評価 ★★★★☆(70点) 全12話
あらすじ 飛行機事故のせいで無人島に漂着した、鬼島ほまれ、鈴森明日香、天谷睦、九条紫音の女子高校生4人組は、その日からサバイバル生活に突入する。引用- Wikipedia
背に腹は代えられない
原作は週刊ヤングマガジンで連載中の漫画作品。
監督は長山延好、制作はEzo’la
遭難しました
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
1話早々に遭難した後から始まる(笑)
タイトルから想像できる通り、この作品は遭難した4人の女子の
無人島生活を描いている。驚くほどにわかりやすい始まりだ。
そんな中で学年は同じではあるもののクラスの違う4人は自己紹介する。
視聴者に向けたキャラ紹介の意味合いもあることはわかるのだが、
そのうちの一人のキャラクターの言動がおかしい。
「私は2-Bの九条 紫音よ、アーノルドって名前のワンちゃんを飼ってるの」
緊迫した状況で犬を飼ってることをアピールすることもわからず、
名前まで教えてくれる(笑)
キャラクターの名前よりも、アーノルドのほうが頭に入ってしまう。
しかも4人のうちの一人は遭難の「経験者」までいる。
彼女の「サバイバル知識」を教えてもらいつつ、
彼女たちは無人島で救助が来るまで暮らしていく。
怒涛のサバイバル
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
彼女たちのサバイバルは過酷だ。生き抜くための知識を持ってる一人の知識が
かなり極端なこともあるが、その手段の1つ1つに登場人物たちがドン引きする。
金髪ツインテールのJKが魚を潰し、魚の血液を「飲む」ことで
水分補給をするようなアニメだ(苦笑)
あまりにも血なまぐさい手段に他の3人も見ている視聴者も思わず
口をポカーンと開けてそのさまを見てしまう。
作中のキャラの感情と視聴者の感情が見事にリンクしてしまう。
しかし、当然ながら他の3人は魚の血を飲むことは拒否する。
次の集団として彼女は「尿」を提供しようとする。
とんでもないアニメである(笑)
血、尿、唾液とありとあらゆる体液がこの作品では水分である。
やってる意味は理解できるものの、それを平然と行うキャラがボケになっており、
その行為にドン引きするキャラがツッコミになっている。
ボケという役割でありながらサバイバルの手段としては正当な行為であり、
彼女自身はボケてるつもりははまるでない。
それが絶妙なギャグになっており、クスクスと笑えてしまう。
食
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
当然、食も限られている。
普通の女子高生なら泣き叫びそうなものを食べなければならない。
しかし、生きるためには仕方ない。
最初は拒否してたものも徐々に生きていくためと「美味しさ」を知ることで、
「セミ」も食べるようになっていく。
海藻、虫、貝、見た目のインパクトは強烈なものも多く、
しかし食べなければならない。
彼女たちのリアクションがそのままギャグになっており、
同時に無駄にサバイバル知識にも詳しくなっていく
セミの食べ方や、ヤドカリが美味しいなど
他のアニメでは絶対知り得ない知識だろう。
この作品ならではの役に立つかどうかわからない知識の数々が、
無駄にわかりやすいため、どんどんと頭に入ってくる
狩り
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
虫や貝だけでは生きていくことができない。
彼女たちは中盤になると「狩り」をしだす、まさにサバイバルだ(笑)
カエル、リス、うさぎ、小動物を狩る。
狩るための手段もリアルだ、罠を仕掛けて捕まえる。
単純ではあるものの、きちんと1~10まで手順をしっかり描いている
この作品はサバイバルに関してはリアルだ。
罠を仕掛けても1話では捕まらない、罠を設置して3話目にしてようやく捕まる。
いわゆる「ご都合主義」がない。
限られた道具の中で、サバイバル知識を生かして自然の中で必死に生きている。
こんな過酷な状況なのに、それがきちんとギャグになっている。
1歩間違えばシリアスでギスギスした展開になってもおかしくないのに、
それを綱渡りしてるような危うさすらがむしろギャグとしての面白さを強めてる。
命をいただく
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
彼女たちの最初の狩りは涙ながらだ。
「生き物を殺す」という今の世の中では普通の女子高生が味わうことのない行為を
彼女たちはやるしかない。
「ウサギ」を棒で叩き殺す様、このシーンはギャグではない。
必死に命に向き合う姿は心打たれるものがある。
そして殺したからこそ食べないといけない。
「解体作業」は見てるこちら側も口をあけっぱなしで見てしまうシーンだ(苦笑)
