評価 ★☆☆☆☆(11点) 全12話
あらすじ 無実の罪で黒翼刑務所に収監されてしまったOL・早乙女陽菜。彼女に待ち受けていたのは引用- Wikipedia
僧侶枠とは何なのか、この作品が答えだ
原作はめちゃコミックで連載されている漫画作品。
監督は熨斗谷充孝、制作はマジックバス。
いわゆる「僧侶枠」のアニメだ。
横領
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 1話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
見出して感じるのは相変わらずの古臭いキャラクターデザインだ。
過去の僧侶枠アニメも特徴のないキャラデザだったが、
この作品も例に漏れず「ありがち」かち「ありきたり」で
やる気のないキャラクターデザインは特に印象に残らない。
1話早々にツッコミどころ全開だ。
ヒロインはヤッていない横領の罪で収監されるが女子刑務所ではなく、
女子がヒロインしか居ない男女混合の刑務所に収監される(笑)
もはやこの時点でどうしてだよと言いたくなるが、扱いもひどい。
ヒロインは足で顎を触られ、服を脱がされ男性看守に検査される。
あまりにも強引すぎる展開は呆れ果てるレベルだ。
しかも規制もひどい。
声だけ聞こえるようなシーンやカットされることも多く、
過去の僧侶枠なアニメではいろいろな手法で表現規制をしていたが、
この作品は単純にカットしたりすることが多く、
そこを楽しむことはできない。
ヒャッハー!
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 1話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
刑務所はヒャッハー!な囚人たちや、胸にタトゥーの入った大男と
世紀末の刑務所なのかな?と思うほどにキャラが濃すぎる。
刑務所のシステムもクソであり、
立ったまま面会させる、面会中に囚人の体を触りまくる、
男女一緒の独房に入れたりと、意味不明すぎるほどやりたい放題だ。
囚人も看守もやりたい放題すぎてギャグアニメとしか受け止められない描写だ。
シチュエーション的にはドSイケメン看守に色々やられるというのを
本来は楽しむ作品のはずなのだが、そこを楽しむことは一切できない。
あまりにも強引かつ荒唐無稽な展開に笑うことしかできない。
脱獄
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 5話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
無実の罪ではあるが1年おとなしくしてれば出ることはできる。
これが無期懲役だったり20年や30年の刑期ならば「脱走」という
考えに至るのも分かるが、1年の刑期で脱走を試みてしまう(笑)
恋人からの誘いではあるものの、この恋人も色々と謎であり
刑務所の配管図を入手していたりと謎すぎる。
ちなみに脱獄計画は看守の真横で離している、バレたいんだろうか。
脱走計画もあっさりとバレ、ダクト内での逃走劇は
この作品の1番の目玉のシーンからもしれない(笑)
ちなみに脱走の失敗の代償として刑期が1年伸びるのだが、
ヒロインがこんな事をいう
「ひ、ひどいです!私になにか恨みでもあるんですか!?」
恨みも何も脱走しようとしたら刑期が伸びるのは当たり前だ。
なにやら
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 7話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
ヒロインを気にかけるヤクザのヤクザ事情だったり、
ヒロインの会社の会長と看守が何やら関係がありそうだったりと
色々とストーリーを匂わせるところは多い。
もはやヒロインそっちのけでストーリーが進んでおり、
1クールでは何も解決せずに終わる(笑)
びっくりするほどストーリー的に放り投げてしまっており、
過去の僧侶枠がある程度話に区切りをつけていたのは
ある意味で評価できるポイントでは合ったものの、この作品は
そこすらも放棄してしまっている作品だ。
総評:前半のネタ感と後半の失速
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 12話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
全体的に見て「セクシーシーン」を描くためにあまりにも
無理なシチュエーションを作っており、
その無理なシチュエーションをギャグとして楽しむことはできるが、
地上波で規制されているとはいえやりすぎな部分もかなりあり、
ギャグとしてみればいいのかシリアスとしてみればいいのか謎な作品だ。
ストーリー的にも看守の過去や母親の問題、ヤクザの話なども描かれるが、
正直どうでもよく、ヒロインの無実の罪も結局、投げっぱなしだ。
1話5分全12話ではさばききれないほどの世界観とストーリーになっており
前半部分はネタ的に楽しめる部分はあったが後半からはそういった
ネタ的な部分も少なくなってしまい、微妙な印象が残ってしまう。
ダクト内を追いかけてくる看守のシーンや
突っ込みどころのあるシーンは面白いものの、
それ以外の部分は面白みにかける部分が多く、
僧侶枠のアニメは短いながらも話は結構まとめている作品が多かったが、
本作品はそれすらできていない。
ネタ的には前作の25歳の女子高生より見れる部分はあるものの、
作品としてはまとまりに欠ける作品になってしまっていた。
個人的な感想:僧侶枠
画像引用元:甘い懲罰〜私は看守専用ペット 3話より
© いづみ翔/Suiseisha Inc.
この作品あたりから僧侶枠という言葉が定着し、
視聴者側もこの枠の作品をネタ的に楽しむスタンスができてきており、
そういった意味での需要には答えている部分はある。
ただ、もう少ししっかりとした芯のある作品を
作って欲しいと思ってしまう部分もあり、
この作品はギャグをやりたいのかシリアスをやりたいのか
はたまたセクシーをやりたいのか、迷走してる感が否めない作品だった。
ある意味で僧侶枠らしい作品であり、
そういった意味では「僧侶枠って何?」という人に
こういう感じの作品をやってる枠だよと言えるような作品だ(笑)
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください