アニメコラム

【子供に見せたくたいアニメ】8月に見た個人的アニメランキング【近況報告vol11】

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この記事を書いた人
笠希々

オタク歴25年、アニメレビュー歴13年、
YouTube登録者11万人な私の個人的アニメ批評。
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あっという間に夏も終わり、秋の虫も鳴き始めている今日このごろ。
皆様如何お過ごしでしょうか、笠希々です。
毎月最初の恒例記事です。

8月

振り返ってみると8月は13本のレビュー記事を投稿してました。
ただアニメコラムを1本も書けなかったのは
個人的には少し納得いかない結果となったものの、
1月15本という目標に少し届きそうな感じですね。

8月は劇場に映画を見に行くことも多く、
そのレビューが多めとなっております。
9月も現段階ですでに2本のレビューがストックしていますが、
9月は2024年夏アニメも終わり始めますので、
そのあたりのレビューもやっていければなと思っております。

そんなわけで8月に見たアニメを
ランキング形式で振り返っていきましょう。

13位 クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記

クレ泣き?お涙頂戴の醜悪な映画「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(5点) 全106分 あらすじ 夏休みの始まりにワクワクする野原しんのすけ。ある日、現代によみがえった恐竜が生息するテーマパーク「ディノズアイランド」が東京にオープンすることが決まる。引用- Wikipedia

8月はいろいろなアニメ映画をみたわけですが、
この作品は堂々の最下位どころか、
下手したら2024年のアニメ映画ワースト1位になる
可能性すらありました。

タイトルからも分かる通り、今作のクレヨンしんちゃんは
恐竜をテーマにしていて、そのあたりは子供も楽しめるような
リアルな描写になっていて、
本物の恐竜であるナナとシロ、しんのすけたちの交流が
描かれる序盤は悪くなかったと思います。

しかし、中盤以降がひどかった。
グダグダなストーリーの中でギャグを挟みまくるせいで
余計にテンポが悪くなり、しかもギャグが笑えない。
特にダジャレ恐竜に関しては開いた口が塞がらないほど
滑りまくっていました。

それだけなら、ただ微妙なクレヨンしんちゃん映画というだけなのですが、
問題はラスト。本物の恐竜であるナナの扱いに困り、
事故という形で無駄に殺します。キャラクターの死があまりにも唐突で、
悲しいというよりはショッキングな展開にしかなっておらず、
映画館の子供もいきなり殴られたような感じで泣いていたのが印象深いです

クレヨンしんちゃんの映画は去年も色々とひどかったのですが、
今年も別のベクトルでひどい仕上がりになっていました。

12位 ターミネーター0

全員無能「ターミネーター0」レビュー
評価 ★☆☆☆☆(14点) 全8話 あらすじ 文明が崩壊した未来の世界から、時空を超えて1997年に送り込まれたひとりの戦士。引用- Wikipedia

Netflixオリジナルアニメとして制作された本作品。
タイトルからも分かる通り、
ターミネーターの初アニメ作品でした。

1話の冒頭はターミネーターらしい未来の世界を描いており、
アクションもキビキビとしていて期待感があったのですが、
蓋を開ければおじさんとAIがずっと会話してるのを
見せられているような作品でした。

人類は地球にとって必要な存在なのか。
そんなテーマをAIとおじさんが語り合いつつ、
未来からきたターミネーターはおじさんの家族を狙う。
同じようなシーンをひたすら見せられてグダグダとして
テンポで描かれています。

終盤になると色々と種明かしがあるのですが、
未来から来たおじさんが恋しちゃったせいで失敗したり、
スカイネットも失敗してたり、ターミネーターも失敗してたり、
未来の女戦士も失敗してたりと無能しかいません。

ラストもかなり消化不良で終わる感じがあり、
全8話の作品ではあるものの4話くらいで描けそうな
エピソードをかさ増ししている感じも強く、
タイムパラドックスの問題などの解釈は面白かったものの、
結局アレはなんだったんだ?という要素もある作品でした。

好評であれば2期を制作したいのかなと感じる部分もあるのですが、
個人的にはひたすらに退屈な作品でした

11位 リンカイ!

