人造人間17号によって、ドクター・ゲロは殺された。しかし、人造人間達ですら知らない極秘の地下研究施設では、ゲロの怨念を引き継いだスーパーコンピューターが引き続き『孫悟空抹殺』を目的に開発を続けていた。
ドラゴンボールZ劇場版の最低作
本作品はドラゴンボールZとしては7作品目の劇場作品。
ドラゴンボールとしては10作品目の作品となっており、
トランクスが初めて映画に登場する。
基本的なストーリーはアクション。
平和な日常を送っていた悟空たち、彼らが食事をしている所に
人造人間14号と15号が襲いかかった
彼らは悟空を倒すためにドクターゲロのコンピュータが生み出した人造人間だった
というところからストーリーが始まる。
ただ序盤から微妙だ。
これまでのドラゴンボールの映画は戦いになるまで割としっかりとストーリーがあり
戦う理由もきっちりしているのだが、今作の敵はただ襲いかかってきただけという単純さ。
この単純さも悪くはないのだが、ストーリーとしては浅すぎる。
肝心のバトルシーンに関しても前作の「メタルクウラ」は凄いと称賛したが、
本作のバトルシーンは演出こそ派手だが「戦闘シーン」のおもしろみがなく、
はっきりいってしまえばセンスを感じないアクションシーンだ。
前作が息を呑むような戦闘シーンだったが、今作はあくびが出るくらいだ。
超サイヤ人も3人出ているが、それに見合うほどの強さを本作品の敵に感じない。
敵のデザインも人造人間14号と15号は特徴的で
特に15号に関しては小柄でサングラスで蝶ネクタイといえば思い出す人も多いだろう
この二人は割と印象的なのだが、ボス的な存在の13号が微妙だ。
通常時のデザインは割と普通なのだが、他の2体を吸収してからのデザインが
何とも微妙で色合いも悪い。
彼が強くなる方法も「セル」そのもので、オリジナリティを感じない。
最後の展開に関しても「元気玉」を悟空が吸収するという若干謎の展開になっており
三大超サイヤ人と銘打っているならば3人の超サイヤ人で
決着を付けるような展開が欲しかったところだ。
全体的に見てドラゴンボール映画の悪い部分が出てしまっている作品だ。
単調なストーリー、お約束の展開、元気玉での結末、
更には魅力のない敵キャラ、面白みにかける戦闘シーンと褒める部分が少ない。
監督さんがほぼ無名な方だからという理由付けをしたくないが、
本作品以外に監督された作品が見当たらなかったため
もしかしたら本来は監督をサれるような方じゃないのかもしれない。
テンプレート通りのドラゴンボールを作ろうとして
テンプレート以下の作品になってしまったという印象だ。
個人的な意見だが、本作品はドラゴンボール映画の中で1番つまらない作品かもしれない。
他の作品にくらべ子供の時に見た記憶はあるものの内容を全然覚えていなかったので
他の作品に比べて印象に残りにくい作品といえるだろう。
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