蟹、蝸牛、猿、蛇、猫。直江津高校周辺に現れた怪異に関わった5人の少女の事件が解決し、文化祭を終えた夏休み、阿良々木暦は恋人の戦場ヶ原ひたぎによって学習塾跡に監禁される。千石撫子(せんごくなでこ)を苦しめていたおまじないを意図的に流行らせている人間がいるという。黒い喪服のようなスーツに身を包んだ男、その名は貝木泥舟(かいきでいしゅう)。かつて、ひたぎを騙した詐欺師の一人が再びこの町に現れたらしい。
歯磨きはエロスの塊だ
本作品は化物語の続編。
時系列的にも化物語が終わった後からのストーリー展開なので
化物語を見ていなければ厳しい。
原作の偽物語は「アニメ化無理」と言われていたらしい
基本的なストーリーは化物語の続編。
ssss
本作品では化物語では少ししか出番がなかった
主人公の妹たちが主軸となり展開していく。
序盤から怒涛の会話劇だ。
一話、二話、三話とほぼ主人公とキャラクターとの会話だけだ(笑)
化物語の時点から会話の多い作品ではあったが、
本作品はそれ以上に会話が多く、「アニメ化無理」と言われているのが納得できるほど
動きが少ないシーンが非常に多い。
また化物語とは違い、クセのある独特な演出が控えめになっている
画面的にはキャラキターの髪や体の微妙な動きなど細かい部分に凝っているが、
前作と比べると「パンチ」に欠ける部分が多く、前作以上に会話が多いため
本作品はあくまで「ファン向け」の特典映像のような感じだ
特典映像的に感じてしまう原因はエロ要素もある。
ほぼ全話に当たり「エロ」が含まれており、裸&半裸のシーンも多い
それでなくとも「扇情的」な格好も多く、意味不明なエロまで存分に含まれている。
多すぎる会話をダレさせないためにエロを含ませている印象だ。
ただ、このエロ要素だけに限れば他の「とりあえず」のエロとは違い
突き抜けすぎている。
各キャラの全裸及び半裸は作画やキャラデザも伴って無駄にエロく、
スカートをたくし上げたかと思えば、ツイスターゲームに興じ
そうかと思えば半裸を見せつけられる。
そして妹の体を拭くという行為を徹底的に描写したりと無駄にエロい。
更に最大のエロさと最大の意味不明が共存している
「歯磨きプレイ」
これは実際に見ていただけなければわかりにくいだろうが、
8話の後半はほとんど妹に歯磨きする主人公という謎のプレイが描写される。
喜多村英梨さんの演技もあいまって、凄まじいエロさがあった。
ただストーリー的にはなかなか本題が進まない。
化物語は2話ないし3話で1つの物語が完結し
テンポよく進んでいたが、偽物語では本題が進まなくテンポは悪い。
会話も必要以上に長く、エロ関連の描写がなければかなりダレてしまう
エロに救われている部分が多い
更に色々な怪異が物語に絡む楽しさが本作品にはあったはずだが、
今作ではその「怪異」関連の魅力が薄かった
その人間の悩みやトラウマなどが原因で怪異に魅せられるという
心理描写もなく、偽物語では人に押し付けられるか元から怪異という
なんだか肩透かしを食らってしまうような感じだ。
全体的に見てあくまでファン向けの続編という感じだ。
化物語の時点である程度キャラクターに感情移入していて、
この世界観とキャラクターが好きだったという方には
映像的にも満足できるものだろう。
だが、逆に化物語をあまり好きではなかったという方が今作を見ても
より印象を悪くするだけだろう
冒頭でも述べた「アニメ化無理」という意見が見終わってから非常に納得できた
多すぎる会話の内容やエロ過ぎる内容は確かに描写が難く
シャフトの演出とえろい作画がなければかなりつまらない作品になっているだろう
個人的には斎藤千和演ずる戦場ヶ原ひたぎに蕩れまくっており、
今作ではデレも見れて満足だったが、
シャフトの癖の有り過ぎる演出が減ってしまい
ストーリー的にも面白みが薄かったように感じた。
時系列的には過去にある傷物語の映画化も決まっているようなので
今後の「化物語」シリーズに期待したいところです。
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