競輪プロパガンダアニメ「リンカイ!」レビュー
評価 ★☆☆☆☆(18点) 全12話 あらすじ 国際的な舞台でも活躍するスター選手たちの誕生により、にわかに熱気を帯び始めた「女子競輪」。「RINKAI LEAGUE(リンカイリーグ)」とも銘打たれたその世界へと、今まさに、漕ぎ出そうとする

競輪を題材にしたアニメとして制作された本作品なわけですが、
肝心のレースシーンが死んでました(苦笑)
CGを一部使うという手法自体は否定したくないのですが、
そんなCGのクォリティが本当に低くスピード感もなく、
全選手似たような動きしかしていません。

それも制作側もわかっていたのかレースシーンがとにかく少なく、
ストーリー展開も全体的にダイジェスト気味です。
そこが見たいのにと思うようなシーンをあえて飛ばすような
意味不明なストーリー構成はかなり駆け足で進んでいきます。

キャラクター数も無駄に多く、ソシャゲでも出すのか?と思うほど
ポンポンといろいろなキャラクターを出してはいるものの、
ほとんどのキャラクターを掘り下げきれておらず、
序盤で掘り下げたキャラは途中退場で二度と出てこない始末。

そもそもの彼女たちが競輪を始める切っ掛けも
かなり強引で年齢も住む場所もバラバラな5人が
オフ会で競輪を生で見たら、すぐに競輪を始めます。
この1話の導入の強引さもあいまって、
競輪のプロパガンダのように見える作品でした

10位 グリム組曲

世にも奇妙なグリム童話「グリム組曲」レビュー
評価 ★★☆☆☆(36点) 全6話 あらすじ 国中から収集したメルヘンを編纂しているヤコブとヴィルヘルム兄弟と、妹のシャルロッテ。兄弟が集めたメルヘンに対して、シャルロッテは疑問を投げかける。引用- Wikipedia

Netflixオリジナルアニメとして制作され、
キャラクターデザインはCLAMPが手掛けています。
全6話の短編であり、6話とも監督が違うという
面白い試みがなされています。

ただ、それが功を奏したか?と言われると疑問なところです。
グリム童話を題材にして、新解釈ともいえるストーリーが展開されます。
もしシンデレラが悪女だったら、もし赤ずきんが狼だったら、
そんなifなストーリーを描いているのですが、
話の当たり外れが強烈にあります。

近代日本だったり未来だったり舞台も様々で、
話によっては原作のエピソードがほとんど感じられないものもあり、
突拍子もない展開で1話1話見せられる感じが強く、
面白いエピソードはあるものの、作品全体としては
微妙な印象が残る作品でした。

9位 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト

有終の美に泥を塗る、没個性「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」レビュー
評価 ★★☆☆☆(28点) 全110分 あらすじ 突如として謎の巨大要塞が現れ、街や人々を飲み込んでしまう。そして出久たちの前に、見た目はオールマイトにそっくりだが真逆の信念を持つ敵・ダークマイトが立ちはだかる。引用- Wikipedia

原作も有終の美を飾り綺麗に完結し、
アニメは最終章で盛り上がっている。
そんな中での映画作品なわけですが、
一言で良く言えば古き良きジャンプアニメ映画な作品でした。

映画オリジナルの敵が現れて映画オリジナルのキャラとともに
そんな敵を倒す、ヒロアカという作品らしい映画ではあるものの、
過去作と比べるとかなりパンチ語りません。

1作目では原作ではなかった師弟共闘という盛り上がるシーンが有り、
2作目では禁じ手ともいわれる展開とラスボスとにた能力という
面白さがありました。
3作目は個人的にはあまり好きではないものの、
この4作目はそういった映画だからこその面白みが殆どありません。

満遍なくいろいろなキャラクターを出すために
敵を複数用意するというのも昔のジャンプアニメ映画には
よくあるやり方ではあったのですが、
そういうベタなジャンプアニメ映画を今更見せられるうえに、
原作が有終の美を飾ったこのタイミングでそれをやられても..
という印象が拭えません。

終盤の戦闘シーン自体はもうやりすぎなくらい
中村豊さんらしさが爆発していたのですが、
それ以外のシーンに特筆すべき部分がなく、
がちなヒロアカのキャラクターファン以外には楽しみづらい作品でした

8位 化け猫あんずちゃん

全員身勝手、だって猫と人間だもの「化け猫あんずちゃん」レビュー
評価 ★★★☆☆(41点) 全94分 あらすじ 南伊豆・池照町の一角にある草成寺で飼われていた猫、あんずちゃんは、10年、20年経っても死なず、30歳を過ぎて化け猫となっていた引用- Wikipedia

