評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全16話
あらすじ 主人公・陳俊は、ただただ平凡な暮らしを望むエセオタクだが、ひょんなことから多元宇宙帝国の皇帝になるハメになった。ただ普通の人間でいることを望む陳俊だったが、帝国にいる1.2メートルの女将軍パンドラも、異能局の姉の林雪も、帝国の女帝サンドラも、皆その意見に反対。引用- Wikipedia
3話で限界なコウメ太夫アニメ
原作は中国のネット小説な本作品。
監督は顧麟龍、制作は娃娃魚動畫
あらすじ
まず、本作における「あらすじ」をぜひ読んでもらいたい。
その作品がどんなストーリーなのか、
アニメに限らす小説や漫画や映画、様々な媒体で
「あらすじ」というのは作品のイメージにもつながる大事なものだ。
「主人公・陳俊は、ただただ平凡な暮らしを望むエセオタクだが、
ひょんなことから多元宇宙帝国の皇帝になるハメになった」
この2行はまだ理解できる。
陰キャなオタクがなんかしらないが
宇宙帝国の皇帝になってしまう、まだ理解できる。
しかし、問題はここからだ
「ただ普通の人間でいることを望む陳俊だったが、
帝国にいる1.2メートルの女将軍パンドラも、異能局の姉の林雪も、
帝国の女帝サンドラも、皆その意見に反対。
幼なじみの許浅浅までも、
「あなたは皇帝にならなければならない」と言った。」
だんだん様子がおかしくなってくるのがわかるだろうか(苦笑)
原作が中国ということもあって翻訳してるのはわかるが、
その翻訳が明らかにおかしいのだろう、
不自然な日本語であらすじが綴られているため余計にわからない。
そんな作品の幕があがる。
クセが強い
1話冒頭から意味不明だ。
巨大な隕石のようなものが降ってきたかと思えば
謎の美少女が現れる、そんな「夢」を見ていた主人公が目覚めると
目の前に座っていたおじさんの「ヅラ」をとってしまう。
色々な出来事が一気に流れてきて、それを処理することに必死になってしまう。
これはお国柄、文化の違いというのもあるのだろうが、
この作品のギャグセンスは壊滅的だ。
そんなギャグをこの作品は大量に盛り込んでおり、
それがあまりにも脈絡がない。
突拍子もなくギャグが挟まれ、それがギャグなのかどうかも
理解できないまま次のシーンへとうつる。
例えば主人公が入学して「学部」を女性とに聞かれるとこう答える
「僕は禁欲学部ですよ!」
どうだろうか(苦笑)
もうあからさまに意味不明すぎて逆に笑えてくるほど、
この中国的なギャグセンスがぶっ飛んでいる。
これはお国柄や文化の違い、ギャグセンスの違いなどもあるのだろうが、
そもそも、この作品は「翻訳」がうまくできていないのだろう。
禁欲学部なんていきなり言われても、
それがどういう意味なのかもよく理解できず、
日本語ではありえないセンスの日本語を使ってくるため余計に意味不明だ。
そんな意味不明なギャグセンスに戸惑っていると
主人公に謎の声がきこえ、主人公に降ってきた惑星が
勝手に攻撃を開始してしまう。
ギャグだけでも処理が大変なのに状況の意味不明さもあいまって
話が一切頭に入ってこない。
話の脈絡というのも一切なく、展開と展開だけを繋いでおり、
あまりにも唐突だ。
唐突に「異能財団」という異能者を保護したりする財団があらわれ、
主人公を異能者と勘違いしたヒロインの一人に誘われて
異能財団へ足を運び、そんな財団では「異能」の力を持つ
悪いやつがやってきて、とある物を盗もうとしており
バトルシーンが始まる。
主人公がピンチになると1話冒頭にでてきた
謎の美少女が現れ、主人公を「陛下」とよぶところで1話が終わる。
もう意味不明だ(笑)
あまりにもいろいろな要素と展開を1話という尺の中でに
詰め込むだけ詰め込んでろくに説明しないせいも合って
まるで話を理解できない。
2話になると主人公の「妄想」シーンから始まり、
もうこのアニメについていくのを諦めたくなる。
パンドラ0
いきなり現れた少女は「将軍」であり、パンドラ0と自己紹介をする。
