アニメコラム

【春は爆発】ガチで選んだ「劇場版 名探偵コナン」ランキング BEST30【アニメコラム】

コナン映画ランキング アニメコラム
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みなさん、名探偵コナンはご存知でしょうか?
このブログ、並びにYouTubeを普段からご覧頂いている方からすれば
そんな質問すら馬鹿げたものに感じるかもしれません。

もはや国民的アニメの1つとなった名探偵コナン。
原作は1994年から連載が始まり、アニメは1996年から放送されています。
20年以上も連載、放映されている人気作品であり、
当然「映画」も毎年作られています。

今年公開された「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」で
総集編映画も含みむと30作品目となります。

当サイトでは毎年レビューしており、ほぼ毎年劇場に足を運んでいます。
コナン映画ガチ勢であり、コナンという作品を、コナンという映画を
毎年毎年楽しみにしています。

アニメ界のボジョレーヌーボー

コナン映画が始まって約30年、初期の作品は特に名作も多く、
高い評価をえています。

しかし、ある時期からコナン映画にも
「当たり外れ」が生まれるようになりました。
これはクレヨンしんちゃんやドラえもんなど、コナンと同じく、
毎年映画をやってる作品ならば陥ってしまうジンクスのようなものです。

長期シリーズの作品だからこそキャラも増え、設定も増え、
映画を作るたびに脚本家も変わる。
初期の作品は同じ監督がやっていたのに、途中から毎回のように
監督が変わるせいで当たり外れも必然的に生まれます。

特に初期を超えたあたりからコナン映画の「暗黒期」と
呼ばれる時代も存在し、明らかに迷走し続けて言いました。
しかし、そんな時代でも興行収入は20億や30億を稼ぎつつ、
時を重ね、キャラクターを積み重ねたことで
興行収入はどんどん増えていき、今のコナン映画があります。

私も子供の頃から名探偵コナンを楽しみ、
ここ数年は毎年、必ずコナン映画を劇場に見に行くことが
毎年の恒例となっております。

私にとってのコナン映画は「爆発」であり「アクション」です。
約30年間で積み重ねた様式美という名のお約束、
ありえないようなコナンのアクションや爆破による
とんでもない被害額、そして犯人のぶっ飛んだ動機を
毎年毎年楽しみにしております。

コナン映画ランキング

純粋なコナンファンとは少し違った目線であり、
いわゆる「キャラ萌え」は私の中にはあまりありません。
そんな私の独自の観点ではありますが、
この記事ではそんなコナン映画を
おすすめ順にランキング形式でご紹介致します。

30位:名探偵コナン 業火の向日葵

「名探偵コナン 業火の向日葵」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(7点) 全112分 あらすじ ニューヨーク・マンハッタンのオークションで、かつてゴッホが2番目に描き、第二次世界大戦時の芦屋空襲で焼失したとされる『ひまわり』の模写が出品された引用- Wikipedia

数あるコナン映画の中でも、この作品が最下位になってしまった
原因は色々とあるのですが、この作品、脚本が未完成すぎました。
もともとの脚本は3時間の尺のものであり、
それを2時間にするために色々と削った結果、
作品の「芯」となる部分を失ってしまったような作品でした。

2時間の映画の割には多い登場人物たちは一切記憶に残らず、
グダグダなストーリー展開の割には
今までのコナン映画で見たことのあるような展開も多く、
本来は殺人事件が1つ描かれるはずだったようなのですが、
それがカットされたせいで探偵としてのコナンの活躍が薄い。

ゴッホのひまわりを守る7人、そんな7人を
ろくに身辺調査もせず、後に警察がGoogleで検索すると
7人の中の裏切り者がわかるという
探偵の存在感があまりにもない作品でした。

終盤の蘭の格闘シーンやアクションはそれなりに見応えがあるものの、
爆発はそれなりにあるものの、
コナン映画のお約束であるスケボーアクションもなく、
記憶に残るのはアクションシーンぐらいの薄味。

怪盗キッドが犯人の証拠を見つけ出したりと、
平成のホームズの存在感が本当になく、ストーリーが
シンプルにつまらなすぎたという印象が残ってしまい、
それ以外の記憶が抹消されるほど味気ない作品でした。

29位:名探偵コナン 緋色の不在証明

「名探偵コナン 緋色の不在証明」レビュー
評価 ★★☆☆☆(26点) 全90分 あらすじ 来葉峠で死亡したと思われていた赤井秀一を中心に、それぞれのキャラクターのパーソナリティや見どころをテレビアニメシリーズからクローズアップ引用- Wikipedia

映画としては初の総集編映画な本作品なのですが、
90分という尺で赤井さんや赤井さんの家族である
世良や羽柴秀吉、領域外の妹の4人のエピソードを
ぎゅうぎゅうに詰め込みまくった作品でした。

そのせいもあって序盤から中盤は
「コナン」によるナレーションで彼らとの出逢いと
事件がダイジェスト的に描かれるだけで、
新規の人がこの作品をみても赤井さん関連のエピソードが
理解できるわけもなく、既存のファンとしてもカットが気になります。

終盤に描かれる10年前のエピソードがカットもあまりなく
自然に描かれているのですが、
作品全体がかなり荒々しい総集編になってしまっていて
あえてこの作品を見る理由が無い印象を受ける作品です。

冒頭の赤井さんの自己紹介は面白いんですが…

28位:名探偵コナン vs. 怪盗キッド

シンプルすぎる総集編「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」アニメレビュー
評価 ★★★☆☆(45点) 全81分 あらすじ 江古田高校2年生の黒羽快斗はある日、世界的マジシャンだった父・黒羽盗一が実は世間をにぎわせていた「怪盗キッド」であったこと、そして父が謎の組織に殺害されたことを知る。引用- Wikipedia

