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「八男って、それはないでしょう!」レビュー

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評価 ★☆☆☆☆(14点) 全12話

あらすじ 二流商社に勤める主人公・一宮信吾がある朝目覚めると、そこは異世界の貧乏貴族の家で、自分がその家の八男、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター(5歳)になっていることに気付く引用- Wikipedia

力!金!地位!女!

原作は小説家になろうで連載していたライトノベル。
製作はシンエイ動画、監督は三浦辰夫

いきなり


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 1話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

1話早々何の説明もなく主人公が微動だにしないまま
やたらアップでなにをするのかと思ったら魔法を放つ。
特にカッコイイとかそういう感情は道ぇ居て一切沸き起こらない。
謎にすかした感じの主人公の「ヤレヤレ」感、
家に帰れば特に魅力もない大量のヒロインが主人公を迎える(苦笑)

あれ?もしかして2話とか3話から見始めてしまったのかな?と思うほど
置いてけぼりな感じの1話の導入はやたら淡々としており、
そんな状況から主人公が10年前を振り返る所から物語が始まる。

どうでもいい主人公の疲れた一人暮らしの生活をただただ見せつけられる。
一人で料理をして一人でそれを虚しく食べる。
これで主人公のキャラクターが見えてくるというわけでもなく、
淡々と料理しているさまは本当につまらず1話の冒頭という
1クールにおける大切な部分で何の引っ掛かりも生んでいない。

主人公がうたた寝をして目を覚ますといつのまにか異世界にいる(苦笑)
トラックや通り魔に殺されてしまったり、異世界の魔法使いや神に
何らかの理由で召喚されたわけでもない。
なんかうたた寝して目がさめたら異世界で5歳児の姿だ。
やや意味のわからない展開は突っ込みどころが多く、
まさかこれは最終的に夢オチで終わるための伏線なのでは?思うほどの導入だ。

しかも5才になるまでの記憶は主人公に一切ない。
自分の名前も置かれてる立場も世界も何もわからず、なんか知らないけど
いきなり現代のサラリーマンが現代の記憶を持ったまま
異世界の5歳児の体に乗り移ったような展開だ。

もとの主人公の肉体はそもそもどうなっているのか、
転生なのか乗り移りなのかいまいちはっきりしない展開は、
ストーリーが淡々としているせいも合っていまいち飲み込みきれない。
なぜか都合よく異世界でつかわれている言語は「日本語」だ(笑)
文字も当然日本語であり、国名すらカタカナで書かれている。

もう少しいきなり5歳児になってしまった戸惑いや、
元の自分に戻れるのか?と悩む葛藤はないのか?と思うほど
主人公の恐ろしいまでの人間味のない順応力の高さに
見ている側の感情移入、主人公への好感を一切抱かせない。

設定が死んでる。


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 1話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

主人公にはモブみたいな兄弟が7人もいる。
タイトル通り主人公は八男だ。貧乏すぎる貴族の8男として
主人公がなにをなし得るのか。全くもって期待感はない。

なにせ冒頭ですごい魔法を使って美女をはべらせてる未来を見てしまっている。
すでに結果が見えてしまっており、そこに至るまでの過程に対する期待感を
一切抱かせない。兄たちは揃いも揃って無能であり、
1話の時点で3人の兄は手切れ金をもらって貴族を卒業する(笑)

8男という要素がすでに1話の時点でほとんど意味がなくなってしまっている。
貴族であるがゆえの継承権の争いや、兄弟同士での争い、
そういったものを期待させるための8男という要素だったはずなのに、
1話の時点でほとんどの兄弟が手切れ金をもらって貴族を止めている。
なんのための八男という設定なんだ?と頭を抱えてしまう。

タイトルになってる設定すら使いこなせていないものの、
「貧乏貴族」という状況を5歳児である主人公がどうするのか。
当然、現代の知識がある主人公が現代の知識でなんとかするのか?と
思わせるような内容だ。しかし、そんなことは一切しない。

