どうもみなさん、あけましておめでとうございます。
年明けから一週間ほどの時間がたってしまい、
すっかり正月休みを満喫してしまいましたが、
本日から投稿を再開いたします。
1発目は毎月恒例の記事からになります。
12月
12月はYouTubeのほうでリクエスト企画、
そして毎年恒例のアニメ総選挙を行ったこともあり、
かなりハードスケジュールでした。
アニメ自体も13本と好調なレビュー数でした。
またしても12月の頭の方で風邪をひくという
毎月の恒例みたいになってしまったのですが、
今年は1回も風邪をひかないことを目標に頑張っていきたいと思います。
振り返ってみると12月は名作と、名作ではない強烈な作品という
振り幅が激しいレビューを行っていました。
そんな振り返りという名の個人的ランキングを行いつつ、
正月ボケを吹き飛ばしていきたいと思います。
13位 ささやくように恋を唄う 11話&12話
年内に放送されるかどうかもわからなかった
万策が尽きたささ恋でしたが、無事に放送されて
春アニメも終りを迎えました。
若干作画のクォリティは上がったかな?と思う部分はあるものの、
11話などはかなりひどく、12話もライブシーンでの
手抜きっぷりは凄まじいものがありました。
ストーリー的にはもう1つのカップルの問題にケリがついて
終わるという感じで、本来はもう少し盛り上がって
感動できる話なんだろうなという部分はあるものの、
作画の悪さや演出の悪さ、ここに至るまでの作画崩壊や
万策が尽きたという経緯も含めて感動には至りませんでした。
まるで敗戦処理のような11話と12話、
ささ恋という作品がいつか報われることを、
何年後かにリメイクなどが行われることを期待したいです。
12位 魔王様リトライR
1期から5年の月日を経ての2期だったのですが、
声優は主人公以外は変更され、製作会社も変わってしまいました。
結果的に1期とは別物のなにかになってしまいました。
1期は低予算で作画のクォリティ自体は悪かったものの、
それを逆手に取るようなギャグアニメに仕上げており、
多くの人に愛された作品でした。
低予算でも視聴者を楽しませようとする、
そういった努力が1期では観られました。
しかし、2期では低予算という部分だけが引き継がれて
適当に作られています。
耳がぶっ壊れてるんじゃないかと思うほどのBGMのバランスの悪さ、
紙芝居のような戦闘シーンの数々、
手を抜くだけ抜きましたといわんばかりの作画は
1つの作品として最低限のレベルに達していません。
色々と伏線をばらまいているのはわかるものの、
明かされない謎も多く、そういった部分も含めて、
中途半端すぎる2期になってしまっていました。
1期が低予算で受けたから2期も低予算でいいだろう、
そういった視聴者を舐めた姿勢も感じられる作品でした。
11位 ひとりぼっちの異世界攻略
ひとりぼっちでもなければ、異世界を攻略してるわけでもない。
というとんでもないタイトル詐欺をぶちかましてる作品でした(苦笑)
正直、何がしたいかわからない、
作品としてのストーリーの方向性が見えない部分と、
タイトルと内容のちぐはぐさが最後まで納得できない部分でした。
こういった異世界転生モノは転生するまでに何かしらの意味があります。
不慮の事故で死んでしまって、そんな前世ではやれなかったことをしたり、
魔王を倒すために異世界召喚されたりして、魔王を倒せば
元の世界に戻すと言われたり。
神様の手違いで殺してしまって異世界でしか生きていけなくなったり。
しかし、この作品はそもそもの異世界転移の意味がなく、
クラスメイトごと異世界転移したはいいものの、特に目的もなく、
主人公はあまりものの使えないスキルで
ひとりぼっとでどうにかするのかと思いきや、
1クール通してひとりぼっとでいる時間のほうが短いくらいです。
薄ら寒い台詞回しや作画のクォリティの悪さなどが
些細な欠点に感じるほど、作品としての目的、
ストーリーの方向性が永遠定まらない感じが気持ち悪さに繋がりました。
もう少し話が進めば目的や方向性も見えてくるかもしれませんが、
1クールの時点ではそれも見えてこず、
悪い印象ばかりが残る作品でした。
10位 アイドルマスターシャイニーカラーズ2nd season
