アニメコラム

【虚無を超えた無】12月に見たアニメランキング【近況報告vol3】

アニメコラム
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みなさん、あけましておめでとうございます。
一気に年末年始が過ぎてしまい、
当サイトの更新も少しお久しぶりになってしまいました。

年末はYouTubeのほうの時間がかかる動画の投稿が多く、
アニメレビュー自体は1週間もすでにやっていない
状況になってしまいました。いわゆる年末進行ってやつですね。

本業の方も年末は色々とやることが多く、
そこに年末の動画企画も挟むせいもあってアニメを見る時間が
とれなくなってしまっていましたが、
明日からまた投稿を再開したいと思います。

12月

さて、12月に見たのは13作品でした。
11月に比べるとややペースが落ちてしまいましたが、
これは前述した通り、年末進行+YouTubeの企画のせいですね。
それを考えればいつもどおりのペースといいたいところですが、
先月は映画がかなり多い月でした。

映画業界は12月に色々話題作をぶち込んでくることも多く、
去年で言えばスラムダンクなどもそうでした。
今年はスパイファミリー、そしてディズニー最新作である
ウィッシュ、更には屋根裏のラジャーなど色々とありました。

もう1つ、窓ぎわのトットちゃんがあったのですが、
こちらは12月に見に行くことができませんでした。
1月に見に行ければなと思っている次第です。

さて、そんなわけで12月に見た個人的アニメランキングです。

13位 とあるおっさんのVRMMO活動記

虚無を超えた無「とあるおっさんのVRMMO活動記」レビュー
評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全12話 あらすじ 一般ユーザー向けのバーチャルリアリティゲームが発表され、第1弾といえる新型VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」通称「ワンモア」。その世界で、「アース」という名の青年として自由気ままに

ある意味で安定しているMAHOFILM制作のなろう作品。
MAHOFILMは小説家になろう系のアニメ化作品を
よく請け負っているのですが、見るからに低予算です。

おそらく通常2億から3億で1クールアニメが制作されると
言われる中で、MAHOFILMはその半額なんじゃ?と思うほど
作画の枚数が圧倒的に少ないことが見てわかります。

この作品もまさに低予算の塊でした。
キャラクターデザインの時点からやる気がなく、
古臭いというよりか個性がないキャラデザだけならまだしも、
作画枚数の少なさを誤魔化すための演出の数々、
止め絵と止め絵をつなぐような戦闘シーンは残念すぎます。

ストーリー的にもかなり厳しいものがあり、
タイトル通り、どこぞのおっさんがVRMMOをやっているだけです。
本当にこれだけなのがこの作品の厳しいところです。
感覚的には過疎ってるニコ生主のゲーム実況を見てる感覚で
虚無感すら感じない無な作品でした。

12位 暴食のベルセルク

限界飢餓作画「暴食のベルセルク」レビュー
評価 ★★☆☆☆(22点) 全12話 あらすじ 神によって与えられるスキルの優劣が絶対の世界。貴族階級である聖騎士の横暴が平民を虐げる王都で腹が減るだけのスキル《暴食》を持つフェイト・グラファイトは生きるだけで精一杯の最底辺の暮らしを強いら

この作品も作画の悪さが目立っている作品でした。
とあるおっさんのVRMMOほどでないにしろ、
作画崩壊しそうなクォリティの作画で描かれる
「厨二病」感あふれるストーリーはかなり厳しいものが在りました。

魔物や人を殺すことで、その魔物や人間が持っていた
ステータスやスキルを奪えるスキルを持った主人公の物語であり、
そんな力に振り回されながら正体を隠しヒロインを守る。
やりたいことはわかるのですが、作品自体の魅力を
出せるほどの作画のクォリティがなく残念な出来栄えです。

内容自体はとあるおっさんのVRMMOより
楽しめる部分があるということでこの順位になりましたが、
五十歩百歩ですね…

11位 黒の召喚士

テンプレ祭「黒の召喚士」レビュー
評価 ★★☆☆☆(25点) 全12話 あらすじ 見知らぬ場所で目を覚ました男には、ここがどこなのか、自分が誰なのか、全く記憶がなかった。引用- Wikipedia

こちらもなろう原作のアニメ作品ですが、
制作はサテライトということで作画のクォリティは
それなりに良かったものの、謎CGが気になりまくる作品でした。

本当に一部の戦闘シーンだけなぜかフルCGになるのは
違和感しかなく、全部の戦闘シーンがフルCGなら
まだわかるのですが、2話と最終話の一部くらいで
本当に意味がわからないCGの起用が気になりまくる作品です。

