評価 ★★★★☆(60点) 全12話
あらすじ 愛知出身の女子高生・八十亀最中(やとがめもなか)ら、個性的なキャラクターたちを通じて、名古屋や中京圏の方言や文化、県民性に触れる“ドタバタ局地コメディー”。引用- Wikipedia
味噌煮込みうどんはおかず
本作品は八十亀ちゃんかんさつにっきの2期。
監督はひらさわひさよし、製作はサエッタ。
名古屋深し
引用元:八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ 1話より
©安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん2製作委員会
2期になっても安定の「名古屋ネタ」だ。
1話目から様々な名古屋弁が出てくるが意味がわからない(笑)
例えば机を「つる」、鍵を「かう」、米を「かす」など
もはや解説なければ意味がわからない方言の数々だ。
この作品は「名古屋」をネタにした作品だ。
名古屋愛あふれる「八十亀ちゃん」を中心に、
東京からやってきた主人公がそれを突っ込むことで、
「名古屋」というものをいぢることでギャグにしている。
名古屋愛があふれるものの、自虐もあり、
そんな愛がゆえの自虐がこの作品の面白さだ。
1期でも散々やった名古屋ネタではあるものの、2期でもそんな
名古屋ネタは安定して繰り広げられている。
新キャラ
引用元:八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ 11話より
©安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん2製作委員会
2期では明らかにキャラクターが増える。
Cパートでは「雀田来 鈴」という高校生が出てきて、
彼と男子生徒による名古屋ネタは名古屋の「知識」を真面目に語る。
本編ではやりにくい解説を入れることで、より名古屋というものを知れる。
更に写真部の顧問の先生や1期から出ていたが掘り下げ不足だった主人公の妹など、
1期では基本的に写真部の4人で繰り広げられていたが、
2期ではキャラが増やしことで話のパターンを広げようとしている。
ただ基本的には写真部の4人で名古屋ネタをやっており、
1期から強い変化がなく良くも悪くも安定している。
終盤
引用元:八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ 11話より
©安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん2製作委員会
終盤になると一気にキャラクターが増える。
京都、大阪、神戸、仙台、博多、福岡と様々な地方の女子が
唐突に出てきて八十亀ちゃんと「地方バトル」を繰り広げる(笑)
これまでは基本的に主人公が名古屋ではない東京の人というスタンスで
八十亀ちゃんたちの名古屋ネタに突っ込んだり、東京と比較していたりしたが、
2期の終盤は更に東京以外の色々な地方の女子が出てくることで、
より「名古屋」というものが違う地方と比較される。
東京からすれば「どんぐりの背比べ」でしかないのだが、
地方だからこその同じ地方に対するプライドがあり、
そのプライドをうまくギャグに仕上げており、
いろいろな地方と名古屋を比較することで「名古屋」というものの
日本における地位や立ち位置のようなものを浮き彫りにしている。
ある意味でとんでもない自虐だ(笑)
総評:名古屋は三代都市だ!
引用元:八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ 3話より
©安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん2製作委員会
全体的に見て安定の2期だ。
1期よりも少しキャラクターが増えるものの、それでも1期と同じように
「名古屋ネタ」を繰り広げており、よくネタ切れしないものだなと感心するほど
1クールきっちりと名古屋を愛するがゆえの自虐や名古屋あるある、
名古屋ネタをふんだんに扱っている作品だ。
2期では主人公以外にも別の地方のキャラが出ることで、
1期で描かれていた東京から見た名古屋への偏見、
名古屋から見た東京へ対抗心だけではなく、
同じ地方都市から見た名古屋への偏見、名古屋の地方都市への対抗心も
描かれることで、より「名古屋」というものの面白さを際立たせている。
1期が終わった時点で2期は「ネタぎれするのでは?」という
不安があったものの、杞憂に終わった2期だった。
1期を楽しんだ人ならば2期も楽しめる、
安定の「名古屋アニメ」担っている作品だ。
個人的な感想:名古屋は深い
引用元:八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ 6話より
©安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん2製作委員会
本当によくネタ切れしないもんだと感心してしまう作品だ(笑)
方言1つでネタにでき、食べ物1つでネタにできる。
他県との比較でもネタにでき、名古屋の自虐でもネタにできる。
名古屋はまさにネタの宝庫だ。
新キャラはぽつぽつと出始めてはいるものの、
この手の作品にありがちなネタ切れだから新キャラと言う感じはなく、
あくまでメインは写真部の4人であり、たまに新キャラが出る。
新キャラが出ることで普段の4人による名古屋ネタとは違った角度のネタになり、
この作品を飽きさせない試みがなされている。
本当に安定の2期だった。
3期があるかどうかはわからないが、3期があるならば
どんな名古屋ネタを見せてくれるのか楽しみな作品だ。
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