評価 ★★★★☆(60点) 全12話
あらすじ 高校1年のある春の日、猫派であるが犬似の犬神八千代と、犬派であるが猫似の猫山鈴はある日運命的な出会いを果たす引用- Wikipedia
百合コメディの完成形?!
原作は「ゆるゆり」などを連載している百合姫で連載している4コマ漫画作品。
監督は永居慎平、制作はセブン
1話5分ほどのショートアニメ。
5分アニメとは思えない
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
見だして感じるのは作画のレベルの高さだろう。
短編アニメなのにきっちりと描き込まれた「キャラクターデザイン」は
見た瞬間に記憶に残るほど素晴らしいキャラクターデザインだ。
短編アニメの場合、省略されやすい「背景」まできっちりと描き込まれている。
きちんとキャラクターごとの身長差を生かしたカメラアングルなどもあり、
キャラクターの表情などの動きも短編アニメとは思えないほど
コミカルに変わるさまは見ていて楽しい「アニメーション」になっている。
短編アニメだと紙芝居レベルのアニメも多い中で、
この作品はきちんと5分という尺の中でキャラクターを動かしている。
1話でずっと同じ場所にいるのではなく、きちんと場所も変わり、
同じようなシーンが続くということがない。
制作がきちんとこの作品を「面白くしよう」としているのを感じる
ゆりゆり
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
ストーリー的には「百合コメディアニメ」だ。
犬神八千代は「猫派」で犬っぽい性格の長身の女の子、
猫山鈴は「犬派」だが、猫っぽい小柄な女の子。
この2人が出会った子で2人の日常は百合百合なものに変わっていく
というところからストーリーが始まる。
百合ではあるものの「付き合う」一歩手前の関係性であり、
付き合ってもいないのに嫉妬したり、付き合っても居ないのに痴話喧嘩したり、
付き合っていないからこその絶妙な距離感同士の百合カップルの描写のバランスが
素晴らしい。
付き合っていないからこそ「百合要素」が強くなりすぎず、
付き合っていないからこそ「セクシー要素」が強くなりすぎず、
思わずニヤニヤニヤニヤしてしまうシーンばかりになっている(笑)
百合な日常を毎話毎話しっかりと楽しめる。
キャラクター
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
みてわかるとおりキャラクターの名前に何かしらの動物が含まれており、
そのキャラクター達がそれっぽい性格をしている。
犬神さんは犬っぽく、猫山さんは猫っぽい、牛若さんは牛っぽい。
このわかりやすいキャラ付けは短編アニメだからこそ生かされており、
短い尺の中で7人のキャラクターが出てワイワイしているものの、
そのわかりやすいキャラ付けのおかげでひとりひとりの印象がきっちりとつく。
だからこそ彼女たちの何気ない日常をしっかりと楽しめる。
魅力的なキャラクター同士の「百合」だからこそニヤニヤと楽しめてしまう。
百合セクシー
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
1話5分のアニメではあるものの「セクシーシーン」も頻繁に描写される。
更にそこにメインヒロインの2人を演じている「上坂すみれ」と「東山奈央」などの
声優さんたちのしっかりした演技が非常に素晴らしく、
一言で言えば物凄いエロい(笑)
ただ、あくまでセクシー要素もギャグ落ちで終わるため
「百合日常コメディ」の枠をギリギリでない範囲でのセクシーシーンを
あくまでコメディの枠の中に収めているのは好感が持てる要素だ。
犬神さんらしくペロペロしたり、猫山さんらしくマタタビで酔っちゃったりと、
あくまでもコメディの中でセクシーを描いている。
ストーリー
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
ストーリー自体は本当に大したことがない、日常ものだ。
犬神さんと猫山さんの二人の関係性は友達以上恋人未満な一歩手前のような
関係性であり、他の女の子の話をすると嫉妬する猫山さんは非常に可愛らしく、
万年発情期のごとくすぐにシモネタに結びつける犬山さんがギャグになっている。
カラオケしたり、一緒に散歩したり、プールで泳いだり、たまには痴話喧嘩もする。
ただ、その痴話喧嘩が「猫山さんがくせ毛を矯正」するかどうかで、
周囲が呆れるほどのバカップルな喧嘩だ(笑)
微笑まえしい関係性の描写と日常にニヤニヤと楽しめてしまう作品だ。
1話5分ほどであり、その中に2,3エピソード詰め込んでおり、
原作が4コママンガだからこそ、きちんと起承転結でオチをつけている。
「もっとじっくり見たい」とも思うのだが、
短編アニメの利点でもある「見やすさ」もしっかり出ている。
本当にあっという間に全話見終わってしまい、
終わった後にもっと見たいと感じさせてくれる作品だ。
総評:ニャンニャンニャン犬が好き
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
全体的に見てよくできている作品だ。
キャラクターの立ち位置をしっかりして、分かりやすいキャラクター設定で
テンポよく日常を描写し、見やすく笑えるストーリーを毎話展開している。
1話1話しっかりとニヤニヤと楽しめてしまう作品だ。
短編アニメにありがちな手抜きを感じないのも素晴らしく、
作画とキャラデザのレベルの高さでキャラクターの可愛さと魅力を描写し、
手抜きをしていないからこそ、よりひとりひとりのキャラに愛着を持ち、
愛着を持てるからこそ百合な日常を楽しめる。
短編アニメの枠に抑えこんでしまうのがもったいないと感じるほど
百合日常コメディとして高い完成度に仕上げた作品になっている。
個人的な感想:百合は最高です。
引用元:©くずしろ/一迅社・葛城十二支学園生物部2014
百合という要素が苦手でない人ならばしっかりと楽しめる作品だ。
1話5分の中でセクシーな要素もありつつ、コメディもありつつ、
しっかりとキャラクターの可愛さを味わえる。
爆笑できるようなコメディ要素や過激すぎるセクシー要素や百合はないものの、
1つ1つの要素が程よく、バランスよくまとまっている。
1話5分で全12話、さくっとお気軽に楽しめる作品だ。
EDを聞いてしまえばしばらくは耳から離れない中毒性もあり、
いろいろな意味でハマってしまう作品だった。
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スタッフ一同本当に頑張ったので
評価していただいて
心からうれしく思います。