手を血まみれにし、顔面蒼白のまま肉を切り裂く。
直接的な描写ではなく「音」による生々しさは良い演出だ。
彼女たちが初めて味わう「うさぎ」づくしの料理は本当に美味しそうで、
「ごちそうさま」の一言にも深い重みがある。
セクシー
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
この作品にはセクシーな要素も多い。
海に入るときには下着姿になったり、下着を脱いだり、温泉シーンまである(笑)
だが、それは恥も外聞も気にできないサバイバルだからこそのセクシー要素だ。
温泉で「海に流される」シーンのある作品などこの作品くらいだろう。
当たり前のように皆パンチラをしているが、そんな事を気にしてる状況ではない。
緊迫感のあるシチュエーションの中でのこういったさりげないエロスや、
露骨なセクシーシーンがあることで、ギャグとしての要素を強めており、
下着姿なのにまるでエロさは感じさせない(笑)
最初には合った恥じらいもなくなり、徐々に彼女たちもたくましくなっていく。
下着姿で4人が4人とも漁をしてるシーンなど、
本来はセクシーなはずなのにまるでセクシーに見えない。
成長
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
一人を除いて3人のキャラクターはサバイバルの経験などない。
しかし、1クールの中で徐々に彼女たちは生きるための手段を学び強くなっていく。
だからこそ、最初は「漁」などしなかったキャラクターも漁に出るようになる。
それが事件につながる。
お嬢様キャラな彼女は1クールの中でわがままを言うことが多かった。
そんな彼女が1クールの中で成長したからこそ、
たった一人になっても生き残ろうとする。
1クールの中できっちりとキャラクターの成長も描かれている。
それが最後のサバイバル術にもつながる、「水」だ。
この作品は水に始まり水に終わる。
緊迫した状況の中で唯一の水分である「汚染された水」を飲まなければならない。
安全に飲むために口ではなく「肛門」からのむ。
肛門である(笑)
危機的な状況の中での水分補給というシーンでこれほど爆笑できるとは
誰しも予想ができないだろう、それだけに笑えてしまう。
口移しで肛門から水分を摂取するアニメ、
もうこれだけでこの作品の凄さが伝わるはずだ。
総評:生き残るためのサバイバルギャグアニメ
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
全体的に見て素晴らしい完成度だ。
1話15分の尺の中できちんと1話1話サバイバル知識が得られる、
そのサバイバル知識をもとに4人の女子高生が「生きる」ために行動をする。
ありとあらゆる体液を飲み、家を作り、狩りをし、生きていく。
その生き様がきちんとギャグになっており笑えてしまう。
サバイバル知識もリアルだ。
食べられるもの、その食べ物の味、狩りの手段、
生き残るための手段がきちんと描かれてるからこそ説得力がありご都合主義はない。
だからこそ「結果」がえられるとメインキャラと同じように喜んでしまう。
セクシーなシーンは割と多いものの、
サバイバルだからこそのあられもない姿の数々だ。
ある意味でリアルだが、ある意味で下品とも言える(笑)
しかし、そういったセクシー神もあるからこそ、より彼女たちに愛着がわき、
彼女たちの生き様を楽しむことができる。
一人ひとりのキャラに魅力があり、そんなキャラが互いに支え生き残ろうとする。
その生き様を時には笑い、時にはほっこりとし、時にはニヤニヤとしながら
1話から最終話まできっちりと楽しめる作品だ。
個人的な感想:予想以上に
引用元:©岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
予想以上にこの作品を楽しんでしまった、
内容自体は見る前に少し調べた限りだったが、
そんな調べたこと以上の面白さと魅力が詰まっている作品だ。
欠点といえば露骨なセクシーシーンだが、この部分を好きか嫌いかで
評価が分かれる作品かもしれない。
その部分さえ許容できれば楽しめる作品に仕上がってる、
もっとも最後の行為についてはやややりすぎてるとも言えなくはないが..(笑)
原作からカットされた要素や話も多いらしく、
2期を待ちつつ原作を読んでみたくなる作品だった。
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普通 下着シーンなんて
セクシー
そして 恥ずかしがる
そんなのが当たり前だけど
サバイバル状態なんだから
仕方がない
ガチのサバイバルと
女の子達が陥りそうなことを
描いている
ちなみに 喧嘩はしていますよ
ただ ほまれが 一番怖いのは
仲間割れと知っているので
なんとか 防いでいます