1年間に何十作ものアニメを見ていると、
たまに世間的には評価が高いのに自分は面白いと感じないと
思う作品があります。この作品はまさにそれでした。
一言で言えばノットフォーミー。

アニメを制作する前に各キャラの声優を担当されている
俳優さんたちの実写映像を撮影し、
それをもとにアニメにする、いわゆるロトスコープの
技術がほぼ全編にわたって使用されています。

普通のアニメなら省略されるような細かい動きまで
アニメーションになっている部分は面白くはあるのですが、
そのせいか1シーン1シーンが間延びしている感じも強く、
あまりロトスコープだからこその利点を個人的には感じませんでした。

ストーリーもクズなキャラクターが非常に多く、
原作は漫画なのですが、アニメではオリキャラが非常に多く、
あんずちゃんという化け猫を中心に日常を描きつつ、
中盤からはオリジナルキャラの母にあうために地獄までいき、
地獄から母親を連れ帰ってしまいます。

終盤は母親が地獄に帰ることになるのですが、
勝手につれてきたせいで母親がひどい目にあうという
結末はモヤモヤするものであり、
ラストもヒロインの少女が父の元を離れて
あんずちゃんと暮らすという展開もどうにも飲み込みにくいものでした。

7位 怪獣8号

王道の裏に潜む人気作の芋煮会「怪獣8号」レビュー
評価 ★★★☆☆(57点) 全12話 あらすじ 主人公 日比野カフカは、幼いころに住む町が怪獣の発生によって破壊される。その日、幼馴染の亜白ミナとともに、その町を見渡せる丘にいた二人は惨状を見ながら、「俺(私)、防衛隊員になる」と宣言、「二

ここ最近はジャンプ、ジャンププラスの漫画が
人気アニメになることも多く、この作品も期待されていました。

序盤はかなり王道のストーリーで、
怪獣があたりまえに存在し、震災のように扱われている日本で
怪獣を討伐する防衛隊に入りたいのに入れなかったおじさんが主人公です。
そんなおじさんがある日、怪獣になってしまう。

根本にあるのは進撃の巨人で、進撃の巨人を見てると
彷彿とさせるシーンがかなり多いのですが、
王道を王道のままに見せつつ友情・努力・勝利な
ストーリー展開は悪くなかったと思います。

ただ終盤になると展開のパターン化もめだち、
エヴァンゲリオンのオマージュのようなシーンも有り、
マンネリとオマージュの強さが見えてきてしまう作品でした。

序盤から中盤までは素直に楽しめるものの、
終盤が気になる作品であり、2期でどうなるかが気になるとこです。

6位 怪異と乙女と神隠し

これほど性癖詰め合わせセットなのは
昨今珍しいくらいの作品でした(笑)

ヒロインは長身、巨乳、アラサー、メガネ、ムチムチという
この時点でお腹いっぱいになりそうな要素を持ち合わせていますが、
彼女は偶然手にした呪いの本を読んでしまったことで、
ロリに変化します(笑)

主人公もショタで、そんな主人公にロリな妹がいたりと、
各キャラクターがバランスよくいろいろな属性を持ち合わせており、
セクシーなシーンもきちんとあります。

それだけでなくホラーとしてもしっかりとしたものがあり、
この作品で出てくる怪異、呪いといったものが
キャラクターの日常の中に忍び寄ってきます。

噂や民間伝承、ネットロアからムー的なオカルトまで
人の会話や情報の中で生まれる恐怖が怪異を生みます。
様々な怪異や呪い、妖怪が混じり合った怪異は
一筋縄ではいかず、ホラー要素だけで観ると
かなりマニアックな部分があります。

終盤はアニオリ展開で1クールでやや無理やり
ストーリーを畳んでいるところが気になるところではありますが、
性癖詰め合わせセットなヒロインが印象に残る作品でした

5位 FLy!/フライ!