そうかとおもえばパンドラ0は変身する。
見てるだけで頭痛がしてくるアニメだ。
主人公にはヒロインが色々と説明してくれるものの、
その説明が主人公には理解できても視聴者には理解できない。
唐突に皇帝になった主人公には300人の部下が居るらしく、
次々とやってくる予定だ。
そんな300人をどうにかするべく幼なじみを頼ると、
幼なじみの父が行方不明になる。
もうイベントとイベントで話を繋いでるせいで
まるで話し作りができてない、ほぼプロットだ。
そのせいで、今やってる前のイベントの話が無視されたかのように
次のイベントが進んでいくため、話が進んでくるのか
進んでないのかいまいちわからない。
幼なじみの父を探しにやってくると時空トンネルにまきこまれる。
もう本当に理解が追いつかない。
異次元の話を異次元レベルで異次元な翻訳でされている感覚だ。
一体今、何が起きていてどんな状況なのか。それすら理解しきれない。
時空トンネルの先には謎の美女がおり、
そうかと思えばドラゴンのようなモンスターがでてくる。
一旦落ち着いてほしいと思うほどストーリー展開が慌ただしすぎて
何をやっているのか本当に理解できない。
それどころか声優の演技もひどい。
3話で現れた美女は七十七天区の皇帝という存在のようだが、
もう本当に演技力がない人が演じているため、
ただでさえ話が理解できないのに余計に理解できなくなる。
そもそも理解させようとすらしていない。
唐突に現れた美女が自分がどんな人物でどんな経緯で
今ここにいるのかをテレパシーのようなもので
一瞬で主人公に伝えるのだが、視聴者にはテレパシーは
伝わらないため意味不明なままだ(苦笑)
すると幼なじみの父は唐突に見つかり、
学園生活が始まったかと思えば、
時空トンネルの先で出会った謎の美女が学園に転校してくる。
序盤はずっとこの調子だ。もう本当に意味がわからなすぎて限界だ、
私は初めて「3話切り」してしまった。
ほんとうにもうしわけない….
総評:初めて3話切りしました
非常に厳しい作品だ。
これまで私は2000作品以上の作品をレビューしてきたが、
3話で見るのを辞めるということはしたことがない。
しかし、この作品は別次元の作品だ。
脈絡のない展開はまるでプロットレベルの脚本であり、
そんな脚本を雑な日本語翻訳によるセリフで綴っているせいで
ストーリーというものが理解できない。
なにかが起こっていて、なぜか移動して
誰かが現れて、なにかが起こる。
この繰り返しだが、どこでダレが何をしているのか。
本当に理解できないアニメだ。
唐突に敵が現れたかと思えばその敵は二度と現れず、
次元のトンネルがあいたと思ったら棒読み美女と出逢い、
なんか皇帝らしいことはわかるのだが、本当に理解できない。
主人公にはテレパシーで理解させているようだが、
視聴者にはそのテレパシーが通じていないことを
制作側は理解しているのだろうか。
ギャグセンスも壊滅的であり、コレに関しては
文化の違いやギャグセンスの違い、翻訳の悪さもあるのだろうが、
本当に不条理すぎる日本語がギャグとして唐突にでてくるせいで
どうでもいいギャグに大混乱してしまう。
感覚的にはコウメ太夫のギャグを聞いているような気分になる作品だ。
大学生になったと思ったら宇宙皇帝になってしまいました。
まさにコウメ太夫だ(笑)
チックショー!と心のなかで突っ込みながら見れば
楽しめるかもしれないが、もう私は限界だ。
個人的な感想:中国アニメ
最近の中国、韓国のアニメのクォリティはかなり上がっており、
この作品もフルCGで描かれておりCGのレベル自体はそれなりだ。
ただモーションキャプチャーしたのかなんなのかわからないが、
動き自体はかなり硬く、CGの質自体は高いのに
アニメーションのレベルが低い。
そのせいもあってシュールさが加速している部分もあり、
絵でみても状況を理解できない。
本当に見ていて頭が混乱するどころか、
船酔いみたいな感覚にすらなるアニメだ。
今から見る人は覚悟してみてほしい、
このアニメは相当に難易度が高い。
ぜひ、お試しいただきたい