見れば見るほど・・・・
原作は月刊少年エースで1999年から現在まで連載中という長期連載の漫画作品
序盤は非常に評価できる。
犬に化けていた危険な宇宙生物に襲われそうになった主人公を宇宙人であるヒロインが助ける。
そのことによって一目惚れしてしまった主人公とヒロインが付き合い出す。
ヒロインは自分が宇宙人であると学校でいっており、
そのせいで友人は居なく、クラスメイトの一人には宇宙人じゃないと疑われて
それを実証するために様々な嫌がらせを受けていたりと孤独感を募っている。
そのヒロインのすべてを受け入れるといった主人公は惚れているとはいえ、
主人公としての魅力を感じ、同時にヒロインの可愛さも目立っていた。
さぁ、ここからどうなるんだろう?
ヒロインと主人公は付き合いだすが、宇宙人のテロリストには狙われてるわ
クラスメイトには嫌がらせを受けているわと
「話をどう回収し、どういう展開にしていくか?」
と1話~4話までは期待感のモテる内容だった。
実際、主人公とヒロインの付き合いはウブだが青春味溢れる
微笑ましいストーリーを展開しており、思わず癒される内容だった。
しかし、5話から疑問点が増えだす。
今までさんざん、ヒロインのことを宇宙人じゃないと言い張り
バスケットボールを投げつけたりしたりしたのに、
姉に優しくしたという理由で、いきなり「仲良くなる」という流れは納得できない。
その後も、あれだけヒロインのことを宇宙人じゃないと色々なことをしていたのに
無かったかのように「友人」になっている。
確かにヒロインの姉が関係性の橋渡しをしたというキッカケはあるが、
もし同じ私が成恵と立場なら簡単に友人になることはできないだろう
仲良くなる、友人になるという流れは悪くないがストーリーとしては説得力にかける。
その他、結構突っ込みだしたらキリがない部分もある
例えば成恵がわざわざ自分を「宇宙人」と言っていた理由もわからない、
外見も人間、地球で生まれ育ったという設定ならば
わざわざ自分を「宇宙人」とクラスメイトに宣言する必要性がどこにあったのだろうか?
言わなきゃわかんないなら言わなきゃいいのでは?
ついでに、とってつけたような最終話で評価はただ下がりだった・・・
更にはアニメ化によって設定の説明不足も目立つ。
話としての違和感や説明不足によりフラストレーションがたまったりと不満感が募る、
ストーリーの基本は悪くはないものの設定を使いこなせていない。
盛りあがりに欠けるストーリー展開は序盤ののほほんラブコメならば
まだ「癒しアニメ」として納得できるが、
後半からのラブコメ+SFという設定では盛りあがりに欠ける展開は制作の能力不足感は否めない
なんというか・・・この程度のSFや内容では
ヒロインが「宇宙人」という設定、別にいらないんじゃない?と思ってしまった(苦笑)
全体的に制作が違えば、随分と印象が違っただろうなと思う。
2003年の作品という事を考えても作画のレベルはかなり低く、
「作画崩壊」になりそうな危うい箇所もいくつかあった、
このレベルで「パンチラ」を魅せられても何も感じない。
1話の段階では70点ほどの作品だったが、最終話を迎えて42点になってしまった作品です。
序盤のインパクトは強いが見終わった後に何も残らない、非常に残念な作品です。
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