★★★☆☆
宮小路瑞穂は容姿端麗・文武両道だがちょっと気弱な財閥の御曹子。
彼の運命は祖父の死をきっかけに一変することになる。
なんと祖父は瑞穂を女子校である聖應女学院に転入させるとの遺言をしていたのだ。
無理矢理女装させられ男であることを隠して転入した女学院で
瑞穂はその美しい容姿と嫋やかな振る舞い、
優秀な成績から次第に生徒達の注目を集めていく。
やがて、男でありながら全校生徒を代表する”お姉さま”である
「エルダー・シスター」として崇められることになってしまう。
手堅く作られた男の娘ストーリー
非常にシンプルに、非常に手堅く作ってある本作品。
主な特徴としては、男である瑞穂が女装をしていると言う点。
しかし、声も顔も明らかに女の子なので全くもって違和感がない。
ある意味、違和感がなさすぎるくらいです(苦笑)
男性でありながら、女子高での生活をしますが
小さいトラブルはあるものの「裸を見て鼻血」など感じも無く、
エロいイベントもほとんどないので、かなり堅実に作られているのがわかります。
前半は、全校生徒のお姉さまとしての話が多く
可もなく不可もなく、悪い意味ではベタに作ってありますが
シリアスな部分も少ないので、安心してみることが出来ます。
後半部分では、瑞穂への恋愛模様が中心になってくる。
瑞穂のことを男と知らない生徒会長のツンデレ振りや、
男と知っている幼馴染の主人公への戸惑う感じは、雰囲気がとても良く
飽きる事なく見ることが出来ました。
ただ、キャラクターやストーリーにこれっ!といった大きな特徴や
制作の冒険のようなものが無く、たんたんと最終話まで持っていくので
刺激が足りないと感じてしまいました。
ラストの方も無理矢理まとめた感じが強く、
エピローグ的なものもはっきりしていないので
2期あってもいいんじゃないのかな?というような印象でした。
人によっては、女装や設定の少しの無理な部分を納得出来ないかもしれないので
評価は若干低めにしました。
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