評価/★★★★☆(78点)
|
||
|
あらすじ
室江高校の剣道部顧問、「コジロー」こと石田虎侍は、
その日の食事にも困る貧乏生活の日々を送っていた。
そんなある日、高校時代の先輩であり現在は町戸高校の剣道部の顧問を務めている
石橋賢三郎から、女子剣道部の対外試合の話を持ちかけられる。
たまちゃん!たまちゃん!たまちゃん!
原作は漫画な本作品、かなり珍しい剣道部のアニメです。
放送当時はEDの曲が「あんこ入りパスタライス」と空耳で聞こえてしまうため
かなり話題になり、ニコニコ動画などでは本当に「あんこ入りパスタライス」を作る猛者も
現れたりと話題になった作品です
基本的なストーリーは部活もの。
所属部員が少ない剣道部、顧問の先生が一年間寿司をおごってもらうため
4人の女子部員を集める、そのなかの一人、川添珠姫は凄い剣士だった・・
という感じだろう。
部活アニメではあるが、他のスポーツアニメに比べて汗臭さがすく開くクドさがない。
序盤、一話からしっかりと笑いを入れつつキャラクターの印象をつけてくれる。
これは非常に好感が持てる内容だ、ひとりひとりのキャラに序盤から
愛着が持てるのは2クールのアニメとしては大事なことだ。
更に登場人物の一人である「たまき」が非常に可愛らしい。
感情の起伏が少なく淡々と喋る彼女だが、実はヒーロー物が好きでアニメ好き、
背が小さく可愛らしいのに剣道が凄い強い。
萌えじゃない、純粋に可愛いと思えるキャラクターは昨今珍しいだろう。
私は大好きです(笑)
その他にも魅力的なキャラが世界観を創り上げており、全員に「感情移入」できる作品だ。
安易な萌やセクシー要素はないので、女性にも進められるかもしれない。
男性キャラとしては顧問の先生以外は若干弱いが、
石田彰演じるキャラはいろいろな意味でインパクトがあり、ある意味石田彰ファン必見w
肝心の剣道のシーンは一見ワンパターンにも見えるが、
過剰すぎる演出を使わずに「剣道」の持ち味を活かしながら迫力のあるシーンを描いている、
ただ面を着けるとキャラの違いが分かりにくく、
試合のシーンは短いのでそこまで問題ではないのだが、若干気になるところだ。
これは剣道を描くゆえの弊害ともいえるかもしれない。
ただ後半からストーリーがパターン化してしまいダレが生じてしまった
これはスポーツというテーマ上仕方ないのかもしれないが、
同じ感じのシーンが多くテンポも若干悪い部分があった。
剣道のシーンも同じくパターン化してしまい、後半になればなるほど失速気味・・・。
こればかりは仕方ないのだろうが、もう少し強敵らしい強敵がドン!と入れば違ったかも。
しかしながら、後半の試合のシーンは剣道特有の「叫び」による気合の表現、
これは声優さんの実力とも言えるんだろうが、広橋涼さんの演技は迫力があり
普段の「たまき」の可愛さとのギャップをうまく活かしていた。
全体的にインパクトは強く剣道部のアニメというのは面白いのだが、
前半はインパクトで乗り切れたが、後半が失速してしまった感が強い。
ストーリーの流れは王道で悪くはない、
後半で「タマキ」が負けて、もう一度勝とうとする部分や男子部員が先輩に勝つ部分など
悪くはなく王道にはなっているのだが、ストーリー構成とテンポのせいで評価が下がった。
もう少しトントン!っと話が進めば、評価が違ったかもしれない。
しかし、逆に最終話付近は詰め過ぎだ。
せっかくの決勝試合で因縁めいた戦いもあったのに、
登場人物の一人である試合が5分ほどしかなかったのは、はっきりいってしらけた。
「勝つってこういうことなんだ」と負けっぱなしだったキャラがようやく勝てた試合なのに、
感動も半減してしまう。
最終話のシーンも完璧に終わったというよりは2期やれる可能性があるという
感じになっておりすっきりした感は少ない。
ストーリー的に余分な部分が多かった。
特にミヤミヤのあのストーカー女の話も削っても問題はなかったのではないだろうか?
確かに勝つきっかけになった場面はあったが、別の方法でも良かったはず、
また劇中作である「ブレイバー」などに関してもややしつこすぎる場面があった、
原作は面白いなというのは実感できる、だが、アニメ化にいたってもう少し
余計な部分を削ったり、蛇足になっている部分を何とかすれば名作になっただけに残念だ。
ただ、これはアラを探そうとしているから目に付くだけで
普通に観る分には大変面白いアニメだ。
放送時間帯は深夜だったが、逆に夕方や土日の朝にでもやったほうが流行ったかもしれない。
アニメの影響で剣道に憧れてはじめて、一週間でやめるという子がいっぱいでたかもしれないw
個人的にはタマキがかわいすぎるアニメでしたw
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください