アニメコラム

【金!暴力!女!】6月に見たアニメランキング【近況報告vol9】

アニメコラム
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すっかりクーラーのお世話になっている今日このごろ、
皆様、いかがお過ごしでしょうか.
どうも、笠希々です。

もう2024年も半分が終わり、下半期になりました。
ちょっと現実の時間の流れの速さに
色々とついていけていませんが、
7月もアニメレビューやっていきます。

6月

6月に見たアニメは5月と同じく11本。
ただ5月と違って映画は1本しか見てませんでした。
気になるアニメ映画も公開されているのですが、
今週か来週あたりには映画館に行けたならと思っています。

月に1本は書くと決めているアニメコラムは
子供に見せたいアニメ特集でした。
6本という中途半端な本数にはなりましたが、
YouTubeで色々な作品をコメント欄に書いて頂き、
参考になりました。

そんなわけで6月に見たアニメを
ランキング形式で振り返っていきましょう。

11位 好きでも嫌いなあまのじゃく

最低最悪のジェネリック新海誠監督作品「好きでも嫌いなあまのじゃく」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(5点) 全102分 あらすじ 山形県に暮らす高校1年生の八ッ瀬柊は、人に嫌われたくないという思いのあまり、気づけば頼まれごとを断れない性格になっていた。引用- Wikipedia

スタジオコロリドのよるオリジナルアニメ映画作品として
Netflixなどでも配信されていた作品でした。
作画のクォリティは本当に素晴らしく、スタジオコロリドらしい
可愛らしい雰囲気あふれる世界観の描写は素晴らしく、
その点においては過去の作品でも感じていたスタジオコロリドの魅力です。

しかし、スタジオコロリドは脚本に恵まれない。
Netflixと手を組んでオリジナルアニメ映画をいくつか手掛けていますが、
どの作品も一歩脚本力が足りてないなという印象でした。
ただ、この作品はその中でも別格です。

そもそもの設定が破綻しており、
「本音を隠し続けると鬼になってしまう」という設定を
活かしきれておらず、そもそも、その設定なら日本はおろか
世界中が鬼だらけになっていそうな設定で、
鬼なっても人間からはツノは見えず、見た目は人間と変わらないという設定なのに
なぜか鬼たちは人間から隠れて住んでいます。

根本的な設定の矛盾を抱えたまま話が進むせいで、
どんどんとツッコミどころも生まれ、
新海誠監督作品のような雰囲気全開で、
そこにジブリを加えたようなテイスト全開の脚本になっており、
いわゆるジェネリック新海誠監督作品のようになっています。

声優さんやキャラデザ、作画のクォリティは本当に素晴らしいのに
脚本がガタガタというもったいなさも生まれており、
見ていていろいろな意味で怒りが湧いてくる作品でした。

10位 出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした

ほぼ全話作画崩壊「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(5点) 全12話 あらすじ 人々を守り戦った英雄アレンは、守ったはずの人々に裏切られ、死亡してしまう。アレンを導いた神の使徒であるアンリエットの計らいによりアレンは次の世界に転生し、ヴェストフェルト公爵家の長男として誕生し

原作は小説家になろうで連載していた作品で、
なろうらしいチート感あふれる主人公で多くのヒロインが居て…
というような感じの作品です。
ストーリー自体はあるある感溢れる感じですが、
とにかく作画が終わっていました。

1話の段階から主人公のキャラデザは落ち着かず、
シーンごとに整形してる勢いで安定せず、
戦闘シーンでのエフェクトのダサさはそれを助長し、
ちょっと笑ってしまうレベルでした。

コミカライズでは巨大な魔物が、アニメではただの犬だったりと、
ちょっとよくわからない改変もしており、
とにかくストーリー進行も早く、サクサクしています。
戦闘シーンでは音だけが鳴り響いてたり、カットされたりと、
話が進めば進むほど息切れしていました。

ストーリーも悪いことを考えているキャラの根本的な原因が
主人公が本当の力を隠していたせいというのもあって、
ストーリーで気になるところはあるものの、
それ以上の作画の悪さが際立っていた作品でした。

9位 アイドルマスター シャイニーカラーズ

無味無臭「アイドルマスター シャイニーカラーズ」レビュー
評価 ★☆☆☆☆(18点) 全12話 あらすじ 私たちは手を伸ばし、空へと飛び立てることを知った――。引用- Wikipedia

