私立碧陽学園の生徒会役員は、一風変わった方法で選ばれる。それは純然たる人気投票。
なので外見が美しいものが選ばれることとなる。男子は他の男子からの反感がある為、
必然的に美少女の集まりの場となる。
パロディだらけで、完璧なオタ向けアニメ
生徒会にいる面々が雑談をする。ただそれだけ。
その雑談んお腹で強烈なパロディネタを入れつつ物語を展開する
始まって早々、らき☆すたのOPのパロディネタから始まる本作品
更には生徒会のメンバーの会話の中で
「ハルヒ」「ひぐらし」「バイオハザード」「地獄少女」etc…
全てのネタが分かったら、相当なオタクに間違い無しの
細かいパロディからわかりやすいパロディまで色々なネタを取り入れてる。
このパロディに関しては、分かる人は面白い。
だがわからない人にとっては面白くないネタなので、
パロディネタが嫌いな方は本作品には向かないだろう。
BLやエロゲーなどの要素も出てくる、主人公は「全年齢対応版」を連呼してたが、
そういう言葉が出てくるアニメが嫌いな方にはおすすめできない。
またキャラクターデザインについては微妙だ。
判子絵といってしまうと失礼だが、エロゲーの美少女キャラの
キャラデザのような印象で、更に見る層を阻む。
声優さんに関しても、放送当時は「新人」と言われる人たちが起用されており
演技力関しては若干厳しい方も降り
キャラの魅力を引き出している演技をしているとは言えない。
更には安易な萌え、エロ要素。
キャラクターが唐突にコスプレをしたり、主人公の妄想が入ったりと
キャラクターデザインのせいで「エロ!」とか「萌え!」となることは少なく、
こういった要素が嫌いな方は微妙だろう
この作品は簡単にいえばコアかつマニアックな層をつつくような作品だ
相当量なパロディネタ、キャラデザ、声優、
重箱の隅をつつく用に視聴者層を絞り、
あえて万人に受けるアニメにせずに貫き通したところは共感が持てる。
1話目をみて、おもしろっ!!と感じたら
そのままラストまで一気に見れる、
逆に言えば一話でダメなら本作品を楽しむのは厳しい。
B級といえば聞こえは悪いが、B級であるがゆえに肩の力を抜いて楽しめる
しかし、シリアスな話がまったくもって面白みがない、
基本的にパロディネタをおりまぜつつ日常ギャグでストーリーを構成しているので
キャラクターに感情移入しづらく、キャラの設定自体も癖が強い。
そのためシリアスな話になると、途端に物語の勢いがなくなり面白みがなくなる。
このシリアスな要素は必要なのだろうか?
主人公とヒロインたちの関係性を深めるための要素なのはわかるが、
パロディギャグをさんざんやっている中で思い出したかのように
恋愛要素が出てきても、この作品の方向性が掴みづらくなるだけで
作品が迷走している。
特に最終話は意味不明だ、あるヒロインが主人公に告白するが
何事も無くいつもどおりの生徒会が始まったら、
新キャラが出て感動的な話で終わらせる。
このあわただしい最終話は、1クールという尺の都合上仕方なかったかもしれないが
強い違和感を感じさせる。
全体的に見て好き嫌いがはっきり別れる作品だ。
パロディネタを受け入れればストーリーも楽しむことができるが、
パロディネタを受け入れられなければ厳しい。
個人的にはそこそこ楽しめたが、感動話やシリアス話がどうも
パロディネタとの違和感を感じてしまった。
アニメ化企画進行中という2期の情報が一応あるのだが、
作り直しという情報もあり、今後この作品がどうなるかわからないが
2期があれば見たい作品だ。
だが、この作品は30分という尺は長いかもしれない。
絵的にもあまり動きのあるシーンが少ないので
一話15分や10分ほどの尺でハイテンポでパロディネタを詰め込んだほうが
本作品らしいアニメになるかもしれない。
とりあえず、2期?新シリーズ?を期待したいと思います。
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