ストーリー的にもオリジナリティに欠ける部分がありました。
なろうでみたことがある要素の数々が非常に多く、
唯一主人公が勇者ではない戦闘狂というところが
個性といえば個性なのですが、
先が気になるストーリーを描ききれないままに終わってしまった印象です。

10位 屋根裏のラジャー

令和最大の爆死映画「屋根裏のラジャー」レビュー
評価 ★★☆☆☆(31点) 全108分 あらすじ 少女アマンダの想像が生み出した少年ラジャーは、彼女以外の人間には見えない「想像の友だち(イマジナリ)」だ引用- Wikipedia

スタジオポノック最新作の本作品。
メアリと魔女の花から6年の月日を経ての長編映画となりましたが、
興行収入的にはかなり悲惨なことになってるようで、
2億すら怪しい現状のようです。

内容的には「イマジナリーフレンド」を題材にしており、
わかりやすく言えばトイ・ストーリーがやりたかったんだな
ということは伝わるのですが、
色々とごちゃごちゃしている部分が多い作品でした。

そのキャラクターは果たして必要なのか?と思う部分もあり、
このキービジュアルに堂々と写ってる猫でさえ、
別に居ても居なくてもいいようなキャラクターだったりします。

「泣き」を強調する部分も多く、一瞬そこに騙されかけそうになるのですが、
細かい部分でのツッコミどころや気になる点も非常に多く、
一言で言えば「洗練されてない」感じの目立つ作品でした。

ただ爆死するほど悪い作品か?と言われればそうでもなく、
全てはPVやこのキービジュアルの
どことなく漂う宗教感がお客さんの足を遠のかせた
原因かもしれません。

9位 ウィッシュ

華やかさを失ったディズニー映画「ウィッシュ」レビュー
評価 ★★★☆☆(48点) 全95分 あらすじ イベリア半島の沖合に位置するロサス王国で、17歳の少女アーシャは、王国の支配者であるマグニフィコ王に、他の誰にも感じられない闇を感じていた。引用- Wikipedia

ディズニー最新作である本作品。
最近のディズニーはアリエルが黒人になったり、
ポリコレ問題など色々とつきまとっている中での公開となりました。
ポリコレ感こそ気にならなかったのですが、
アニメーションのクォリティがどうにも地味すぎました。

主題歌を歌っている主人公のシーンなど特に顕著で、
昔のディズニーならもっと綺羅びやかで印象に残る
シーンになったはずなのに、歌はいいのに、
その歌にアニメーションがついていっていませんでした。

ストーリー自体はベタな印象つよく、
そこにイースターエッグを探すような要素が多い作品でした。
ディズニーのアニメ映画が好きならば、
ディズニーランドで「隠れミッキー」を探す感覚で楽しめたかもしれませんが、
私は映画を見たいのであって隠れミッキーを探したいわけでは在りません。

ストーリーも色々突っ込みどころもありつつ、
本編よりも本編前に上映された短編のほうが
100周年記念作品ぽさが強く、
本編のインパクトが薄れてしまっている作品でした。

8位 BanG Dream! Morfonication

始まりを描いてくれ…「BanG Dream! Morfonication」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全2話 あらすじ 「Morfonica」の夏休みを描いたアニメ引用- Wikipedia

バンドリシリーズのレビューが12月も続いております。
この作品はバンドリの映画に登場した
「モルフォニカ」を主人公にした作品でした。
映画の方でマシロちゃんが私の中で刺さってしまい、
すぐにこの作品をみたのですが、若干肩透かしを喰らいました。

時系列的には映画の後日譚で夏休みのエピソードを
全2話で描いており、抽象的な心理描写やライブシーン、
一人ひとりのキャラの掘り下げはしっかりしている一方で、
彼女たちの「始まり」をみたかったなという思いが強まってしまいました。

バンドリもバンドの数が多くキャラも多いため、
メインで描かれるバンドの方が少なく、
全2話とはいえメインで描かれるのは待遇としては悪くないのかもしれませんが、
アプリをやってない私からすると始まりを知らない
もやもやが残ってしまう感じがありました。

ファンが見るには悪くない。
そう感じる作品でした。

7位 しーくれっとみっしょん~潜入捜査官は絶対に負けない!~

異次元構図「しーくれっとみっしょん~潜入捜査官は絶対に負けない!~」レビュー
評価 ★★★☆☆(47点) 全8話 あらすじ マトリの雷土吏子は、後輩の野間と犯罪組織のアジトであるアパートに潜入中。新婚夫婦を装っていた2人だが、夜の生活音が無いことを犯人に疑われてしまう。引用- Wikipedia