名探偵コナンの総集編映画第三弾な本作品。
1作目が赤井さん、2作目が灰原哀ときて3作目は怪盗キッドでした。
ただ、この作品、かなりシンプルな総集編映画になっています。

怪盗キッドはもともと「まじっく快斗」の主人公であり、
世界観を同じくする名探偵コナンにゲスト出演して以来、
メインキャラの一人になった彼。
そんな彼の初期のエピソードと、コナンとの対決を描いているだけで
それ以上でもそれ以下でもない作品です。

一応、この作品を見れば怪盗キッドのことが知れる作品には
なっているのですが、1本の映画としてみると、
前作の灰原哀の総集編映画に比べると物足りない部分が目立ち、
冒頭の自己紹介くらいしか見どころがありません。

それほど怪盗キッドに関して予習が必要なほどエピソードも多くなく、
これだったらhuluなどで彼に関連するエピソードをみたほうがいいかなと
思うような感じが強く、わざわざ映画館で見るほどではなかったという
印象を受けてしまう作品でした。

27位:名探偵コナン 紺碧の棺

「名探偵コナン 紺碧の棺」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(9点) 全107分 あらすじ 佐藤刑事と高木刑事は、都内で強盗犯とカーチェイスを繰り広げていた。佐藤は巧みなドライビングテクニックで強盗犯の車を追い詰め、横転させる引用- Wikipedia

コナン映画の歴史の中で「暗黒期」と言われる時期に生まれたこの作品は
そんな闇黒さを象徴するようなものでした。
まず、ストーリーの規模感が小さく、少年探偵団を絡めた
離島の海賊絡みのお宝探しというストーリー事態は気になるものの、
少年探偵団は途中で物語に絡んでこず、毛利蘭と鈴木園子の
友情物語にシフトしてしまいました。

序盤こそ、その宝探しにワクワクできるんですが、
淡々としたストーリー展開と宝をめぐり起る殺人事件を
起こした犯人の間抜けっぷりが色々と際立ってしまっていて、
アホかとおもうほど証拠を残しまくっています。

そのあたりの淡々さやミステリーとしての物足りなさが凄まじく、
映画というよりはTVスペシャルのような印象を受けます。
ラストシーンでの脱出劇などは印象に残るもものの、
作品全体としてかなり薄味で、TVSPなら不満がないものの、
映画としては物足りない作品になっていました。

爆破はあるものの、スケボーがないのも個人的には
マイナスポイントの1つです。

26位:名探偵コナン 戦慄の楽譜

「名探偵コナン 戦慄の楽譜」レビュー
評価 ★★★☆☆(38点) 全115分 あらすじ 高名な元ピアニストの堂本一揮によって創設された堂本音楽アカデミーの練習室が爆発し、アカデミーの1期生が2名死亡、バイオリニストの河辺奏子が重傷を負った。引用- Wikipedia

コナンというミステリー作品で、なぜか音楽にこだわってしまった作品でした。
作中では有名なクラシック曲も多用しており
「アメイジング・グレイス」や「アヴェ・マリア」など
聞いたことのある楽曲を多く採用し、
ピアノ、歌声、パイプオルガンなど「音響」にかなりこだわっていますが、
コナンという作品でそこにこだわられても…という印象が強いです。

恐らくこの作品で有名なのは「あのシーン」であり、
テレビで実際に可能かどうか検証されるなど
ある意味で知名度は高い作品です。

ただ、そのシーンの有名さに比べて作品全体としての印象は薄く、
アクション面の物足りなさもさることながら、
犯人の回りくどい爆破の仕掛けや、淡々と事件を捜査する部分など
映画というよりはTVSP規模なストーリーでしかありませんでした。

爆破があるからこそ映画っぽいんですが、
あのシーン以外の印象はとにかく薄く、語ることも少ない。
つまらないわけではないのですが、地味な作品という
印象が拭えない作品です。

25位:名探偵コナン 紺青の拳

コナン密輸入「名探偵コナン 紺青の拳」レビュー
評価 ★★☆☆☆(21点) 全109分 あらすじ シンガポールのマリーナベイ・サンズにあるラウンジバーで、実業家で犯罪行動心理学者のレオン・ローが弁護士のシェリリン・タンとある取引について話し合った直後、シェリリンが何者かに刺殺され彼女の車

この作品、ある意味面白くはあるんですが、
もう作品全体でツッコミどころがすごすぎて、
それを見る人がどう処理するかで評価が変わる作品です。

怪盗キッドがシンガポールで起こった殺人事件の
濡れ衣を晴らしてもらうために、コナンを「密輸入」するところから
この作品は始まるわけですが、その時点でだいぶ強引で、
その後も強引な展開が非常に多い作品です。

犯人の動機自体は面白いのですが、そんなことよりも、
シンガポールが海賊によって破壊される展開は色々と謎であり、
ラストのアクションシーンなどもかなり強引です。

毛利蘭や鈴木園子などヒロインたちは可愛らしいのですが、
赤いオーラを身にまとい戦闘をする京極さんや、
いいところがない怪盗キッド、
ロケット・ランチャーで破壊されるシンガポールなど、
色々とやりたい放題でメチャクチャな作品でした。

この作品の前作がゼロの執行人で、大ヒットをしたせいもあってか
色々と空回りしているな…と感じる作品でもありました。

24位:名探偵コナン 漆黒の追跡者

「名探偵コナン 漆黒の追跡者」レビュー
評価 ★★☆☆☆(30点) 全110分 あらすじ 東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。どの現場にもアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていた引用- Wikipedia

この作品も黒ずくめの組織が絡む作品でした。
この作品でも黒ずくめの組織はヘリコプターから
大量の銃弾を打ち込んでおり、そういった派手さはあるのですが、
ミステリー部分が色々と強引でした。

