ロボット

圧倒的肌色率「勇気爆発バーンブレイバーン第3話ルル……それが、彼女の名前だ」レビュー

4.0
勇気爆発バーンブレイバーン 2話 ロボット
©「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会
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評価 ★★★★☆(65点)

オリジナルTVアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」第3話「ルル……それが、彼女の名前だ」予告映像

あらすじ 引用- Wikipedia

圧倒的肌色率

本作品はCygamesPicturesによるオリジナルアニメ作品。
監督は大張正己、制作はCygamesPictures。
なお、本レビューは3話のレビューとなります。

衝撃

3話冒頭でルイスは「ショック」を受けている。
彼はヒーローになりたかった男だ、
今は米軍の兵士ではあるものの、本当は
アニメや特撮の中のようなヒーローになりたかった。
そんな彼の夢を叶える存在がブレイバーンだ。

しかし、そんな夢が叶う直前にブレイバーンに
「生理的に無理」と登場を拒否されてしまっている(笑)
ラブコメならともかく、ロボット相手に生理的に無理と拒否されて
落ち込んでいるメインキャラなどこの作品くらいでしかお目にかかれない。

そんな彼の前に謎の美女が現れる。
海に打ち上げられた美女の正体はわからないまま
3話の幕が上がる

イサミ

イサミは2話の終盤から素っ裸だ(笑)
なぜか洋服を着て乗ったはずなのに戦闘直後に
着ている服が弾け飛び、体育座りで落ち込んでいる始末だ。

どことなく新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジを彷彿とさせる姿だ。
彼もちょこちょことエヴァの中に引きこもっていたが、
そんな平成の代表格のロボットアニメの主人公の姿が
どことなくイサミと被ってしまう。

主人公なのにセリフが少なく、
主人公なのに彼が載るロボットのほうがセリフが多い始末だ。
地球人もまたブレイバーンに協力を仰ぎ、
敵に挑む準備をし始める。

2話の時点で人類は遠距離武器が効きにくい相手に対し、
近距離型のTSを導入している。
イサミがブレイバーンのコックピットに引きこもっている中で、
ブレイバーンは人類相手に特訓を始める。

TSでも敵に勝てるように、ブレイバーンは人類を指導していく。
ブレイバーンのどこか怪しげな部分に恐怖を感じつつも、
人類はブレイバーンに信頼を寄せて行っている。

そんなブレイバーンは特訓にノリノリだ(笑)
彼はどことなくかつての勇者シリーズや平成の
ロボットアニメを「視聴済み」のような雰囲気がある。
だからこそ自作の曲を作り、登場する際にエンブレムを実体化し、
それっぽいことをしている。
そんな彼だからこそ特訓が嫌いな訳がない。

ブレイバーンのノリにどこか人類も巻き込まれていく。
それはどこか「洗脳」のようにも見えてしまう。

不満

だが、そんな彼とは裏腹にイサミには不満が溜まっている。
勝手に彼をパイロットに決め、勝手に喋り尽くし、
勝手に彼を巻き込んでいる。
ブレイバーンに文句の1つでも言いたくなるのは当然だ。

イサミはどこか「投げやり」にブレイバーンのパイロットとして
戦いにまた挑むことになる。何も知らない、何も知らされてない、
それなのに謎のブレイバーンのパイロットとして
戦わないといけない。

そんな中で敵が現れる。今度は「水中戦」だ。
これまたロボットアニメなら1度は描かれるお約束だ。
ちなみにブレイバーンはマスクをしていないと普通に溺れる(笑)
溺れる巨大ロボットなど初めてだ。

やはりどこか「エヴァ」を彷彿とさせる部分が多い。
「水圧」に耐えるために謎の液体を操縦席で満たし、
そんな謎の液体は酸素を供給してくれる。
これもまたエヴァのLCLと同じだ。

水中戦の描写も素晴らしく、水中だからこそ不自由で、
動きづらい中での戦闘シーンの描写、
爆発のたびに湧き上がる水しぶきの演出、
そしてラストの技と決めポーズ、
内容はぶっ飛んでいるがロボットアニメとしてのかっこよさはしっかりとある。

彼女の名

同時にスミスもまた訳のわからない状況に陥っている。
謎の美女は日本語を話さず、謎の奇声を上げ、襲いかかってくる。
激闘の末に彼女を押し倒し、屈服させることに成功した彼は
彼女に気に入られてしまう。
そんな現場をブレイバーンとイサミに見られてしまう(笑)

3話のラストはもう肌色まみれだ。
イサミは相変わらず裸、スミスも上半身裸、
謎の美女ことルルも裸だ(笑)
セクシーな要素など一切ないのにメインキャラの肌色率が異様に高く、
3話に至ってはイサミは全編に渡って裸である。
こんな裸体を晒すロボットアニメの主人公は前代未聞だ。

おそらく謎の美女の正体は2話で倒した敵である
「スペルビア」だ。
彼らはデスドライブズ、己の死に場所を求めている。
だからこそ「強者」を求めている。

公式ホームページのスペルビアの説明によれば
「武人としての誉れ高き死を求めている。」と記載がある。
だからこそ自分を屈服させた強い存在であるスミスになつき、
死を求めているのかもしれない。

それを考慮すればブレイバーンも彼らと同類だ。
ブレイバーンもまた「死」を望んでおり、
自らが考える理想的な死のために「イサミ」が必要なのだろう。
彼は地球のロボットアニメをおそらく学習しており、
そこに自らの理想の「死」を見出している。

もしかしたら、この戦闘はすべて茶番なのかもしれない。
ブレイバーンは仲間たちの理想的な死を叶えるかわりに、
仲間たちが「ロボットアニメの敵役」になりきることで
ブレイバーンは理想的な死を叶えることができる。

地球のロボットアニメを学習した彼が追い求める死とはなんなのか。
この作品はもしかしたら「死生観」の物語なのかもしれない。
登場人物の以上なまでの裸率の高さや
ブレイバーンのノリに笑わされてしまうのだが、
どことなくそこにうっすらと「怖さ」を感じるのはそのせいなのかもしれない…

総評:圧倒的肌色率

3話も素晴らしく面白かった作品だ。
物語のテンポ感という意味では若干落ちた感じはあるものの、
ブレイバーンのノリは相変わらずであり、
そんなノリに飲み込まれていく地球人と、どこか拒否しているイサミ。
温度差の違いが笑いに繋がっており、
戦闘シーンのクォリティも素晴らしいものがある。

もう一人の主人公である「スミス」もブレイバーンに
拒否されて落ち込んでいるところに、いきなり現れた美少女に
振り回された挙げ句、彼女に気に入られ、
3話のラストは画面に映る4人のキャラのうちの3人が
ほとんど裸という意味不明な状況で終わっている(笑)

そんなぶっ飛んだ面白さはありつつも、
どこかブレイバーンに対する恐怖心を感じている自分もいる。
敵であるデスドライブズが死を追い求める種族であり、
ブレイバーンもまた彼らと同種であると考えれば、
ブレイバーンの死生観はどんなものなのか。

それになぜイサミが巻き込まれているのか。
序盤の1話から3話まではお腹を抱えてみている作品だが、
もしかしたら終盤にはとんでもなくシリアスな展開が待ち受けてるかもしれない。
どことなく「エヴァ」を下地においているような感覚もあるからこそ、
そんな展開がいつ巻き起こってもおかしくない。

4話以降も気になって仕方ない作品だ。

個人的な感想:イサミィィ!

3話もブレイバーンのイサミに対する態度で大いに笑わされた。
コックピットに引きこもりイサミにどこか満足しつつも、
やる気が出ない彼に対してはブレイバーンも文句を言うが、
いざ、イサミがコックピットから出ようとすると
それを止めようとする姿は倦怠期のカップルの喧嘩のようだ(笑)

だが同時に恐怖感も募ってくる。
デスドライブズの目的が「死」であることを考えると、
ブレイバーンの行動もそんな死に向かうためと考えると
恐怖心が湧き上がってくる。

4話以降の展開がどうなるかはわからないが、
4話も楽しみな作品だ

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