あらすじ 人が生きていける場所が僅かしか残っていない、荒廃した大地。
これは、そんな厳しい環境の中で必死に生きるクレハ達が――
ゲーム「はがねオーケストラ」の宣伝に奮闘する物語。引用 – Wikipedia
これぞダイレクトマーケティング型ギャグアニメ
監督は太田雅彦、制作はファンワークス、1話5分ほどのアニメ。
監督は「みつどもえ」「ゆるゆり」「琴浦さん」など
いわゆる女の子の日常的な作品のアニメを良く手がけている。
1話からいろいろな意味でぶっ飛んでいる。
ナレーションで「スマホゲームを宣伝するためだけのアニメである」と言い切る。
ゲームキャラも宣伝のためという会話を繰り広げており、
ここまで割り切られると何も言えない(笑)
それどころかぶっ飛んでいるため笑ってしまう。
とあるキャラクターはすぐに脱いだり、
秋葉原で原作ゲームの宣伝ティッシュ配りをキャラクターがしたり、
裸写真を売ろうとして御用になったりと、宣伝のためにキャラが奮闘しまくる(笑)
普通なら原作通りのゲームのストーリーだったり、
またはキャラの日常だったりを、この手の宣伝アニメはするものだが、
「原作ゲームの宣伝をキャラクターが行う」という内容をストーリーにし、
それをギャグアニメに仕立てている。
いわゆるメタ発言ばかりの内容だ(笑)
ゲームの売りなどを真剣にキャラクターたちが考え、
ゲームの実際の映像なども挿入されるが、
その宣伝の数々が宣伝であることは否めないのだが、
うまくギャグにしており、自然と楽しめる。
監督が正直良かったのだろうと言う感じはある。
みつどもえや干物妹!うまるちゃん、そして「さばげぶっ」など、
可愛い女の子とそんな女の子たちのギャグアニメを手がけてきた人だからこそ、
可愛い女の子によるギャグアニメの「間」やほどよいツッコミが生きており、
ダイレクトマーケティング&メタ発言ギャグアニメとして非常に完成度が高い。
「さばげぶっ」のあのカオスな感じが好きならば、
この作品のカオス具合もたまらないはずだ。
スマホゲーのキャラが「「不正ダウンロード」や「レビュー工作」して
ランキングをあげようと工作したり、
いわゆるスマホゲーの「闇」の部分も隠さずにギャグとして描いている(笑)
後半からはダイレクトマーケティング要素がややヘリ、
純粋な日常ギャグアニメな部分が増えてくるが、それでもカオスな部分は変わらず、
逆に宣伝をしないことをネタにしたり、カオスすぎてついてけないネタに走ったりと、
宣伝を忘れすぎて、見ているこっちが「宣伝しなくて大丈夫?」と
思ってしまうほどだ(笑)
全体的に見て素晴らしいギャグアニメだ。
「1話5分だし、原作ソシャゲーだし、どうせ面白くないだろう」
そう思っている人も多いかもしれないが、騙されたと思って1話を見てほしい。
清々しいほどのダイレクトマーケティングと
スマホゲーの闇ネタ、キャラクターのメタ発言によるギャグが、
カオスかつ宣伝アニメの枠を超えた面白さを醸し出している。
ギャグアニメなためギャグの好みは人によって別れるところだ、
パロディやメタ発言が非常に多いため、そういう要素が嫌いな人はだめだろう。
逆にそういった要素が大好きで「さばげぶっ」や
「干物妹!うまるちゃん」などが好きな人ならば、
同じ監督つながりで見て損はない作品だ。
短編アニメで宣伝アニメではあるがセクシーシーンもきっちりとある。
1話ではすっぽんぽんだったり、5話では温泉回だったり、
意外としっかりとした作画でそこそこセクシーな描写になっており、
こういった細かい部分でも妥協しない制作側の意気込みが、
作品全体の完成度につながっているように感じる。
個人的には予想以上の面白さでびっくりした作品だ。
エンディングの後に「ラテアート」でキャラクターが描かれたりという
謎のシーンが有ったり、スマホゲーのアニメがスマホゲーのパロディをしたり、
話数を積み重ねるほどネタが濃ゆくなっていき、
笑いも加速度的にましていく素晴らしいギャグアニメだった。
まだDVDは発売していないが、制作によると
DVDの売上はスマホゲー会社に入るのではなくアニメ製作会社に
100%還元するという宣言をしている(笑)
だから制作側が本気だったのかもしれない、
1話5分でここまでクォリティの高いギャグアニメはなかなかない。
騙されたと思って1話だけでも見てほしい、
このアニメの面白さにきっとハマるはずだ。
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