いわゆる見立て殺人なのですが、麻雀牌を
「エレベーター」に見立て、北斗七星の配置通りの場所で
ターゲットを殺すという回りくどさの塊のような犯人で、
頭がいいんだか悪いんだかよくわからない犯人です。

おそらく、この作品をみたことがある人でも
この事件部分の記憶は薄いのではないでしょうか。
黒ずくめの組織や警察関連のキャラが多く出る面白さはあるものの、
捕まったキャラが「カブトムシ」にシールをはって助けを求めるなど
ツッコミどころの強引さも目立つ作品です。

この作品で強烈に記憶に残るのは「毛利蘭」が人間を辞めたことでしょう。
この作品を境に戦闘能力がメキメキと向上していますが、
やはり、この作品で「銃弾」をよけたことで覚醒したのかもしれません(笑)

そしてまたもや伸縮ベルトも大活躍しており、
色々と突っ込みどころはありつつも、
アクション面は名探偵コナン 純黒の悪夢と同じく楽しい作品でした

23位:名探偵コナン 純黒の悪夢

「名探偵コナン 純黒の悪夢」レビュー
評価 ★★☆☆☆(39点) 全112分 あらすじ ある日の夜、警察庁内に何者かが侵入し機密データを閲覧していた。これを察知した安室透や風見裕也ら公安警察は侵入した女と対峙するも、警察庁内から逃げられてしまう。引用- Wikipedia

コナン映画としてはある種の分岐点で、
赤井さんや安室さんといった人気キャラクターを
活躍させまくる作品でした。

黒ずくめの組織の一員である映画オリジナルキャラ「キュラソー」が
登場し、彼女が記憶喪失となりコナンと関わっていく。
そういったストーリーのため「殺人事件」が起こらず、
赤井さんと安室さんが中心にストーリーを勧めている感じが強い作品でした。

今までの作品ならばコナンが活躍する部分を
赤井さんと安室さんが奪ってしまっており、
主人公が蚊帳の外とまではいかないものの、
赤井さんと安室さんの存在感に負けているシーンが多かった印象です。

キュラソーが子どもたちと触れ合うことで彼女の中に変化が生じ、
終盤では命を賭けてまで子どもたちを助け出そうとする。
その変化と成長自体は悪くないものの、
ストーリー的にはコナン映画としてはぱっとしない部分があり、
アクションも無駄に派手です。

特に黒ずくめの組織はあくまで裏の組織のはずなのですが、
白昼堂々と暗殺しようとしたかとおもえば、
終盤には「どでかいアーム付き」の戦闘機で戦闘行為を行っており、
ちょっとやりすぎなくらいのアクションが空回りしていました。

安室さんと赤井さんも観覧車の上でバトっていたりと、
「一体何を見せられているんだ…」というような感覚に陥り、
スケボーアクションなどあまりありません。

ただ終盤の伸縮ベルトの伸縮具合の凄まじさだけが
強烈に記憶に残る作品でした(笑)

22位:名探偵コナン 異次元の狙撃手

「名探偵コナン 異次元の狙撃手」レビュー
評価 ★★☆☆☆(35点) 全110分 あらすじ ある日、コナンたちは東京を一望できるベルツリータワーのオープニングセレモニーに参加した。引用- Wikipedia

どの作品も、なんやかんやで3回は少なくとも見ていることもあって
ある程度「犯人はこいつで、こういう事件で」と語れるほど
記憶には残っているのですが、この作品、何度みても
「どんな事件だっけ?」「犯人誰だったっけ?」と記憶に残らない作品です。

アクションシーンに関しては非常に満足度が高い作品です。
特に今回はスケボーシーンもかなり気合が入っていて、
ジャッキーチェンもびっくりなアクションを繰り広げながら、
キック力増強シューズで強化されたジャンプ力でジャンプをし、
幅寄せしてくるトラックの下をくぐりぬけ、射撃してくる銃弾をよけています。

それくらいアクションシーンの記憶は強く、
終盤の「伸縮ベルト」によるコナン自身を射出シーンは
かなり印象深く、蘭ねーちゃんの戦闘力も
犯人を殺す勢いでやばいという記憶だけは残っています。

しかし、肝心のストーリーが本当に薄い。
映画の中でのセリフも恐らく過去のコナン映画を見ても
1番少ないキャラクターであり、コナンと被害者や加害者が
ほとんど関係もなく、会話もほとんどしてないせいもあって
印象が薄い作品です。

原因の1つとして「字幕」もあると思います。
海外のキャラクターが多いせいか英語による会話が多く、
日本語字幕でセリフをみているシーンも多いせいで、
どうにも記憶に残らないのかもしれません。

当時は明かされてなかったあの人の正体が
映画のラストで明らかになるという見せ場と
アクションシーンだけは印象に残るのですが、
何度みても犯人と事件の記憶が定着しない作品でした

21位:名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン

ミラクルキュートなサイエンティスト「名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全90分 あらすじ キーパーソンとなる灰原哀に関するエピソードを抜粋し、彼女の過去に迫る。 引用- Wikipedia

コナン映画の総集編映画、第2弾な本作品。
今作では灰原哀が特集されています。
最初の赤井さんや、三作目の怪盗キッドのものと違い、
今作はミステリートレインが作中の9割を占めており、
灰原哀とコナンとの出会いなどは軽くサラッと流されるだけです。

それでもミステリートレインの回がTVアニメでは4回に
分けて放送されただけでに、もともと映画のような
規模感のストーリーになっているため、見ごたえがしっかりあります。

赤井さん、安室さん、黒ずくめの組織、コナンの母、
怪盗キッドとかなり豪華なキャラが登場し、
灰原哀を巡るストーリーが描かれつつ、
ミステリートレインの中で起る殺人事件も描かれます。

もし、この作品が映画だったとしても見ごたえのあるものになっており、
劇場で見たとしても満足感のある作品だったろうなと感じる作品でした。
ただ、あくまで総集編のため高い評価はしきれず、この順位に。

