本記事では「2017年秋」アニメの作品をランキング形式で
10作品紹介いたします。
2016年春アニメの放送作品数は53作品ありました。
そのうち当サイトでレビューしたのは25作品になります。
未視聴作品をレビューした後に、
私の中でのランキングに変更があった際は当ページも更新いたします。
2クール作品は2017秋から放送し2018冬に終了した場合、
2018冬の作品として扱います。
それではおすすめ作品を1位から10位まで紹介していきますっ!
(画像をクリックするとレビュー記事へと飛びます)
1位 少女終末旅行
終末を迎えつつある世界で二人の少女が旅をする作品。
彼女たちに何か明確な目的があるわけではない。
めったに人に会わなくなってしまった世界で、
残された食料を探し求め旅をする。
二人の少女に特別な力はなく、終末を迎えつつある世界を救うすべも持たない。
どこか達観して悟っている彼女たちは生きる意味や旅の意味を模索しながら
終末の世界を旅する。
寂しい世界観の中でも明るい二人の少女の会話と完成された世界観、
あの世界観と空気感にずっと浸っていたい、そう感じるほど
雰囲気の素晴らしさをたっぷりと味わうことのできる作品でした。
2位 干物妹!うまるちゃんR
やつが!あのぐうたら妹が帰ってきた!
外面は完璧だが実は兄に甘える紐の生活を堪能してる妹の日常系作品。
1期と大きく違うのはキャラクターの関係性の変化だ。
うまるちゃん以外のキャラの掘り下げが甘く感じていた1期だったが、
2期ではきっちりと一人ひとりのキャラクターを掘り下げ、
「うまるちゃん」と絡めることでキャラクターたちの関係が変わっていく。
その中でぐうたら生活、ひきこもり生活が大好きだった妹に少しだけ変化が訪れる。
その変化が洗練された内容につながり、よりこの作品を好きになれる。
1期でわずかでも面白いと感じならば確実に楽しめる2期になっていた。
3位 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series
何度かアニメ化されたキノの旅がリメイクされて再度アニメ化。
様々なルールや特徴のある国をキノが喋るバイクに跨り訪れ、
短い期間滞在しまた違う国へと旅をする。
圧倒的に美麗な背景描写とキノが訪れる国の面白さ、
1話完結のエピソードだからこそ起承転結がすっきりとしており、
見やすく、面白く、シンプルに「キノの旅」という作品を楽しめた。
1話を気に入れば最終話まで一気に見てしまう。
作品の空気感の表現と「キノの旅」という作品の面白さを
再認識できるリメイク作品だった
4位 ネト充のススメ
ネカマとネナベ、ゲーム上で知り合った2人が現実ですれ違う。
徐々に互いの「正体」に気づき、それが恋へと発展していく恋愛アニメ作品。
いわゆる「ネトゲ」あるある的な要素を織り交ぜつつ、
互いの正体に気づきそうで気づかないもどかしさを見る側に感じさせつつ、
終盤でようやく互いの正体に気づき、互いにバラすまでの展開が
見てる側に悶えるような恋愛ドラマを見せつけてくれる(笑)
序盤はやや退屈に感じやすいが終盤まで見て作品全体の評価が
一気に上る作品だった。
5位 JustBecause
特別な高校生ではない彼らのめんどくさくてほろ苦い、
不器用すぎると感じるまでの青春恋愛アニメ。
物語が高校3年生の冬から始まり、彼らの高校生活は三ヶ月しか無い。
そんな状況で描かれる彼らの恋愛はあまりにもじれったい。
告白しそうでしない、失恋しそうでしない。
グイグイ進むわけでもない彼らの恋愛事情はもどかしさの極みだ。
だが、もどかしいからこそキャラクターたちに感情移入してしまい、
すべてのキャラの恋愛が報われてほしいと感じてしまう。
片思いが多い一方通行の恋愛が情けない彼らの行動や言動につながり、
情けないからこそキャラクターに愛着が湧いてしまう作品だった。
6位 宝石の国
宝石の体を持ち永遠とも言える命を持つ宝石たちと、
彼女たちを装飾品として奪いに来る月人との戦いの物語。
宝石の身体という設定を3DCGを使い最大限に描写し、
3DCGでなければ表現できない「透明感」と宝石特注の美しさ、
大胆なカメラアングルと奥行きを感じさせる戦闘シーンは
美麗と言う言葉でしか表現できないほど素晴らしかった。
惜しむべきは1クールで終わってしまっており、
ストーリー的に中途半端に終ってしまったのが残念。
しかし、2期を期待しつつ1期を是非見ていただきたい。
3DCGの技術の進歩を目で感じられる作品だ。
7位 いぬやしき
突然宇宙人に改造され力を手に入れた還暦間近の男と高校生。
還暦間近の男はその力を正義に使い、高校生は悪に使う。
まるでアメコミ・ヒーローもののようなSF作品。
正義と悪、力の使い方は正反対だが彼らは
「目的もなく改造」され「何も言われなかった」ために、
自分が以前の自分と同じであること、つまり機械ではなく人間であることの
