世界中が戦場となった非核大戦で荒廃した世界を統合した総合管理局が運営する巨大人工都市オリュンポス。
そこは『バイオロイド』と呼ばれるハイブリッドのクローン人間が運営する理想郷であり、
彼らは優秀なヒトの遺伝子から作られていた。
な、なんだこれは・・・
本作品は2011年に制作されたTVアニメ。
アップルシードシリーズの1つとして制作された、
なお本作品も過去のシリーズと同様に「3DCG」で描かれている。
まず見だして感じるのは作画の質の低さだろう。
アップルシード、エクスマキナとストーリーの問題はあったが
作画の質という意味では両作品とも放送当時は満足の行く出来栄えの作品だった
だが、本作品は違う。
まず主人公である「デュナン」、もう・・・あれだ・・・
キャラクターデザインからまったくもって前2作から別人になっており、
眉毛が太くまつげものびのび、前2作のイメージを持って本作品を見だすと
開始5分で「えぇぇぇぇ!?」という声が出てしまうはずだ。
マジックで書いたような眉毛、つけまつ毛のようなまつ毛ともうドン引きだ。
更に他のキャラクターデザインももう本当に酷い。
いったい何年前・・・いや、どこの国が作ったのか疑わしいほどの
何年前というか外国人が勘違いして作ったようなセンスと配色のキャラクターデザインで
キャラクターが出る度に「うわぁ・・・」と画面から引いてしまう。
インドあたりがアップルシードを作ったと言えばわかりやすいかもしれない
もう、本当にそんな感じなのだ。
3DCGでやってる意味を一切感じない作画のレベルの低さは、
本当に「プロ」が作った作品なのだろうか?これでOKだと納得して作品として
世の中に出しているんだろうか?と、もはやプロ意識すら疑ってしまう。
同人制作されている3DCGのほうがよっぽど洗練された作品があるだろう
コレが本当に2011年に日本のアニメとして制作されたというのが信じられない
もう、この作品を「アップルシード」と呼んでいいのかどうか怪しい。
キャラクターの性格も若干変わっている点は
TVシリーズとして制作する上で変化するのはいいが
、
3DCGが素晴らしい「アップルシード」という作品は
2011年に制作されなかったと思うほうがいいくらいだ。
ストーリーのほうだが序盤はあまりの映像の質の悪さで一切頭に入ってこない
物語の中盤で要約ひどすぎる映像にも慣れた頃にストーリーが頭に入ってくるが、
それでもストーリーはわかりにくく、余計な話も多い。
1話の時点からわかりにくい回想シーンが多く、物語のテンポが悪い
2話以降もテンポの悪さはかなり致命的で、伏線を張りつつストーリーを展開するが
その中でデュナンとプリアレオスのラブコメちっくな感じもあるのだが、
アップルシード、エクスマキナを経て見ると子供っぽい感じが残ってしまい
痴話喧嘩をしているシーンなど幼稚に感じてしまった。
全体的に見て本当にひどい作品だ。
作画の質は3DCGとは名ばかりのポリゴンアニメ以下で、
ストーリーはある程度の設定をわかっていないと序盤からついていけず、
回想シーン入れまくり、同じようなシーンを入れまくりで
ストーリーのテンポも悪く、ストーリー自体も楽しめない。
恐らく目を閉じて見たほうがよっぽどストーリーに集中できる(苦笑)
私は途中から本当に流し見程度で見ていた、そうでなければ全話見ることは不可能だ
映像を見てしまうとセンスの悪い配色やレベルの低い作画に気を取られてしまい
ストーリーが頭に入らなかったのだが、流し見レベルの見方に変えると
不思議とストーリーは頭に入ってきた。
演じられているのが坂本真綾さんや山寺宏一さんといった実力ある声優さんだったのが
唯一の救いだろう。
このレビューを見た方はぜひ、ニコニコ動画で1話を見て欲しい
1話だけは無料なので、この「酷さ」を実感していただきたい。
2011年に日本で作られた3DCGアニメがこれだ、
あまりのクォリティの低さに笑ってしまうだろう(苦笑)
(↑の紹介動画に貼ってありますので是非)
この作品を見て感じるのは「あぁ、予算が少ないんだな」という点だ
確かにアップルシードやエクスマキナの映像クォリティを作り上げるには
予算もかなり必要なのは分かるのだが、
この作品はTVアニメの映像を使いまわし前後編の映画まで作っている。
予算があるのか無いのか・・・(苦笑)
ある意味、この作品がアップルシードという作品に
「トドメ」を指してしまった感じも否めないが、
毎回声優変更など波瀾万丈な作品なだけに、
続編が作られた場合、どうなるのかある意味気になる所だw
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