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原作改変!作画崩壊!万策延期!終わりだよ「ハイガクラ」レビュー

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ハイガクラ ファンタジー
画像引用元:©高山しのぶ・一迅社/ハイガクラ製作委員会
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評価 ☆☆☆☆☆(3点) 全7話

TVアニメ「ハイガクラ」本PV

あらすじ 竜王が人々のために作った五神山。その国には、四匹の凶神『四凶』と八百万の神が存在していたが、四凶が二山を沈め、四凶と八百万の神は他国へと逃げ出した。引用- Wikipedia

原作改変!作画崩壊!万策延期!終わりだよ

原作はゼロサムオンラインで連載中の漫画作品。
監督は山元隼一、制作は 颱風グラフィックス

ナレーション

1話冒頭、いきなりナレーションで色々と説明される。
この世界には神々がいたようなのだが、
他の世界へと消え去ってしまっている。
神話なきこの世界で神々を取り戻すための職業、
捕まえた神々を術に宿すために舞う職業、歌士というものが存在する。

もうこの時点で意味不明だ。
一体何を言っているのか意味がわからず、
幼少期の主人公が唐突に誰かに歌士になれ!といわれ、
神々を捕まえて、育ての親である人柱になった神を解放するのが目的だ
ということがいきなり説明される。

この間、わずか1分ほどだ(笑)
とんでもない情報量である。
一時停止して巻き戻して再生を繰り返さないと、
一体どういうことで何が起きているのか一切理解できない。

そうかとおもえば中華ファンタジーのような世界になり、
成長した主人公と謎のイケメンが出てくるが、
もう誰が誰で、ここはどこでどういう状況なのかというのが
説明できていない。
5W1Hという物語の基礎ができていないのがこの作品だ。

1話からドバドバとキャラを出してはいるものの、
誰が人間で、誰が主人公してる神なのかもわかりづらく、
まるでソシャゲ原作アニメのように馬鹿みたいに
次から次へとキャラを出してドタバタコメディを
繰り広げているものの一切笑えない。

かなり疑問に思って調べたところ、
この作品はなぜか原作の1話の話をぶっ飛ばしている。
こんな意味不明な話になるのは当たり前だ、
人気のキャラを早く出すために時系列をいじったり
原作を改変するのはアニメではありがちだが、それと同じことをしている。

結果的に原作を読んでいな歌士い人にはわけのわからない1話になっている。
そのせいで多くの人が見るのをやめただろうと推測できる。
アニメの放送中もほぼ話題にならず、空気アニメになったのも納得だ。

捕まえた神は斎と呼ばれる数珠に封じ込められており、
歌士にとっては大切なものだ。
そんな大切なものをあっさりと主人公は貸渡し、
結果的に捕まえられていた神が大暴走する、
正直この展開の時点で意味不明であり、馬鹿みたいな展開だ。

捕まえた神も捕まってる状態と力を開放した状態では
姿が違いすぎるということもあり、キャラの印象も薄れ、
言葉自体の分かりづらさもあり余計に話が頭に入ってこない。

この世界の世間的には主人公はだめな歌士という評価のようだ。
弱い神すら捕まえられない、そんな主人公ではあるものの、
実は主人公の「神楽」は強すぎるがゆえに
強い神以外には効果がなく殺してしまう。

追放系のなろうみたいな主人公の要素だが、
この作品はアニメーションのクォリティも悪い。
神楽舞を踊るという見せ場なのに1枚絵を繋いでいる、
アイドルアニメでライブシーンが1枚絵なら非難轟々だろう。
しかも1話からだ。

1話の時点でこの作品のやる気の無さが見えてしまう。
居なくなってしまった神は地震などの厄災を受け止めており、
四凶という存在を捕まえるのが主人公の目的であるのは
わかるものの、それ以外の要素が気になりすぎて
話に集中できない印象だ。

作画

序盤の話のわかりにくさは強烈ではあるものの、
3話くらいになると色々と理解できる部分はある。
しかし、それにもまして気になるのが作画の悪さだ。

1話から酷かったものの、話が進めば進むほど
手を抜いたような構図で妙に暗いシーンなども多く、
明らかに最初から作画の枚数を減らそう、
1枚あたりの作画のコストを減らそうという制作側の
涙ぐましい努力を感じる。

監督のインタビューなどもネットで見かけたのだが

「原作の絵がすごく綺麗なのと、緻密な線で表現されているので、
近づけるためには、通常の1クールアニメの作画よりも
約2、3倍の工数がかかる作品だと思います。」

と答えているものの、どこが2倍か3倍の工数がかかっているんだと
ちゃんちゃらおかしくなってしまう。
今どきのアニメの3分の1くらいのクォリティしか無い。

原作の雰囲気、人間ドラマや群像劇で多くのキャラが
でてくるところからこそ、会話劇のテンポを気をつけたと
インタビューで答えているものの、
結果的に原作の台詞などをカットしたり改変したりしたせいで、
話が頭に入ってこない脚本に仕上がっている。

特に子どもの作画はひどく、過去回想などで
主人公の子供時代の話などになると、
あきらかに頭身がおかしく、頭だけが妙にデカく見えてしまっており
作画崩壊しているような感じだ