シャイニーカラーズの2期として制作された本作品。
1期はまるでお葬式のようなムードが漂い、
多くのキャラを掘り下げきれずに終わってしまった作品でした。
2期では改善点がある部分はあるものの欠点も同時に生まれ、
感覚的にお遊戯会でも観てるような気分でした。
2期では特定のキャラやユニットを掘り下げる回もあり、
それによって印象がつくキャラクターも生まれたのですが、
そのせいで1期から出てるキャラクターの中での差が生まれてしまっています。
1期はなるべく平等に描こうとしていたのに、
2期では忖度を感じるほど特定のキャラの出番や台詞が多く、
そのせいで本当に数えるほどの台詞しかないキャラもいます。
それは最終話でも顕著でみんなでのライブシーンなのに
2ユニット以外のライブシーンはカットです。
最終話では台詞すらないキャラもおり、
特定のキャラに対する思い入れがなければ楽しみきれません。
そこがまさにお遊戯会でした。
我が子のお遊戯会であれば出番が少しでもあれば、
セリフを喋るだけでも感激できるかもしれません、
しかし、無関係な子どものお遊戯会をみても虚無です。
それと同じような感覚が味わえるのがシャニアニという作品でした。
9位 最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える
この作品、主人公のイキり具合が気になる作品でした。
ジョブという決められたものがあり、主人公は話術士という
最弱の職業ゆえに世間的にはなめられています。
ただ、この話術士自体がパーティーのバフ要因であり、
パーティーのは必要不可欠では?と思うほど最弱っぽさがありません。
戦闘能力がないからこそ最弱という評価なのはわかるんですが、
主人公自体が結構戦えるせいで、その印象も薄くなっており、
自分自身が成り上がるために自分を裏切るものを粛清し、
ときに他人すら利用して成り上がっていく様を楽しむ作品です。
ストーリー的には序章で終わっており、
ダンジョン的なものがあるのにそういうところにはあまりいかずに、
人間同士のトラブルをグダグダと描いていた印象が強く、
主人公のイキり具合もどうにも受け入れにくい作品でした。
8位 エスタブライフ グレイトエスケープ
今や1クールに60本、下手したら80本の
TVアニメが放送されるのが当たり前になってきており、
その中で陰にうもれてしまう作品も少なくありません。
この作品はまさにそんな作品の中での代表格と言えるほど
「空気」なアニメでした。
フルCGで制作されており、その時点で好みが分かれるのですが、
内容自体も「逃がし屋」という設定なのは飲み込めるのですが、
人類がクラスタという地域ごとに別れて住んでおり、
基本的にそのクラスタから別のクラスタに移ることができず、
クラスタごとにも文化が違います。
ヤクザな世界観だったり、ペンギンだらけだったり。
色々なクラスタがあり、その中で生きづらさを感じている
異分子を別のクラスタに逃がすのが主人公たちという
ストーリーなのですが、終盤になるまで世界観が分かりづらく、
とっつきにくさもある作品でした。
名作といえるほど絶賛する作品でもなく、
かといって駄作と切り捨てるわけでもない。
その中途半端さや、配信がFOD限定だったこともあり、
完全に空気になってしまった作品でした。
7位 大正偽りブラヰダル~身代わり花嫁と軍服の猛愛
2024年秋アニメの僧侶枠作品でした。
毎度のお約束、強引な展開はあるものの、
ここ最近の僧侶枠は意外とストーリー自体は真面目です。
妹の代わりに主人公が冷徹と噂の軍人の花嫁になる。
しかし、冷徹なはずの軍人は主人公にめちゃあまで、
彼女にいい暮らしをさせて、いい服を着せて、大切にしてくれます。
なぜそんなに大切にするのかという過去も描かれつつ、
ハッピーエンドで終わります。
「君なら一晩中泣かせても平気だろう、
妹の代わりに私の子を生んでもらおうか」
というような僧侶枠らしいぶっ飛んだ台詞はあるものの、
素っ頓狂な展開は少なく、僧侶枠好きとしてはやや物足りないものの、
起承転結スッキリとしたストーリーを楽しむことができました。
6位 劇場版 ポールプリンセス!!
