アニメコラム

【狂気と愛とコウメ太夫】2月に見た個人的アニメランキング【近況報告vol17】

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どうもみなさん、いかがお過ごしでしょうか。笠希々です。
春の訪れを感じる陽気を感じつつ、花粉症に悩まされてる方も
多いのではないでしょうか、私は一時期花粉症だったのですが
何故か治りました。

さて、毎月お決まりの近況報告記事になります。

2月

2月は1月に妻が体調を崩したりなんだりで
バタバタしてたのでがんばるぞー!といきまいてたのですが、
ギックリ腰になりかけてたり、肩甲骨をいためてたり、
そうかと思えば右足を捻挫したりと外傷がやばい月でした。

そのせいかかなりペースが落ちてしまい、
アニメ自体は見ていたものの動画にする時間がなく、
3月に入ってから2月に見たアニメを動画にするという
ズレまで発生してしまいました。

今回は一部の作品は3月になって投稿したものも含まれますが、
そういった事情なのでご理解ください。

そんな2月に見たアニメは10本でした。
個人的なランキング形式で振り返っていきたいと思います

10位 モブ皇帝~平凡をむさぼる僕が多元宇宙の支配者に選ばれたので、世界を救ってみた~

3話で限界なコウメ太夫アニメ「モブ皇帝~平凡をむさぼる僕が多元宇宙の支配者に選ばれたので、世界を救ってみた~」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全16話あらすじ 主人公・陳俊は、ただただ平凡な暮らしを望むエセオタクだが、ひょんなことから多元宇宙帝国の皇帝になるハメになった。ただ普通の人間でいることを望む陳俊だったが、帝国にいる1.2メートルの女将軍パンドラ...

この作品、私史上はじめて「3話切り」という行為を
犯してしまった作品でした。
シンプルに話を理解できないことで、
4話以降見続けることができませんでした。

普通の大学生のハズの主人公がある日、宇宙皇帝に選ばれて、
そんな宇宙皇帝の力を異能と勘違いした異能財団に連れて行かれて、
宇宙皇帝の部下が300人来るのでどうにかするために
幼馴染の家に訪れ、幼馴染の父を助けるために遺跡に行ったら
別の皇帝にであって、そんな皇帝が大学に転校してくる所で終わります。

どうでしょうか(苦笑)
あまりにも脈絡のない展開が1話から3話まで描かれており、
説明もほとんどなく、翻訳が中途半端なせいなのか
用語や台詞回しにも違和感しか感じず、声優さんは
どこから連れてきたのかわからない素人。

もう無理です。
まるでコウメ太夫のネタでも聞いてるかのような
脈絡のないシュールさを生んでおり、かなり厳しい作品でした。
全16話という中途半端な話数ではあるのですが、
流石にこれをあと13話見ることは難しく、完走にいたりませんでした。

もし、完走できたかたが居ましたら
どういう話だったのか教えてほしいところです。

9位 魔法使いになれなかった女の子の話

大規模プロジェクトのあとしまつ 「魔法使いになれなかった女の子の話」レビュー
評価 ★☆☆☆☆(18点) 全12和あらすじ かつて魔法使いに助けられた少女クルミ=ミライは、自分も魔法使いになるべく魔法の名門校・レットラン魔法学校に進学する引用- Wikipedia

あのサクガンと同じプロジェクトで制作されたのが本作品でした。
水彩画のような独特なテイストの作画は非常に印象的で、
日曜朝アニメのような雰囲気は素晴らしかったものの、
ストーリーがガッタガタでした。

主人公は魔法使いになりたかったものの、
魔法使いになるための学校の試験に落ちてしまい、
魔法科ではなく普通科に入ることになります。
そんな彼女が先生から古代魔法を教わりながら
魔法使いになる方法を模索します。

それ自体は良いのですが、大量のキャラに振り回され、
伏線だけは大量にばらまかれるものの、
その多くを回収せず、サクガンほどとは言わないものの、
この作品もかなりぶん投げてしまっている作品でした。

プロジェクトアニマはあと1作、制作される予定ですが
果たしてどうなることやら…

8位 モンスターハンター レジェンド・オブ・ザ・ギルド

地雷ハンター THE MOVIE「モンスターハンター レジェンド・オブ・ザ・ギルド」レビュー
評価 ★☆☆☆☆(13点) 全61分あらすじ 人間と危険なモンスターが、自然の調和の中で共存する壮大な世界。若きハンターのエイデンは、故郷の村に迫り来る強大な古龍を食い止めるべく戦う道を選ぶ。引用- Wikipedia

モンスターハンターとしては初のアニメ映画作品でした。
ただ、60分という中途半端な尺に
キャラクターとモンスターを詰め込んでいる感も強く、
そこに苛立たせる主人公のせいで素直に楽しみにくい作品でした。

この主人公はモンスターハンター4やワールドに
登場してるキャラということをYouTubeのコメント欄で指摘されて
気づきましたが、それを忘れた状態で見ていたせいか、
特に彼に対する思い入れもなかったため苛立ちしか感じませんでした。

