あらすじ 人を食らう謎の巨人に支配された世界、少年、エレン・イェーガーは外の世界を夢見ていた。だがある日、大型巨人が出現し…。引用 – Wikipedia
これが正しい総集編映画
本作品は進撃の巨人の劇場版。
前編は「紅蓮の弓矢」、後編は「自由の翼」というサブタイトルで制作された。
TVアニメ2クールの内容をまとめた総集編映画となっている。
総集編映画における当サイトの評価は
「TVアニメを見ずに総集編だけを見るだけで話が理解できるか?」
「新規カットはあるか?」
という点である。
進撃の巨人は2クール26話×20分=520分の作品だ。
映画は前後編に分かれており、1本2時間×2=240分となっている。
序盤はかなりじっくりと見せる。
エレンの子供時代と壁が壊され、巨人に母親を食われる衝撃のシーンまでを
じっくりとしたキャラクター描写で見せる。
この大切な序盤をきっちりと描くことで総集編では有るが、
総集編と感じさせない自然なストーーリー展開になっている。
その代わり「訓練兵時代」のエピソードなどほぼカットだ。
原作やアニメを見た人にわかりやすく言えばエレンの母親が食われたシーンが
描かれた15分後くらいには5年の月日が流れ、大型巨人との再戦が描かれる。
こう書いてしまうと慌ただしいストーリー構成に見えるかもしれないが、
メインのストーリーを進める上でたしかに必要のない話であり、
TVアニメや原作を見ていなければ「訓練兵時代」のエピソードが
描かれなくてもかなり自然なストーリー構成になっている。
ただ前編の終盤はやや慌ただしい。
場面展開の切り替わりも早くカットされているシーンも多いだけに、
パッとストーリーが飛んでしまう瞬間がたまにある。
後編は尺に余裕ができたのか、そういった慌ただしさもなく、
カットされた部分も私の記憶が間違って無ければ少ない。
全体的に見てよく出来た総集編だ。
前後編に分けたことで尺的に余裕が生まれ、
カットされた部分はもちろんあるが見やすく、
スピーディーに本筋のストーリーだけを楽しむことができ、
「進撃の巨人」という作品を初めて見る人にも分かりやすい構成になっている。
ただ新規カットは分かりづらく、私も後で調べて
「あそこか・・・」と思うくらいの部分だ。
あとは挿入歌が新規で制作されていたりもするが、
個人的にはあまり合っていないと感じる挿入歌だった。
しかし、強引なストーリー構成の総集編が多い中できちんと
TVアニメ2クールの内容をまとめており、
劇場で見た方ならばスクリーンで素晴らしいアクションシーンも堪能できただろう。
現在2期が放映され、2018年には3期も予定されている。
復讐の意味合いも兼ねて1期を見るよりも、
劇場版の前後編を見たほうが手軽かもしれない。
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