シャイニーカラーズといえばSNSで
原作ゲームをプレイして無くても登場キャラの
ファンアートが大量に流れてくる時期があったくらいの作品でした。
そんな多くのファンが存在する作品であり、期待されていたアニメ化でした。

しかし、蓋を開けてみると先行上映の時点で
ファンからの評判が芳しくない。通常、先行上映はファンが行くものであり、
自然と評判も高いものになります。
私はこの先行上映の感想はあまり普段から信じていないのですが、
それがどうにも様子がおかしい。

いざTVでこの作品が流れると納得でした。
フルCGのクォリティはそれなりに高いものの、
構図が一辺倒でアニメーションとしての面白みが薄い。
これだけならまだいいのですが、問題なのはBGMでした。

妙に暗い、とにかく暗い。
特に暗いシーンというわけでもないのにピアノの
アンビエントな曲が全話にわたって流れることが多く、
そのせいで特にシリアスでもないのに重苦しい空気感が流れています。

過去のアイマスシリーズの場合は大量の楽曲が使われ、
エンディングでもキャラソンが流れたりしたんですが、
この作品の場合はエンディングはノンボーカルな曲です。
ちょっと意味がわかりません。

キャラクター数の都合もあってユニットの事に掘り下げのですが、
1クールでほとんどのキャラの印象はつかず、
メイン、主人公的な立ち位置なキャラでさえ印象が薄い。
アイマスシリーズではもうひとりの主人公的な立場になる
プロデューサーですら居ても居なくてもどうでもいい存在でした。

話も本当に薄く、アイドルたちが競い合う大会はカットされたりと
わざと盛り上がらなくしてるのか?と思うほど
淡々と暗い曲が流れる中で平坦なストーリーが描かれており、
ちょっと意味がわからない作品でした。

なんというか、意識高い系な作品を目指そうとして
滑り尽くした。そんな印象を受ける作品でした。

8位 Re:Monster

全話総集編「Re:Monster」レビュー
評価 ★★☆☆☆(32点) 全12話 あらすじ 突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗引用- Wikipedia

原作は小説家になろうとしては古参な作品なのですが、
この作品も独特な演出というかストーリーの描き方をしています。
主人公は異世界に転生しゴブリンになり、
そこから強者を食らうことで食らったものの能力を得て強くなり
進化していきます。わかりやすく言えば転スラです。

そのストーリー自体は決して悪くはないものの、
問題は描き方です。
なにせ主人公の日記のような描き方になっています。
常に主人公目線で他のキャラの心理描写など殆どなく、
「こういうことがありました」というようなストーリーをつなげているだけ。

もはやストーリーというよりはプロットといったほうが
わかりやすいかもしれませんが、
そんな日記帳なストーリーの描き方はある意味独特でした。

ただ、そのせいで単調かつ地味になっており、
作画もお世辞にもいいとは言えない。
淡々と盛り上がりが薄いまま1クール終わってしまった印象です。

7位 ブルーアーカイブ The Animation

金!暴力!女!「ブルーアーカイブ The Animation」レビュ-
評価 ★☆☆☆☆(19点) 全12話 あらすじ ――ここが、私たちの居場所だから――数千を超える学校で形成された巨大な学園都市「キヴォトス」。引用- Wikipedia

シャイニーカラーズとおなじく、こちらも大人気
ソーシャルゲームを原作とした作品でした。
可愛いキャラクター自体は記憶に残るものの、
そもそも、根本的な世界観が非常にわかりにくい部分があります。

都市を生徒が管理し、自治している。
メインキャラたちが大人の代わりに色々としているものの、
なぜそうなっているのかという根本的な部分がわからず、
耳が生えていたり、天使の輪っかが浮かんでいたり、
銃をうち込まれても致命傷にならなかったりと
説明してほしい部分が説明されません。

これは原作のゲームでも明かされてない部分が多いらしく、
そもそもアニメという媒体、1クールと言う尺には
向いていなかった作品かもしれません。

ファンならば原作のキャラが動いて喋っているくらいで
楽しめる部分があるかもしれませんが、
それ以外だと厳しい作品でした。

6位 当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています

乙女小説が、まさかのBLに?!「当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全8話 あらすじ 「俺」は、事故で死亡し、恋愛ファンタジー小説『銀の王子と聖なる花嫁』の世界に、当て馬キャラのロニールとして転生してしまう引用- Wikipedia

2024年春の僧侶枠作品。
なろう系の悪役令嬢もののようなノリで、
自分が営業していた乙女小説の世界に転生した主人公、
当て馬で処刑されるキャラだったはずなのに、
スパダリ王子に惚れ薬をかけてしまいます(笑)

