ロリへのあくなき執念
本作品、色々と突っ込みどころの多い要素をふんだんに秘めている。
特徴としては何故か各話のタイトルに「ロリ」が付き、
主人公たちが変身すると「黒ロリ」「白ロリ」「赤ロリ」になる。
・・・、ふざけてはいません(苦笑)
主人公たちがゴスロリファッションでロリータな少女たちだから、
ロリとここまで付けるのかもしれませんが、
そこまで執念深くつけなくてもいいんではないかと。
これがギャグならばある意味笑えたが、全員マジなのでどう受け止めてよいやら・・・w
更にそんなロリへの執念+序盤は主要な二人の声優のせいで、見るのがきつい作品になっている。
この二人の声優に関しては後半から慣れることが出来たが、
明らかに声優に対しての予算不足が目に見えており、
棒読みのような演技でキャラクターに感情がこもっていない。
これは個人個人で印象が違いかもしれないが
棒読み演技のせいもあるが、根本的にキャラクターと声優が合っていないようにも感じた、
また作画もかなり不安定。
序盤は特に酷くよく見ると「お前誰?」的なキャラクターになっているシーンもあり
2007年の作品にしては声優&作画の質は明らかに低レベルで
全体的に「予算不足」を感じる。
後半からは作画に関しては若干訂正されたが・・・
恐らくは上記の要因で確実に序盤で見るのをやめた人が多そうな作品だ(苦笑)
なんとか12話まで見ると、中盤からはシリアス展開が増えだす。
黒ロリの秘密や、伏線などを多く敷いていき先が気になる展開に突入にする
しかし、それと同時にどこかで見たようなストーりー展開や
ありきたりな話が多く中だるみを感じてしまった
ただ本筋の伏線が絡んだストーリーは面白い。
頻繁に出てきていた掃除のおっさんが実は結構重要な人物だったり、
あの人と戦う羽目になったり・・と、思わず熱くなりそうな展開になる。
だが、熱くなるまでの道程が以上に長い。
1話~10話あたりまでは見るのをやめようかと思うほど内容的にはきつい作品だ、
ただロリ推しや独特の変身シーンなど特徴ある要素で何とか繋ぎとめ、
ようやく機動に乗ってきた12話あたりからはありきたり展開のさなか伏線をばらまき、
23話あたりから熱くなる(苦笑)
2時間半の映画で言えば2時間は寝てしまう要素を含み、
30分はアカデミー賞の映画のようなワクワク感を秘めている。
結果として評価が難しい作品になってしまった
全26話という長さが逆に致命的になってしまったとも言えるかもしれない。
もし全13話構成なら中だるみ部分を排除し、序盤の駄作感を吹き飛ばし
纏まったいい作品になったかもしれないが・・・
逆に説明不足過ぎて意味不明な作品になったかもしれない(苦笑)
全体としてゴスロリファッションのように無駄に布が多くなってしまったせいで、
着ている人間の魅力が引き出せなくなってしまっています。
無駄な布を取り、Tシャツのようにスリムにいろいろな要素を削れば
すっきりとまとまった「変身少女モノ」として成功したいたかもしれないだけに残念。
ただ、滑り気味のギャグやロリ推しなどある意味、
他のアニメにはない要素もあり普通のアニメに飽きた方には逆に新鮮に感じるかもしれない。
非常にクセの強い作品なんです。
食べ物で言えば、ドリアンのような匂いがきつく敬遠しがちだが
食べたら意外に美味しいかもしれない・・・という見る人によって評価が変わる作品です。
個人的には一度見たら一生忘れることのできないアニメでした(苦笑)
制作側が「真面目」につくっているのか「遊んで」作っているのか・・・
判断の付きにくい作品です。
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