2023年秋アニメの僧侶枠作品として最速レビューしました(笑)
この作品、清々しいまでの僧侶枠作品でしたね。
スパイ、潜入捜査官としての任務で犯罪者が住むアパートの
隣の部屋に偽装の夫婦として住み込む。

この時点で色々と気になるのですが、
新婚夫婦のはずなのに「夜の声」が聞こえないと
怪しむ犯罪者のために色々なことをシます、色々(笑)

そういったバカバカしさや無理のあるシチュエーションは
僧侶枠らしい部分があり、更に今作は作画がとんでもないことになっており、
女性キャラクターの胸に牢屋の柵がはさまってたりと、
他のアニメではお目にかかれない異次元構図の数々に
大爆笑させていただきました。

さすが僧侶枠、次回作も見逃せません。

6位 SPY×FAMILY Season2

アーニャ、尺稼ぎ嫌い「SPY×FAMILY Season2」レビュー
評価 ★★★☆☆(55点) 全12話 あらすじ 人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている――世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。引用- Wikip

スパイファミリーの2期として1期は分割2クールでしたが、
2期は1クールだけ放送されました。
作品全体としてメインストーリーはほとんど進んでおらず、
基本はフォージャー家の日常を序盤と終盤で描きつつ
中盤はヨルをメインにしたストーリーが描かれていました。

序盤と終盤の日常ストーリーはいつものスパイファミリーらしく
サクサクとしたテンポ感で進んでおり、
話の当たり外れこそあれどクレヨンしんちゃんやサザエさんなどの
国民的アニメに習うような日常ストーリーを楽しむことができました。
その一方で中盤と最終話のラストなど、
尺を使い余しているようなテンポ感の悪さがかなり気になりました。

スロー演出の多用は好みもあると思うのですが、
ダイジェストに関しては意味がない尺稼ぎになってる部分が大きく、
特に最終話のラストにまでダイジェスト的なシーンを
挟んでいるのは残念でした。

3期もおそらくやるとは思うのですが、
3期でどうなるか…

5位 BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!

もっと!キラキラドキドキを!「BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!」レビュー
評価 ★★★☆☆(59点) 全71分 あらすじ 武道館という夢の大舞台に立った余韻が残る「Poppin'Party」の戸山香澄らの前に、謎の女性が現れる引用- Wikipedia

バンドリシリーズとしてポピパを主人公にした映画作品。
ポピパの物語は1期から3期までで描ききった感じがあり、
どういうストーリーになるのかな?と思ってた所、
まっすぐなストーリーが描かれていました。

キラキラドキドキしたい、1期ではそんな香澄さんの
セリフに狂気を感じていましたが、そんな狂気が
世界中を包み込むような壮大な「愛」すら感じるものになっています(笑)

もっとキラキラドキドキしたい、
自分だけではなくバンドのメンバーも、
違うバンドの子たちも、お客さんも。
そんなキラキラドキドキが集まることでもっと大きな
キラキラドキドキに、あの日の星の鼓動に近づける。

そんなストーリーがバンドリらしく描かれており、
ライブシーンのライティングや演出は素晴らしいものが在りました。
今月こそMYGO!!のレビューも投稿せねば…

4位 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White

う◯こ映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」レビュー
評価 ★★★☆☆(59点) 全110分 あらすじ 西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ「黄昏」ことロイド・フォージャーのもとに、進行中のオペレーション「梟(ストリクス)」の担当者を変更するとの指令が届く引用- Wikipedia

スパイファミリー初の映画作品として上映された作品ですが、
まさかの「う◯こ」映画でした(笑)
アーニャの「う◯こ」が世界の命運を握る、
そんな予想外なストーリーには笑わされました。

そこで思い出してしまうのが「クレヨンしんちゃん」です。
「暗黒タマタマ」でも、ひまわりが飲み込んでしまったものが
ストーリーのキーになっていましたが、
まさにそんな感じのストーリーが描かれています。

1期のレビューでスパイファミリーは
国民的アニメの立ち位置を目指しているのでは?と
私は言っていたのですが、まさにそんな国民的アニメ映画に
習うかのようなストーリーになっており、
ラストなどはコナン映画のような爆発要素もあります。

ただ、全体的にテンポ感があまり良くない感じもあったり、
敵の掘り下げも甘かったりと、色々と気になるところがあります。
ファミリー映画としてはこのくらいのシンプル感が
妥当かなと思う一方で、1オタク目線で見ると物足りなく感じてしまいました。