この作品、唯一無二な要素があり、その面白さを
とにかく見せたいという制作側の意気込みは感じるものの、
いろいろな部分で惜しいと感じる作品でした。
Webアニメの続編の映画というハードルの高さゆえに
興行収入は伸びづらく、Webアニメを見ている前提の
ストーリーであり、キャラの掘り下げもあまり深いところまで
描いていない部分があります。
しかしながら、後半のポールダンスのシーンは圧巻であり、
ポールダンスというものをテーマにしたからこその
ダンスシーン、ライブシーンは見どころがきちんとあり、
この作品だからこその魅力を感じる作品でした。
Webアニメや映画という媒体ではなく、
日曜朝アニメあたりでがっつりと描かれるべき作品を
ぎゅうううっと映画に押し込めたような印象を受ける作品でした。
5位 【推しの子】第2期
原作の最終話が荒れにあれてる中での2期のレビューでした(笑)
1期からクォリティは変わらず、安定した2期ではあるものの、
1期のようにOPがバズったわけでもなく、
2期の話題よりも原作の終盤の話題のほうが盛り上がってましたね。
2期では2.5次元舞台編が描かれていましたが、
この2.5次元舞台編が長く、
B小町などの存在感が薄くなっているのは残念でした。
それでも推しの子特有のキャラたてのうまさゆえに
メルトや、原作を改変された原作者や舞台の脚本家などの
サブキャラが光に光りまくっており、
特にメルトに関しては主人公やヒロイン以上にキャラクターとしての
魅力を大爆発させていました。
終盤には本筋も進み、ここから最終章へ入るという
盛り上がりも生まれており、いろいろな意味で3期への
期待感が募る作品です。
果たして原作通りの3期になるのか、それとも…
4位 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師
忍たま乱太郎といえば多くの人が子ども頃に
1度は観たことがある国民的アニメの1つです。
そんな忍たま乱太郎のアニメ映画、
クレヨンしんちゃんや名探偵コナンと似たような時期に
始まっている作品なのですが、映画自体は本作品で3作目です。
いわゆるミリしら状態でほぼ記憶がないなかで
この作品を見に行ったわけですが、
見れば見るほど記憶の底から呼び起こされるキャラクターたちには
懐かしさを感じてしまいました。
30年ぶりに見るはずなのに懐かしいノリを
姿形の変わらないキャラクターがやっている、
その感覚はまさに同窓会でした。
ストーリーもしっかりとしており土井先生ときり丸を主軸とした
物語は王道的展開ではあるものの、
一瞬、涙腺を刺激されるような展開もあり、
外連味の聞いた忍術アクションは映画としての見ごたえが
生まれている作品でした。
3位 ラーメン赤猫
この作品、ものすごい目だった要素や
ド派手な演出や物凄いアニメーションがあるわけでもありませんし、
萌えキャラやイケメンキャラがいるわけではありません。
主人公はメガネを掛けたちょっと地味な女の子、
そんな女の子が働くラーメン屋を舞台にした作品です。
ラーメン赤猫は猫が従業員のラーメン屋です。
そんな猫がラーメン屋をやるからこそのファンタジーと
リアルな猫たちの仕事の流儀が見事に合わさっており、
彼らがプロとして猫ではあるもののラーメン屋として
働く姿に癒やされつつもプロとしての凄みを感じる作品でした。
猫たちは二足歩行で歩き、人の言葉を喋り、ラーメン屋で働いている。
そこに至るまでには一匹一匹に過去があり、そこにドラマがあります。
ファンタジーな設定をリアルな設定でえがくことで、
キャラクターに深みと魅力が生まれており、
決して出落ちでは終わらせない温かみのある作品でした。
CGの描写の違和感などは欠点ではあるものの、