原作を改変しないようにしつつも処刑されないようにする。
悪役令嬢もの的な展開ではあるものの、
スパダリ王子を同性愛者にしてしまい、
本来のヒロインの出番や立ち位置を奪う主人公という
とんでもない原作改変をしでかしています。

僧侶枠らしいツッコミどころやバカバカしさはありつつも、
しっかりとした作画で描かれる作品で、
シンプルに先が気になる展開になっているものの、
全8話1話5分足らずでは明かされない謎も多く、
気になる要素をばらまくだけばらまいて終わった印象です。

僧侶枠は作品によっては2期を手掛けることもあるため、
この作品もいつか2期があることを願いたいですね。

5位 Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

平成オタクの同窓会「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」レビュー
評価 ★★★☆☆(56点) 全12話 あらすじ 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。引用- Wikipedia

これぞ、まさに平成オタクの同窓会のような作品でした。
なにせ、この令和の時代に主人公を「日野聡」さん、
ヒロインを「釘宮理恵」さんが演じるというだけで
とんでもないのに、川澄綾子さんや堀江由衣さんや、
伊藤静さん、田村ゆかりさんに新井里美さんまで出てくる。

もうとんでもないキャストです。
平成の時代ならともかく、令和になってキャリアも積まれ、
ベテランとなった声優さん達が再集結するというだけで
平成オタクにとってはたまらない部分がありました。

作画に関しては若干演出のふるさなどもありますが、
一定のクォリティを保っており、
ストーリーはなろう系らしいチートない世界召喚主人公ではあるものの、
異世界での差別という物を描きつつ、
ストーリーの中で描きたいことは見える作品でした。

最近の若いオタクにはこの作品の魅力は伝わりづらく、
恐らくアラサー以上のオタクでないと
「懐かしい」キャスト陣による同窓会感が味わえない部分はありますが
平成オタクにはぜひ1話だけでもチェックしてほしい作品でした。

4位 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

オスガキ無双「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」レビュー
評価 ★★★☆☆(58点) 全12話 あらすじ 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた引用- Wikipedia

なろう原作アニメの体感5割位の作品は作画が悪く、
あとの4割は普通、残りの1割がクォリティが高い作画で描かれている。
そんな印象があるのですが、この作品はその中でも残り1割の作品でした。

とにかく見ていて面白いアニメーションが描かれています。
CGを駆使しながらも、コミカルにキャラデザを切り替えつつ、
男の子なんだか女の子なんだかよくわからない主人公が
チートの限りを尽くしながら戦う。

そういったシーンを全力で描いている作品です。
序盤から中盤まではテンポよく、転生して
魔法の才能を手に入れた主人公が魔法を探求し、
更に強くなっていく過程はサクサクと描かれています。

とにかくアニメーションへのこだわりがきちんと感じられる描写は、
製作のこだわりをきちんと感じ、
見ていて面白いアニメーションを楽しめる作品でした。
主人公のイキリ具合、クソガキ感は好みが分かれるところではありますが、
そこを飲み込めれば楽しめる作品です。

制作を手掛けた「つむぎ秋田アニメLab」の
今後が気になる作品でも在りました。

3位 夜のクラゲは泳げない

光輝け!令和のクラゲ達「夜のクラゲは泳げない」レビュー
評価 ★★★★☆(60点) 全12話 あらすじ “私”も誰かみたいに輝きたい。明日話すべき話題も、今週買うべき洋服も、全部スマホ(トレンド)が教えてくれる。引用- Wikipedia

TVアニメオリジナル作品として制作された本作品。
歌い手、VTuber、イラストレーター、SNSやYouTube、
暴露系YouTuberにグループアイドルと、
これぞ「令和」という時代を象徴するような
最先端なトレンディ要素を入れまくった作品でした。

そんな今に生きる少女たち、量産型ではない、
なにか特別な存在になりたいという彼女たちが
数字に左右されながらも自らの自己表現を突き詰めていき、
成長し変化し、人気になっていくさまが描かれていました。

私のようなアラフォーよりも若い人たちのほうが
刺さる部分はあるんだろうなと思いつつも、
序盤から中盤は丁寧にストーリーを紡いでいたのにたいし、
終盤は要素の片付け方がバタバタしており、
もう少し深く掘り下げてほしいと感じる部分も多い作品でした。

