評価 ★★★☆☆(48点) 全60分
あらすじ ゴブリン討伐だけで序列三位の銀等級にまで上り詰めた冒険者の男。「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる彼は、手段を選ばず、手間を惜しまず、ゴブリンだけを退治していく引用- Wikipedia
この物足りなさを2期で解消してほしい
本作品はゴブリンスレイヤーのOVA作品。
劇場で先行公開されている。
監督は尾崎隆晴、製作はWHITE FOX。
あ・・・(察し)
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
冒頭からゴブリンとの戦いが描かれる。
戦っているのは我らがゴブリンスレイヤーではなく、
見目麗しい姿の女剣士とそのパーティー。
雪山を舞台にゴブリンを相手取り、彼女たちは勝利する。
だが、「ゴブリンスレイヤー」という作品を見てきた人たちなら察するはずだ。
彼女はひどい目に遭う(笑)
キャラクターの先の展開が予想できるというのは本来はあまり良い意味で
使う表現ではないが、この作品の場合は
酷い目に遭うということが予想できてしまうことが逆に面白い。
そんな彼女たちのパーティーが「消息不明」になり、
ゴブリン退治と彼女が「令嬢」だったこともあり救出するクエストを
ゴブリンスレイヤーたちが受けるところから物語が始まる。
淡々とした物語の始まりはこの作品らしく、染み渡るような冒頭だ。
雪山
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
「ゴブリンスレイヤー」という作品は文字通りゴブリンとの戦いを
描いてきた作品だ。
ゴブリンは巣穴を作り、そこに住んでいる。
人間が住む村に襲撃してくることはあるものの、基本的には夜だ。
「ゴブリンスレイヤー」という作品の戦闘シーンは基本的には
暗い中で行われることが多かったが、この劇場版は雪山が舞台ということもあり、
明るいシーンで戦っている。
それゆえに飛び散る血液、切り裂かれるゴブリンの破損描写が
より鮮明かつ生々しいものになっており、
特に血の「音」の表現は劇場という音響設備を生かした鼓膜にこびりつくような音が
よりゴブリンスレイヤーという作品の戦闘シーンの面白さを引き立たている
リョナ
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
今回のゴブリンは学習速度が早い。
序盤で戦ったゴブリンはゴブリンスレイヤーと同じような手法で立ち向かってくる。
彼らのパーティーはきっちりと連携も取れており、何戦もしている。
そんな彼らでさえ、ゴブリンに一手食らってしまう。
怪我を負ったのは「エルフ」だ。
彼女の足に刺さった矢は矢じりが肉に食い込み、そのままにしておけば腐り落ちる。
だからこそゴブリンスレイヤーは対処する。
麻酔なんかない状況で足から矢じりを抜くという、
文章にしても痛そうなシーンが描かれる。
痛そうな叫び。あぁ、これぞゴブリンスレイヤーだという「呻き声」を
エルフを演ずる「東山奈央」が叫ぶ。
本来なら目を背け耳を閉ざしたくなるようなシーンだが、
ゴブリンスレイヤーという作品を好きな方ならば、
ちょっとニヤニヤしてしまうはずだ(笑)
ただ、テレビシリーズと比べると露骨なシーンはやや控えめになっており、
囚われていた「令嬢」も裸にひん剥かれて首筋に生贄の焼印を
押されたりしてはいるものの、
今までのゴブリンの被害者に比べればマシな方だ。
そういった過激な表現を期待するとやや肩透かしになってしまうかもしれない。
ゴブリンパラディン
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
今回の敵は「ゴブリンパラディン」だ。
通常のゴブリンの比べて巨体であり「剣」と「盾」を駆使し
ゴブリンを統率する、まるで騎士のようなゴブリンだ。
ほとんど同じ装備のゴブリンスレイヤーとの剣戟と立ち回りは
緊張感こそあるものの、危機感はない。
TVアニメでは「オーガ」という強敵との戦闘があったものの、
「オーガ」に比べて強いという感じではなく、
ゴブリンスレイヤーと1VS1で渡り合えるくらいの実力だ。
やや敵としては物足りない感じはあるものの、
「ゴブリンパラディン」との戦闘シーンは激しく迫力があり、
ゴブリンスレイヤーの常に知略を巡らせて戦う戦い方もしっかりと描かれている。
あまりピンチに陥らなかったのが少し物足りないという感じだ。
ご令嬢
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
この作品はある意味、彼女の物語でもある。
一人の令嬢が冒険者になりクエストに挑んだがゴブリンに負け捕まり、
トラウマを植え付けられる。
だがゴブリンスレイヤーたちに救われ、憎しみから復讐を誓うものの
トラウマのせいで暴走したりしたものの、
ゴブリンスレイヤーの不器用ではあるが優しさを感じる言動や行動も在り、
彼女はトラウマを克服し、ゴブリンに立ち向かい、自らの剣を取り戻す。
60分という尺の中で彼女の物語が起承転結で描かれている。
尺が60分であるがゆえに話がややコンパクトに纏まってることが
残念ではあるものの、60分という尺だからこそ
淡々と、だがしっかりとした起承転結のある話にまとまっている。
