11月も終わり、今年も残り一ヶ月となりました。
どうもみなさん、笠希々です。
毎月恒例の記事です。
11月
11月はかなり好調で13本のアニメレビューを投稿できました。
本当はあと1本、投稿すれば2日に1回の投稿ペースになったのですが
残念ながら月末のバタバタのせいで逃してしまいました。
相変わらず月1回は体調を壊しており、今も鼻風邪気味です。
やはり小さい赤ちゃんが家にいると色々と貰ってきますね。
免疫力を高める何かをしないといけないのかなと思っていますが、
ヤクルトを飲み続ける以外思いつかず(苦笑)
11月はそんな感じではありましたが、短編映画などを含めて
13本のレビューはいい調子だなと感じています。
12月は師走ということでアクセル全開で
レビューをガンガンやっていきたいところです。
そんなわけで11月に見たアニメを
ランキング形式で振り返っていきましょう。
13位 疑似ハーレム
この作品、シンプルにきつい作品でした。
一人のヒロインが好きな男のために複数のヒロインを演ずる、
その要素自体は面白いんですが、Twitter漫画が原作ということもあり
出落ちです。序盤から中盤までずーっと同じようなことをしてました。
終盤になると主人公とヒロインが付き合うことになるのですが、
そうなると疑似ハーレム感もうすれ、
あとはただひたすらイチャイチャを
見せられてるだけで終わってしまいました。
ヒロインを演じている早見沙織さんの演技、
声色の変化は素晴らしいものの、そこ以外に楽しみどころを見いだせず、
1話30分という構成も間延びしてしまっていて、
厳しさを感じる作品でした。
12位 ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
この作品、序盤がきついんですよね。
いわゆる追放タイプのなろう系で、使えないとされた
主人公のスキルが実はものすごくてというパターンのやつです。
性格の悪いクラスメイトたちや女神、そんな女神に復習を誓う主人公。
いわゆる厨二病っぽさのあるイキリっぷりや
台詞回しはかなり鼻につく感じがあります。
アニメーションも局所的にCGを多用するせいで
違和感がかなりきつく、濃いキャラデザも相まって
人を選ぶ作品になってしまっています。
中盤くらいからこの作品の方向性が見えて
面白さも見えてくるのですが、ストーリー的に序章であり、
ここから面白くなりそうなところで終わっているのも
残念なところでした
11位 ATRI -My Dear Moments-
数々のギャルゲーがアニメ化され、散っていった。
そんあ2000年代からはや20年あまりの月日が立ち、
久しぶりにギャルゲー原作のアニメが生まれました。
いわゆる王道のストーリーで、
アンドロイドに心はあるのかというテーマで、
海面上昇減少が起こっている地球で島を復興させながら、
主人公がヒロインと向き合いながら成長していく。
恋愛描写の唐突さはありつチュも、王道でした。
ただ、そんな王道から急に終盤は
ヒロインのバッテリー問題だの、エデンという理想郷だの、
ヒロインの命と世界をかけたセカイ系になってと
色々と展開が唐突で話についていけない感じになってしまいました。
サブキャラなど掘り下げきれていない部分も多く、
ギャルゲー原作特有のアニメ化における取捨選択、
1クールという尺に収めるストーリー構成の甘さを感じた作品でした
10位 WIND BREAKER
ヤンキーがなぜか街の用心棒になっているという
警察はどうしたと突っ込みたくなる世界観で、
別のチームと抗争してたりする作品です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
キャラクターデザインは優秀で魅力的に見える
キャラクターは多いものの、根本的な世界観のツッコミどころが凄まじく、
町の住民はヤンキーを頼り警察を呼ばず、
彼らが通ってる高校には先生は一切出てきません。謎です。
主人公は複雑な家庭環境故に強さを求め、
ヤンキーばかりの街にやってきて、てっぺんを目指します。
そんな彼の成長の物語自体は悪くなく、
アニメーションのクォリティも本当に素晴らしいものがあります。
ただ、結局、イケメン同士がなんか喧嘩してるだけの作品です。
回想シーンでキャラを掘り下げて、悪いヤンキーになったのは
こういう理由があるからだと言い訳をしますが、
ヤンキーはヤンキーです。
2期も決定していますが、Not forme な作品なため
2期を見る予定はありません。
9位 杖と剣のウィストリア
みてる最中にブリンバンバンなんて曲が
聞こえてきそうな作品でした。
バズったマッシュルと同じく魔法絶対主義の世界で
