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「オーバーロードII」レビュー

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評価 ★★★☆☆(52点) 全13話

あらすじ その日、長らく続いたVRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了に伴いプレイヤーの1人であるモモンガは、かつて栄光を誇ったギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地で郷愁を胸に、一人だけでゲームの終わりを迎えようとしていた。引用- Wikipedia

トカゲや執事が見たいんじゃない、骨が見たいんだ

本作品はオーバーロードの2期。
基本的なスタッフや製作会社には変更はない、
なお2期終了後に3期の制作が発表された

見出して感じるのは世界観の広がりだろう。
1話から大量の新キャラが思わせぶりなセリフと共に出てくる、
主人公である「アインズ」周辺のキャラクターも新キャラが追加され、
サブキャラも細かく登場することで作品の「世界観」が
広がったことを感じさせ、物語が壮大になっていく期待感を感じさせられる

引用元:© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

しかし、せっかく1話で世界観の広がりを感じさせたにもかかわらず、
2話からはトカゲが主人公になってしまう。
何を言っているのか分からないかもしれないがそのとおりなので仕方ない。
色々な展開を期待させておいてトカゲである

序盤は主人公であるはずの「アインズ」があまり出ないままに、
はっきりいってどうでもいい「リザードマン」の種族の話が描かれてしまう。
このリザードマンはアインズの部下でもある「コキュートス」を
掘り下げるために必要なキャラクターでありストーリーだ。
しかし、話自体は面白いのだが、無駄に丁寧に描きすぎだ。

引用元:©© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

話自体は良く出来てるし決してつまらないわけではない。
だが、話を3話かせめて4話までにまとめてくれれば印象も違っただろうが、
丁寧に描きすぎているせいで主人公が出ない苛立ちと、
メインではなくサブストーリーばかり見せられている気分だ。

これでOVAやDVDの特典映像としての話ならばまだ理解できるが、
1クールという限られた尺の中でリザードマンの話に
5話近く使ってしまうのは流石に尺の使いすぎだ

内容自体は面白い、描きたいことも分かる。
だが1クールと言う尺の中で描くにしてはたっぷりと丁寧に描きすぎており、
やや冗長に感じる部分も多く、そもそも「話が進んでいない」
感じが強まっている。

引用元:© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

2期では物語の中心であるはずの「アインズ」が脇役になってる話が多く、
1期では掘り下げられていなかったキャラが中心となる話が多い。
セバスチャンなどの部下を掘り下げるためである事は分かるのだが、
本筋の話が進んでいない感じが強い。

簡単にいッてしまえばサイドストーリーばかりを見せられてるような感じだ。
視聴者側としては1期のように「アインズ」が無双する姿や、
世界の謎や異世界に転移してしまった謎を解き明かす展開が見たいのに、
閑話休題的なストーリーやサブキャラを掘り下げる話ばかりが描かれる。
丁寧で面白くはあるのだが、そこが見たいんじゃないと言う印象を抱きやすい

引用元:© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

ただ終盤だけは「オーバーロード」らしい面白さが詰まっており、
「アインズ」の戸惑いやうろたえるさまが、きちんとギャグにもなっている。
2期から参戦した気になるキャラクターも多く、
淡々としたストーリーではあるものの丁寧に描写したからこそ、
新規キャラクターもきちんと印象に残るようになっている。

あくまでも3期を想定したストーリー構成と
キャラクター描写だったのだろう。
それなら初めから2クールでやればいいのでは?と感じる部分もあるが、
昨今のアニメ事情を考えれば仕方ない部分もあるのだろう。
1クールではこの作品は描ききれず物足りない事をひしひしと感じてしまった

引用元:© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

総評

全体的に見て1期よりも盛り上がりに欠ける2期だった。
話自体も淡々と進めている感じが強く、
伏線や後の展開のためのストーリーが多い。
はっきりいえば「3期」ありきのストーリー構成になっており、
1期のような盛り上がりが薄い。
面白いのだが物足りない、面白いのだが淡々としている2期だ

あくまでも3期を想定した内容だ。
3期の放映時期も2018年夏アニメということを考えれば、
分割2クールといっても過言ではない。
そう考えれば3期を見れば2期の評価も変わるかもしれない。

引用元:© 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会

個人的な感想

個人的にはリザードマンの話も執事の話も楽しめたのだが、
やはり「主人公」の存在が薄いとどこかもの足り無いまま終わってしまった。
ただ最終話の「茶番」はもっとじっくりと見たかったと思うほど面白く、
あの感じがオーバーロードの本来の面白さであり、
あの面白さをもっと見たかったと思ってしまった。

色々な意味で3期に期待したい所だ。

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