無鉄砲にツッコミ、ろくに成長せず、無茶苦茶な作戦を立てて
プロハンターが2名死亡し村人も数名犠牲になる。
大きな犠牲より小さな犠牲をとったともいえるのですが、
なんとも釈然としない作品でした。

7位 アクロトリップ

謎の草津旅行アニメ「アクロトリップ」レビュー
評価 ★★☆☆☆(36点) 全12話あらすじ 伊達 地図子は親の仕事の都合で転校を繰り返し、何事にも興味を持てなかったが、ほっこり街で悪の組織フォッサマグナと戦う魔法少女ベリーブロッサムを見て、彼女に夢中になる。引用- Wikipedia

少女漫画雑誌である「りぼん」のマンガのアニメ化作品であり、
りぼんとしては14年ぶりとなるTVアニメ化でした。
魔法少女が大好きになった女の子が魔法少女ではなく、
魔法少女と敵対する組織に入る。

この時点で「魔法少女にあこがれて」と被る部分があり、
原作の連載時期としてはこの作品のほうが早いのですが、
アニメ自体は「まほあこ」のあとになったせいもあって
どうにも印象が薄くなってしまいました。

1クール、ひたすらゆるいギャグをやっており、
色々と伏線や匂わせる部分を匂わしておきながら
最後はみんなで草津旅行で終わるという
歯切れの悪さも気になる所で、2期があれば
もう少し印象が変わる作品かもしれません。

6位 魔法少女マジルミエ

無免魔法少女「魔法少女マジルミエ」レビュー
評価 ★★☆☆☆(34点) 全12話あらすじ 突如発生する自然災害「怪異」が存在し、怪異を退治することを主たる業務とする魔法少女が職業として認識された世界。引用- Wikipedia

就職活動中の主人公が魔法少女と出会い、魔法少女になる。
そんな王道の1話は良かったのですが、
問題は2話以降のストーリーでした。

魔法少女が仕事の1つとして認識されている社会で、
怪異という自然災害がある世界、そんな世界と社会を
リアルに描いているはずなのに、設定のツメの甘さが非常に気になり、
無免で箒で空を飛び回る姿は違和感しかありませんでした。

1クールの中で主人公の変化と成長が描かれているのですが、
色々と謎も残っており、あくまで序章で
ここから面白さがでてくるのかなーと感じるような所で
終ってしまう作品でした。

2期が決まっていることもあり、2期に期待したいところです。

5位 ドラゴンボール DAIMA

中途半端な劣化GT「ドラゴンボール DAIMA」レビュー
評価 ★★☆☆☆(35点) 全20話あらすじ 主人公・孫悟空たちによる活躍によって魔人ブウは倒され、世界に平和が訪れた。一方、大魔界では暗黒魔界の王であったダーブラの死により、新たにキング・ゴマーが王へと即位した。引用- Wikipedia

ドラゴンボールシリーズ最新作であり、
鳥山明先生の遺作とも呼べる作品でしたが、
色々と中途半端さが残る作品でした。

ドラゴンボールという作品で2クール、しかも全20話という
中途半端な話数だったからか、話の風呂敷を広げることも
かといってコンパクトにするわけでもなく、
中途半端な形でやってしまったせいで作品全体に
締まりが生まれていませんでした。

序盤の冒険譚、中盤からの戦闘シーン、終盤の盛り上がり。
序盤から終盤に至るまで、もう1歩踏み込みが足らず、
「こういう展開になるかもしれない!」という予想、
ワクワク感を裏切るような展開が非常に多かった作品です。

2体の魔人も合体するのかなと思ったら合体せず、
フュージョンできるアイテムが出てきたのにフュージョンもせず、
敵も少しムキムキになって巨大化するくらいと
本当にモヤモヤする作品でした。

戦闘シーンのクォリティは高いのですが、
それをストーリーの中で活かしきれておらず、
キャラクターの多さも、本来は4クールくらいの作品だったのかなと
感じさせてしまうほど使い切れていない感じが強く残る作品でした。

4位 bloody escape -地獄の逃走劇-

知名度0の隠れた名作「bloody escape -地獄の逃走劇-」レビュー
評価 ★★★☆☆(59点) 全97分あらすじ 遠い未来。人体実験で改造人間にされたキサラギは、分断された東京の制覇をもくろむ不死身の吸血鬼集団「不滅騎士団」に追われていた引用- Wikipedia

メディアミックス企画作品というのはアニメでよくありますが、
この作品はその中でも1番の失敗といっていいかもしれないほど、
商業的なやり方での失敗が凄まじい作品でした。

この作品はアニメ映画作品なのですが、
エスタブライフ グレイトエスケープというTVアニメの
映画化作品であり、エスタブライフ グレイトエスケープのキャラもでます。
しかし主人公は今作からの新キャラで雰囲気も何もかも違います。

TVアニメの時点で配信がFOD限定故に知名度がなく、
そんなわずかな知名度すらタイトルをここまで変えたせいで
活かしきれていません。ちなみにゲームは開発中止になりました。
そんなふんだり蹴ったりな状態で、興行収入も
最終的には3000万円以下というような状況でした。

しかし、面白いんですよ(苦笑)
谷口悟朗監督らしさを感じる脚本や映像、演出など
すべて高水準のものになっており、
TVアニメにはなかったハードボイルドともいえる世界観が
たまらない作品でした。

それだけに商業的なやり方を間違えてしまったことが
惜しまれる作品です。

3位 メイクアガール

狂気のSFサイコスリラー「メイクアガール」レビュー
評価 ★★★★☆(69点) 全90分あらすじ 現在より少しだけ先の未来。人々の生活をサポートするロボット「ソルト」を開発・製品化することに成功した17歳の天才科学者・水溜明は、新たな発明が失敗続きで行き詰まりを感じていた。引用- Wikip...