20位:名探偵コナン 11人目のストライカー

「名探偵コナン 11人目のストライカー」レビュー
評価 ★★☆☆☆(27点) 全110分 あらすじ コナンや少年探偵団は現役プロサッカー選手が指導を行うサッカー教室に参加した。そこで小五郎は、大学時代の後輩の榊良輔と再会を果たす引用- Wikipedia

「Jリーグ20周年記念プロジェクト」とのコラボ作品となっていて、
三浦知良選手が本人役で声優として出演されているという
異色作でもあります。

この作品は爆破しまくりな作品でした。
個人では扱いきれないであろう爆薬をしかけまくり、
サッカーのスタジアムが爆破され、「電光掲示板」が爆破され、
一歩間違えば数百人は死傷者が出そうなほどの被害が出ています。

終盤になると犯人は10箇所のスタジアムに爆弾を仕掛け、
面倒くさい暗号で止め方を教えてくれます。
一体どうやって一人で10箇所ものスタジアムに
爆弾を仕掛けられたのか、コナン映画で1番の謎かもしれません(笑)

そんな犯人の要求に従って
サッカー選手がプレイしている光景を見せられたり、
終盤は少年探偵団がだらーとパス回しをしたり、
爆破シーンはともかくとして、色々としまりがない感じでした。

スケボーシーンは大変楽しめたんですが…(笑)

19位:名探偵コナン から紅の恋歌

「名探偵コナン から紅の恋歌」レビュー
評価 ★★☆☆☆(30点) 全112分 あらすじ コナンと蘭、少年探偵団一行は、百人一首の団体「皐月会(さつきかい)」の会長である阿知波研介との対談を行う小五郎に同行し、皐月会が主催する大会「高校生皐月杯」が行われる日売テレビを訪れていた引

この作品、ブームに辺に乗っかってしまったような作品でした。
序盤はコナン映画らしいアクションシーンと爆破があり、
特にアクションシーンはコナンが「遠心力」を利用し、
伸縮ベルトとスケボーで回転しながらぶっ飛ぶシーンは
何度みても大爆笑してしまいます。

物語冒頭で殺人事件が起き、テレビ局が爆破されと、
ハラハラするようなストーリーが序盤の30分で描かれるのですが、
残りの60分ほどは淡々としています。

その原因は「百人一首」です。
当時、ちはやふるがブームになった影響をこの作品も受けており、
「和葉」が百人一首の大会に参加することになるという
物凄くどうでもいいストーリーが展開してしまいます。

服部平次と和葉のラブストーリー部分に、
新たな恋のライバルである「紅葉」などもでたりするのですが、
この作品の犯人は私が犯人ですといわんばかりに、
怪しげな行動とセリフを吐き散らかしていて、
ミステリーとしての面白さも物足りない作品でした。

終盤の脱出劇も爆風を利用して脱出するという、
天国へのカウントダウンの平次バージョンのようなものになっており、
いまいちインパクトに欠ける作品でもあります。

もっとも服部平次や和葉のファンならば楽しめる作品であり、
映画ではなくTVSPとしてなら楽しめる作品という印象でした。

18位:名探偵コナン 銀翼の奇術師

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」レビュー
評価 ★★☆☆☆(30点) 全108分 あらすじ 毛利小五郎は、「Romeo Juliet Victor Bravo!」 と書かれた怪盗キッドの予告状についての相談を、舞台女優の牧樹里から受ける。引用- Wikipedia

この作品も「TVSP」なら…という印象を受ける作品です。
なにせ殺人事件が起るのが中盤を過ぎてからで、
そんな殺人事件も15分程度で解決してしまうという
かなりミステリーとしてはお手軽なものになっています。

メインは怪盗キッドとコナンの対決であり、
それを序盤から中盤で描き、終盤はパイロットが
意識不明になってしまったことで、
怪盗キッドとともに知恵を合わせて着陸する
アクションシーンがメインになっています。

ズブの素人である毛利蘭と、ズブの素人である鈴木園子が
コナンの指示で飛行機を着陸させる。
かなりメチャクチャな展開であり、そのメチャクチャさが
ツッコミどころではありつつも、コナン映画らしい楽しみでもあります。

ただ、そのシーン以外の印象は薄く、
もう少しミステリー成分が欲しくなる作品でした。

17位:名探偵コナン 天空の難破船

「名探偵コナン 天空の難破船」レビュー
評価 ★★☆☆☆(37点) 全103分 あらすじ 東京都西多摩市の国立東京微生物研究所が、7人組の武装グループに襲撃される事件が発生する。武装グループは研究所に厳重保管されていた殺人バクテリアを強奪し、研究所を爆破して逃走した。引用- Wi

冒頭から大事が起きている作品です。
テロ組織が「微生物研究所」を襲い、細菌兵器を盗み出し、
そんなテロリストがコナンたちの乗る飛行船をハイジャックする。
もはや高校生探偵が扱って良い規模の事件ではありません(苦笑)

これがもう少しあとの作品ならFBIや公安が絡んできそうなものですが、
当時のメインキャラといえるのはコナンたちと怪盗キッド、
服部平次くらいなものでした。
だからこそ、コナンがなんとかしないといけません(笑)

テロリストは全員銃で武装しており7人も居ます。
そんな相手にコナンが博士の道具を活用しながら
大立ち回りするさまはどこのダイ・ハードだ!といわんばかりの
アクションを繰り広げており、思わず大爆笑してしまいます。

