評価 ★★☆☆☆(30点) 全110分
あらすじ 東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。どの現場にもアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていた引用- Wikipedia
蘭姉ちゃん、人間を辞めるの巻
本作品は名探偵コナンの映画作品、コナンとしては13作品目の作品。
なお、毛利小五郎を演じていた声優の神谷さんの
コナン映画最後の出演となっている。
今回のコナンの映画は「黒の組織」が本格的に絡む映画として放映前から
話題になり予告編は非常に好評だった。
嘘予告
コナンを見ている方ならお馴染みの黒の組織にコナンの正体がばれて捕まり、
蘭が殺されそうになる。
そんな圧倒的緊張感漂う「予告編」をこの作品は魅せている。
しかしながら、この予告編は映画本編では「冒頭」のシーンであり、
しかも夢オチだ。悪質極まりない。
この映画の内容があまりにも「薄い」ため予告で引っ張りたかったのは分かるが
こういったウソ予告は本当に悪質だ。
もちろん、そういった展開にはならないのは分かってはいる。
TVアニメはおろか原作ですら、まだコナンの正体はバレてはいない。
劇場版でそんな原作以上の展開になることがないのは当たり前だが、
予告で期待させておいて夢オチはあまりにも酷い。
事件
今回の事件は「連続殺人事件」だ。
しかも様々な地域で起こったため各地の警察が広域捜査という形で集まっている
TVアニメや漫画でもおなじみの地方の刑事たちが映画で多く出ているが、
ファン向けなので多くのキャラを出したいのは分かるが、
出す必要性を感じないキャラクターも多く、明らかに捌ききれてない。
そんな大量の刑事の中に「黒の組織」のメンバーが変装している。
コナンは連続殺人事件の操作を行いつつも、
同時に黒の組織のメンバーが誰なのかを操作するという
ストーリーになっている。
名探偵コナンの劇場版はサスペンス要素よりもアクションに重きを
おいてることも多いが、この作品は珍しくしっかりとした
ミステリーを序盤から展開している。
連続殺人事件の犯人は誰なのか、黒の組織のメンバーは誰なのか、
殺害現場に置かれている「麻雀牌」にはどんな意味があるのか。
黒ずくめの組織
今回は黒ずくめの組織がかなり派手に動いている。
警察へ変装して潜入したり、警察車両を狙撃したり、
「ジン」と「ウォッカ」が裏で動いていたり、
更に変装した組織の一員が江戸川コナン=工藤新一である証拠を
探していたりもする。
冒頭では嘘予告を魅せられたものの
「本当にバレるかもしれない」という状況になっていく流れは素晴らしく、
シリアスかつ緊張感のある雰囲気が出ている。
浅いミステリー
連続殺人事件と麻雀牌という要素は良かったのだが、
意外とあっさり解かれてしまう。
連続殺人の方法も「トリック」と呼ばれるものはなく、
ただ連続殺人の遺体のそばに麻雀牌があり、その謎をとくだけで
その謎自体も特に面白いというわけではない。
犯人としては捜査を撹乱するために麻雀牌を置くというものだったが、
それが犯人につながるというわけでもなく、ただ「尺稼ぎ」のための謎解きだ
麻雀牌をおいた理由が「麻雀牌」が四角いから、
それをエレベーターに見立ててるというのもかなり強引だが、
麻雀牌の裏に書かれた英語が北斗七星の中の星の名前で
その星の配置通りの場所で殺している。強引なんてもんじゃない。
死んだ恋人が星を見るのが好きで
特に北斗七星が好きだったからそんな殺し方をしたということらしいのだが、
あまりにも強引で凝り過ぎた謎は面白みというよりも苦笑しか出来ず、
尺稼ぎにしか見えない。
しかも、こういっためんどくさいことをしてる理由は
「死んだ恋人」のために「彼氏」が連続殺人事件を
起こしたとを見せかけるためだ。
真犯人が頭がいいんだか悪いんだかよくわからない(苦笑)
キャラ描写が浅いせいで真犯人の印象が薄く、
コナンが提示した証拠も「几帳面な性格」という何とも微妙なもので、
コナンが推理しなくても解決できそうな事件だ。
変装
黒の組織のメンバーが変装していた人物も、ちょっと大物過ぎて強引だ
色々な地方の刑事を出してその中に居るならまだしも、
大物にあえて化けていた理由が納得しかねるところだ。
事件を指揮する立場の人間に変装というのは無茶がありすぎる。
バレるリスクがあまりにも高く、これでベルモット自身が
変装してるならともかくベルモットに変装をしてもらった人物だ。
変装をやり慣れてるとは思えない人物が警察の大物に変装して
平然と装うというのは強引さしか感じない。
更に変装された人物は黒の組織によって監禁されている。
普通なら殺さないだろうか(苦笑)
