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「土下座で頼んでみた」レビュー

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評価 ★★★☆☆(55点) 全12話

あらすじ ついつい女の子の色んなものが見たくなっちゃう主人公・土下 座。彼には女の子を口説き落とす最終手段があった。引用- Wikipedia

Let’s 土下座!

原作はTwitterならびに同人誌の作品。
様々な形でメディアミックスもされている。
監督は永居慎平、制作はDMM pictures

最終手段


画像引用元:土下座で頼んでみた 1話より
©ふなつかずき / DMM pictures

1話冒頭、こんなナレーションからは始まる

「昼下がりの屋上で1年生の崖坂みのりのおっぱいを見たくなった
土下座。ここからはじまる土下座道!お前らも一緒にLet’s 土下座!」

主人公の名前が「土下座」と書いて「どげ すわる」という
土下座をさせるために両親が名付けたとしか思えない名前に度肝を抜かれ、
ほぼなんの説明もなしにヒロインに土下座をしてるシーンから始まる。
この作品はそういう作品だ(笑)

男性が欲望のために自らのみみっちいプライドを捨て去り、
土下座をすることでヒロインたちの「罪悪感」を刺激し、目標を叶える。
主人公を演ずる杉田智和さんの怒涛の台詞による畳み掛けもあいまりつつ
ヒロインが顔を真赤にしながら戸惑う姿に可愛さを感じつつ、
罪悪感と言葉の波でヒロインの心を折り、願いを叶える(笑)

見せてくれたら話が終わり、次のヒロインへと話が移り変わる。

アニメーション


画像引用元:土下座で頼んでみた 7話より
©ふなつかずき / DMM pictures

ただアニメーションとしてはほぼ動かない。
やや懐かしい「ギャルゲースタイル」でヒロインはほぼ動かず、
脱いでくれるシーンのみ少しだけ動いてくれる。
なお、土下座している「土下座」は一切描かれず、
一人師匠視点で描かれる。1クール、視聴者も土下座だ。

しかしながら1枚絵としてのヒロインたちのキャラデザは素晴らしく、
様々な胸の大きさのヒロイン、多種多様な性格の可愛らしいヒロインが
12人出ることで、全12話違った趣が生まれている。

演じている女性声優さんたちも
小倉唯、長妻樹里、 富田美憂、清水彩香、北守さいか、海田朱音と
新人から人気声優までを揃えており、各ヒロインの魅力を引き出す
演技をきっちりとすることで、よりヒロインたちが魅力的に見える。

履いてない…?


画像引用元:土下座で頼んでみた 3話より
©ふなつかずき / DMM pictures

ヒロインたちに毎回見せてと頼むものは違う。
胸だったり、下着だったり、様々だ。
そんな中でヒロインもたまに「履いていなかったり」する(笑)

毎回土下座して見せてもらうという流れは変わらないものの、
ヒロインが自分の胸の大きさに自信がなかったり、
パンツを履いていない為見せるものがそもそもなかったりと、
シチュエーションが違うことで面白みが生まれ、
ヒロインたちの性格も反応も毎回きっちりと違う。

故に予想できない。
主人公だけでなく、主人公とヒロインの状況に突っ込む
「ナレーション」もおり、突っ込む立場の彼も
たまに誘惑されてしまう(笑)

いい意味でくだらなく、毎回笑える。
もちろん、この手の下ネタ的なセクシーな内容は
そもそも好き嫌いが分かれる部分ではあるものの、
逆に言えば1話で面白いと想えば最終話まで安定した面白さがある。

ナレーションもヒロインによってしっかり反応が違い、
文学少女のときは、文学的なナレーションを行う。
アニメーションとしての動きはあまりないものの、
「アニメ」としてこういった細かい部分の演出にこだわっており、
それ故に見ていて面白い。

メタ


画像引用元:土下座で頼んでみた 12話より
©ふなつかずき / DMM pictures

6話などはまさにメタ的な視点で話が描かれてる。
「役の説明をしたけど理解していない」という設定のもと
もはや中の人たちの素がでている話は、
「杉田智和」という声優さんだからこそ成り立つ

だんだんと「土下座」が手慣れてくる辺りも面白く、
手慣れてくるからこそ、どんどんと頭がおかしくなる(笑)
もはや土下座はジャブ程度になり、そこからどう口説くかという
巧みなテクニックには感服せざる得ない。

本来ならベタでネタ切れを起こしそうなネタではある。
しかし、ベタにもならずネタ切れを一切起こさない1クールは
本当に素晴らしく、色々な美少女に土下座をして
おっぱいを見せてもらった男の末路まできちんと描ききっている。

最終話は本当に予想ができない。ある意味、これもメタだ。
まだ見てない方はぜひ、1クール味わったあとの
「そうきたか!」と思わせる最終話をぜひご覧ください。

総評:頭を垂れられるものこそ真の男である。


画像引用元:土下座で頼んでみた 8話より
©ふなつかずき / DMM pictures

全体的に見て素晴らしい作品だ。
「土下座」で女の子に見せてもらうというコンセプトは守りつつ、
土下座する主人公をノリノリで杉田智和さんが演じあげることで
彼の「本気度」という名の必死さが伝わり、それに戸惑うヒロインの
可愛らしい反応と根負けする姿に萌えることができる。

アニメーションとして動きの面白さは薄いものの、
作画のレベルやキャラクターデザインのレベルは高く、
ヒロインたちの演技も素晴らしい。
どこか懐かしいギャルゲースタイルの画面構成と
1話5分の中でヒロインを攻略する起承転結が考えられてる作品だ。

1クール通して主人公にも成長が見られ、口説き方も巧みになり、
そんな彼が色々なヒロインに見せてもらった結果の
最終話の末路は1クールの話としての「オチ」もついており、
毎話ニヤニヤしつつ、くすくすと楽しめる作品に仕上がっている。

セクシーアニメであるため、そういった要素が嫌いな方には
おすすめしづらい部分はあるものの、1話で気に入れば
間違いなく最終話まで楽しめる作品だ。
みなさんも、ぜひ土下座と一緒にLet’s土下座!

個人的な感想:予想外


画像引用元:土下座で頼んでみた 12話より
©ふなつかずき / DMM pictures

「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」と
似たたぐいのアニメかと思ったが、確かにコンセプトは似てるものの
クォリティが段違いで驚いてしまった。

杉田智和さんのある意味、素の演技で笑ってしまう部分はあるものの
彼だからこそ許される素の演技が土下座という主人公とハマっており
最後までしっかりと楽しんでみてしまった作品だ。

こういう予想外の作品に出会えるからこそ
アニメレビューはやめられないとしみじみと年末早々、
思いにふけることが出来た(笑)

「」は面白い?つまらない?

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