テロリストもテロリストで邪魔なコナンを飛行船から
投げ捨てたりとガチ感が凄まじく、
殺人事件は起きないもののアクションシーンにかなり力を入れています。

ただ、犯人の動機といえるものが壮大な「火事場泥棒」で、
やや拍子抜けする部分もありますが、
ツッコミどころを楽しめるコナン映画に仕上がっています。

16位:名探偵コナン 100万ドルの五稜星

圧倒的爆発不足「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」レビュー
評価 ★★☆☆☆(32点) 全111分 あらすじ 北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だったが、折しも函館で開催される剣道大会のため、服部平次やコナンも同地を

2024年コナン映画最新作な本作品。
今回は怪盗キッド、そして服部平次がメインで描かれる回でした。
ここ最近のコナン映画は規模感がだいぶ大きなものになっており、
FBIや黒ずくめの組織、公安などがメインになることで
事件の規模も大きなものが多かった印象です。

そんな中でこの作品は「函館」を舞台にした作品となっており、
五稜郭にお宝の謎を仕込み、函館山に隠されたお宝を巡る
ストーリーが描かれている作品でした。
やや規模感も小さく実質的な被害者は一人のみで、
爆発シーンもかなり物足りない感じでした。

五稜郭や函館山など大きな建物や爆破しそうな場所は
たくさんでてくるのですが、結局爆破されることもなく、
個人的にそこが消化不良で終わってしまいました。

登場人物もかなり多く、いろいろな立ち位置のキャラがおり、
「青山剛昌」先生のまじっく快斗やYAIBAを見てないと
把握しきれないキャラも居るため、個人的にそこも
気になるところでした。

ラストのサプライズ、怪盗キッドの意外な真実が明らかになる点は
予想外だったがゆえに記憶に残るのですが、
それ以外の部分がややぼやけてしまった印象を受ける作品でした。

15位:名探偵コナン 沈黙の15分

「名探偵コナン 沈黙の15分」レビュー
評価 ★★☆☆☆(32点) 全109分 あらすじ 再選を果たした朝倉優一郎都知事のもとに 「お前の傲岸不遜な4年間の都政に対し天誅を下す」との脅迫状が送りつけられた。 引用- Wikipedia

この作品、事件としてはそこまで面白みはありません。
冒頭で爆発が起きて期待感が出るのですが、
そんな冒頭を過ぎると田舎の村で起きる殺人事件と、
8年ぶりに会う村人たち、過去にひき逃げを起こした人物や
年間眠ったままだった少年が目覚めたりと、
映画とは思えないスケールの小さい事件が描かれます。

この事件自体は映画としては物足りないものがあるのですが、
この作品を象徴するアクションがラストで描かれます。
そう、雪崩です(笑)

爆弾によって崩壊したダム、そんなダムの水をせき止めるために
コナンが「雪崩」を起こすという神の御業のようなことをしでかします。
しかも、手段はスノボー。

この作品のキャッチコピーは「ラスト15分予測不可能!」でしたが、
このラスト15分を誰が予想したでしょうか(笑)
このラストのシーンだけでもお腹いっぱいになるほど、
コナン映画感が素晴らしい作品でした。

14位:名探偵コナン 緋色の弾丸

「名探偵コナン 緋色の弾丸」レビュー
評価 ★★★☆☆(41点) 全110分 あらすじ 東京で開催されることになった世界最大のスポーツの祭典「WSG―ワールド・スポーツ・ゲームス」。引用- Wikipedia

この作品、コナンとしては珍しく時事ネタのようなものを
盛り込んでいる作品でした。

東京で開催されることになった世界最大のスポーツの祭典
「WSG―ワールド・スポーツ・ゲームス」、
これはまさに「東京オリンピック」のことで、
作中には現実ではまだ未完成の「リニア」まで出てきます。

正直、事件自体の記憶はそこまで残らないのですが、
この作品、メチャクチャなことをしています。
なにせオリンピック会場とリニアが破壊されます(笑)

終盤で犯人によって暴走したリニアを
コナンがなんとかしようとする。はっきり言って無茶苦茶です。
「どうすれば時速1000kで走るリニアをコナンが止められるか。」
そこから脚本を考えたのかな?と思うほど、
終盤のこのシーンのためにストーリーと伏線が散りばめられていました。

そんなリニアを止める方法もとんでもなく、
止めることはできたものの、オリンピック会場にツッコミ
会場もリニアもめちゃくちゃになっているが、
コナンたちは無事というあり得ないアクションが
まさにコナン映画らしいとも言えます。

13位:名探偵コナン 迷宮の十字路

「名探偵コナン 迷宮の十字路」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全107分 あらすじ 東京・大阪・京都で、合わせて5人の男が翁の能面を被った犯人に日本刀や弓矢で殺される事件が発生。引用- Wikipedia

コナンが工藤新一の姿に一時的に戻る唯一の作品です。
そういった意味での特別感もかなり強く、
服部平次初のメイン映画ということで記憶に残ってる人も多いでしょう。

そしてなにより犯人のあのセリフ
「義経になりたかったんや!」は一度聞くと忘れられません(笑)
爆発に関しては不足しているものの、アクションシーンはしっかりとあり、
ミステリーとしても見応えがあります。

爆破やスケボーシーンがないのは物足りないのですが、
服部平次と和葉の恋模様は今見返すと初々しさすら感じるほどで、
思い出補正もあるかもしれませんが、印象に残ってしまっている作品です。

12位:名探偵コナン 絶海の探偵

「名探偵コナン 絶海の探偵」レビュー
評価 ★★★☆☆(59点) 全110分 あらすじ 早朝、京都府の舞鶴湾で巡回中の海上保安官によって自爆用の爆弾を積んだ1隻の不審船が発見された。 同日、舞鶴港で海上自衛隊によるイージス護衛艦「ほたか」の体験航海が開催され、その参加者の中には

コナン映画といえば爆発、そしてアクションというのが
私の印象なのですが、この作品はゴリゴリにミステリーです。
脚本を手掛けたのが「相棒」などを手掛ける脚本家であり、
それゆえにコナンが杉下右京になっても違和感がないほど
「大人」なストーリーが展開されています。

