評価/★★☆☆☆(31点)
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死神オールスターズ
ストーリーは、ルキアに関する記憶をほとんどのものが失っているところから始まる。
その中で、一護とコンだけはルキアに関することを覚えており
現状を解決するため、ソウルソサエティへ向かう・・・というもの。
このルキアに関する記憶喪失は非常に面白いアイデアだった。
ソウルソサエティに居る死神達は、ルキアのことはもちろん一護のことも忘れており、
以前にルキアを助けにきた時と同じように、旅禍とみなされ
死神たちと戦うハメになる展開は燃えるものがあった。
しかし、1戦1戦の戦闘が短く盛りあがりに欠ける。
大技は使っているものの、アクションシーンに迫力がある感じがしなく
隊長格も出て来て必殺技使って出番終了が多いのも気になった。
更には設定の甘さが目立ちまくる。
私の記憶では「浦原喜助」はソウルソサエティにこれなかったはずなのに、
「遠慮していただけで来る方法はあった」などとご都合主義前回の展開には
物語に強い違和感を感じてしまいました。
もっと言えば、藍染に関する記憶はどうなんてるんだ?と突っ込みたくなります。
更に本作品で敵として出て来る名無しの兄弟がいまいちわかりにくい。
死神を恨む理由もイマイチ伝わりにくく、
どっちかといえば憎むのは虚なんじゃないの?と思ってしまった
ただ、起承転結はしっかりしており過去と現在を繋ぐストーリーや
虚の能力による伏線も生かされていた。
全体的に作画のレベルも高いとは言えず、
キャラクターの表情にも違和感を覚えるシーンが幾つかありました。
「ルキアってこんな顔だっけ?」とgoogleで画像検索するくらいです(苦笑)
全体的にキャラクターを出しすぎている。
主要キャラクターはもちろん必要だが、明らかに必要のないキャラクターもおり、
もう少しキャラクターを絞って敵として出てきた兄弟の描写をもっと深く描き込めば、
最後のルキアの号泣シーンも生きてくるのに残念です。
ただ、基本的にブリーチはキャラクターが人気なので、
出さないと文句を言われたりするのかもしれないので、
難しいところなのかもしれませんが・・・
敢えて言えば、あと1時間か30分時間があれば印象が違ったかもしれない。
兄弟の描写、戦闘シーンなど1シーンごとが短く、
ストーリーやキャラクターに感情移入しきれ無かったのが本作品の欠点だろう
一応、ファンの方なら見て損はない内容にはなっているが、
ファンでない方が見ても微妙な印象をうけるかもしれない。
あくまでもファンのためのアニメ映画作品になってしまったのは残念です。
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