評価 ★★☆☆☆(21点) 全8話
あらすじ 」都会の人気サロンで新米アシスタントとして働く”ふみ”。憧れのカリスマ美容師・蒼甫から毎日厳しい指導を受けるが、彼に触れられる度に、動揺してミスをしてしまう引用- Wikipedia
the僧侶枠
原作はComicfestaで連載中の漫画作品。
監督は熨斗谷充孝、製作はマジックバス
いわゆる僧侶枠の作品だ。
カリスマ美容師
画像引用元: 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~ 1話より
(C)neco/Suiseisha Inc.
今回のヒロインの相手はカリスマ美容師だ。
僧侶から始まり、看守から消防士までありとあらゆる職業を扱ってきた僧侶枠だが、今回は美容師だ。コレまでの職業と比べていまいち特色がよくわからず、
カリスマ美容師なんていう最近聞かなくなった死語になりつつある設定を
持ち出してきている。
そろそろ僧侶枠もネタ切れかもしれない。
そんな設定の使い古された感を感じながらも、
1話冒頭のヒロインの行動に度肝を抜かれる。
今回、ヒロインと美容師は子供の頃に出会っているという設定だ。
美容師は子供の頃太っており天パでメガネという陰キャの極みのような
子供であり、そんな泣いている子供を見てヒロインは
勝手に子供の髪の毛を切る(笑)
見ず知らずの泣いている年下の子供の髪の毛をいきなり切るという
シザーハンズもびっくりなサイコパス全開のヒロインの行動に
この作品の「ヤバさ」をわずか40秒で感じさせる。
大人になった二人は同じ店で働いており、
太ってメガネだった美容師はいまやイケメンカリスマ美容師になり、
主人公のほうが逆にメガネで陰キャみたいになっている。
何が起きてこうなったのか聞きたくなるものの、
実は互いに子供の頃に出会ったことを知らない。
お前には早く一人前になってもらわないとな
画像引用元: 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~ 1話より
(C)neco/Suiseisha Inc.
主人公はカリスマ美容師に憧れて、カリスマ美容師の元で働いている。
仕事が終わった後に居残りでシャンプーの練習をさせられる。
なおカリスマ美容師は上半身裸である。
カリスマ美容師は勝手にヒロインの体や頭や顔を触りまくり、
ヒロインを欲情させる。
ちなみに主題歌のタイトルは「指先の魔法」である(笑)
イケメンのテクニックに負けたヒロインという、安直さは僧侶枠らしさ全開だ。
仕事でトラブルが起こって明らかにそんな時間はないのに欲情したり、
体調不良で倒れたら家に連れ込み飯を食わせて欲情し、
初めてヒロインに指名が入ったら嫉妬して欲情し、
職場の飲み会を開けば居酒屋のトイレで欲情する。
犬もびっくりな安定の発情期だ。ひたすらにヤりまくっている。
私のことからかって楽しいですか!?
画像引用元: 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~ 5話より
(C)neco/Suiseisha Inc.
当然付き合っても居ないため困惑しつつも流されて欲情していた
主人公だったが、流石に怒る(笑)
もっと最初の方で怒れよといいたくなるものの、
一応の人間らしさを見せてくれる。
当然、僧侶枠のお約束のライバル男性キャラも出てくる。
しかし、基本的にライバル男性キャラは当て馬であり、
ライバル男性キャラと身を寄せ合って初めて主人公は
「カリスマ美容師に触られたときとぜんぜん違う!
私があんなに反応しちゃうのは…」
と、結論を出す(笑)
1話で告白しとけや
画像引用元: 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~ 8話より
(C)neco/Suiseisha Inc.
勝手に襲われて怒って喧嘩をしていたはずなのに、
別の男に抱きついたらなんか違うとカリスマ美容師の元へ戻るという
「ライバル男性キャラ」にとってはいい迷惑な行動の末、
ようやく主人公はカリスマ美容師への恋愛感情を実感する。
一体、彼のどこにそんな惚れたのか。
見た目かテクニックのどちらかだろう、内面なんて無視である。
色々あったあげくカリスマ美容師はようやく告白をする。
最初からきちんと告白した上で体の関係を持てばいい。
しかし、そんなことを言ってはいけない。
この作品は僧侶枠である(笑)
体の関係から始まらなければストーリーが作れない。
散々ヤリまくった挙げ句、主人公は
「美容師として立派にならなければ付き合えない!」
と、意味不明な事をいう。相手の気持ちがとか遊ばれてるとか、
好きじゃないとこんな事をしないと言いながら、いざ告白されたらお断りする。
僧侶枠のキャラにまともな思考回路を求めるほうがおかしいものの、
最後にメガネが喋ったときはもうわけわからなくて笑ってしまった。
総評:これぞ僧侶枠
画像引用元: 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~ 6話より
(C)neco/Suiseisha Inc.
全体的に見てThe僧侶枠な作品だ。
いきなり見ず知らずの子供の髪の毛を切ったかと思えば、
髪を洗いながら欲情し、ありとあらゆるところで発情する。流石だ。
これぞ僧侶枠といわんばかりの盛り場の数々で話が構成されており、
1話で告白しておけばいいのに、
終盤にならないと告白をしない僧侶枠あるあるな展開であり、
そんな告白を断る主人公の意味不明さには度肝を抜かれる。
ただ、特徴が殆どない。カリスマ美容師という職業で
指先が器用というだけでそれ以上でもそれ以下でもなく、
他の僧侶枠に比べて際立った部分が少ない。
しかしながら毎話のように繰り広げられる欲情シーンや、
一切理解できない主人公の思考回路はなかなか面白いものがあり、
1話5分にも満たない作品だからこそのバカバカしさがある作品であり、
僧侶枠のノリが嫌いじゃないという人は安定して楽しめる作品だ。
個人的な感想:次回作
画像引用元: (C)ITKZ/Suiseisha Inc..
次回は巨人族の花嫁らしい(笑)
どうやら流行りの異世界転生を僧侶枠も採用したらしく、
異世界に主観されたと思ったら巨人族の花嫁にされてしまった少年の
物語のようである。
そんじょそこらの「なろう」よりよっぽど楽しめそうな雰囲気を
ビンビンに醸し出しており、これほど見るのが楽しみな僧侶枠は
久しぶりかもしれない。
楽しみである(笑)
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