コナンという作品で「某国のスパイ」が出てくると
誰が予想したでしょうか(笑)
船の上を舞台にして、そんなスパイは誰なのか、
事件の犯人は誰なのかという緊張感あふれるストーリーが展開されます。

更に終盤はお約束の蘭のピンチもあり、
スケボーや爆破などはないものの、
大人向けに割り切った名探偵コナン映画として
しっかりと記憶に残る作品でした。

11位:名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌

「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全112分 あらすじ る人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団と共に、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。引用- Wikipedia

コナン映画10作品目の記念作品。
記念作品ということもあって怪盗キッド、服部平次、
そして「白馬探」というレアキャラまで登場します。
蘭や少年探偵団の腕に爆弾をくくりつけられ
人質に囚われながら、毛利小五郎、服部平次、コナンが事件を探る。

シンプルではあるものの緊迫感のあるストーリーが展開していき、
アクションシーンも素晴らしく、銃撃戦から
スケボーシーンまできちんと盛り込まれています。
事件の真実、真相も面白く、結果的に警察の捜査通りであり
それ以上でもそれ以下でもないという結末は興味深いものがありました。

そしてラストのシーン。事件は解決したはずなのに、
元太の爆弾だけ回収されておらず、ジェットコースターに乗ってしまい、
ジェットコースターに乗りながら爆弾をなんとかしようとするシーンは
いろいろな意味で印象に残る作品です(笑)

10位:名探偵コナン 水平線上の陰謀

「名探偵コナン 水平線上の陰謀」レビュー
評価 ★★★☆☆(57点) 全107分 あらすじ 15年前、北大西洋の海上で貨物船・第一八代丸が氷山に激突して沈没する事故が発生し、沖田船長と三等航海士の2人が死亡した。引用- Wikipedia

この作品ほどコナン映画ファンほど騙される作品はないでしょう。
船の上で起る殺人事件、倒叙ミステリーとして
冒頭から見ている側には犯人が誰か分かっています。

そんな中で毛利小五郎は的はずれな推理をします。
これはコナンとしてはお約束の展開であり、
その後にコナンがきちんとした推理をすることで犯人が
無事捕まるのがお約束なのですが…

この作品はちょっと違います。作品全体で「ミスリード」を誘っており、
コナンのお約束ですら、そんなミスリードに利用し、
コナンが披露した推理が「間違っていた」というのがこの作品のミソだ。
真犯人にコナンでさえ踊らされたのに、毛利小五郎だけは
自分の推理を曲げなかったことで真実にたどり着けます。

アクション面ではやや不足しているものの、
お約束の蘭のピンチなどもありつつ、1本の映画として
ミステリーとして完成度の高い作品でした。

9位:名探偵コナン ハロウィンの花嫁

https://www.animekansou.com/conanmovie25.html

渋谷が大変なことになります(笑)
今の渋谷があるのはコナンのお陰であり、コナンが居なければ
渋谷が崩壊していたというとんでもない作品です。

この作品のメインは安室さん、そして安室さんの過去と、
警察学校の動機のキャラがメインとなって描かれます。
同時に高木刑事と佐藤刑事のラブロマンスも描かれながら
過去と今が交差しつつ描かれるストーリー、
そして爆破しまくりなシーンの連続はワクワクが止まりません。

今回の犯人は爆弾魔であり、だからこそ爆破ばっかりです(笑)
最終的には渋谷を大爆発させようとする犯人を
コナンたちがなんとかしようとするのですが、
色々と突っ込みどころはありつつも、それがどうでもよくなるほど
コナン映画らしい楽しみが詰まった名作でした

8位:名探偵コナン ゼロの執行人

https://www.animekansou.com/conanmovie22.html

コナン映画としてターニングポイントだったなと感じる作品でした。
コナン映画のお約束である爆破から始まり、
きちんとしたストーリー展開とミステリー、
コナン映画を何本を見てきた人でも予想できないストーリー展開は
素直に面白く、終盤のとんでもアクションは大爆笑の連続です。

まさかコナンでコロニー落としのようなことをすると
誰が予想できたでしょうか(笑)
ドローンやtor、IoTを使用したテロなど、最新技術を
利用した事件の内容は興味深く、安室さんのキャラも際立っており、
多くのリピターを生み出した作品でした。

この作品で興行収入もぐいっと上がったことで、
コナン映画がより幅広い層に受け、今につながっていると感じます。

7位:名探偵コナン ベイカー街の亡霊

「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」レビュー
評価 ★★★☆☆(58点) 全107分 あらすじ 江戸川コナンたちは新型仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーを訪れるが、ゲームの開発者である樫村忠彬がIT企業社長のトマス・シンドラーに刺殺される。引用- Wikipedia

コナンとして異色作でもある作品です。
物語の舞台は「ゲームの中」であり、更にデスゲームまで開催される。
SAOもびっくりな展開で描かれる本作品は
キャラモノ映画の禁忌を犯しています。

コナンだけでなく、ドラえもんやクレヨンしんちゃんといった作品で
メインキャラの「死」を描くことはありません。
本編に影響が出てしまうゆえに映画ではそういう展開はまず起こらない。
しかし、この作品はゲームの中で擬似的にではあるものの
「メインキャラ」の死を描いているのが特徴的です。

海外に行けないコナンがロンドンで、シャーロック・ホームズの世界で
ジャック・ザ・リッパーをおう、そんな中で犠牲になる
メインキャラたちとハラハラ感も凄まじく、
色々と突っ込みどころがある部分はあるものの、
1度見ると忘れられない作品です。