この世界は魔法を使える人材は数千人に一人だ。
主人公が自らの魔法の力を確認してみると魔法の力があることがわかる。
特に何の努力もせず、苦労もせず、5歳児になった主人公は
とんでもない魔法の力を手に入れている。これのなにが面白いのだろうか(苦笑)
どこからともなく主人公に魔法の使い方を教えてくれる人物まで
降って湧いて出てくる。

すべてが主人公にとって都合がよく、本来は苦境なはずなのに、
そんな苦境を乗り越えるための要素が主人公の努力と関係なしに
どんどんと流れ込んでくる。
ただひたすら流れてくるそうめんを食べているだけ、
流しそうめんを食べている作業を見せられているような感覚だ。

本来は中身は現代の社会人の大人の男性のはずなのだが、
1話の中盤くらいからすでに本当に5歳児みたいな態度や表情が多く、
転生or憑依してることを忘れてるのでは?と思うほどの違和感だ。

調べた所、このあたりはかなり改変してるようで
主人公のやたら5歳児みたいな態度や無能感満載の兄や父は
原作ではきちんと主人公は体は5歳児でも大人の性格をしており、
兄や父もここまで無能感満載ではないようだ。

2話までの時点で原作1巻を消費しており、
かなりテンポを上げて描くための改変が作品自体に違和感を生んでおり、
テンポを上げて描いてるはずなのに
原作からカットしている部分が妙に引っかかるようなテンポの悪さすら感じる。
本来はカットしてはいけない部分までカットしているのが
原作を読んでいなくともわかってしまうほどの違和感だ。

2話のタイトルは「お家騒動」であり、主人公の兄は
主人公の才能を怪しんでおり、タイトルからなんらかの邪魔をしてくるのか?
と思いきや、何の邪魔もしない(笑)
タイトルがお家騒動なのに、全然お家騒動が起こらない意味不明な2話だ。
本来は原作ではこのあたりの描写もきちんとあるのだろう。
そう感じさせるほどあからさまな原作カットを感じさせる脚本だ。

流れてきたそうめんのような師匠に魔法を2週間教わったら、
その師匠がアンデットであることが判明し浄化する。
用済みのキャラはそうめんのごとくズルズルと一気に食べて消化する(笑)
ぽっと出の都合のいいキャラが死んでも見てる側には何の感情もいだけず、
主人公の感情についていけない。

作画


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 3話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

なんか知らない間に主人公は成長し、領地を抜け出し、
冒険者予備校に通い出す。
現実に戻るや元の世界に戻るということは主人公は一切考えない。
ちなみに2話から明らかに作画がガタガタになる。

そもそものキャラクターデザインも悪く、ヒロインや主人公以外の
メインキャラクターが「モブ」みたいなデザインだ。
髪色でなんとか体裁をたもってはいるものの、本当にメインキャラか?と
思うほどにキャラクターデザインにも作画にもやる気を感じられない。

話のレベルも本当に低く、主人公がいざ冒険者予備校に通い出すと
主人公はその才能が故になんか浮いており、主人公に媚びを売るやからや
取り入ろうとするやからがでてくる。
メインキャラクターが主人公の仲間になんとかなろうと画策していると
別のモブキャラクター3人衆が

「ぬははは!お前らも目的は同じか!
やつに認められるのは斧三人衆だよ!」

と絡んでくる。物凄くどうでもいいシーンだ。
こんなどうでもいいシーンにすらたっぷり尺を描ける。
メインキャラクターを掘り下げたいのかもしれないが、
主人公を蚊帳の外にしているだけだ。

肝心の主人公は主人公で描かれていない7年の間にコミュ障になったらしく、
滑りっぱなしのギャグを見せつけてくれる。
ちなみに調べたら、このコミュ障は原作の改変のようだ。

