評価 ★★☆☆☆(30点) 全12話
あらすじ 休業していたパチンコホール。東雲ムサシは、店を引き継いだ新米店長となるが、店には擬人化したパチスロ「ハナビ」「バーサス」「サンダーV」の少女たちがいた引用- Wikipedia
パチスロ擬人化
原作は漫画な本作品。
監督は金澤洪充、制作はGAINA
1話5分ほどのショートアニメ
擬人化
この作品はいわゆる擬人化アニメだ。
日本は戦艦や銃など様々なものを擬人化してきたが、この作品でまた
新ジャルを開拓したと言って良い。
なにせ「パチスロ」機体だ(苦笑)
確かに日本にはパチンコ、スロットというある種の文化があり、
アニメ業界も色々な意味でお世話になっている。
かつてほどじゃないが、以前はいわゆる「パチマネー」と揶揄されて
続編が制作されるアニメも少なくなく、
パチンコになる前提でのアニメも少なくない。
この作品はそんなパチスロ機の擬人化だ。
ある日、亡くなった祖父の店を引き継ぎ、店舗に訪れると
そこには謎の少女がいたというところから物語が始まる。
基本的に1話完結で日常コメディが描かれており、
様々なパチスロ機が擬人化し、彼女たちがドタバタと日常を繰り広げる。
ただ、これは私がほとんどパチンコの知識がないせいか、
擬人化キャラの特徴や設定がどの程度、
そのパチスロ機に沿ったものなのかもよくわからず、
あまりキャラクターにはピンとこない。
しかし1話5分だからこその起承転結すっきりした話が展開されており、
サクサクと見ていられるパチンコ店の日常コメディは
ショートアニメだからこそ肩の力を抜いて楽しめる面白さがある。
ボカロP
この作品のOPはなぜかほぼ各話変更されている。
楽曲を様々なボカロPが手掛けており、
その楽曲の面白さは良い刺激になっており、
毎話毎話、どんなOPが出てくるのかという楽しみが生まれている。
ただ、この作品の予算の6割位をそこにかけたのでは?と
感じる部分はあり、毎話かわるOPとOP映像はかなり豪華だ。
パチスロ機の擬人化アニメでお金をかける場所がそこか?という
疑問は強く、こだわる場所がよくわからない印象を覚える。
パチスロあるある
中盤くらいになると休業していたパチンコーホルが再開し、
彼女たちと主人公はそこで働くことになる。
最初はパチンコあるある的なものはほとんどなく、
擬人化してやる意味はあるのか?という疑問を感じるストーリーではあるものの、
中盤くらいから「あるある」的な要素が出てくる。
例えばパチンコホールのルールの厳しさや、
パチンコの専門用語も出てきて、中盤辺りから
ようやく「パチスロ機擬人化」アニメらしさが出てくる。
他店のキャラや、たこ焼き屋をやっているキャラなども出てくることで
物語にもワチャワチャ感が生まれることで、
日常コメディらしい面白さが出てくる。
感動?
なぜか最終話は感動要素がある。
メインキャラの一人である「ハナビちゃん」は手から
花火が出せる謎の能力がある。
そんな中で病弱な子供と出会い、花火が見たいと言われるものの雨が降る。
約束したのに待ち合わせ場所に訪れない少年のために花火を上げて終わる。
この最終話だけは意味がわからない。
全12話のうち11話はギャグまみれのストーリーを展開しており、
基本的にはコメディの作品だ。
しかし、最終話だけはギャグが一切なく、謎の感動要素で
1クールがしめられている。
もともと薄いパチスロ要素が最終話は薄くなっており、
何がしたかったんだろうと感じて終わってしまう作品だった。
総評:パチスロ要素どこいった?
全体的に見て擬人化要素を活かせていたのか?という
部分はかなり謎ではあり、パチスロ要素自体もそれほど多くなく、
最後にはなぞの感動ストーリーまで展開し、
OPはほぼ毎話、ボカロPが手掛けるものに変わるという
色々と謎の要素が多いアニメではある。
ただ、日常コメディとしては1話5分だからこその
起承転結すっきりした物語が展開されており、
意外にも一人ひとりのキャラがキャラ立ちし、
立ち位置もしっかりしているので1クールすっきりと見れる面白さがある。
作品全体として薄味な印象はあるものの、
薄味だからこそ、他作品の閑話休題的な作品として
肩の力を抜いて楽しめる面白さがある作品と言えるかもしれない。
個人的な感想:ギャンブルは…
私はギャンブルは一切しないため、パチスロに関して
詳しければもう少し楽しめる部分はあったかもしれない。
ただ作品自体のパチスロ要素が薄めなため、
そもそも擬人化した意味はあったのか?と原点の部分に
疑問を感じる作品だった。
ほぼ毎話変わるOP自体は面白かったが、
あとは毒にも薬にもならない日常ストーリーとざっくりと楽しむ、
そんなアニメなのかもしれない。
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