キャラ萌え
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
ある意味でその要素もある。
神官やエルフの入浴シーンもあったり、彼女たちのキャラ描写も
バランスが取れている。
そんな中でやけに目立っているのが「リザードマン」だ。
彼はリザードマンだからか寒さに弱い。
寒そうに肩を震わせているシーンが非常に多く、
神官やエルフに体を擦られていたり、少し寒さがマシになるアイテムをもらって
喜んだりと、その姿が妙にかわいい(笑)
新年
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
淡々と始まった本作品だが終わりも淡々としている。
いつもの村に帰った彼らは新年の祝をしているが、
そこにはなぜかゴブリンスレイヤーは居ない。
彼は街から離れた場所で一人ゴブリンの報復があるかもしれないと
見張りを続けている。
そんな彼の「新年の挨拶」でこの作品は終わる(笑)
何とも言えないシュールさすら醸し出すようなセリフではあるものの、
「ゴブリンスレイヤー」という作品だからこそ、
「ゴブリンスレイヤー」という主人公だからこそ、
そんなシュールなセリフで笑ってしまい、スッキリと物語が終わる。
彼が主人公だからこそ、この作品は面白い。
そう感じさせる要素がしっかりと在り、
「雪山だから」と最初から「雪崩」を武器として使うつもりだったり、
淡々とした感情のないようなセリフの中に感じさせる彼の感情を感じ、
そんな彼だからこそ仲間が集まるのも分かる。
60分という尺ではあるものの、しっかりとゴブリンスレイヤーらしく
ゴブリンスレイヤーの面白さが詰まった作品だった。
総評:物足りなさは否めない
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
全体的に見て60分という尺しかないのが残念な作品だ。
あくまでTVシリーズからの続きの話であり、そこになにか特別な
ストーリー展開やド派手なシーンがあるわけではない。
あくまでも、いつもの「ゴブリンスレイヤー」の話であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
だからこそ「ゴブリンスレイヤー」という作品を好きな方はしっかりと楽しめる。
60分という尺だからこそ物足りなさを感じる部分はあるものの、
話自体は起承転結すっきりしており、ゴブリンスレイヤーらしいシーンも有る。
良くも悪くも、普通であり、いつものゴブリンスレイヤーだ。
劇場公開されてはいるものの「OVA」ということを考えれば
無難なファン向け作品に仕上がっている作品だった。
個人的な感想:2期がみたい
引用元:©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会
OVAの60分だとやはり物足りなさを感じてしまう作品だった。
出来栄えはよく、ファンが見るには十分面白い作品ではあったが、
別に劇場で公開するほどだったか?と思うとやや疑問に感じる部分も多く、
OVAとしてみれば無難ではあるものの、劇場版とすると色々と物足りない。
これでエンドロール後に「2期決定!」などと出れば盛り上がり、
2期へのお布施と考えることもできるが、
そういう告知がないのもやや残念なところだった。
好きな作品だけに2期があることを期待したい
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2期が見たい。個人的には原作のブランニューデイの「悪魔に魅せられし魔宮の滅亡するお話」が見たい。
二期が見たい。わかります。僕もみたいです。
本作は、ファンとしては女神官ちゃんの成長やパーティの連携の進歩が感じられてとても面白かったんですが、正直単品で考えるとゴブスレ知らない人がこれ見てもきっと面白くはないんだろうなと思いながら見ていました。ゴブスレさんの背景とかアニメの1期の内容程度は押さえておかないと説明不足感あるかなとおもいます。
まぁ原作5巻のダイジェスト総集編
みたいというか令嬢剣士側のポイントは
押さえてるはいるものので敵側の企み
等はネタ元含め分かりにくい
作画自体は良いしアクションも
テレビ版よりは悪くは無い しかし
原作の魔法剣を相手にした立ち回りの
それでは無かった
そもそも飛ばし方やPVにあるシーンが
無かったりで2期でつけ加える事をそう
指定した奴だろうなと
妙な珍改変が相変わらずある
見つかった後に囮で何故走りだしたしとか体貫かせた盾で止めたゴブパラの腕切り
飛ばして宝玉剣を奪い取り鞘は雪崩に
呑まれて回収出来なかったのが
腕は切り飛ばされてないのにゴブパラあっさり首切られ何故か鞘は見つかるという
goblin slayer vs goblin paladinで検索すると出てくる名シーンとか、煙から出てくるんじゃなくて仲間の燃える死体による炎の壁を突破してくる敵側の胸熱シーンが改変
後『これではただのゴブリンではないか』
TV版を作った体制そのままのOVAといった具合でしたね
しなくていい改変や緻密さに欠ける作画、足りてない原作の読み込み等々
やっぱりビジュアル化では漫画版の数段下の出来栄えでしかない。
2期でこの体制がガラッと変わってほしいです。