本来は前世の経験があるためコミュ障とは真逆の設定のようだが、
何故か意味不明な改変をしてコメディにしている。それが特に面白くない。
本当に「転生or憑依」という要素がまるでなかったかのように描かれている。
パーティーメンバーやヒロイン二人も流しそうめんのごとく流れ込んでくる。
ちなみに大金もなんかついでにみたいに流れ込んでくる。

いきなり現れた師匠にいきなり魔法を教わり必要がなくなったため
消化した師匠が持っていた袋の中のアイテムを持ち主のもとへ運んだら
とんでもない大金をゲットだ(笑)
ちなみについでみたいに豪邸もゲットする。

もう勝手にしろと言わんばかりにどんどんと主人公にとって
都合のいい要素が主人公に流れ込んでくる。
八男で貧乏貴族という逆境からの成り上がりなんてものを
この作品で期待してはいけない。

そういった主人公の苦労や努力は原作にはあるようだが、
アニメではことごとく尺の都合でカットしている。

脈絡


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 4話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

この作品には本当に脈絡というものがない。
例えば4話、主人公が兄の結婚式のために飛行船に乗って出かける。
この時点で兄の結婚式というイベントがいきなり起っているが、
更に飛行船に乗っているとドラゴンゾンビがいきなり現れる。

主人公の出世を妬んだ兄弟の陰謀だったり、冒険者予備校のクラスメイトの
妬みによってドラゴンゾンビをけしかけられたというような
展開ならまだわかる。しかし、そんな展開はまるでない。
いきなり兄の結婚式に参加しにでかけたら、いきなりドラゴンゾンビが現れる。
そんなドラゴンゾンビを主人公があっさり倒して終わる。

3話でせっかく主人公に仲間ができたからこそ、
4話で現れた強敵を仲間と一緒に倒すというような展開になるなら
まだわかるが、仲間は主人公を応援するのみだ(苦笑j)

4話で現れる強敵、本来ならいわゆる中ボスであり
序盤の盛り上がりになるような戦闘のはずなのだが、
作画の悪さや主人公のセリフの悪さも合って一切盛り上がらない。
なにせ魔法を放つときに主人公は

「コレで終わってほしい!」

といいながら魔法を放つ。もう締まるものも締まらない戦闘シーンだ。
もう少し伏線や脈絡を作ることができないのか?と思うほどに
すべての展開があまりにも唐突だ。

たまたま現れたドラゴンゾンビを倒したら地位と名誉もゲットする。
本当につねに流しそうめんのごとく主人公にとって都合のいい要素が
主人公が突っ立ってるだけで流れ込んでくる。
主人公が自らの意思でやったことといえば味噌作りくらいだ。
心底くだらない。

いつのまにか主人公のお屋敷に主人公の仲間たちも同居しているが、
いつどういう流れで同居しているのか。
そういう過程が一切描かれずに気づいたら同居している。
脈絡というのをこの作品は本当に描かない。

貴族は辛いよ


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 5話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

勝手に流れ込んできた貴族の地位になったがゆえに、
貴族であるがゆえの苦労が色々とまき起る。
貴族同士のしがらみや、貴族同士の策略など本来はそういった所を
描きたいのはわかるものの、過程を省いてしまってるがゆえに
本来はこの作品で描きたいはずの部分の面白みすら薄れてしまっている。

ちなみに5話では嫁が流れ込んでくる。
主人公の力や権力を目当てに仲良くなっていたメインキャラも、
主人公のコネで主人公の家臣になる。主人公と仲良くなったから
関係性が深まったから信頼しあってるから好きになったからというような
普通のキャラ同士の関係性がまったくもって築けていない。

なんだか主人公がかわいそうに見えてしまうほど、
すべてのキャラが主人公の「力」や「コネ」や「権力」目当てに見えてしまうような
むなしい関係性だ。
主人公のパーティーメンバーもろくに一緒に戦ってる描写がなく、
ただ一緒にいるだけだ。腰巾着、金魚のフンのようなキャラクターたちに
何の好感も持てない。