とんでもない怪作がまた新たに生まれました。
去年は「トラペジウム」という怪作が多くの人を虜にしましたが、
この作品もまたそんな怪作アニメ映画の1つです。

アンドロイドに、AIに人間で言う心は宿るのか。
この作品の表のテーマとしては普遍的なものです。
とある天才科学者が人間と見分けがつかないほどの
アンドロイドの女の子を作り、自分の恋人にする。
徐々に感情が宿り、恋心に目覚める女の子。

しかし、そんな彼女を主人公が拒否してしまいます。
自らの存在意義を否定され、自らの心まで否定され、
自分の中にある感情は作られたものなのか、
それとも本物なのか葛藤します。

そこまでならまだありがちなのですが、
この作品は終盤でとんでもないことになります(笑)
アンドロイドなどの作られた存在は作り手の命令が絶対、
作り手を傷つけることはできないようになっています。

そんなルールがあるからこそ、彼女は自ら主人公を
「肉体的に傷つける」ことで自らの愛を証明しようとします。
そこからのラストのとんでもない伏線回収は
思わず笑ってしまうほどでした。

2位 ぷにるはかわいいスライム

子供騙し?いいや大人騙しだ「ぷにるはかわいいスライム」レビュー
評価 ★★★★☆(65点) 全12話あらすじ これはスライムのぷにると中学生のコタローがともだちじゃなくなるまでの物語……引用- Wikipedia

令和に蘇るコロコロアニメの皮を被った罪深い作品でした。
原作は週刊コロコロコミックで連載中の漫画で、
主人公が作ったスライムに命が宿り女の子の姿になってしまいます。
そんな彼女を中心とした日常ギャグはコロコロらしいノリがありつつ、
1周まわって新鮮に感じるようなノリがある作品でした。

しかし、この作品はラブコメです。
主人公は小学生の時はスライムであるぷにると遊んでいたのですが、
中学生になり思春期になったことで変化を迎えています。
スライムに性別はないものの女の子の姿をしている彼女は
「かわいい」と主人公に認められたいと思っています。

主人公は子供の頃にかわいいものが好きということを
女の子にいじられた経験があり、そのせいもあって
素直にぷにるをかわいいと言えません。

いわゆるジェンダーバイアス要素もありつつ、
同時に思春期の少年の心の変化も描きつつ、
徐々に心に整理をつけていく主人公の成長と
ぷにるの可愛さがたまらない作品でした。

子供向けアニメのように見えて大人が見ると
この作品の深さにハマってしまう、
そんな子供だましならぬ大人だましな作品でした

1位 野生の島のロズ

全ての親に捧ぐ「野生の島のロズ」レビュー
評価 ★★★★★(88点) 全102分あらすじ 大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ。引用- Wikipedia

これは明確に私の個人的な事情ゆえに
刺さりすぎていることは自覚したうえでの評価なのですが、
本当に素晴らしい名作でした。

メイクアガールと同じくAIの自我の目覚めという
普遍的なテーマは変わらないのですが、
この作品はそこに「親子愛」というものを足しています。
無人島に流れ着いたロボットは動物たちと関わり合い、
そこで1匹の「鳥の雛」と出会います。

雛はロボットのことを親だと思い込み、
お手伝いロボットなロズは命令を執行します。
しかし、子育てはプログラム通りではできない。
試行錯誤をする中で自ら思考し、プログラムをきり、
その都度対応していく様子はまさに子育てでした。

ロボットであるがゆえに年を取らないはずなのに、
メンテナンスもできない無人島での生活ゆえに
見た目はどんどんボロくなり、足も不自由になります。
それでも彼女は一匹の雛を巣立たせます。

小さな体で小さな羽で、ロズが育ていなければ
「自然」の中では死んでいた可能性が高かった雛、
そんな両親と家族を事故でロズは殺してしまっています。
罪を背負いつつも、弱肉強食の社会での子育てを描いており、
巣立ちのシーンは涙が止まりませんでした。

終盤は若干ごちゃっとした感じもあるのですが、
続編も計画されているようなので期待したいところです。

3月こそ

2月は頑張ろうと思ったら色々とトラブルが多く、
あまり予定通りにいかなかったのですが、
3月は気合を入れてやっていきたいと思います。

目標は15本、見忘れていたりする作品を中心に
レビューしていく予定なので3月もよろしくお願いいたします。

著:池田 明季哉, イラスト:安田 現象, その他:安田 現象・Xenotoon, 読み手:安田 現象
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