そこを除けば欠点らしい欠点がなく、
1クール染み渡るような面白さ味わえる作品であり、
2期が楽しみな作品です。
2位 逃げ上手の若君
現代的逃げの肯定、それがまさに逃げ上手の若君でした。
この作品は室町時代から鎌倉幕府へと移り変わり時代を舞台にしており、
その中で室町時代の後継者ともいえる「北条時行」を主人公に
彼の逃げ続ける人生を描いた作品です。
この時代の武士といえば武士の誉れのために、
自害することを選ぶことが当たり前でした。
しかし、そんな時代で主人公は武士の誉れよりも
「生きる」ために逃げることを選びました。
それと同時に生きることからは逃げない、それが
この作品らしい「逃げる」ことの描き方の1つです。
平成初期には逃げちゃだめだと連呼する主人公が台東し、
努力しつづけること、逃げないことを是とする価値観が主軸でした。
しかし、この作品は逃げることを肯定しています。
逃げなかった結果、死んでしまうくらいなら逃げてもいい。
そんな逃げ続ける主人公はこの時代の人物としては異質なものです。
そんな「逃げ」の描き方も素晴らしく、
CloverWorksによる描きこまれた作画の数々、
流れるようなアニメーションには思わず口があいてしまうほどでした。
アクの強い敵キャラも多く、そんな敵キャラ相手に
どう挑むのか、どう逃げながら戦うのか、
そんな主人公の戦闘スタイルも面白く、
フィクションとリアルと織り交ぜた作風が染み渡る作品です。
2期も決定しており、このクォリティが維持されたまま
面白さも増していくことを期待したい作品でした。
1位 ダンダダン
オカルトにはロマンがある、ホラーには人生がある。
私の中で月刊ムーが出てくる作品にはハズレがないという
ジンクスがあるのですが、この作品もまるでムーを読んでいるような
「ロマン」とサイエンスSARUによるアニメーションのロマンが
詰まっている作品でした。
幽霊は信じないけど宇宙人や都市伝説、オカルトは信じる主人公と、
オカルトは信じないけど幽霊は信じるもう一人の主人公。
そんな二人が出会い物語が始まるボーイミーツガールの王道さ、
そこからはジェットコースターのごとくストーリーが進んでいきます。
とにかく1話1話が濃い作品でした。
これもまた現代的と言えるのですが、ダレることが一切なく、
次から次へと色々な展開が同時に進行し、
最後に綺麗にオチがつく流れが素晴らしく、
観ていて飽きることがありません。
そしてオカルト要素やホラー要素の描き方も素晴らしく、
怪異には、そんな怪異が生まれた因果があり、
オカルト要素は様々な作品のパロディが含まれています。
主人公である高倉健は怪異に「男のシンボル」を奪われており、
序盤は竿を取り戻す話が描かれ、
中盤からは玉を取り返す話が描かれています(笑)
そのバカバカしさも素晴らしい一方で、
サイエンスSARUの、他のアニメ制作会社にはない、
湯浅監督のイズムを感じるような自由な作画、
構図の描き方が本当に素晴らしく、
シンプルにアニメーションとして観ていて快感すら覚えるほどでした。
1つ欠点を言えばストーリー構成がちょっとぶつ切りになっており、
実質分割2クールな構成になっているのは少し残念ではありましたが、
同時に今年放送される2期が楽しみで仕方ない作品でもありました。
2025年
当サイトも2025年で15年を迎えます。
2010年から始まったサイトがここまで長く続くとは
思ってもみませんでしたが、
これからもマイペースに投稿を続けられたらと思っております。
2025年最初の記事が1月8日に投稿という
かなり遅い始まりになってしまいましたが、
今年も皆さんよろしくお願いいたします。
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