証明のために力を使っている。
グロ描写などやや好みの分かれる要素はあるものの、
全11話でまるで一本の映画を見終わったような感覚になる作品だ。
小日向文世さんの「鉄腕アトム」のテーマも必見(笑)
8位 ブレンドS
緊張すると目つきが悪くなるヒロインが「なりきり喫茶」で
ドSキャラとして働く日常萌えアニメ作品。
特に素晴らしいのはキレキレなセリフだ(笑)
思わずなりきり喫茶に訪れる客と同じ反応をシてしまうような
ドSセリフの切れ味は素晴らしく、それがキャラの可愛さにもつながり、
ギャグにもなっている。
丁寧なストーリーと丁寧なキャラ描写、そしてほどよい「日常エロス」が
作品に程よいスパイスを感じさせ、話が進めば進むほど
面白かった作品でした。
9位 妹さえいればいい
妹という要素が好きすぎるが自分には妹は居ない主人公、
その思いを彼はラノベ作家になり自分の作品にぶつけている。
そんな彼とラノベ作家な友人と大学時代の同級生たちの日常作品。
あまりにも妹ラブすぎる主人公、下ネタを臆さずに連呼するヒロインなど
強烈なキャラクター性のあるキャラが多く、キャラクターたちの会話が面白い。
話が進むと彼らの「恋愛事情」も進んでいき、
発展しそうで発展しない社会人だからこその恋愛も楽しめる。
ストーリーがやや淡々としているために
序盤だけでは面白さを感じにくいかもしれないが、
見れば見るほどキャラクターたちの魅力にハマって行く作品だ。
なお金元寿子さんが好きな方はぜひ見るべきである(笑)
10位 ディアホライゾン(被)
原作は同名のスマートフォンゲームなギャグアニメ作品。
なぜか「被り物」をしている彼ら、
被り物であるために表情が一切わからずシュールすぎるギャグアニメだ
原作をやっていなくてもまるで問題がなく、
低予算であることを逆手に取ったような内容になっており、
1話のあとに2話で総集編をやっているような作品だ
1話5分で気軽に見られるためぜひ見ていただきたい。
最後に明かされるかもしれない「被り物」の秘密も必見だ(笑)
2017年秋アニメ総評
2017年秋アニメはいわゆる「質アニメ」が非常に多かった印象です。
少女終末旅行、いぬやしき、クジラの子らは砂上に歌う、
JustBecause、宝石の国、キノの旅、Diesirae、URAHARA、十ニ対戦と
作品の善し悪しは置いておいて作画の質がよく
独特の「雰囲気」を持つ作品が多かった。
それぞれの作品のそれぞれの世界観がしっかりあり、
少女終末旅行のように世界観をうまく活かしてストーリー的に面白い作品もあれば、
クジラの子らは砂上に歌うのように「質アニメ」の悪い部分だけが
出てしまっている作品もあり、
質アニメ好きにとってはたまらない時期だったのではないでしょうか?(笑)
いわゆる気軽に見れる作品が少なく、
ブレンドSや埋まるちゃんRなどの癒やし枠が結構貴重だった時期の印象です。
その分、うまるちゃんの良さやブレンドSの
キャラの面々の可愛さが際立ってましたね(笑)
下ネタ枠になってしまいますが「ぼくの彼女が真面目すぎるしょびっちな件」など、
もう少しギャグアニメとしてクォリティが高ければと思う惜しい作品もありました。
セクシーアニメとしても、この作品と「このはな綺譚」の風呂シーンや
ブレンドSの着替えシーンくらいしかなく、
圧倒的なエロ要素不足な時期でもありました。
強烈な駄作としては「つうかあ」でしょうか(苦笑)
見た方にとっては言わずもがな、サイドカーレーシングという題材は素晴らしいのに、
多すぎるキャラクターたちを1クールという尺の中で回想と喧嘩でしか
掘り下げることが出来ておらず、常にギスギスで痴話喧嘩を見せられっぱなし。
肝心のサイドカーレーシングの描写も甘いと踏んだり蹴ったりな作品でした。
もう1つ駄作を上げるならばDYNAMIC CHORDでしょう。
こちらに関してはいい意味での駄作であり、
使い回しばかりの演奏シーン、狂いまくりのバース、露骨な尺稼ぎetc…
つっこみどころしかありません(笑)
アドベンチャーゲームのアニメ化はゲームが発売してから、
時間がだいぶたってから制作される印象ですが、
ダイナミックコードや「Dies irae」などファンも多くいる作品だからこそ、
きちんと作れば面白く売れる作品になるだけに、
なぜこうも低予算かつ駄作ばかりになってしまうのか永遠の謎ですね。
まだ見ていない作品としては「男性アイドルアニメ」が
2017年秋は大量にあったのですが、殆ど見てません。
どれも似たような作品が多く、ちょっと時間あを開けつつ1作品ずつ
見ていきたいと思います。
なおラブライブ!サンシャインは
当サイトではレビューいたしませんのでご了承ください。
来季も、拙いレビューではございますが読んでいただければ幸いです。
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