族」と呼ばれる種族で最初は耳のある動物として生まれるが、
成長するに連れて人間の姿を保てるようになり、
人間社会に紛れ込んでいるようだ。
話が進んでくると他の耳族も出てくるのだが、
短編アニメであるがゆえに掘り下げが浅く、
「ネタ切れ」すると新キャラを出している感じは否めない。
中盤以降になるとどんどん新キャラが出てくるが、
ほぼ1話限りのキャラクターでいまいちだ。
1話5分だから仕方ない部分もあるかもしれないが、
1話でピンと来ない限りは最後まで見てもピンとこない作品だった。
総評:中国もケモノに手を出した
引用元:ほら、耳がみえてるよ!10話より
© 特雷西胡/「ほら耳」製作委員会
全体的に見てショタ、ケモナー、BLという3つの要素を好きな人ならば、
そこそこ楽しめる作品だろう。
猫っぽい少年と男性の日常ストーリーは特に爆笑するわけでもなく、
強烈なショタ萌えや過激なBL要素があるわけではない。
あくまで3つの要素が好きならば「そこそこ」楽しめる作品だ。
ただ、この3つの要素の1つでも嫌いならば楽しめない。
良くも悪くも1話の印象が全てであり、
1話を気に入れば最終話まですんなり楽しめる作品だろう。
今まで中国アニメはBLには手を出していたが、
ショタ要素とケモナー要素を出してくるのはこの作品がおそらく初めてだ。
調べた所、中国ではなぜか獣耳といえば「狐」らしい、なぜなんだろうか(笑)
中国では昨今、BLに対する規制もかなり厳しくなったようで、
BL同人誌を作った人が懲役10年を食らっている。
この作品はそんな規制の中でギリギリ生まれたそこそこな
作品なのかもしれない。
個人的な感想:ツボに入る人は入りそう
引用元:ほら、耳がみえてるよ!11話より
© 特雷西胡/「ほら耳」製作委員会
のっぺりとしたキャラデザやケモショタ要素と
ちょっと私個人としては琴線に触れない要素の数々なのだが、
多分好きな人は好きだろうと感じる要素はある。
中国アニメらしい中国要素はキャラの名前くらいで
特に違和感もなく、下ネタもない。
そういった意味では癖の強すぎる中国アニメの中で、
この作品はかなり見やすい中国アニメだ。
BLケモノショタという3つの要素が嫌いじゃない人は
見てみると意外と楽しめる作品かもしれない。
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