そのせいもあって最後のライブシーンや曲自体の印象は
あまり残らない作品になってしまったのがやや残念なところではありますが、
TVアニメオリジナル作品として一見の価値のある作品でした。

2位 駒田蒸留所へようこそ

あなたは 今の仕事に 満足していますか?「駒田蒸留所へようこそ」レビュー
評価 ★★★★☆(65点) 全91分 あらすじ 若くして実家の「駒田蒸留所」を継いだ駒田琉生は、業界では新進気鋭のブレンダーとして注目されている。現在は華々しく活躍する彼女だが、社長に就任するまでは波乱の連続だった引用- Wikipedia

PA.WORKSによるオリジナルアニメ映画作品で、
去年上映された作品を
ようやく配信で6月に見ることができました。
タイミング的に去年見に行けなかったんですよね。

内容自体はPA.WORKSらしいお仕事を描いている作品です。
タイトル通りの蒸留所、ウィスキーづくりを題材にした作品で、
そんなウィスキーづくりを描きながらも、
PA.WORKSが描き続けてきた「仕事」とはなんなのかということに
着目している作品でも在りました。

自分が好きなこと、子供の頃からの夢を仕事にしている人は
決して多くは在りません。
この作品の主人公の一人である「高橋 光太郎」は
仕事を転々とし、1年と同じ仕事が続いていません。

そんな彼が、父の仕事を受け継いだもうひとりの主人公と出会い、
仕事というものに対するスタンスが変わっていく。
仕事をするということの意味、仕事とはなんなのか。
PAワークスが描いてきたお仕事アニメの本質を描くような作品でした。

映画館で見るにはかなり地味な作品ではありますが、
今なら配信で見れます、配信でぜひ御覧いただきたい作品です。

1位 姫様“拷問”の時間です

こんな酷い拷問見た事ない!「姫様“拷問”の時間です 」レビュー
評価 ★★★★☆(68点) 全12話 あらすじ 7世代前から続く、国王軍と魔王軍との水面下での争いがなおも収まらない中、魔王軍によって囚われた国王軍の姫は、軍の秘密を話すように“拷問”を受けることになる。引用- Wikipedia

魔族と人族が戦争をしている世界、
そんな世界で主人公である姫騎士は魔族に捕まってしまい、
拷問を受けることになってしまう。
これだけ見るとセクシーな作品にも思えてしまうのですが、
この作品は日常ギャグアニメとして完成された様式美が在りました。

拷問と言っても、主人公への拷問は「甘い誘惑」です。
彼女は姫として騎士として育てられており、
厳しい生活を送りながら友達すら作らずに成長しました。
そんな彼女だからこそ「焼きたての分厚いトースト」の
魅力抗えません(笑)

様々な美味しいものを目の前に出され、
ときには楽しそうに遊んでる光景を見せられる。
そんな「甘美な誘惑」が彼女にとっては拷問です。
真面目に育ってきたからこそ、痛みよりも快楽のほうが拷問になる。

そんな明るい拷問を繰り返しながら魔王軍のキャラクターたちと
交流を深め、そんな「今」に彼女たちは甘えてしまいます。
この捕虜生活を楽しみ、素のままの自分で居られる今の場所の
居心地の良さに甘えてしまうようになっていき、
姫だけでなく魔王軍のキャラもそう思っていきます。

姫様がいくら重要な情報を喋っても、
それが戦争で有利に生かされることはなく、拷問は続いていく。
中盤を過ぎるとマンネリ感もあるのですが、
そのマンネリが始めってからがこの作品の
本番のような印象も受けました。

2期も決定しており、この調子で3期、4期と
続いてほしいとおもえる作品でした。

2024年春アニメ

2024年春アニメも一部の作品は万策尽きたりしましたが、
ほとんど最終話を迎え、当サイトでも続々とレビューしていく予定です。
7月は夏休みに入るということも在り、
ちょっと重めなアニメコラムも1本考えています。

ここ最近は一月に11本くらいのペースが続いており、
ちょっとペースが落ちてるのが自分的には納得行っておらず、
今月こそアニメコラムを含め15本は目指したいところです。

気温も上がりつつありますが、7月もよろしくお願いいたします。

「」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください

  1. 匿名 より:

    序盤は全く話題にならなかったものの、
    個人的には『烏は主を選ばない』は
    久々に「やられた!」と思わされて
    今期アニメで一番好きになりました
    2クール目が20日から放送されますが、
    一旦1クールまでの笠さんの評価を
    お訊ねしてみたいですね~!