評価/★☆☆☆☆(16点)
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あらすじ
連邦軍の次期主力機として採用される予定の新型人型機動兵器お披露目の日、
会場へ様子を見にきたクスハたち。すると突然会場が何者かに襲われる。
同時に各地の連邦軍基地も襲撃され、キョウスケたちは事態収拾のため出撃するが、
各地を襲ったのはお披露目されるはずの「VTX-001バルトール」であった…。
TVシリーズよりはましだが・・・
スーパーロボット大戦のOVA作品。
TVシリーズの前に発売された本作品だが、出来栄えに関しては
TVシリーズよりも断然見やすい。
一期ではさんざん酷評した3DCGのロボットだが、
本作では3DCGでは描かれておらず、2Dで描かれている。
ただ2005年ということを考慮してもクォリティに関しては残念であり
OVAにしてはかなり物足りない感じが強い。
キャラクターの作画も崩壊こそしないが、ギリギリだ。
カメラを遠くにしてキャラの作画を誤魔化している部部分多く、
「予算ないの?」思わず突っ込みたくなる部分も多い。
本当にプロが描いたの?とヘタしたら私でも書けるようなキャラ作画のクォリティは
アニメとしてギリギリだろう。
特にOVAという買わなきゃ&レンタルしなきゃ見れない作品でこの出来栄えは
見てくれる人に対してかなり失礼だ。
肝心のロボット&戦闘シーンだが・・・うん・・・
ロボットの動きは単調、基本的にアップが多く戦闘を魅せるというよりは
決め止め絵のシーンを繋ぐための戦闘シーンだけで
淡々と描きすぎており戦闘を見ていてワクワク感がない。
必殺技を使っても演出が下手すぎるため全く迫力が出ず
もう少し何とかならなかったのではないだろうか?と思いたいところだが、
キャラクターの作画を見る限りこの制作スタッフに期待するほうが
無理ということかもしれない(苦笑)
ただストーリーの方はそれなりに見れる。
もちろんスーパーロボット大戦をやっていないとキャラがわからないという欠点はあるが
OVAということを考慮すれば十分なレベルだ。
基本的なストーリーもやられればやられるほど学習し進化する敵と面白い設定があり、
どんどんと強くなっていく敵とそれに対峙するキャラたちは
ストーリー展開的に「どうなるんだろう!?」というワクワク感があった。
ただ残念なことにキャラクターが多すぎる。
サイバスターなどの一部のキャラクターはいらなかったのでは?
ある程度キャラを絞り、SRXとATXのキャラクターだけで構成しても良かったはずだ。
違和感だらけのサイバスターやチートなゼンガーなど
せっかく見れたストーリーがいきなり出てきたキャラのせいで世界観が壊され
結果としてストーリーもあまり評価できないものになってしまった
ストーリーの結末もなんだかすっきりしたものではなく、
全体的にもう少しまとめる部分をまとめ削れる部分を削れば
ストーリーもすっきりしたものになったかもしれないのに、
多すぎる登場人物の見せ場を作るために必死になってしまった感じが強い
まあ、ぎりぎりファンには楽しめる内容にはなっているので
スーパーロボット大戦が好きな方にはそれなりにおすすめしたい。
これがゲームについてくるおまけ映像ならば十分なのだが、
最低限OVAとして売れるレベルとしてギリギリだ。
ただこの後に放映されたTVアニメがあんな出来栄えになっていることを考えると
なぜこのレベルで作成できなかったのかが非常に謎だ。
制作も監督も全て違うので仕方ないのかもしれないが、
この出来栄えで一期のTVアニメが製作されていれば・・・(苦笑)
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