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本記事ははてな☆イリュージョンの最終話のレビューとなります。
諸般の事情で最終話だけ延期になっていた本作品ですが、
11話までを見た段階でのレビューをすでに済ませており、
最終話に関しては「見るだけ」で済ませようかと思ったのですが、
見てるうちにレビューを書きたい欲が出てきてしまったため、
最終話だけのレビュー記事を作る事になりました。
どんな状況だっけ…?
画像引用元:はてな☆イリュージョン 12話
©松智洋/集英社・はてな☆イリュージョン製作委員会
恐らく「はてなイリュージョン」自体を11話まで見た人も
底まで多くはないと思うものの、見ていた人でも最終話がはじまると
「えっと、コレは今どんな状況なんだっけ?」と思うかもしれない。
なにせ11話が放送されたのは3月も終わり頃だ。
季節すら変わってしまっており、11話を見てるときは
暖房をつけてたはずなのに最終話を見るときにはクーラーを付けている。
1年間放映されているアニメならわかるものの、
1クールのアニメでここまで見ている側の季節感が変わるアニメは
なかなかお目にかかれない。
最終話を見ながら「あ、たしかこういう状況だったな…」と
記憶の糸を手繰り寄せながら見始める。
この作品の作画は11話までガッタガタだった。
しかし、流石に三ヶ月延期しただけあって作画の質はやや向上している。
最初からこのくらいのクォリティを維持できていれば、
ようやくアニメとして普通の作画レベルになったというような感じだ。
なんじゃそりゃ??
画像引用元:はてな☆イリュージョン 12話
©松智洋/集英社・はてな☆イリュージョン製作委員会
最終話でいきなり主人公のピンチにブチギレながらヒロインが現れる。
アーティファクトが金色に輝き、それをまとい、
謎の覚醒をして強くなる。なぜそうなったのかという説明はない(笑)
なんかブチギレたら強くなったというスーパーサイヤ人もびっくりな謎覚醒だ。
しかし、そんな謎覚醒をして意気揚々と敵に煽り散らかしたかと思えば
油断してアーティファクトを無効化されて
ピンチになったかと思えば事なきを得る。
見ている側の感情が追いつかないままに慌ただしいままに展開が進んでいく。
母親を救い出すための3つのアーティファクトをようやく回収したのに、
母親はなんか知らないけど帰ってこず季節が変わる(笑)
そうかと思えば、更に追加でアーティファクトを集めてこいという
指令が出される。なんじゃそらと思う用なストーリー展開だ。
誘拐犯に金を渡したら、更に金をせびられた。まさにそんなむず痒い状況だ。
どういうこと??
画像引用元:はてな☆イリュージョン 12話
©松智洋/集英社・はてな☆イリュージョン製作委員会
指令通り主人公たちはアーティファクトを盗みに行く。
すると、そこにはヒロインの母親を監禁している「祖母」がいきなり
現れてヒロインを拘束し拷問し、力を引き出してみろと迫ってくる。
主人公は一切手を出せないまま絶望していると、
そこに監禁されていた母親が現れる。
もう状況がメチャクチャすぎて意味不明だ(笑)
祖母との戦いがいきなり始まり最終決戦みたいな雰囲気を出したかと思えば、
なんかヒロインが色々と語りだし、祖母は家に帰る。
祖母が何がしたいのかまるでわからず、そもそもこの作品の方向性もわからない。
全部ふわふふだ。
本来は2話くらいでじっくり描くような話をBパートで急展開させており、
なにがどうなってどうしてなにがしたかったのか。理解できない。
そもそも母親を連れ去っていた祖母も何がしたかったのだろうか。
母親だけは戻ってきたものの、祖母との確執のようなものが解消されたとは言えず、
まだまだ世界中にアーティファクトはありそうだ。
結局は予想通り「俺たちの怪盗はこれからだ」といような
なんか爽やかに終わるものの、何が解決したんだっけ?と
頭を抱えてしまう最終話だ。
総評:見てるこっちがはてなイリュージョン
画像引用元:はてな☆イリュージョン 12話
©松智洋/集英社・はてな☆イリュージョン製作委員会
全体的に見て作画のクォリティ自体は上がったもののそれだけだ。
11話まではテンポが悪い作品だったが、最終話は逆に
詰め込み過ぎなくらい詰め込みすぎてわけがわからなくなっており、
なんかよくわからないまに祖母が出てきてなんか母親が戻ってきた。
誰か説明してほしいと思うほどに怒涛の展開だ。
アーティファクトの真の力やヒロインの覚醒など
「祖母」が求めてるなにかがそこにあるのかもしれないが、
それで何がしたいのかもよくわからない。
結局内輪もめばっかりやってた印象だ。
作品全体としての方向性が最終話でもブレている感じが強く、
結局この作品で何がしたいのかよくわからない作品だ。
ヒロインの妹など可愛いキャラはいるものの、
キャラデザの良さを活かしきれておらず、そこだけは本当にもったいない。
とりあえず最終話を無事放送したという部分は評価したいものの、
最終話の作画のクォリティを見てしまうと、
最初からこのくらいのクォリティでやれと思ってしまう最終話だった。
これ以上、松智洋さんの作品を掘り起こして好き勝手
アニメ化することがないことを切に願いたい。
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