なにせパーティーメンバーの一人が主人公の家臣になると、
他のキャラは「主人公のお嫁さんを目指そう!」と言い出す。
権力目当てだ(苦笑)もうなんとも哀しい関係性は
主人公に好感は一切持てないが、憐れみのようなものすら感じてしまう。

色々と「なろう系」はハーレム要素のある作品が多いが、
少なからず彼女たちは主人公に好意があるからこそのハーレムだ。
しかし、この作品のヒロインに主人公に対する愛はない。
主人公の側室になったら実家に認めてもらえる。そんな思考のヒロインを
見ている側がどんな勘定で見ればいいのだろうか。

あまりにも打算的なキャラの関係性の描写は本当に見ていて悲しい。
流れのまま、押されるままにどんどんと別に好きでもないヒロイン達が側室になる。
この主人公はなにを考えてるんだと思うほど、
何も考えていないような発言が多い。

あれはどうなった?


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 8話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

主人公たちは確か冒険者養成学校に入ってたはずなのだが、
そんなことはすっかり忘れている。
修行に入ったかと思えばいきなり3年が経つのも意味がわからず、
「厳しかった3年の修業を終えた」と言われても、見てる側は戸惑うしか無い。

8話にしてようやく冒険者デビューするが、
そもそも冒険者養成学校に入っている最中のストーリーが殆ど描かれないため
デビューしましたと言われても何の感動も沸かない。
唐突にダンジョンに冒険しに行くことになるが難関らしく、
その間に主人公が「死んでる前提」で貴族たちが画策する。

なんとも頭の悪い貴族たちの画策に笑うしか無く、
何やら主人公や主人公に肩入れしている貴族に恨みを持っていたりするようだが、
そういったあくどいキャラのバックボーンが一切描かれないため
「なんか悪そうなキャラが悪そうなことをしている」というふわっとした
ストーリー展開でしか無い。

9話になるとまた新しいヒロインが流しそうめんのように
主人公のもとに流れてくる。ただでさえ掘り下げ不足のキャラが多いのに
終盤になってもキャラを増やすのは意味不明だ。
増やしても特に存在感も必要のあるキャラでもない。

これで主人公に好意があるならばだしも、彼女のもちろん打算的な目的だ。
主人公のご飯目当てである(苦笑)
主人公の兄が主人公の仲間に対し

「この腰巾着どもが…」

と怒るシーンがあるが、まさにである。
コレほどこの作品で共感できるセリフはない。


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 10話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

終盤でようやくお家騒動っぽくなる。
無能だが主人公に嫉妬している次期領主の兄と主人公、
領民は兄よりも主人公に領主になってほしいと願っている。

本来は幼い頃のエピソードで村人との交流から生まれる信頼があり、
今の実力もあって村人が領主に押すという流れのようだが、
アニメではがっつりカットされているため、
見ている側としては唐突な感じが凄まじい。

王宮に気に入られている主人公と、気に入られてない兄。
そういった貴族間のいざこざやストーリーを描こうとしているのはわかる。
この作品でやりたかったこと描きたかったことがようやく、ようやく
終盤で見えてきた感じだ。

追い詰められた兄は追い詰められたがゆえに行動を起こす。
脈絡を描くことを省いてきたこの作品は終盤にしてようやく脈絡を描く。
最初からやっておけと言わんばかりの真面目な展開だ。

えぇ…


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 12話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

せっかく、せっかくきちんとした脈絡があり過程を描いてきたのに
オチで台無しにする。本当に意味がわからない。いわゆるラスボス戦だ。
長男が八男である主人公に勝負を仕掛ける。
長男としてのプライド、貴族であるがゆえにプライドだけでココまで
生きてきた彼が怪しい人物からもらった「笛」で勝負を仕掛けてくる。

いざ笛を吹くと怪物へと変貌する。
さぁラストバトルだと思いきや1分で片付く(苦笑)
歯ごたえなんてものがまるで無い戦闘シーンはもはや意味がわからず、
なんかもうよくわからないままに終わってしまう。

総評:設定を使いこなせていない


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 12話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

