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クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦

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評価/★★★☆☆(58点)

クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 評価

全99分
監督/原恵一
声優/矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,真柴摩利,田村ゆかりほか

あらすじ
ある夜、慰安旅行で秩父に来た、ふたば幼稚園の先生達がゆっくり温泉に浸かっていると、大きな地響きと共に、謎の巨人が通り過ぎて行った。 翌日、散歩をしていたしんのすけは、道の真ん中で行き倒れているおじさんを発見。温泉の精・丹波と名乗り、風呂に入りたいと言うそのおじさんをしんのすけは家に招き、一緒にお風呂を楽しむ。だがいつの間にか、おじさんはいなくなってしまっていた。

ババンババンバンバン

本作品はクレヨンしんちゃんとしては7作品目の作品
なお短編と長編の2本校生になっており、
短編のクレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉の後に爆発!温泉わくわく大決戦が上映された
短編の方は10分ほど長編は99分だ。
なお、本作品から「上尾先生」が登場している。

短編の方のレビューを簡単に済ませるが、
いつものクレヨンしんちゃんの日常をいつも異常にテンポよく描いている
ひまわり視線で見た話や、みさえの便秘が解消した話をミュージカル調に(笑)
いつものクレヨンしんちゃんが更に短編になったことによる面白さは
長編を楽しむ前の前菜としてはよくできている。

個人的にこの怒涛の短篇ストーリーが好きだっただけに
こういった長編の前の短編がクレヨンしんちゃん映画で恒例化しなかったのは残念だ。
長編の方は今回のシンちゃんは「しんちゃんらしい」バカバカしさを秘めた作品だったといえる。

基本的なストーリーはコメディ。
しんのすけが通う幼稚園の先生達は埼玉の温泉に来ていた
先生たちだけで温泉に入っていると、突如謎の地震が起こる。
その地震は「巨大なロボット」が歩く振動だった・・・
という所からストーリーは始まる

序盤から予想できない(笑)
なにせ始まって10分もたたないうちに、しんのすけは見知らぬおっさんと家の風呂にはいる。
そんなおっさん二人と何故か仲良く背中を流し合い「ぞ~さん」踊りをする。
いつの間にかおっさんは消え、しんのすけは何でオフロに入ったんだろうと我に返る。
そして野原一家は誘拐される、こんな展開を予測するほうが難しい。
これがきちんと物語の始まりと、終盤の重要な伏線になっている展開は
ストーリー構成のうまさを感じる

今回の物語のテーマは「温泉」だ。

野原一家の味方である「温泉Gメン」は温泉のために日夜戦う国家組織だ(笑)
ちなみに温泉Gメンのボスは絶対温泉感覚を持っている。
敵は風呂嫌いの「YUZAME」、彼らの目的は風呂に入りたくないために
温泉の源泉を爆破したりしているらしい(笑)
そんな敵に対抗するために温泉Gメンは「金の魂の湯」を探している、略してはいけないw

もう、敵味方の組織と目的の説明だけでバカバカしさを感じるほど
清々しいまでのクレヨンしんちゃんらしい内容だw
他のアニメやとてもじゃないが実写で出来る内容ではない。
クレヨンしんちゃんだからこそ許されて笑えてしまう内容だ。

また今回はギャグよりもキャラクター性で笑いと取る部分が大きい。
ヒロシやしんのすけが綺麗な女性に弱いという点をピックアップし、
それによる男の下心による笑いとそれに対するみさえやひまわりの反応など
キャラクターが生き生きと温泉ストーリーの中で生きており、
キャラクターが生きているからこそ笑える。
ただ今作はやけにセクシーシーンが目立つ。
暴徒の先生たちに寄る入浴シーンや、ヒロインである後生掛や指宿が脱ぐシーンなど
必要以上に色っぽくなっているシーンも有る。
しっかりした声優さんがやっているからというのもあるが、
この色っぽさは子ども向けにしては若干気になる点ではある。

更に言えば「不健康ランド」というのがあるのだが、
これがちょっと野原一家に対する拷問になっており、
しんのすけはおろか、ひまわりにまで課しているのはちょっとシーンとして残酷だ。
必要な情報を聞き出すためということなのだが、別の方法があったのではと感じる。

しかしながら、そんな不満を感じる中盤を乗り越えれば、またバカバカしさが戻ってくる。
特に敵のボスが風呂嫌いになった理由はクレヨンしんちゃんのボスらしい理由だ(笑)
そんな敵に対し野原一家は温泉に入りシンクロを踊って対向する
もう何を言っているのかわからないと思うが事実だから仕方がない。
この荒唐無稽とも言えるストーリー展開と予想できない内容は
クレヨンしんちゃんだからこそ許される内容だ。

今作のゲスト芸能人は「丹波哲郎」さんだが、非常にいい味を出しており
演技も申し分ない、しれっと原作者である「臼井儀人」氏も出ているのは笑いどころだろう(笑)
エンディング曲はあえて話題の歌手を採用せずに
風呂にちなんで「あの曲」で締めているのは評価したい所だ

全体的に見てクレヨンしんちゃんらしく面白いのだが、面白さの深みにはかける。
確かに随所随所で笑えてキャラクター描写に寄る笑いも多いのだが爆笑できるギャグなどはなく
中盤のダレや、前述した気になる部分がひっかかる所だ
この作品までの他のクレヨンしんちゃん映画に比べるとパンチに欠ける部分が多い。
面白いのだが、楽しみに切れないといえば分かりやすいだろうか
1度見る分には面白いのだが、2度目見ると色々と気になるポイントが見えてきてしまう作品だ

余談だが、子供の頃はまったく知らなかったが大人になって改めて見ると
「田村ゆかり」さんが出ていて驚いた(笑)
田村ゆかりさんファンは必見の作品かもしれない。

「」は面白い?つまらない?

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