脚本

3話になると過去編になり、2話から出てきたキャラと
主人公の関係性の物語が描かれるものの心底どうでもいい。
今の時系列の話すら頭に入ってきてないのに、
過去を描かれたところで余計に混乱するだけだ。

4話くらいまで見ると1話で理由がわからなかった部分が
理解できる部分も多くあるものの、
ここまでみてる人はほとんど居ないだろう。

主人公たちが普段いる世界にいるかとおもえば、
神探しとして現代の日本のような場所に行くこともあり、
そのあたりの世界観の分かりづらさも
ストーリーが頭に入ってこない部分だ。

用語

毎話のようにOPで作品の中の要素を説明されるものの、
本来は本編の中で自然と描かれるべき部分だ。
そこをナレーション任せにしてしまっている。

キャラクターの名前も覚えづらく、用語も覚えづらく、
ストーリー自体は中盤になればついていけるものの、
世界観や設定などをきちんと解説しろと言われても
1回アニメを見た限りでは不可能だろう。

話のテンポを上げるために用語の解説は
ナレーションで片付け、ろくに掘り下げも行わずに
大漁のキャラをバカスコ出しまくる。
誰が誰なのかが中盤になっても理解しにくい。

中盤になっても作画のクォリティは悪く、
特に戦闘シーンになると1枚絵をいかにアニメーションという
形にごまかすかという工夫がみられる。
エフェクトでごまかし、引きやアップでごまかしまくる。

作画枚数をいかに減らすのかしか考慮されていない
戦闘シーンに見応えなど無い。
それ以外のシーンでもアップになったキャラの顔でさえ不安定だ。

打ち切り

中盤、よくわからない目的の敵が襲ってきて、
その中で仲間の神が暴走したりして主人公がそれを収めたりする。
主人公が探してる神もろくに見つからず、
デスメタルみたいにしか歌えなかった主人公がお項の効果で
うまく歌えるようになったりと意味不明な展開を見せられる。

敵の目的もよくわからず、なにもよくわからないなかで、
アニメの放送自体も終わる。
この作品は1クールのアニメだ、しかし全7話で
制作の万策が尽きてしまい8話以降は未だに放送もされていない。

もう放送しないほうがマシではないのか?と思うほど
何もかもひどく、8話以降がいつになるかわからないが、
大きく評価が変わることはなさそうだ。

総評:これが真の2024年ワースト1アニメ

全体的に見てひどい作品だ。
1話の時点で原作の1話をすっ飛ばしたせいで
意味がわからないストーリー構成になっており、
原作を読んでいない人にはまるで理解できない1話になっている。

2話以降も見れば徐々に分かる部分はあるものの、
ナレーションで用語をわざわざ解説しないといけないほど
用語もわかりづらく、キャラ名も覚えづらい上にキャラも多く、
主人公以外のキャラが誰が誰だか中盤まで把握しきれない印象だ。

ストーリー的には親代わりの神を助けるために、
逃げ出した神を捕まえるというストーリーなのはわかるが、
親代わりの神を助けるために必要な神を1柱も捕まえないまま、
謎の敵が現れて7話までのストーリーが終わっている。

そもそも7話までのストーリーもカットされた部分が
多すぎるせいで理解できない部分も多く、
調べたところ、7話の時点で原作の5巻あたりまでの話が描かれている。
本来漫画原作の場合、1巻あたりアニメでは2話ないし3話かけると考えれば
異様な原作消費スピードだ。

1話の時点で多くの人が見るのをやめており、
7話までの放送の間にろくに話題にならず、
Twitterや感想サイトなどでも数えるほどしか感想がない。
完全な空気アニメだ。

それにもかかわらず作画は悪いえうに
8話以降は万策が尽きて延期という最悪な状況になっている。
原作は根強いファンが着くほどの人気作であり、
そんな人気作を空気にした上に台無しにしてしまっている作品だ。

ささやくように恋を唄うが2024年の個人的なワーストアニメだったが、
それすら下回るレベルの出来栄えだ。
少なくともささやくように恋を唄うは10話までは放送したうえで
11話と12話は年内に放送している。

しかし、この作品は7話までしか放送できず、
しかも8話以降がいつになるのか3ヶ月たった今でも
ろくに発表がない。
おそらく8話以降放送されたところで誰も見ないだろう。

悪名は無名にまさるとはよくいったもので、
アニメのささやくように恋を唄うも、この作品と似たようなことを
しでかしていたものの話題になっただけマシだったのかもしれない。

個人的な感想:キャパオーバー

ささやくように恋を唄うの横浜アニメーションラボ、クラウドハーツも
そうだったが、この作品の制作の 颱風グラフィックスも
キャパオーバーだったのではないだろうか?

一昨年の「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」は
作画は崩壊しており、去年は北朝鮮がアニメ制作に絡んでいたことが
明らかになった製作会社だ。
おそらくあの騒動で外注に投げていた部分を精査しなければならず、
そのせいで8話以降が延期になったのかもしれない。

この作品のクレジットにも大量の外注の名前が乗っており、
作画監督に人の名前ではなく海外の製作会社が並んでいるとい
作画崩壊したアニメでありがちなことが起きている。

そういう制作スタイルを続けているがゆえの8話以降の延期だ。
8話以降がどうなるかはわからないが、
もう作らないほうがいいのでは…と感じてしまう作品だった。

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