魔法が使えない主人公が成り上がる作品です。
ただ1クール、同じような展開が多いのが非常に気になりました。
主人公のことを舐めて因縁を賭けてきた同級生が、
ダンジョンの中や試験中に主人公の強さを知り、
ダンジョンの中で助けてもらったり、ボコられたりします。
基本男性キャラは嫌味なキャラが多く、
そんなキャラが主人公に因縁をふっかけ、
主人公に殴られたり、助けられたりすることで徐々に改心していき、
彼への見方も変わっていきます。
そういう展開を何度か繰り返しながらストーリーが進んでしまい、
主人公の自己中心的な考えなどもふくめ、
あまりこの作品のキャラクターを好きになれませんでした。
キャラ立ちが甘く、甘いままストーリーをすすめてる印象です。
作画自体はすごいのですが、意味のない演出も多く、
そのあたりも含めて妙に引っかかる作品でした。
1期はあくまで序章で、2期から面白くなるかもしれませんが
果たして…
8位 この世界は不完全すぎる
もしバグまみれのゲームの世界に閉じ込められたらどうなるのか。
そんな世界観で描かれるストーリーは新鮮味に溢れてました。
多くのデバッガーがゲームの世界に閉じ込められて1年、
あるものは狂い、あるものはバグにはまり、あるものはデバッグを続ける。
限界状態の精神状況の中でそれぞれが自分の生き方を模索し、
試行錯誤しようとしています。
そんな中で主人公は真面目にデバッグをし続けます。
それぞれの勢力、それぞれのデバッガーの生き様を1クールでは
描きつつ、それでも主人公はブレずにデバッグ作業に勤しんでいる。
さぁ、ここからどうなるのかというところで
1クール終わってしまいます。
しかも、かなり中途半端でまるで続きがそのまま放送されるのか?と
思うほどもやもやする部分で1クールのストーリーが終わっており、
タイトルを回収するようなストーリー構成になってしまっていました。
バグを利用した戦闘方法など斬新な部分もあり、
みていて楽しい作品だっただけに、
ストーリー構成にバグを抱えているのが残念な作品でした。
7位 ダンジョンの中の人
もし、ファンタジー世界のダンジョンが管理されてるものだとしたら。
そんなメタ視点で描いている作品でした。
ダンジョンの管理というもの、裏側を知ってしまった主人公を通して
ダンジョンのシステムが描かれています。
補充しないといけない宝箱、モンスターたちの肉体の真実、
そんな裏側という「メタ視点」で描きつつ、
同時にあまり人と関わってこなかった主人公が
多くのダンジョンの中の人達と関わっていくことで
彼女の中の常識がかわり、自分自身を見つめ直します。
メタ視点でメタ認知をえがく、そんなストーリーが非常に面白い反面で、
ストーリー進行はややおそく、行方不明だった父親との
再会まで物語が進まなかったことは少し残念な作品でした。
6位 山川純一アニメ劇場
令和の時代に平成のネットミームがアニメ化するという
珍事が巻き起こっていた作品でした(笑)
くそみそテクニックといえばネットで相当な知名度を誇り、
思わず何故かマクロスのライオンを歌いたくなり、
あの声が脳内で再生されます。
そんな誰もが知るネットミームが僧侶枠でアニメ化されました(笑)
1話のくそみそテクニックはキャラクターたちが喋れば喋るほど
ネットミームが飛び出すという他のアニメでは絶対に
味わえない不思議な感覚になる作品です。
作画のクォリティも異様に高く、アニメーションとしての
作画枚数は少ないものの、1枚1枚の絵にしっかりとこだわりを感じ、
筋肉、手の血管や筋に至るまで異様にかきこまれています。
山川純一アニメ劇場と銘打ってることもあり、
全3話で放送され、くそみそテクニック以外の2作品は
私は初見でしたが、 山川純一という漫画家のおもしろさ、
作家性を感じる作品でした。
5位 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
フルCGで制作されたNetflixオリジナルアニメ作品でした。
フルCGということでキャラクターの造形や動き、表情など
CG感が非常に強く、唐突な主観視点など、
ゲームっぽい雰囲気もかなり感じました。
ただ、そのCGがモビルスーツを描くうえでは素晴らしい表現方法に
なっており、重厚感を感じるモビルスーツの描写、
1体1体違うディティールで描かれる機体の数々が
戦闘シーンを盛り上げていました。
特に「ガンダム」はまさに白い悪魔、
どことなくゴジラにも見える描写もされており、
ガンダムから逃げるジオン軍はゾンビ映画でもみているかのようでした。
ストーリー的にはやや消化不良な部分もあり、
このあたりは全6話という短さゆえに仕方ない部分はありますが、
戦闘シーンだけでも是非見ていただきたいと思う作品です。
4位 大室家
ゆるゆり3期から9年の時を経ての
まさかのスピンオフ漫画の映画化という異常事態な作品でした(笑)
けいおん!から始まった日常アニメブーム、
そんなブームの勢いを加速させたのはゆるゆりの影響も大きかったはずです。
当時は百合豚なんていわれて揶揄されていましたが、
そんな百合豚たちが令和の時代に再び劇場に集結しました(笑)
ゆるゆりでおなじみのあの4人が冒頭では描かれ、
そこから本作の主人公である大室家がメインの日常が描かれます。
3姉妹な彼女たちの、高校生、中学生、小学生だからこその
それぞれの日常はゆるーくまったりとニコニコと楽しめます、
そこにある「百合」もスピンオフではあるものの、
ゆるゆりらしい匂わせ方をしており、思わずニヤニヤと
気持ち悪い笑みを浮かべてしまう作品でした。
3位 クラユカバ
深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
そんな言葉が浮かんでくるような沼にハマりそうな作品でした。
新進気鋭の監督である塚原重義監督による初の長編アニメ映画であり、
和製スチームパンク全開な世界観に圧倒されました。
地下に広がるクラガリ、そこになにがあるのか、
誰がいるのか、それを求めてクラガリにゆくの、
クラガリに消えゆくものがたえない。
主人公は昼行灯な探偵として失踪事件を捜査する中で
自身の過去にすら足を踏み込んでいくというようなストーリーでした。
ストーリーがすっきりするようですっきりしない。
考えれば考えるほど沼にハマるような感覚になり、
それをあえて制作側が狙ってやってるんだろうなと感じられます。
癖は強いものの、ハマる人は強烈にハマる。
そんな魅力を秘めた作品でした。
2位 クラメルカガリ
クラユカバと同じく塚原重義監督による長編映画作品で、
第二弾の映画としてクラユカバと同時公開されました。
1作目が作家性の大爆発、癖全開なら、
こちらはエンタメ、大衆向けに作家性を落とし込んだ感覚になる作品です。
舞台となる世界観は一作目と変わらないものの、
群像劇かつボーイミーツガールなわかりやすいストーリーになっており、
60分という短い尺で描ききれてない部分はあるものの、
クラユカバと違ってボーイミーツガールなストーリーが
スッキリとした感覚にさせてくれます。
それでも大正浪漫的な世界観と和製スチームパンクな世界、
戦車やからくりといった塚原重義監督らしさは全開であり、
1作目と2作目の違いを一緒に見ることによって
比較しながら楽しめる作品です。
1作目は監督自身が原案を手掛けていましたが、
2作目ではデュララララでおなじみの成田良悟さんが手掛けており、
原案が違うだけでここまでテイストが変わるのかと
驚かされる感覚を味わえる2作品です。
1位 推しの子
原作最終話が荒れに荒れてる中での1期レビューです(笑)
放送当時はOP曲がバズり、初回が90分放送という
特別なやり方でかなり話題になった作品でした。
推しのアイドルの子供に転生したい、
そんなオタクの戯言が現実になった主人公が、
推しの子として母親のアイドル街道を見つめていたら、
ストーカーに母であり推しを殺されてしまいます。
自分の本当の父親のせいでストーカーが住所を知ったことを
確信した主人公は芸能界にいるかも知れない父親を探すために
芸能界に潜り込んでいくというようなストーリーです。
1期の段階ではこの芸能界と復讐劇という物がうまく噛み合っており、
嘘で塗り固められた芸能界の闇、裏側を描きつつ、
そこで生きるアイドルや役者の内情を描きつつ、
同時にラブコメ要素も強まっていく作品でした。
ヒロインの存在感が本当に素晴らしく、
元天才子役の有馬かな、天才役者の黒川あかね、
この二人のキャラクター描写が秀逸で、特に黒川あかねの
「演技」という名の豹変ぶりはアニメーションだからこその
描写が詰まったものでした。
ストーリー的には序章ではあるものに、
メインキャラの登場と掘り下げをしつつ
少しずつ復讐劇が進んでいる感じの1期であり、
2期以降が楽しみになる作品でした。
バランス
11月は結構バランスよくいろいろな作品が見れたかなという印象です。
これくらいのペースを維持しつつ、あと2作品見れれば
毎月いい感じかな~と個人的には思っていますが、
12月がどうなるやら。
12月中旬以降は2024年秋アニメも終わり、
レビューのペースをガンガン上げていきたいところですね。
今年も残り一ヶ月ですが、
よろしくお願いいたします。
この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください