評価 ★★★☆☆(57点)
あらすじ 引用- Wikipedia
男なら拳と股間で語り合え
本作品はCygamesPicturesによるオリジナルアニメ作品。
監督は大張正己、制作はCygamesPictures。
なお、本レビューは5話のレビューとなります。
東京壊滅
4話のラストでは衝撃的な展開が描かれていた。
主人公たちがいるハワイ以外の状況がわからなかった状況の中で、
彼らは初めてハワイ以外の国の現状、東京の現在の状況を知る。
ブレイバーンがいない東京は壊滅状態だ。
自衛隊であるイサミ達が本来、守るべき日本が、東京が
壊滅しているという絶望的な状況はキャラクターたちにも
視聴者にも衝撃を与えた。
そんな4話をへての5話。
個人的な考えでは5話の冒頭の時点ですでに東京についているものだと
思っていたのだが、5話で東京につくことはない。
東京に向かう道中を描いている。
この時点でやや作品全体のテンポ感がきになってしまう。
CygamePicturesが手掛ける作品は基本的に1クールであり、
この作品もおそらく1クールということを考えると、
4話と5話でいわゆる溜め回になってしまっており、
OPで登場した敵の幹部らしく存在の数を考えると、
残り7話で足りるのか…?と考えてしまう。
海上
逆に言えばこの5話も丁寧にキャラを掘り下げているとも言える。
イサミは周囲のキャラからヒーローと持て囃されている。
ブレイバーンに乗ることに戸惑いを感じつつも、
ヒーローと持て囃されることで彼の中での決意も固まりつつある。
日本に行くまでの7日間、なにもすることはできない。
ブレイバーン単独でおもむことも出来るのでは?と思うのだが、
あくまでも合同軍として彼らは行動をともにしている。
そんな中で描かれる日常がコメディタッチ全開だ(笑)
なにせブレイバーンは趣味に興じている。
3Dプリンター、ビルドバーンを使っていろいろなフィギュアを作っている。
これもまた伏線を匂わせている、ビルドバーンを前にしたルイスに対して
彼は「遅かれ早かれ知ることになる、いまじゃない」と
ビルドバーンは宣言する。
ビルドバーンを使ってルイス・スミスは何かを作るのかもしれない。
それはもしかしたら「ブレイバーン」自身かもしれない。
そう匂わせる伏線を前話と同じく匂わせている、
ブレイバーンは未来からきたのか、未来を知っているのか。
伏線を張りまくる中盤、溜め回が後にどう影響するのか
気になるところだ。
ボクシング
そんな日常回の中でルイスとイサミがぶつかり合う。
イサミの抱えている思い、悩み、重圧、
それをルイスは実感している。
だからこそ「拳」で二人は語り合おうとしている。
古臭い考えではあるものの王道な流れだ。
そんな王道を濃厚なBL描写でコメディに変えるのがこの作品だ(笑)
くんずほぐれつな状況の中で拳をまじえ、
股間を交えながら互いの思いを伝え合う。
もはや何を見せられているんだろうと思うのだが、
序盤から漂うBL臭は中盤になっても変わらない。
このあたりは好みが分かれるところだが、
あくまでもコメディとしてBLを取り入れており、
くすくすと笑えるシーンだ。
孤独
ブレイバーンがいなければ、イサミが乗らなければ
ハワイは壊滅していたかもしれない。
東京の現状を見たからこそイサミには重圧がのしかかっている。
一人ですべてを、世界を救わないといけない、
そんな思い込みが彼を迷わせている。
ヒーローとは孤独なものだ。
もう誰も死なせたくはない、自分自身も死ぬかもしれないという
恐怖を抱えつつもヒーローと持て囃されているからこそ、
彼には重圧という名の孤独を抱えている。
だが、孤独ではあるが一人ではない。
ルイスはそんな一人だと感じるルイスを叩きのめす。
決して一人ではない、自分も、仲間たちもいる。
ヒーローに憧れたルイスだからこそヒーローが
どんなものか知っている。
だからこそルイスはヒーローとしてのイサミに
一人ではないと伝えている。
戦う前にそれぞれが覚悟を決め、思いを伝え、決意を固めている。
次回はいよいよ戦いだ。
2話連続の日常回なだけに次こそ爆発的な
面白さを味わえることを期待したい。
総評:こんなテンポで大丈夫か…?
全体的に5話も溜め回とは思わず、
ややテンポ感がきになってしまう感じのストーリー構成だ。
おそらくは1クールと考えると、残りの敵の数が一気に出てこない限りは
1クールでさばき切れるのか?という不安が出てくる回であり、
もしかしたら2クールなのかもしれないとすら思っている。
そんなテンポ感に関しては気になる部分ではあるものの、
ストーリーとしてはしっかりとしている。
ヒーローとして持て囃されているイサミ、
だが日本は壊滅状態で1週間は移動に時間がかかってしまう。
何も出来ない時間がイサミの不安や恐怖、責任感をつのらせている。
ブレイバーンがいない場所がどうなってしまうのか、
そんな現実を知ったからこそブレイバーンのパイロットしての
重圧が彼にはのしかかっている。
そんな重圧をルイスは理解している。
だからこそ拳で語り合い、股間をぶつけ合い、
そんな重圧を取り除こうとする展開はシンプルに熱い。
ヒロインの可愛らしさも相変わらずであり、
ルルは喋れる言葉も増えてきており、
他の女性キャラの可愛さも感じさせてくれる。
同時に伏線もわかりやすく貼っている。
ブレイバーンの怪しさ、ルイスに対するセリフなど、
あからさまな伏線をその通りに受け取っていいのか悩むところだ。
次回は流石に戦闘シーンが描かれるだろう。
序盤が戦闘シーンの連続だっただけに、
中盤に入ってそんな戦闘シーンが減ってしまったことは残念だが、
その分、次回、5話で感じたテンポの悪さや
やや盛り下がっていると感じる不安を吹き飛ばすような展開や
戦闘シーンを期待したいところだ。
個人的な感想:不安
1クールで綺麗にまとまるか。そんな不安を感じてしまう5話だった。
世界中に敵がいる中で5話でようやくハワイを出て東京に向かっている。
倒さなければならない敵も多くいる中で、
1クールという尺の半分を使ってしまっている。
もしかしたら2クールか4クールくらいの構成なのかもしれないが、
そうでなければやや不安が募ってしまう。
回収しないといけない伏線、倒さないといけない敵と
1クールという尺でさばき切れるのか?という不安が大きくなってきた。
この不安が杞憂で終わってくれればいいが…
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください