セクシー

「お兄ちゃんはおしまい! 1話 まひろとイケないカラダ」レビュー

4.0
セクシー

評価 ★★★★☆(75点)

TVアニメ『お兄ちゃんはおしまい!』“おにまい”PV第1弾/2023年1月放送開始!

あらすじ 妹に怪しい薬を飲まされた緒山まひろは女の子の体になってしまう。飛び級で大学に進学した妹の緒山みはりの実験としてまひろは女の子の体のまま生活することになる。引用- Wikipedia

絶対に親の前で見てはいけない

原作は月刊ComicREXで連載中の漫画作品。
監督は藤井慎吾、制作はスタジオバインド

無職転生

制作のスタジオバインドは「無職転生」の制作会社として有名だ。
この制作会社は無職転生の制作のために作られた制作会社であり、
作画のクォリティや技術は無職転生をご覧の方にはご存知のとおりだ。
そんな無職転生のために作られたアニメ制作会社が、
無職転生以外のアニメを手掛けている。

なにをしているのだろうか(笑)
本来なら会社の設立目的の作品に集中してほしいところだが、
会社という都合上、色々あるのだろう。
無職転生にかけるリソースを使って、何を制作するのか。
見る前から妙な期待感をすら感じさせていた。

同じなろう系なのか?はたまた別のジャンルなのか…?

TS!TS!TS!

そんな視聴者の予想を大いに外した作品を手掛けている。
この作品はいわゆる「TS」ものだ(笑)
無職転生と同じくニートな主人公が朝目覚めたら異世界ではなく、
同じ世界で「女の子」になってしまうところから物語が始まる。

野太い声はどこかにきえ、ついているものがそこにはない。
全ての原因は彼の「妹」にある。
ややマッドサイエンティストな主人公の妹は、
引きこもりの駄目ニートな兄を「実験台」にしてしまう。

いわゆる治験だ。
高額なバイト料をもらえる治験だが、
主人公はバイト代なんてもらえるわけもない。
しかし、その分「女の子」の体を楽しむ権利を手に入れる。

あり、なし?

状況としてはTSものとしてはアルアルな感じであり、
どこぞのセクシーなゲームでありそうなネタではあるが、
異様なまでに「ぬるぬる」と動く作画が
キャラクターの可愛さを後押ししている。
異様なまでのぬるぬる感だ。

コロコロと変わるキャラクターの表情だけでなく、
キャラクターの一挙一動のぬるぬる感が凄まじい。
「女の子」の体にはなったもののいつかはもとに戻る、
だからこそ、特にそれを気にせず、彼は女の子の体として日常を過ごしている。

その日常を描いているだけだが、その日常の描き方が異様だ。
ただの健康診断で「お腹を見せる」というシーンですら
フェチズムと変態性全開だ。

女の子の体になってしまった主人公は「中学生」くらいという
設定ではあるものの、それよりも幼く見える。
第二次性徴期を迎えるか迎えていないかの少女の肉体だ。
くびれもなく胸も膨らんでいない。
だからこそ「ぼてっ」っとした少女らしい「お腹」の描き方は
犯罪的ですらある(笑)

お風呂のシーンでは「湯けむり」で隠されるのが恒だが、
この作品はその湯けむりの量も少なく、
さりげなく描かれる鎖骨や背中、お尻など
「骨」がうっすら透け出ているエロさは罪悪感すら覚えるほどだ。

少女の「裸体」を非常に生々しく描いており、そんな裸体の隠し方もうまい。
パステルな色合いでこの作品は彩られており、
そんな色合いがエロさをうまく濁している部分はあるものの、
セクシーなシーンになるたびに「罪」の香りが漂いまくっている。

制作のはスタジオバインドが「少女」というものを
これでもかと余すことなく描いている。
一言で言えばやべーアニメである。

少女として…

少女に肉体になってしまった主人公だが、
徐々に思考までも「女の子」化してくる。
女の子の洋服を着ている自分をかわいいと思ってしまったり、
BLゲームで興奮してしまったり(笑)

1話の中でテンポよくストーリーが描かれており、
ぬるぬるな作画とキャラクターの可愛さ、犯罪的な女体美の描き方が
この作品の面白さを構成している。

そんな中で主人公の変化も描いている。
2年間家から出なかった引きこもりニート、
そんな彼の妹は優秀だ。飛び級で大学に入学してしまうほど、
それが彼の「重圧」の1つにもなっている。

だが、そんな妹のお陰で彼は家から出ることが出来た。
「このまま妹の妹になってもいいかもしれない」
そんな思いすら彼の中には芽生え始めている。

始めてのブラジャーに戸惑いながら、身につけたブラジャーは
決意の証でもあるのかもしれない(笑)
彼が今後、本当に妹の妹になってしまうのか、
それとも「男」として「兄」としての威厳を取り戻すのか。

妹のお兄ちゃん改造計画とはなんなのか。
先が気になる1話になっている。

総評:無職転生の制作リソースをTSアニメに注ぎ込んだ結果

全体的に予想外に素晴らしい作品だ。
無職転生の制作会社がリソース全開でTSセクシー日常アニメを手掛けており、
ぬるぬるに動きまくるキャラクターの作画だけでもアニメーションとして
見る価値が高く、ただ動くだけではなく、そこにきちんと
制作側のこだわりという名の「フェチズム」があふれている。

そんなフェチズムを描く対象が少女の体の主人公だからこそ
犯罪的な香りがやばい。胸も成長しておらず、くびれもない。
そんなおとなになってない少女の体の「エロティシズム」を
極限にまで感じるようなシーンが多く、
決して親の前では見れない作品だ(笑)

それだけでなくストーリー的にも気になる部分がきちんとある。
無職転生と同じく、無職ニートな主人公が女の子になった。
そんな変化が彼の停滞した日常に変化を生み、
その変化を戸惑いつつも受け入れつつある。
そんな彼がどうなるのか気になって仕方ない。

2話以降も楽しみな作品だ。

個人的な感想:とにかくぬるぬるだ

異様に動くEDだけでも是非見てほしい。
動きすぎて逆に気持ち悪いくらいだ。

去年はCloverWorksの「あけびちゃん」などがフェチズムと
美麗な作画全開で描いていただが、
この作品はそんな「あけびちゃん」とはまた別角度で
「少女」というものを描いている。

ちょっと危険な角度過ぎていろいろな団体やBPOに
怒られて放送中止とかにならないのか心配なくらいだが、
そうならないことを祈りつつ1クール描かれることを期待したい。

「お兄ちゃんはおしまい! 1話 まひろとイケないカラダ」は面白い?つまらない?

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