敢えて生かしておく理由は一応はあるものの、
そのせいで外部にメッセージを送られてしまう。
これもかなり強引なのだが「野生のカブトムシにシール」を貼って
外部に助けを求めるというのはもはや強引すぎて逆に笑えてくるレベルだ。
監禁されてる森の奥の家に入ってくるカブトムシに、
コンビニ弁当のシールを貼る。
それをたまたま「少年探偵団」が見つけて監禁場所まで見つける。
驚くほどの確率だ。カブトムシも家に何匹侵入したかわからないが、
黒の組織もそんな穴だらけに監禁した意味がわからない。
しかもガチガチに拘束された状態で、
どうやってコンビニ弁当のシールをカブトムシにはったんだろうか。
びっくりするほど謎だ。
この作品はあまりにもいろいろな部分に突込みどころのある。
アクション
序盤かから中盤までほとんどアクションシーンと呼べるものがなく、
かなり「淡々」とストーリーを進めている。
キャラクター数が多いせいで無駄にセリフ量も多く、
黒の組織、サブキャラ、メインキャラ、映画オリジナルキャラと
多くのキャラクターを描写するのに必死な感じだ。
終盤になると序盤から中盤までの鬱憤を晴らすようなアクションシーンになる
しかし、そのアクションシーンの原因は「黒ずくめの組織」だ。
彼らは謎の組織ではあるが、工藤新一に取引現場を見られたという理由だけで
薬を飲ませて殺そうとしたくらい凶悪な組織であり、
自らの正体がバレたり、組織の情報が流れるのを恐れている。
そんな秘密組織が「展望タワー」に向かってヘリコプターから銃撃する(笑)
首都高でタイヤをスナイパーが撃ちぬくくらいならまだ理解できるが、
色々裏で融通のきく組織なのかもしれないが、
流石にヘリで堂々とタワーに向かって銃撃するという行為は目立ち過ぎだろう。
一発や二発ではない、百発以上の弾をコナンに向かって撃っている。
なお命中はしないうえにタワーの下にはパトカーが大量にいる状況だ。
映画として派手な盛り上がりシーンがほしいのは分かるが、
あまりにも強引な展開だ。
あげくにはコナンに伸縮ベルトを使ってヘリを狙撃され墜落している。
目立つなんて言葉では収まりきらないほど目立ちまくりな
黒ずくめの組織の行動はシリアスなシーンなのに強引さのほうが際立ち、
ギャグになってしまっている。
蘭
今作における「毛利蘭」は凄まじい。
これまで毛利蘭は「助けられる」お姫様的ヒロインとして
映画では使われることが多かった。
しかし、今作における毛利蘭は戦闘要員である(笑)
対峙した黒の組織のメンバーに「拳銃」をつきつけられている。
たしかに彼女は空手の県大会で優勝するくらい強い設定はあるものの、
「銃弾を避ける」という荒業を今作で成し遂げている。もはや人ではない。
ぎりぎり避けるというよりは割と余裕で避ける始末だ。
今作における最大のギャグシーンと言えるかもしれない。
緊迫感のあるストーリー展開だった割にはあっさりと終わってしまい、
色々と強引さだけが気になる作品だった。
総評:強引さの塊
全体的に見てめちゃくちゃ突っ込みどころのある作品だ。
連続殺人事件、謎の麻雀牌、暗躍する黒ずくめの組織、
コナンの正体がつきとめられるという要素だけは悪くない。、
肝心の事件はあっさり解決してしまい、真犯人は地味なやつで、
秘密の組織とは思えないほどの黒の組織の行動はいまいち納得できない。
自然なストーリー展開とは口が裂けても言えない。
このツッコミどころの多さは「エンターテイメント性」にあふれているとも
言えなくはないのだが、強引な部分をなんとか自然にできなかったのか?
と思うほどあまりにも色々と強引すぎる。
ある意味でこの強引さはコナンらしいギャグ映画とも言えるのだが、
いろいろ腑に落ちない作品だった。
個人的な感想:スケボーは?爆発は?
この作品は色々と強引かつ派手なシーンが終盤に盛り沢山なのに、
肝心の爆発や超絶アクションのスケボーシーンがない。
コナン映画ではお約束となってる要素を敢えてつかわずに、
派手なシーンを作ろうとして失敗した感じのある作品だ。
年々クォリティの下がってる感じのあるコナン映画だが、
もう少し脚本面でしっかりとしてほしいところだ。
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悪いところは
DAIGOが犯人で
某 なぜ DAIGOにしたかの
疑問
カブトムシわかります
わかるかー 無理だろうとなります
褒めるとしたら
いわゆる 最終回を描いている点です
毛利小五郎がやっていない
指紋から 工藤新一とわかる
そして 孤立
あのまま 対決していたら
最終回で終わり
なところをジンが全部ダメにしていますね
オスプレイとかとにかく
ドンパチやりたいんですよ
あいつ
目が冷たいあっ
なるほど ジンはメカだったんですね
全部解決ですねw