6位:名探偵コナン 黒鉄の魚影

「名探偵コナン 黒鉄の魚影」レビュー
評価 ★★★★☆(78点) 全109分 あらすじ ドイツ・フランクフルトでキール(水無怜奈)は、ユーロポールの女性職員ニーナを追跡していた。キールはニーナを追い詰めつつも彼女を逃がそうとするが、ジンが背後からキールの肩ごとニーナを撃ち抜いて

私個人として、名探偵コナンの中では灰原哀というキャラが大好きであり、
そんな彼女がフィーチャーされたこの作品はたまりませんでした。

ある種の原点回帰で、初期の頃にやっていた黒ずくめの組織が出ると
必ずコナンの正体がバレるバレないの問題もありつつ、
灰原哀がそんな黒ずくめの組織に攫われるという展開は
ハラハラ感が凄まじい作品でした。

しかも、今回の黒ずくめの組織がガチです。
「シェリー」が「灰原哀」であることを突き止めてしまい、
ウォッカ達がが彼女の前に対面するシーンの緊迫感も素晴らしく、
そんな絶望的な状況の中での灰原哀の描写がたまりませんでした。

アクションシーンも素晴らしく、特にスケボーシーンは
これでもか!と言わんばかりに暴走しまくっています(笑)
蘭の戦闘シーンも凄まじく、黒ずくめの組織とガチでやりあっており、
爆発要素もしっかりとあります。

これぞコナン映画といわんばかりの原点回帰と
緊張感、面白さにあふれる作品でした

5位:名探偵コナン 瞳の中の暗殺者

「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」レビュー
評価 ★★★☆☆(53点) 全100分 あらすじ ある雨の日、江戸川コナンや少年探偵団は、奈良沢治警部補が拳銃で撃たれたのを目撃する。引用- Wikipedia

初期の頃の作品は名作も多いのですが、なにより
「誰が殺されるかわからない」緊張感のある作品が多かった気がします。
この作品では「毛利蘭」が犯人に襲われ、記憶喪失になり、
常に彼女が狙われ続けることになります。

毛利蘭と工藤新一、二人の幼馴染の思い出、
そんな思い出の地であるトロピカルランドでの
アクションシーンは素晴らしいものがありました。

遊園地の中をアトラクションの中を駆け回って
犯人と逃走劇を繰り広げながら、
スケボーで大ジャンプしたりするアクションシーンは素晴らしく、
ラストの蘭と工藤新一の思い出から生まれる展開と
記憶喪失からもとに戻る展開はラブロマンス要素もありつつ、
作品全体の完成度の高さを感じさせます。

4位:名探偵コナン 14番目の標的

「名探偵コナン 14番目の標的」レビュー
評価 ★★★☆☆(58点) 全99分 あらすじ湖のほとりで母の妃英理を見付けた蘭は、思わず彼女のそばへ駆け寄ろうとするが、英理は大声で蘭を止める。引用- Wikipedia

この作品はコナン映画としては初期も初期、
2作品目として公開された作品であり、
「緊張感」が凄まじい作品でした

毛利小五郎の関係者がなぜか襲われる、
しかも名前に入っている数字の順番で襲われ続ける中で、
毛利小五郎がなぜ妻である妃英理と別居に至ったのかという
ストーリーも描かれている作品でした。

序盤からサクサクとしたテンポでストーリーを展開しつつ、
止められない犯人の襲撃による緊迫感、
終盤の爆破からの海中からの脱出劇など
アクションとしてみても、サスペンスとしても
素晴らしい出来栄えになっています。

ミステリーとしてもきちんと、伏線を張りつつ
誰が犯人なのかを考えさせられるものになっており、
そんな犯人の動機もコナン映画らしい
ぶっ飛んだものになっていました。

何度見ても完成度の高さを感じさせる名作です。

3位:名探偵コナン 天国へのカウントダウン

「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」レビュー
評価 ★★★★☆(58点) 全90分 あらすじ コナンは、阿笠博士や少年探偵団と西多摩市でのキャンプからの帰り道に、ツインタワービルの見物へ向かう。車中での暇潰しにと、何も見ずに30秒を当てるゲームを行うが、歩美のみが成功する。引用- Wi...

こういう感じのコナン映画は減ってしまったなと
こうやってランキングを作っていると実感しますね。
特に「少年探偵団」がメインで描かれる作品は
最近ではほとんどなく、出番こそあれど、
メインでがっつり絡んでくる作品はずいぶんと減りました。

それがなんだかさみしくなってしまうのは
やはり「ベーカー街の亡霊」と「天国へのカウントダウン」という
作品をみてしまっているからでしょう。

この作品は灰原哀も登場したてで、
まだ「少年探偵団」たちにもコナンにも
心をひらいていない時期の映画でした。
そんな中で再び黒ずくめの組織が彼女を狙います。

同時に描かれる少年探偵団たちの恋の悩みは
この年齢だからこそ初心で可愛らしく、
殺人事件を彼らが操作する中で
ラストではツインタワーで爆破が起こります。

事件の犯人の動機も「景観問題」という
これまたコナンの映画らしいぶっ飛んだものであり、
終盤のツインタワーという高層ビルに閉じ込められた
少年探偵団、そこからの脱出劇は
何度みてもワクワクさせられるものです。

何度見返してもバランスの良い作品です。
コナン映画らしいアクションはダイ・ハードさながらであり、
同時にミステリーの要素もしっかりあり、
ラブロマンス要素もしっかりとある。

キャラクターの扱い方も非常に上手く、
公開から20年以上の月日が経って、
何度も見返してるはずなのに「面白い」と感じられる、
そんな名作です。

2位: 名探偵コナン 世紀末の魔術師

「名探偵コナン 世紀末の魔術師」レビュー
評価 ★★★★☆(60点) 全105分 あらすじ 鈴木財閥の蔵からロマノフ王朝の遺産、「メモリーズ・エッグ」と呼ばれる51個めの「インペリアル・イースター・エッグ」が見つかったため大阪で展示することとなり引用- Wikipedia