第二弾の映画などがあったら、この方向性でいくのか、
路線が変わるのか、色々と気になるところです。

3位 映画ドラえもん のび太と空の理想郷

映画ドラえもん のび太の人類補完計画「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」レビュー
評価 ★★★★★☆(72点) 全107分 あらすじ 空に浮かぶ謎の三日月型の島を見つけたのび太は、ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船「タイムツェッペリン」で、その島を目指して旅立つ。引用- Wikipedia

2023年のドラえもん映画をだいぶ遅れてレビューしましたが、
とんでもない作品でした。
序盤と終盤は「ドラえもん」映画としての基礎を抑えており、
どこか懐かしいドラえもん映画の面白さを感じることができます。

しかし、中盤には新世紀エヴァンゲリオンを彷彿とさせる
「セカイ系」な要素がありました。
去年もワンピースがセカイ系な映画をやっていただけに、
2年連続で2000年代に流行ったセカイ系が
国民的アニメの映画で描かれるとは思ってもおらず、度肝を抜かれました。

人類補完計画をドラえもんの世界で描いたらこうなる。
そんなifを描きつつも、ドラえもん映画の基礎を忘れていない。
素晴らしい作品でした。

2位ぼくのデーモン

本当は怖いポケモンの世界「ぼくのデーモン」レビュー
評価 ★★★★☆(64点) 全12話 あらすじ 小学生の剣斗は、森で拾った赤い砂粒をデーモンに育て、「アナ」と名付けて仲良く暮らしている。引用- Wikipedia

Netflixオリジナルアニメは先月もPLUTOが素晴らしかったのですが、
それと同じく、この作品もとんでもないものになっていました。
小説家の乙一さんの作品を海外のアニメ制作会社が
アニメ化したもので、海外のアニメ制作会社だからこその
キャラクターデザインのクセは若干あります。

しかし、それが独特の世界観を後押ししている部分もあります。
核災害が起きた世界でデーモンと呼ばれる存在も生まれ、
人の生息圏を狭めています。
そんなデーモンをデーモン使いが殺している世界。
簡単に言えばポケモンです。

母を失った少年がデーモンとともに、母を蘇らせてくれる
デーモンを求めて旅に出る、そんなロードムービーの中で
世界観を魅せつつキャラクターを掘り下げつつ、
トレーナーへのダイレクトアタックも可能な
ポケモンバトルをしつつ、物語が進んでいきました。

「本当は怖いポケモン」といっても差し支えないほど、
基盤にあるのはポケモンなのですが、
核災害が起こった世界で生き抜く人類たちの描写は生々しく、
ラストは未来を感じさせるもので幕を閉じていました。

完成された世界とキャラクター描写、
キモかわいいデーモンたちの愛くるしさが
ストーリーを盛り上げ、心を掴んで離さない作品になっていました。

1位 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP

濃厚ウマ娘「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」レビュー
評価 ★★★★★(80点) 全4話 あらすじ クラシック三冠レース『皐月賞』『日本ダービー』『菊花賞』 一生に一度だけ挑戦できるそのレースで勝つことは、すべてのウマ娘、すべてのトレーナーにとっての夢である。引用- Wikipedia

ウマ娘のWebアニメとして全4話で配信された作品でした。
この作品、たった4話しかないのですが、
4話だからこそテンポよく「ウマ娘」の面白さが詰まっており、
3人のメインキャラクターたちときちんと掘り下げつつ、
ライバル同士が切磋琢磨、競い合う物語でした。

三者三様、それぞれがレースに向き合う心理描写も秀逸で、
特に「ナリタトップロード」の努力と、その努力が
報われるまでのストーリー展開には
おもわず涙腺を刺激されるほどでした。

制作会社が変わっても作画のクォリティも素晴らしいものが在り、
レースシーンのカメラワークや構図へのこだわり、
キャラクターの表情へのこだわりが、
よりキャラクターたちのドラマを引き立たせ、
1レース1レースに強烈な印象が残る作品になりました。

たった4話でも、4話だからこそのウマ娘の描き方が
完璧すぎた作品だったかもしれません。

1月も

1月は去年レビューできなかった作品を中心に、
YouTubeのほうの動画を作る上で気になった作品も
どんどんレビューしていきたいところです。
最低でも15作品、目指せ20作品レビュー!といってますが、
1月もなかなかに忙しいのでどうなることやら…(笑)

今年もよろしくお願いいたします。

「12月に見たアニメ」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください