あらすじ 家の蔵に忍び込み、悪戯を働いた少年奇異太郎は、罰として本宅から離れに追放される。念願の一人暮らしと気分を変えようとした彼は、そこで一人の少女と出会った。彼女は自分を「離れの主」と名乗る。
引用 – Wikipedia
ゲゲゲの萌え日常
制作はCreators in Pack、監督はひらさわひさよし。
1話3分ほどの短編アニメ。
Creators in Packは聞き慣れない製作会社だと思うが、
最近、色々な短編アニメを作っている(みりたり、だんちがいなど)
見出して感じるのは世界観の大きさだ。
1話3分ほdの作品なのに1話冒頭では「妖怪同士の戦い」が激しく描かれる。
まるで夕方の4クールくらいの子供向けアニメのようながっつりとした
戦闘シーンの描写はとても1話3分のアニメとは思えないほど気合が入っている。
更にしっかりとしたキャラクターデザイン。
基本的に等身が低く、いわゆる「ロリ」な感じのキャラデザではあるものの、
可愛らしいデザインではあるが強烈に萌え萌えはしておらず、
純粋な可愛さを感じるキャラデザだ。
主人公は母屋を追い出され「離れ」に一人で暮らすことになってしまう。
そこは色々な妖怪が出る離れだったという
ところからストーリーが始まる。
基本的に1話の中で色々な妖怪を紹介しつつ、
起承転結のスッキリとした日常ストーリーを展開する。
ギャグは爆笑できるとは言えないものの、
ほどよくクスクスと笑える内容になっており、
ギャグ作品によくあるネタ作りのための使い捨てキャラを
色々な妖怪に担当させることによって話の幅を広げており、
出てくる妖怪の特色を活かしたネタは毎話新鮮だ。
非常にシンプルな話ではある。
家に帰ろうとしたら「ぬりかべ」に邪魔されて帰れなくなってしまったが、
足を払えば「ぬりかべ」が消えると言われた主人公が、
自分の足ではなくぬりかべの足元を払う。
ぬりかべが転倒した衝撃でころんだ主人公がヒロインのパンツを見てしまう。
これで1話だ(笑)
こうやって文章にしてしまうと単純かつシンプルな感じでは有るのだが、
ほどよいテンポとヒロインの「座敷わらし」のちょうどいい可愛さ、
1話3分という尺だからこそクスクスと楽しめてしまう内容に仕上げている。
話が進むといろいろと妖怪なヒロインが出てくる。
基本的に主人公が子供だからこそ、
「おねショタ」的な大人のお姉さん的ヒロインと、
主人公と同じくらいの可愛らしいヒロインがバランス良く出てくる。
1話3分ほどの尺なのだがヒロインのセクシー描写も結構多く、
クスクスと笑えるギャグと微エロ的セクシー要素が、
作品のバランスを整えており、
ハーレム的恋愛要素もいい塩梅で描かれている。
ストーリーも1クールできっちりとある程度区切りをつけており、
見終わった後に良い余韻を感じさせてくれる。
1クール、しかも短編アニメで区切りがいい作品はなかなかなく、
すっきりと爽快感を感じられる作品だ。
全体的に見て高い評価をしづらい部分はあるものの、
1話3分だからと妥協しないキャラデザと作画、
1話3分だからこそのほどよいギャグと妖怪達との日常ストーリーが
短編アニメらしい面白さをしっかりと感じさせてくれる。
決して名作ではないし佳作という感じでもない。
この作品を一言で言うなら「ほどよいギャグアニメ」であり、
ぬるま湯な感じの世界観やテンポが
じわじわと染み渡るような面白さをふわふわと感じさせてくれる。
1クールというストーリー構成の中で妖怪という多くの元ネタが有るからこそ、
ネタが被らずに飽きずに楽しめる。
ヒロインのセクシーな描写も「ほどよく」適度なエロスが、
ゆったりとした日常描写にいい刺激を与えている。
もちろんギャグの好みやキャラの好みはあるだろうが、
嫌悪感やつまらないと感じる前に1話3分、
全12話見終わってしまうだろう。
1クールで話にある程度区切りをつけており、
あとは原作でねと言う感じはあるものの、ほどよい区切りだ。
個人的にはいきなり「カイジ」のパロディが描かれたときは
思わず笑ってしまったが(笑)、
それ以外はほどよくクスクスと笑えるいい作品だった。
以外なことに原作は8巻も出ており、現在も連載中。
見終わった人は私と同じくちょっと原作が気になってしまうだろう。
そう考えると優秀な原作宣伝アニメになっている作品だ。
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