コナン映画として3作品目の本作品。
この作品をみたことがある人なら
「バルシェ 肉 買ったべか」という言葉を
覚えていない人は居ないでしょう(笑)

この作品にはロマンがありました。
怪盗キッドが初めて出てくる作品で、
同時に灰原哀や服部平次も初登場という
色々と記念すべき作品です。

そんな中でメモリーズエッグというものを狙っている怪盗キッド、
怪盗キッドだけではなく怪しげな人物が
メモリーズエッグを狙っており、
同時に「スコーピオン」と呼ばれる犯罪者をも隠れています。

怪盗キッドはなぜメモリーズエッグを狙うのか、
スコーピオンは一体誰なのか。
そんな緊張感のある状況の中での
「お宝探し」はロマンチックの塊でした。

最初は大阪、次は会場、最後は横須賀と、
コナン映画としては移動も多いのですが、
そのなかでお宝の秘密を解き明かし、
古城の地下を進み、お宝へとたどり着く展開は
大人でも子供でもワクワクしてしまうほどのロマンがありました。

そして「工藤新一」と「毛利蘭」のラブロマンス要素。
最近は二人がくっついたせいもあって、
この要素が薄くなっているように感じます。
毛利蘭が江戸川コナンの正体を疑うという要素も
すっかりとご無沙汰です。

そんな初期の頃だからこそ、コナンの正体が
毛利蘭にバレてしまう!という展開は
思わずドキドキさせられるものになっており、
そこに怪盗キッドが絡んだことで、
ラストが印象に残るラストになっています。

ちなみに私は何度みてもラストの怪盗キッドが
体に数十羽の鳩を仕込んでいるシーンで
笑ってしまいます(笑)
驚くほど鳩まみれな月下の奇術師をぜひご覧あれ。

1位:名探偵コナン 時計じかけの摩天楼

「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」レビュー
評価 ★★★☆(70点) 全95分 あらすじ ある日の夜、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった引用- Wikipedia

私がコナン映画に求めるのは3つです。
1つ目が爆発、2つ目がアクション、3つ目がラブロマンス。
この3つが含まれて、それが過剰であればあるほど
コナン映画を楽しんでしまう「悪癖」のようなものがあります。

どうしてそうなってしまったかといえば、
やっぱり、コナン映画の1番最初の作品である
この作品がその要素を兼ね備えており、
この作品が大好きだからにほかなりません。

この作品はたった10時間の出来事が描かれています。
いろいろな場所に仕掛けられる爆弾と、暗号、
そんな暗号を解き明かし、爆弾を見つけ解除する。
この「ハラハラ感」は素晴らしく、
いろいろな場所が爆破されることの楽しさをこの作品で覚えました

小さな体でコナンがスケボーや自転車で町中を駆けまわりつつ、
同時に犯人が提示する暗号の謎掛けも素晴らしいものがあります。

「環状線の電車の「××の×」に爆弾を仕掛けた、
一定速度以下になるか日没になれば爆発する」

映画スピードさながらのサスペンス・アクションが
物語の盛り上がりを産みつつも、
犯人は誰なのか気にならさせてくれます。

しかも、そんな犯人は直接的に誰も殺していません。
爆弾による被害者はいるかもしれませんが、
特定の誰かを殺すことではなく、
自分の目的のために爆破を起こしているという点も
コナン映画としてはやや異質ではあります。

その異質さが後のコナン映画のぶっとんだ犯人の動機にもつながり、
そんな爆破の中でピンチになる「毛利蘭」という
ド定番の要素がラストの盛り上がりを産んでくれます。

爆弾を解体する際に「赤」か「青」を切るか迷う。
そんなド定番のシーンに「赤い糸」なんて
ラブロマンスの塊のような要素を盛り込み、
盛り上げに盛り上げてくれるラストは
何度みてもニヤニヤしてしまいます。

一歩間違えばヒロインである毛利蘭が死んでしまうかもしれない、
そんな緊張感と名探偵コナン映画らしさが詰まった
原点にして最高のコナン映画です。

もはや春の風物詩、コナン映画を楽しもう!

約27年、コナン映画は作り続けられています。
毎年毎年、劇場に足を運びに行くのを
夏の花火を見るがごとく、花見をするがごとく、
楽しみにしていく人も多いのではないでしょうか?

もはや春の季語として成立しつつある爆破、
そしてコナン映画は27年の時を重ねて
日本人のDNAに刻み込まれつつあります。

その中で毎年当たり外れもあります。
興行収入はとんでもないことになっていますが、
興行収入が多いからと行って名作とは限りません。

ですが、面白くなくとも楽しめるのがコナン映画の良さでもあります。
桜が満開の時期が短く、すぐに散ってしまっても、
花見という行事自体は楽しめるように、
我々日本人は4月に「コナン映画」を見るというのが
風流な楽しみの1つになっているのかもしれません。

ボジョレーヌーボーのようにワインの味の好みも
当たり外れもあるものの、初物を楽しむ。
コナン映画という初物を、初鰹のように毎年、
私達日本人は楽しみにしています。

私の楽しみ方は少し変わっているとよく言われます。
いわゆる「キャラ萌え」はあまりしないタイプで、
コナンでも灰原哀以外に萌えや思い入れが強い方では在りません。
あくまでも、それは好みであり、
このランキングも私の好みによるものです。

それぞれの好み、ランキングがあって良い。
それぞれの好みを話し合うことができるのも
コナン映画の良さの1つなのかもしれません。

来年は28作目のコナン映画が公開されます。
コロナなどなにかなければ3年後には30作品になります。
その機会に改めてランキングを作れればいいなと
思っています。

最後まで長々とお読みいただき、ありがとうございました。

「劇場版名探偵コナン」は面白い?つまらない?

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