全体的に見て貴族や政治、そこに関わるストーリーを「八男」という
主人公で描きたかったのはわかるものの、結局ツッコミどころの満載の
ストーリーが出来上がってしまっている。
ほとんど生かされない転生設定、流しそうめんのごとく流れ込んでくる
ヒロインや大金や地位の数々には何の面白みも感じられない。

作画の質も悪く戦闘シーンも特に盛り上がるわけでもない。
なるべく作画をカットしようとしているのも目に見えて分かる部分が多く、
魔物の大群をあえて描かないようにしたり、ラストバトルが1分で終わったりと
アニメーションとしての面白さも殆ど感じられない。

打算的なキャラクター同士の関係性も、
本来はこの作品の面白さの1つなのかもしれないが
その打算的な部分しかアニメでは感じられず、特に好意をもたない
ヒロインで形成される主人公のハーレムはなんだか虚しいものがある。

原作を読まずとも明らかにカットされていると感じる部分が多く、
本来は2クールくらいかけてじっくりと描くべき作品なのに
無理やり1クールで描いてしまっており、本来はあるはずの面白さを感じられず、
ツッコミどころになってしまっている。
なんとも残念な作品だ。

個人的な感想:11話以外


画像引用元:八男って、それはないでしょう! 9話より
©Y.A/MFブックス/「八男って、それはないでしょう!」製作委員会

ほぼツッコミどころだらけだ。唐突な展開、無意味なキャラの追加、
1話1話のツッコミどころが非常に多く、そのツッコミどころを楽しめるといえば
楽しめるのだが、最終的にはツッコミ疲れを起こしてしまう。

主人公の性格のせいかもしれないが、シリアスなシーンでもギャグに
なってるようなところもあり、色々な違和感が最後まで
拭い去れないような作品だった。

OPをデーモン閣下が歌っているという印象以外は
来週には忘れていそうだ。

「」は面白い?つまらない?

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  1. ReWaitu より:

    初めまして。

    生まれてこの方、色々な作品を見てきましたが ここ最近アニメのなろう系にしろ、スマホゲー原作にしろ、その他のオリジナル作品にしろ、作品のオリジナリティとはなんぞや、物語の起承転結とはなんぞやと言った作品が多く、辟易としており私はOPでそれと解ると1話切りならぬ、OP切りをしてしまう程になってしまいました。(よってこの作品もみてません)

    かつて、私が子供の頃(1970~1980年代)見た作品は、大人が子供に見せたい事を物語に入れ、毒なり薬なりの中身が伴った作品が非常に多く、ご多分に漏れず私もそれらの影響を受けて育った世代です。

    特に富野監督(ガンダム)作品は今思えば物凄い毒だらけで、人間爆弾(ザンボット3)キャラ全滅(イデオン・ダンバイン)といったトラウマ要素満載でした(笑)

    今、現在アニメを主で作ってる世代は私と同い年だと思われますが、イチから物語を産み出した富野監督世代と違い、アニメを見て育ったアニメファンがアニメを作ってる状況です。

    故に物語の外郭をなぞるだけで、キャラクターの感情の起伏を押さえる事も出来ず、スポンサーの以降に沿ったものを作って、人気声優(アイドル)に演じさせればOKでしょ?といった作品が後を絶たないのでは?と危惧しています。

    新海監督の「君の名は」でオリジナル映画が増えた状況は非常に喜ばしいですが、一部の作品以外ヒット作も出ず、深夜アニメ並の当たり率の様に思えます。(ちなみに個人的には昨年のベストは「天気の子」ここ数年では「ガルパン劇場版」がベストです)

    このままでは日本アニメの行く末は厳しいのではと思えますが、こちらのサイトでは色んな作品を最後まで見た上で批評されており、1話切りどころかOP切りしてる私は頭の下がる思いですが、一体どのようにモチベーションを保って最後まで見ておられるのでしょうか。心構え(?)等お教え頂ければ幸いです。

    長文乱文失礼しました