ただの鳥映画が ディズニーを超えた?!「FLy!/フライ!」レビュー
評価 ★★★☆☆(59点) 全83分 あらすじ ニューイングランドの森のどこかにあるムースヘッド池で、マガモ一家のマックは、妻のパムを大いに困惑させながら、子供たちのダックスとグウェンが外の世界へ出かけるのを阻止する。 引用- Wikipe

ミニオンにマリオと最近のイルミネーションは
イケイケな感じでヒット作を続々と生み出しています。
そんなイルミネーションによる新作が本作品でした。

イルミネーションらしいコミカルなキャラクターの表情の描写は
子供も大人もくすくすとできるものに仕上がってる一方で、
高いクォリティのCGが生み出す背景の描写が、
「渡り鳥」なメインキャラたちの飛行シーンを際立てています。

物語としてはシンプルかつかなり王道で、
臆病だった真鴨の父親が旅の中で成長変化し、
彼の子どもたちの成長物語も描かれていました。

シンプルすぎる部分はあるものの、
家族向け、子供向けの映画としてしっかりと
起承転結スッキリとしたストーリーに仕上がっており、
肩の力を抜いて楽しめる安定した作品でした。

日本での興行収入はそこまででしたが、
世界規模で観るとディズニー最新作である
ウィッシュを超えるほどのヒットになっており、
今後のイルミネーションがどんな作品を生み出すのか
気になるところです。

4位 喧嘩独学

金!女!力!これぞ最低民度の世界「喧嘩独学」レビュー
評価 ★★★★☆(61点) 全12話 あらすじ 母子家庭で育った高校2年生の志村光太は、学校では人気ニューチューバーで番長のハマケンや手下のカネゴンにいじめられ、放課後はバイトを掛け持ちする生活を送っていた。引用- Wikipedia

原作は韓国の漫画でアニメでもその
テイストはビンビンに感じるのですが、
とても楽しい作品でした(笑)

作画に関してはヌルヌル動く!とか
そういう感じではなく1枚絵を演出で
工夫して見せているようなシーンが多いものの、
メリハリが効いているアニメーションは
見ごたえがしっかりとあります。

ストーリーに関しては好みが分かれるものの、
この手の韓国漫画特有の「金!女!力!」という
怪しげな雑誌の広告の謎アイテムのような
要素が盛り込まれています。

この世界の民度は最悪です。
街ではカツアゲされ、学校でもいじめが横行している。
そんな世界でYouTubeでお金を稼ぐ若者も多く、
主人公はそんなYouTubeの世界に足を踏み入れます。

苛められっ子だった主人公がYouTubeの
喧嘩指南動画で戦い方を学び、己を鍛えて、強者に勝つ。
ときには友情が勝利という名の背中を推すという展開は
ジャンプ漫画でもみているかのようでした。

民度は最悪ですし、韓国漫画特有の治安の悪さなど
色々と気になるところはあるのですが、
シリアスとコメディのバランスも素晴らしく、
サクサクと進むストーリーは爽快感すらありました。

3位 T・Pぼん

藤子不二雄さんの漫画を原作としたNetflixによる
オリジナルアニメ作品。
2クールという尺の中で描かれているのは命の剪定作業でした。

ドラえもんを見ていればおなじみのタイムパトロール。
そんなタイムパトロールとしての仕事を描いている作品なのですが、
彼らができるのは「歴史を変えない」程度に命を救うことしかできません。

歴史に影響を与えるような人物、歴史を大きく変えるような
大量の人間を彼らには救うことはできません
救える命と救えない命がある、戦争の中で多くの命が散る中で
たった一人しか救えない、そんな歯がゆさを噛み締めながら
主人公はタイムパトロールの仕事に勤しみます。

同時に歴史漫画的なテイストもある作品でした。
彼らが各話で様々な時代に訪れ、
その時代はどんな時代でどんな文化があったのかを
非常に丁寧に描いており、見ていると自然と世界史が
学べるような雰囲気のある作品です。

そういった堅苦しさはありつつも、
藤子不二雄さんらしいコメディテイストあふれる中でも
あっさりと人が死に、血が流れるシーンも多く、
そのギャップが魅力となっている作品でもありました。

昭和の雰囲気を残しつつも、令和のアニメになっている。
古くも新しい不思議な雰囲気を感じる作品でした

2位 僕のヒーローアカデミア

努力・友情・勝利、これぞジャンプだっ!「僕のヒーローアカデミア」レビュー
評価 ★★★★☆(70点) 全13話 あらすじ 「架空(ゆめ)」は、現実に!これは、僕が最高のヒーローになるまでの物語だ。引用- Wikipedia

僕のヒーローアカデミアの記念すべき1期。
今や7期まで放送され、原作も完結したわけですが、
今年の映画を見る前に見直してみました。

ヒロアカは何度見返しても完璧なジャンプ作品といえます。
特に1期に関しては導入の素晴らしさ、
ヒーローに憧れるものの、何の能力、個性もなかった少年が
憧れのヒーローに出会うことで変わっていく。

彼になかったのはヒーローになるための力だけ、
心だけは誰よりもヒーローだった彼が、憧れのヒーローから力を託される。
この王道な展開は何度見てもたまりません。
そんな王道な展開から努力、友情、勝利へと物語が積み重ねられていく。

そんな王道をしっかりと王道の面白さに仕上げている
ボンズの作画によるアニメーションは本当に素晴らしく、
主人公にとってはたった1発しか打てないパンチだからこそ
その一瞬を全開で描くような作画は本当に素晴らしいものがあります。

アメコミ的なテイストを入れつつ、ジャンプらしい作品に仕上げており、
1期は1クールしか無いのも今見返してみると
驚きなポイントでした。

1位 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王

あの頃、5歳児だったキミへ「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」レビュー
評価 ★★★★☆(70点) 全93分 あらすじ 子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーロー番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い、どこかへと去っていった

思い出補正、懐古主義といわれるかもしれませんが、
名作は何年たっても色褪せないものですね。

クレヨンしんちゃんの最新作の映画をみたあとに、
妙に1作目であるこの作品をみたくなりました。
クレヨンしんちゃんらしさってなんだっけ?
そんな問いかけにこの作品がまっすぐ答えてくれました

クレヨンしんちゃんという日常ギャグアニメ、
そんな日常を序盤に描き、しんのすけが当てたカードが
非日常の入口になる。この導入だけでも素晴らしいのですが、
そこからクレヨンしんちゃんらしい敵キャラが続々と出てきて、
そんな彼らとの追いかけっ子が始まります。

今やいろいろな問題で描けなくなったオカマキャラや、
どぎつい下ネタギャグの数々など懐かしい部分も多く、
子供に見せたくたいアニメNO1は伊達じゃないと感じる
毒気の強さは今見ると度肝を抜かれる部分もあるのですが、
これこそ本来のクレヨンしんちゃんの魅力だと感じました。

今や国民的アニメとして君臨し、家族愛や感動要素を
映画では押し出されることが強かったのですが、
この作品はシンプルにクレヨンしんちゃんらしい要素を描きつつ、
同時に子どもの夢も詰まっています。

レアカードが異世界への入口、TVに出ているヒーローが
本物のヒーローで、並行世界でそんなヒーローとともに
悪いやつをやっつける。
最後のアクションビームは子供ならワクワクしてしまうシーンです。

このときから湯浅監督が関わっており、
ハイレグ魔王との追いかけっこなど「らしさ」を
感じる部分も多く、のちのクレヨンしんちゃん映画への
影響も強く感じる作品でした。

子供に見せたくたいアニメ

8月は最下位が悪い意味で子供に見せたくない、
1位がいい意味で子供に見せたくないクレヨンしんちゃん映画でした。
狙ったわけではないのですが、結果的にこうなりました。

Netflixオリジナルアニメなどでは
地上波でできない過激な表現もWebアニメでは描かれることも多く、
そういった要素があるのもWebアニメの良さではありつつも、
やはりクレヨンしんちゃんのように、
そういう表現が嫌われることもあります。

韓国のアニメでは日本のアニメにはないような
いじめ描写だったりもあったりしますが、
過激な表現の有無、必要かどうかについては
いつの時代も討論されてきて、時代とともになくなったものもあります。

クレヨンしんちゃんのように、
たまにこうやって古い作品を見返すと、
あの時代にしかなかったような表現や言葉遣いなどもあり、
懐かしさを感じる一方で失われた表現に
少し悲しくなったりもしました。

懐古厨といわれれば、そのとおりではあるんですが、
10年後、20年後に、今放送しているアニメを見返しても
同じように感じるのかなーなどと、
失われるかもしれない表現に思いを馳せる8月でした。

9月は2024年夏アニメも終わりますし、
レビューのほうはりきってやっていきたいとおもいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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  1. 久田達也 より:

    今グレンダイザーUってアニメやってるけどとてもレビューし甲斐のある作品だと思うよ