評価 ★☆☆☆☆(17点) 全82分
あらすじ 天変地異により三國志の歴史が失われた世界が舞台。三國志の登場人物を仲間に加えながら、物語を進めていく。引用- Wikipedia
安パイ
本作品の原作は台湾のゲーム作品、日本ではファルコムが販売している。
監督は町谷俊輔、制作はGEEKTOYS
文字とナレーション
1話冒頭からナレーションと文字で世界観を説明してくれる。
この世界には魍魎と呼ばれる存在がおり、
主人公たちは「天元」という組織に所属しており、
終わりなき戦いに身を投じている。
群雄割拠の人同時の戦乱の中で魍魎はその怨念とも言われるものを吸収している。
という感じだ。
どこかでみたことのあるバトルファンタジー的な設定であり、
目新しさというものはまるでない。
世界観や設定を全て文字とナレーションで説明してしまうため
いまいち冒頭から盛り上がりも生まれておらず、
1話が始まって1分たっても2分たっても3分たっても
この作品の面白みというものが見えてこない。
1話からテンポも悪くだらーっと絵をみせている。
遠いアングルからの絵を見せたかと思えば、徐々に近づき、
演奏している女性の演奏をたっぷりときかせたあとに、
主人公がそんな女性に近づいてくる。
彼女は「天元」という組織の1人であり、
主人公の仲間なのはわかるが、こんなどうでもいいシーンを
たっぷりとした尺でみせてくるためテンポが悪い。
次々とキャラクターが出てくるものの、
キャラの名前も外見の印象もつかず、
ろくに掘りさげもないままにキャラクターだけが増えていく。
キャラデザ
作画もかなり安っぽく、キャラデザも安っぽい。
どこかでみたことのあるようなキャラクターデザインを
低予算の作画で仕上げているため作品の雰囲気が薄っぺらいものになっており、
そんな薄っぺらい作画とキャラだけが増えていく。
天元の魎狩隊として主人公が仲間集めをしているのはわかるのだが、
1話からキャラクターを出し過ぎであり、
印象に残るのは女性キャラクターのおっぱいくらいだ。
安牌ではなく、安いパイと書いて安パイだ。
天元の中には魍魎を倒すために鬼や魍魎の力を取り込んで使っているキャラもおり、
色々とわけありなのはわかるが、
これまたどこかでみたことのある設定でしかない。
原作のゲームが2003年と考えると色々と古臭いと感じる設定や
雰囲気があるのは仕方ない部分ではあるものの、
その古臭さが作画のクォリティのせいで安っぽいものになってしまっている。
どこか「鬼滅の刃」っぽさもあるものの、
台湾版鬼滅の刃というのはやや安易かもしれない。
タイトル通り三国志のキャラも1話の時点でちらっと出てくるものの、
あまり絡みはない。
1話の時点ではキャラ紹介、世界観、設定の説明だけで終わってしまっている感じであり、
2話以降でストーリーのおもしろさが出てくれば、
この作品ならでは魅力がもしかしたら出てくる…かもしれない。
総評:台湾版鬼滅の刃?
全体的に1話の時点では説明シーンやキャラ紹介のシーンが多く、
キャラデザの古さや作画のクォリティの低さも相まって
作品全体のどこか安っぽい感じが強まってしまっており、
原作の古さのせいもあるのだが、既視感まみれの作品だった。
戦闘シーンの作画のクォリティ自体も低く、
あまり続きを見たいと感じる要素が少ない。
ゲームの発売自体も日本版は18年前の作品を
なぜ今アニメ化したのだろうか…
調べた所Steamで原作ゲームのシリーズ全作品が配信されるらしく、
それの宣伝のためかもしれないが、よくわからないアニメ化作品だ。
個人的な感想:綴る!
主人公が術?のようなものを使うシーンが有るのだが、
空中に剣で「綴り」だしたときはちょっと笑ってしまった。
もうあの作品のあのシーンのネタが通じる人も少ないかもしれないが、
私のように首を長くして「聖剣使いの禁呪詠唱2期」を待ち望んでる
同士は私と同じようにあのシーンは吹き出してしまうはずだ(笑)
1クールの放送終了後にもしかしたら、そこを楽しむだけの
作品になってる可能性も否めないが、
それはそれで楽しめそうだ。
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